トップページ山行リスト(日付)>日影山_記録20050709


日影山

 山行日
2005年7月9日(土)    曇        単独行
 コース
寄大橋(7:23)〜(8:43)林道秦野峠(8:55)〜日影山分岐(9:30)〜(10:44)866mピーク(11:47)〜(12:24)ブッツェ峠(12:28)〜(12:48)日影山(13:06)〜(13:32)昼食(13:56)〜(14:08)772mピーク〜(14:32)大野山分岐〜(15:25)三保ダム分岐〜(15:57)神縄
 前回に引き続き、今回も、自己未踏ルートを計画しました。対象は、日影山(ブッツェ平)です。あいにくの天候で、遠景は、ガスで何も見えない状況でしたが、楽しみもありました。
 また、今回の
最後は、丹沢湖に下りず、南側の神縄に下ってみました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 6:44、渋沢で下車。寄に行くときは、新松田からのバスが普通だが、その場合、寄からのスタートとなる。今回は、寄から寄大橋まで歩く時間が惜しいので、渋沢からタクシー利用で、寄大橋まで直行する。
 7:11、寄大橋到着。準備運動をして、7:23、歩行開始。今日は、生憎の天気で、周囲は、霧が濃く、今にも雨が降りそうな状況だ。
[寄大橋の先にあるゲート]

 天気がよければ、左手には、シダンゴ山の姿が見えるのだが、今回は、ガスで、よく見えず。

 今日は、秦野峠を目指すつもりだったので、オンバク沢の堰堤群を過ぎた頃から、右手の沢に注意しながら、歩く。以前、秦野峠から旧道を通り、沢沿いに歩いて、この林道に出た記憶があり、今回、その逆コースを辿るつもりだ。
[林道秦野峠方面を望む]

 しかしながら、草が繁って、どこの沢だったか、沢の入口の記憶が定まらず。気がつけば、林道秦野峠が前方に見えるところまで来てしまった。
 まあ、ここからも行けるルートは、あるので、別段、気にもせず。ただ、ちょっと遠回りになってしまったのが残念。

 8:43、林道秦野峠着。誰も居ないと思っていたら、玄倉の方からマウンテンバイクに乗ってきた中年オジサン一人と出会う。訊けば、これから寄大橋まで行き、そこから再び玄倉に戻るのだと言う。
[林道秦野峠にて]

 8:55、休憩中のマウンテンバイク中年オジサンに挨拶して、北北西に向かう山道に入る。標識には、「檜岳、雨山」と書かれてある。

 しかし、この入口が、草茫々で、進むのにちょっと勇気がいる。えいっと飛び込んでいくと、濡れた草で、ビショビショとなる。しまった!と思ったが既に時遅し。濡れた後でカッパを着用するのも面倒と、結局、カッパを取り出さず、強行してそのまま歩く。
[林道秦野峠からの登山道標識]

 山道は、急登となる。おまけに草が、繁っており、ビショビショになりながら、進んでいく。
 このルートは、昭文社の2005年版の「丹沢」地図では、赤線表記の一般ルートだが、よく見ると、「急坂・ヤブ」と記されていた。
[林道秦野峠からの急登]

 9:14、小ピークに到着。
 両側がシカ柵となる。バラ線もあり、木の枝も飛び出しており、歩きづらい。
[傾斜が緩くなり、両側にシカ柵が出現]

 ガスのかかる中、道が下りになって、少し行ったところが、日影山との分岐点だった。赤頭白杭と黄色いテープが目印となっている。
[日影山方面と(旧)秦野峠方面との分岐点]

 分岐点から15分、小ピークに到着。(9:45)
 ペットボトル(500ml)の1本目を空にし、ここで、ストックを取り出す。
[小ピークにて]

 ヤマボウシの白い花があちこちで、咲いていた。
 近くで見ると、花の鮮度が落ちているのがわかる。既に開花のピークは、過ぎているようだ。
[ヤマボウシが咲いていた]

 左にシカ柵、今度は、右にシカ柵と、このルート、シカ柵だらけである。
 10:44、雑木林の平らな地に着いた。地形図での866mピークだ。
 
 デジカメで撮影する場合、どうも霧のシーンは、デジカメにとって苦手のようだ。現実以上に霧がかかったような白いノイズが入ってしまう場合が多い。回避できる技法があるのかもしれないが、まだデジカメ知識が浅く、よくわからない。そんな訳で、フィルムカメラで撮影する。
[866mピーク]

 866mピークから西へ向かう。多少、ルートが違っても、絶対に林道にぶち当たるのは、地形図を見れば明らか。それゆえ、迷うことはないだろうと判断。但し、急な斜面で、安全に降りられるかどうかは、別問題。要注意である。

