トップページ山行リスト(日付)>県境尾根・不老山_記録20050814


県境尾根・不老山

 山行日
2005年8月14日(日)   晴      単独行
 コース
駿河小山(7:20)〜生土信号交差点(7:45)〜484mピーク?〜614mピーク(10:35)〜(11:20)食事休憩(11:48)〜(12:37)不老山南峰(13:22)〜不老山(13:29)〜不老山南峰(13:33)〜金時公園(15:12)〜(15:35)健康福祉会館(16:14)〜(16:18)ふじみセンターバス停
 今回も自己未踏ルートを計画し、県境尾根(不老山南部)経由で、不老山に行ってきました。今回も、いろいろと新たな発見がありました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 7:20 駿河小山駅を出発。天気は、上々。丹沢方面の谷間には、ガスが湧いていた。(写真下:白いのは、ガスで、煙突からの煙では、ない)
 ここから不老山に向かう時は、いつも御殿場側の富士見橋の方へ歩いていたが、今回は、逆の谷峨方面に歩く。
[駿河小山駅にて]

 事前に地形図で調べておけばよかったのだが、歩き始めてまもなく、間違えて左側の住宅街の道を歩いてしまった。このため、遠回りして本来の道に戻る。
 その後、気を取り直して、緩い下り坂の道を歩く。

 御殿場線の踏切を渡ると正面に今回の尾根が見えてきた。(写真下:左側の送電鉄塔方面を目指し、その後、北上していくのが、予定しているルート)
[御殿場線踏切付近から眺める]

 踏切を渡るとR246に出た。左折して、鮎沢川(酒匂川上流)を渡り、生土の看板のある信号に出る。(写真下)
 この信号手前でR246の北側に渡り、鉄塔を過ぎてすぐ、右手の細い道に入る。この先にある採石場に通じる道のようだ。
 この後、左側の尾根に取り付きたいので、左側の斜面を見上げながら進む。
すると、さらに細い舗装道があった。車両進入禁止のためかチェーンがあったが、何の看板もないので、この細い道に入る。
[生土の交差点]

 道を進んでいくと、正面に次の送電鉄塔が見えた。(写真下)
[尾根に上がった所]

 舗装路が終わったところで、駿河小山方面が見渡せる場所に出る。(写真下)
 進むべき方向は、鉄塔なので、迷うことはない。舗装路の先で道が途切れていたが、探すと、送電線巡視路としての山道を見つけた。
[駿河小山を見渡す]

 8:00、送電鉄塔到着(2つ前の写真に写る送電鉄塔)。
 鉄塔には、「登ってはいけません」の注意書きカンバンは、あるものの、鉄塔の銘板が見つけられなかった。(明神線というのは、後で分かった)
[明神線送電鉄塔]

 さらに尾根沿いに進むと、山道が現れた。これは、歩きやすいとホッと安堵。(写真下)
 この後、小さなピークに立った後、ちょっとした急な登りとなる。ロープが用意してあった。登りの時は、そうでもないが、下りの時は、このロープが重宝されるだろう。
 
 8:27、次の送電鉄塔に到着。この先も道は、明瞭であったが、誰も歩いていないようで蜘蛛の巣だらけ。ストックを使って、蜘蛛の巣を掻き分ける。
[立派な山道を歩く]

 8:36、前方に道標らしきものを発見。近づくと、果たしてそうだった。このルートにも翁の道標があることにビックリ。
 道標によると、ここの呼び名は、「白いお帽子」と言う。見れば、道標の柱の上に白い鍋が被せてあった。(白い鍋=白いお帽子のようだ)
 道標の指す方角は、3つあり、不老山、生土、県境尾根となっている。私の歩いてきたルートは、県境尾根となっていた。
 ここは、不老山からの下りだと、生土と県境尾根との分岐点に当たる。(後の説明文で、この生土コースを翁が推奨しているコースだと知る)
 この後、1/25000地形図を手に持ちながら、歩き出す。
[「白いお帽子」地点にて]

 「白いお帽子」の地点から、翁の道標(いやカンバンか?)が目立つ。
   「新緑も紅葉もよし自然林」
   「緑の羽根で、杉や檜ばかりを植えまくり・・・・」

 その後、「白いお帽子」地点での分岐について注意を促す道標に出合う。(写真下)
 この後、杉植林の中、空缶などが、散乱した場所を通過する。
[翁の道標]

 9:03、平らなピークの横を通る。
 ここが、地形図上の484m地点なのか、525.9m地点(谷ヶ山)なのか? 翁の道標、カンバンばかりに気をとられ、正直なところ、自分がどの辺りにいるのか、分からなくなってしまった。
[484m地点?]

 自分がどこを歩いているのか分からなくなる理由
 ・メモを取りながら、歩いたり立ち止まったりするので、正味の歩行時間が不明
 ・この辺りから暑さと睡眠不足のせいか、歩行時間が、通常よりも遅かった?
 ・標高差が余りないので地形の特徴がつかめない
 ・視界が植林等で遮られて、遠景が見えない
 ・変わり映えのしない風景(植林帯多し)
 ・翁の道標に気をとられるetc.

