トップページ山行リスト(日付)>谷ヶ山_記録20050820


谷ヶ山

 山行日
2005年8月20日(土)    晴       単独行
 コース
駿河小山(7:21)〜R246橋桁(7:52)〜(8:54)484mピーク(10:00)〜(11:22)525.9mピーク(谷ヶ山)(12:14)〜(12:46)614mピーク(12:51)〜344号送電鉄塔(田代幹線)(13:21)〜(13:46)塩沢(13:59)〜塩沢集落(14:20)〜峰(14:42)〜清水橋(14:56)〜(15:09)谷峨
 今回は、前回の山行で知った「不老の活路」コースを駿河小山駅から歩いてみました。(但し、614mピーク手前まで) というのも、翁の努力のコースを味わってみたいということと、前回でも良くわからなかった484mピークと、525.9mピークをはっきりさせたかったからです。
 また、自己未踏ルートを今回も入れましたところ、新しい発見がありました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 7:21、駿河小山駅を出発。天気は、前回同様、文句なし。
 前回は、谷峨方面に歩いたが、今回は、オーソドックスに御殿場方面に歩く。但し、商店街の通りは、いつも歩いていたので、今回は、すぐに右折し、JRの下をくぐった後、左折する。(右折するとフジボウの工場入口となる)
[駿河小山駅にて]

 御殿場線と鮎沢川の間の道を西へと進む。
 
すると、歩いていく正面に富士山が、姿を現した。富士見橋を渡るところで、富士山を撮影。(写真下) 橋の名に恥じることなく、富士山が大きく見える。
[富士見橋から富士山を望む]

 富士見橋を渡り終え、右折するところで、翁の道標を見る。新ルート開設ということを強調している。ここから、鮎沢川左岸沿いに下流側へと進んでいく。
 
 やがて、Y字路となり、左に分岐する細い車道があり、そちらへ進む。
[翁の道標]

 R246の橋桁を囲む金網の角に「不老の活路」の入口道標があった。
 ここで車道から外れて、右折して、沢沿いに歩いていく。(7:52)
 なお、ここを右折せず、直進してしまうと、従来からある生土林道コースで、不老山に至る。
[R246の下にて]

 4分程度、沢沿いに歩いていくと、ルートは、右手の斜面の登りとなる。
 これが、結構、急である。
 だが、ロープが用意されているので、それほど緊張せずに登っていける。(写真下)

 登り切ったところに道標があった。この場所を「あんどん」と呼ぶと書かれてある。見れば、行灯のような形をしたものが、道標の頭に置かれてあった。

 その後、送電鉄塔(明神線)の右側を通過する。
[急登となる]

 尾根の登りで、西側を見ると、植林が育って、殆ど視界が遮られているが、わずかな隙間から手前に送電鉄塔、奥に湯船山が見えた。
 翁のガイド標も立っていた。そこには、「鉄塔の後ろ 湯船山見ゆ」と書かれてあった。
[湯船山を遠く望む]

 「無言坂」なる道標の後、道は、ほぼ水平となり、右手の県境尾根の方に向かっていく。

 県境尾根の下に取り付くと、緩い登りとなり、登り切ったところが、前回の「白いお帽子」だった。
 8:31着。前回と殆ど変わらない時刻に到着した。
 ここでコチコチに凍らせたペットボトルを取り出し、解けた分の水を飲む。
 前回より、今回の方が、何となく涼しい気がする。
[「白いお帽子」を再び訪れる]

 8:54、ピークに到着。今回、ここで中型カメラを取り出し、植林を撮影する。その後、約30分ぐらいこの周りを歩いてみた。(帰宅してから、この後での景色や、1/25000地形図からの地形を確認し、ここが484mピークと判断した。)
 10:00出発。
 進んでいくと、小高いピークを過ぎた後、左側にトラバースする山道があるが、今回は、無視し、尾根沿いに登っていく。
[484mピーク]