 下り斜面をやや強行して突破。予定では、車道に出たところが、ブッツェ峠のつもりだったが、だいぶ北側に降りてしまったようだ。林道を寄側に戻るように歩く。

 林道を歩いている時、左手に急斜面をコンクリートで固めた大きな擁壁を見る。もう少し南寄りに西進していたら、この擁壁の上に出たことになる。この上に出たら、ぞっとするな〜と思いつつ、通り過ぎる。
[林道に下りてきた地点(振り返って撮影)]

 12:24、ブッツェ峠到着。ここは、日影山への入口でもある。林道から見ると、この先、草茫々のようだが、草が多いのは、この入口部分だけだった。進んでいくと歩き易い山道となる。

 進んでいくと山道は、2つに分かれる。左は、トラバース気味。右は、直登。しかし、左は、枝で進入禁止を示していた。ということで、岩が多い急斜面を登っていく。ちょっとしたスリル感を味わう。
[ブッツェ峠:林道からの日影山入口]

 急登をクリアした後、ここが山頂かと思ったが、意外にも山頂は、平で広い。日影山には、三角点がある筈だが、どこにあるだろうと思いながら、シカ柵の破れた箇所を通ると、左手に小さな日影山の山頂標識が目に入った。(写真下)
 また、標識の下に三角点を見つけた。
 座りたかったのだが、地面は、濡れており、結局、立ったまま、13:06まで小休止。
[日影山ピークにて]

 日影山の山頂から、どの方向に歩くべきなのか、ちょっと迷う。赤テープが付けてある植林の方へ進む。すると山道に出た。これを左に進む。
 右手にシカ柵が現れ、シカ柵沿いに歩くが、この先で、道を見失う。草が育つと、このあたりは、道が分かりづらい。

 13:32、腰掛けるのに高さといい、広さといい、ちょうど良い石があったので、ここで遅い昼食をとる事にした。ロールパンにベーコンを挟み、辛子をつけて食べる。最近、気に入っている昼食だ。

 食べ終わった頃、中高年3人組のパーティが進行方向から登ってきた。訊くと、丹沢湖に行くという。日影山への登山者かと思ったが、そうでもないらしい。さらに話をすると、このパーティは、大野山から丹沢湖に行くはずが、間違えて、日影山に向かっていることがわかった。それならば、来た道を引き返した方が早いことを説明し、一緒に丹沢湖方面を目指す。
[草と植林の中を歩く]

 中高年3人組のパーティは、歩き慣れた人達ばかりだったようだ。戻る足取りは、滅法速い。こちらは、そこまで急ぐつもりもないので、先に行ってもらう。

 772mピークを通過した後、右側にシカ柵が続く。その後、背の高さ以上の竹ヤブの中に山道が付けられている箇所を通過。そこを過ぎると、道は、下りとなり、どんどん下っていく。

 14:36、一般道との合流点に到着。先程の3人組パ−ティが出発するところだった。
[一般ルートに出る]

 15:25、神縄との分岐点に到着。
 丹沢湖に行くルートは、以前、通ったことがあるので、今回は、神縄に向かってみることにした。
 
 道は、最初は、広くて歩き易い道だったが、そのうち、斜面のトラバースで、道が消えかかっていたり、植林の中で、ルートがはっきりしなくなったりと、先行きが怪しくなる。このため、この先が、本当に神縄に着くのか、不安になった。(途中、道標もない)

 だが、15:42、シカ柵扉を通ると、人家の道に出た。しかし、正規の道は、どこかわからないようなゴチャゴチャした細い道(ひょっとしたら、他人様の庭の道?)を通ると、車道に出た。ちょっと下ったら、そこが、神縄バス停だった。ということで、ルートは、間違っていなかったことを確信。
[神縄との分岐点]

 15:57、神縄バス停到着。手前には、きれいな新設のトイレがあった。
 バス停に着いた途端、雨が降り始め、たちまち、本降りとなった。
 タオルで顔を拭いた後、降り始める前にバス停に到着できて、ラッキーだったと思いつつ、屋根の下で、バスを待った。
 [神縄バス停]


 今回、遠景は、ガスで何も見えず、カメラの被写体は、もっぱら近くの樹林となりました。特にヤマボウシの白い花がガスの中で、ひっそりと咲いていたのが印象的でした。
 また、最後は、丹沢湖に出ずに南側の神縄に下ってみましたが、この山道は、途中、消えかかったりして、ルートを見失ったかと思い、一瞬ヒヤッとしました。ですが、そのドキドキ感を結構、楽しんでました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。