 なお、帰宅した後でも、1/25000地形図と実際に歩いた地形がうまく合わないのも疑問の一つである。
 という訳で、「青い笠の素浪人」なる道標(写真下)位置は、地形図上のどこなのか判明せず。
[「青い笠の素浪人」地点にて]

 1/25000地形図を睨んでいると、送電線が東西に走っていることに気がついた。ということで、今度は、なるべく上も見るようにして歩く。

 途中、草の多い地点を通過。その先に道標(注意書)を見る。(写真下)
[ユーモアのある注意書]

 10:00、植林の向こうに送電鉄塔を発見。ようやく、自分の位置がわかる。
 ここで、ひとまず小休止。
[植林の向こうに鉄塔が見えた]

 送電鉄塔近くに寄ると「大久保山→」の立札があった。
 これは、推察するに「大久保山=614mピーク」のようだ。
 ここで、614mピークに寄り道することにした。送電鉄塔(東側にもう一つある)の巡視路を途中まで歩いた後、植林の斜面を直登し、614mピークに到着。
 頂上付近には、「神奈川県県行造林 境界(林班)標識」の立札があった。(正確なピーク点は、平らなので、はっきりしない)
 ここからは、西側へ続く尾根筋を歩き、今まで歩いてきた山道と再び合流する。
[614mピーク付近にて]

 614mピークから進んでいくと、幅の広いフラットな植林を歩くようになる。その後、ルートが不明となったが、前進していくと、再び、山道に合流した。どうして道から外れたのかが気になり、山道を逆戻りしてみる。
 すると、翁の「不老の活路」という道標に出合う。(写真下)
 
 この道標&掲示板を読むことで、以下が判明。
 ・従来の生土山ルートを廃止
  (国道246号線を信号のない所で横断するため、危険であるというのが理由)
 ・その代わりとして、今回歩いてきたルート「不老の活路」が今年5月に開設された。
  (但し、推奨コースは、「白いお帽子」地点で、生土に下るコースで、今回歩いた前半の県境尾根コースではない)

 ルートを整備され、道標を立てられた87歳と78歳のパワーに脱帽である。

 道から外れたのは、本来、左折すべきところを直進したため、植林帯の中に入ってしまったということがわかった。左折すれば、20mぐらい先で、この「不老の活路」道標の前に出てくる。
[新しいルートをガイドする道標]

 11:20、腰掛けるのにちょうどよい大きさの丸太があったので、休憩する。(写真下)
 涼しい風が時折、吹く。
 時間的には、ちょっと早いが、ここで昼食とした。チーズロールパンなどを食べる。また、ペットボトル(500ml)1本を一気に飲んでしまった。
 11:48出発。
[丸太に腰掛け、休憩]

 休憩地から、登りは、段々きつくなってくる。少し登っては、立ち止まる。それの繰り返し。暑さと睡眠不足のせいか、足に力が入らず。

 12:37、不老山南峰に到着。着いた途端に木のベンチの上で、横になる。
 誰も居ない。
 その後、カメラを取り出し、周囲の光景を撮影。
[不老山南峰]

 13:27、不老山頂上到着。やはり、ここでも人影は、見られない。
 また、視界も広がらないので、撮影しただけで、すぐに引き返す。
[不老山頂上]

 再び南峰に戻り、さらに来た道を引き返す。
 ものの3分ぐらいで、分岐点(生土&県境尾根と金時公園との分岐)に到着。ここには、小山町の道標が立っていた。来る時もこの場所を通過した筈なのだが、全然、記憶がない。
 ここで、金時公園側に進む。

 緩い下り道を歩いていくと林道に出た。(写真下)
 翁の道標によると、ここは、「不老の千(仙)人広場」と名付けられていた。
[林道に出る(不老の千(仙)人広場)]

 林道に出た地点から、まだ山道コースがあるのだが、ここでは、多少遠回りでも、前方が見通せる、楽な林道を歩くことにした。
[林道を下っていく]

 14:36、2回目の送電線下を通過。
[2回目の送電線]

 14:59、植林の横の林道を歩く。(写真下)
 ここから、3,4分で、金時公園の遊歩道に出た。
 階段状の山道を下っていく。(左が植林、右が雑木林となっていた)

 下りきったところにプールがあり、子供たちの声が聞こえてきた。涼しそうで羨ましい。
 15:12、車道に出る。
[金時公園に向かう林道にて]

 鮎沢川の河畔に設置されていた翁の案内板を見る。(写真下)
 ここでも不老山へのルートとして
    「生土山ルート廃止、代わりに不老の活路へ」
 と説明されている。
[ご老人のコース案内板]

 上記の案内板の先にある健康福祉会館ふじみセンター前に到着。(写真下)
 15:35、バス停での時刻を調べた後、ここの3階にある「ゆったり湯」に入る。
 泉質は、アルカリ性単純温泉との事。
 やはり、夏は、下山後、汗を流すのが心地よい。

 16:14にバス停(ふじみセンター)に戻る。
 バスは、定刻より少し早めに来た。そのため、ちょっと慌てる。
 16:21、駿河小山駅に到着。
 [ふじみセンターとバス停]


 登山口の生土交差点から町に下りた金時公園まで、暑い中、誰にも会わない山行となりました。
 今回、ビックリしたのは、87歳と78歳のご老人が、丁寧な手製道標をいくつも立てられ、新たに「不老の活路」ルートを開設されたことです。
 文中にも書きましたが、いやはや、ご老人お二人のパワーに脱帽です。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。