 10:07 小ピークに到着。赤白の棒が、一本立っていた。
周囲は、植林だらけ。
 ザックをピークに置いて、東側斜面を調査する。山道らしきものは、見つけられなかった。
 (今回は、遠くの景色が見える場所や埋もれた山道を探しながら歩く)
[小ピークに到着]

 上記小ピークから、やや東に進んだところで、植林の隙間を見つけた。
 そこから、金時山を望む。
 10:26、小ピークを出発。
[東側の樹林の隙間から]

 10:37 翁の道標「ぬばたま」到着。
 ここも東側に尾根が延びている。ザックを置いて、東側を歩き、視界が広がる場所を探す。
[「ぬばたま」地点にて]

 「ぬばたま」地点の東側尾根を進んだところで、南側を望む。
 一番奥の尾根が、東側に延びているので、その尾根の始まりが484mピークだと考えられる。
 「ぬばたま」地点を11:13出発する。
[「ぬばたま」地点東側での484mピーク方面を望む]

 「ぬばたま」地点から県境尾根の東側をトラバース気味に進むと、「風越山入口→」といったカンバンがあった。道は、尾根筋の西側をトラバースしていくが、今回は、その尾根筋沿いに登ってみる。約2分の登りで、11:22頂上到着。ここが、風越山なのだろうか?
 北側の視界が植林で完全に覆われ、送電線があるのかどうかもよくわからない。(だが、帰宅後、1/25000地形図を精査することで、ここが、525.9mピークと判断した。つまり、風越山=525.9mピークで、一方、谷ヶ山=525.9mピークなので、風越山=谷ヶ山ということになる。)
 時間的には少し早かったが、涼しい風も吹いてくるので、ここで昼食とした。
 12:14出発する。
[525.9mピーク(谷ヶ山)]

 谷ヶ山を北側に下っていくと山道に合流。そこが、道標「青い笠の素浪人」の地点だった。そこから、緩く登っていき、12:34、送電鉄塔手前の道標「鉄塔よこの手鍋」に到着。前回は、ここから最短ルートで、614mピーク(大久保山?)に向かったが、今回は、不老山への山道をそのまま進み、次の道標で右折し、稜線沿いに614mピークに進む。(前回、614mピークから下ってきたルートを今回、登りに使用した)
[「鉄塔横の手鍋」道標にて] [大久保山のカンバン(614mピークの方向を指す)]

 12:46、614mピークに到着。(だが、大久保山というカンバンは、見つからず)
 前回同様、静かなピークである。
 さて、ここからは、自己未踏ルートを進む。前回、調査しなかったが、今回、調べてみると、東側への山道があった。
 12:51、614mピーク出発。

 東の尾根筋に続く道は、右手方向へ、緩く下っていき、今度は左に曲がるという地点で、そのまま直進してみると、送電鉄塔下に出た。正面に大野山が大きく見える。
 来た道を戻り、左に曲がる地点から道なりに下っていく。
 どうも、この道は、送電線巡視路に思えた。
[614mピーク]

 12:59、小ピークと次の送電鉄塔との分岐点に着く。ここは、小ピークを登る。
 小ピークも頂上は、植林だらけ。ここも東側へ下っていく山道があった。植林の中を下っていく。

 すると、植林帯が終わり、雑木林に変わった。(写真下)
 山道らしきルートは、あるようでない。だが、樹林が密集している訳ではないので、適当にルートを選んで下っていく。
[雑木林になった]

 尾根が細くなってきたら、再度、植林地帯となった。(13:14)
 だが、道は、再び、はっきりしてくる。
[再び植林帯へ]

 13:23、送電鉄塔下に出た。
 1/25000地形図の破線ルートと送電線を照合すると、この送電鉄塔に出くわすということは、標高400mまで下ったことになる。
 鉄塔下から先も明確な細い道が続いていた。しかし、この先から、急な下りになってきた。慎重に下っていく。
[送電鉄塔に出た]

 どんどん下っていくと、13:35、トタン屋根の物置のような小さな廃屋に出合う。しかし、ここで、道を見失ってしまった。
 沢の音が聞こえるので、強行して沢に出ようとしたが、草茫々で、前進もままならず、引き返す。下流が右側なので、そちらに進んでみる。

 すると、2、3分で、沢の合流地点に出た。ここで、右岸から左岸に渡り、13:46、小休止する。
 地形図を見る限り、この沢の左岸沿いに山道があるように記されているので、沢から離れていくように進んでみたが、山道らしきものは、なかったので引き返す。
 13:59、とりあえず、この塩沢の下流に進めばいいだろうと楽観的に考え、出発。
[沢の合流地点で小休止]

 比較的歩きやすい左岸を歩いていく。
[左岸を歩く]

 左岸を歩くこと、ほんの2、3分で、地形図通り、左手に山道が見えた。
 ということで、ここから山道を歩くことにする。ようやく、再び正規ルートに戻れた。(写真下)

 沢沿いの山道を進むと、左からの山道と合流した。よく見ると自分が歩いてきたルートは、マイナーな道で、左側の山道がメインとなっていた。この左側の山道は、いったいどこに通じるのだろうか。(地形図には載っていない)

 その後、沢の右岸に渡ったりするが、その沢を渡る橋は、ガードレール?利用だった。幅がちょっと狭い分、バランスをとるのが難しい。まあ、小さな沢なので心配することはないが。

 14:10、北側を見上げると、遥か高い所に送電線が見えた。
[沢から山道に出られた]

 沢沿いの山道を歩いていると左手の方から、水が落ちるような音が聞こえてきた。
 何だろうと、左の切り立った急斜面の間に目を向ける。(写真下)

 すると、何と、全体が見えないぐらい、高い滝が見えた。落差は、40mぐらいだろうか。
 これには、腰を抜かすぐらい、ビックリ仰天。
 驚いたのは、下記2点。
 ・全く予備知識の無い状態で、いきなり高い滝を見たのは、初めての経験。今までは、大滝があることを予め知っていて、見物するパターンしかなかった。
 ・滝自体が見事な一枚岩で、高くて美しかったこと。
 この感動は、新鮮だった。しばし、滝を見上げながら、立ち尽くす。

 眺めているうちに手前の急斜面に木々がないのは、滝を見せるための人工的な細工といった感じがしてきたが、ここでは、それも気にならない。
 (帰宅後、調べたら、不老滝という滝らしい)

 「いや〜、ビックリしたな」と呟きながら、出発する。
 すると、この滝の見える場所から4、5分も歩いたら、人家のあるところに出た。
[不老滝を見る]

 人家に出たところで塩沢から離れ、舗装路歩きとなる。
 本流の河内川に近づくと、土曜日の今日でもダンプカーが、頻繁に出入りしている。ダンプカーの通り道を避け、ここでは、河内川を渡らず、塩沢を渡り、旧道を歩いて峰に向かう。

 峰への旧道を歩いていると左手に大野山がくっきりと見えた。(写真下)
[大野山を眺める]

 15:09、谷峨駅に到着。
 電車の時間まで、まだ20分以上もあった。Tシャツなどを着替えて、時間を過ごす。
 [谷峨駅にて]


 今回、歩きました翁の「不老の活路」(駿河小山駅〜614mピーク手前)は、整備された立派な山道でした。今回も、途中の道標で、楽しませてもらいました。

 山行中は、確信が持てませんでしたが、帰宅後、1/25000地形図と見比べて、ようやく484mピーク、525.9mピーク(谷ヶ山)の位置に自信が持てました。
 また、614mピークから東の尾根を下っていくルートでの
  山道を見失う → 山道に合流する → 大滝に遭遇という演出は、なかなか濃いものでした。
 お蔭で、貴重な体験を得ました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。