トップページ山行リスト(日付)>谷ヶ山_記録20050827


谷ヶ山

 山行日
2005年8月27日(土)    晴        単独行
 コース
駿河小山(7:27)〜(7:53)R246陸橋下(7:57)〜(途中まで沢沿い)〜484mピーク(9:07)〜(9:39)525.9mピーク(谷ヶ山)(10:11)〜(10:48)419mピーク?(10:55)〜(13:27)諸渕〜(13:43)清水橋〜(14:07)谷峨
 前回の山行終了後、1/25000地形図と山行メモを見比べて、初めて谷ヶ山の位置がわかりました。現地にあった「風越山入口→」のカンバンと、地図上の525.9mピーク(=谷ヶ山)から、地理が混乱していたのですが、風越山=谷ヶ山(または、谷ヶ山の東側の山?)とすれば、すべて理屈がつきます。
 そこで、今回は、あそこが谷ヶ山だとすると、東にのびる尾根を進めば、諸渕に下っていける筈なので、それを実証してみようと計画しました。また、谷ヶ山へのルートも別ルートで、チャレンジしてみることにしました。ということで、3週連続、駿河小山へ。
 またまた、新しい発見(体験?)がありました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 7:27、駿河小山駅を出発。天気は、前回同様、文句なし。
 前回は、富士山が見えたのだが、今回は、雲が湧いて、姿は、見えず。
 これで3週連続、同じ電車でやってきたが、駿河小山で下車した登山者は、何れも自分ひとりだけだった。
 今回は、素直に商店街沿いを歩いて富士見橋へ。
[駿河小山駅にて]

 鮎沢川を富士見橋で渡って、Uターンし、川の左岸を歩く。
 翁の道標は、見ていて楽しい。
[富士見橋近辺での翁の道標&ガイド板]

 フジボウの門のところで、左の車道に入る。
 日差しが強く、今日も暑くなりそうだ。
[左側の車道に入る]

 R246の橋桁下の道標に到着。(写真下)
 先週と同様、今回もここで車道から外れて、右折して、沢沿いに進む。(7:57)
[R246の下にて]

 沢の左岸を歩いていくと、堰堤が現れる。その右手を通過していくと、ちょっとした小広場となり、右手に「不老の活路」コースの急登が始まる。(8:01)
 先日の台風のせいか、あちこちで、小沢が出来ていた。

 今回は、この「不老の活路」を登らず、沢沿いに進んでいく。
 1/25000地形図をよく見ると、この沢沿いに破線ルートがあり、谷ヶ山手前で「不老の活路」に合流するように記載されている。これを踏破しようというのが、今回の、谷ヶ山への別ルートチャレンジだ。

 だが、沢沿いに歩くと言っても、この時点でルートが分からず。このため、もっと沢に近づいて、歩いてみる。すると、3、4分後、左岸の植林帯に山道を発見。
 これが、1/25000地形図の山道だろうか。現時点では、良く分からない。
[草の中、山道を見つける]

 8:16、右手から小沢(涸沢)が合流する。
 さらに本流を歩いていくが、5分ぐらいで、道がなくなった。ここで、左岸は、急傾斜になっていくが、本流の沢を高巻くために、そこを無理やり、登っていった。
 するとその先に小沢があり、見下ろすような状況。あれれ、こりゃイカン。本沢の上流に行くためには、この小沢に下りる必要があるが、簡単には下降できそうにない。よって、選択肢としては、
 (1)本流まで戻って、別ルートを探す(下る時間は、たいして掛からない)
 (2)このまま尾根を登ってしまう
のどちらか一つ。
 結局、このまま尾根を登ってしまうことに。
 道がなくなった箇所で、もう少し周囲をよく見るべきだったと反省。
 こうして、当初の目的は、いきなり頓挫してしまった。
[高巻いたため、本流の沢から離れる]

 杉林の急登を進む。ミンミンゼミの鳴く声が、うるさく感じる。
 13、4分で尾根に出た。山道は、そこからちょっと下ったところで発見。
 ここは、先週、「無言坂」の道標の先であることを認識。
 ほぼ水平な道を歩いていくと右手から県境尾根が近づいてきた。
[山道に出た]

 8:50、結局、今回も「白いお帽子」に来てしまった。
 ここは、いつも涼しい風が吹いている。
 ペットボトルの水を一口飲んで、出発。(8:58)
[3度目の「白いお帽子」地点]

 484mピーク到着。(9:07)
 前回と違って、今回は、道標を撮影した後、さっさと通過。
[484mピークにて]

 1/25000地形図を見ながら、進んでいく。今回、計画通りに進んでいたら、この辺りで、この山道と沢沿いの破線ルートが合流するはずだなと思い、注意深く、左側を見ながら歩いていると、ササヤブに覆われている山道が合流する場所を発見。(写真下左) このくらいササヤブが繁っていたら、不老山からの下りでも、間違えてこの沢の道に進むことは、ないだろうと判断。

 そのすぐ先で、「奈良尾入口」なる看板を見る。(写真下右)
 この奈良尾が、どこなのか謎である。
[沢沿いの道と合流(振り返って撮影)] [奈良尾へのカンバン]

 「ぬばたま」の道標を過ぎ、杉林の中を進んでいくと、「風越山入口」の看板を見る。(写真下左)
 この看板の後すぐ、山道は、ピークの左側を巻くように進んでいくが、前回同様、今回も山道を離れ、尾根伝いに登っていく。
[風越山へのカンバン] [谷ヶ山への登りにて]

 9:39、525.9mピーク(谷ヶ山)に到着。平らな山頂にザックを降ろし、前回と同様、視界が広がる場所を探すために山頂を歩き回るが、植林が、育っており、周囲は、よく見えない。
 10:11、出発。ここからいよいよ東側の尾根を目指す。
[西525.9m(谷ヶ山)ピーク]

 1/25000地形図を見ながら、進むべき方向を定め、下っていく。南側の斜面に近い植林との境界が歩きやすい。
 このあたり、1/25000地形図では、破線ルートが記載されているが、見つけることはできなかった。
[方向を定めて下っていく]

 10:23、尾根筋を歩くように軌道修正しながら進んでいくと、急に山道らしい道に出た。これが、どうやら1/25000地形図記載の破線ルートのようだ。

 目の前を大人のシカが1頭、南側から北側へ駆け抜けていった。
 この後、山道を進み、東へと進む。最初は、南側を歩いていたが、途中から北側斜面を歩いていく。周囲のササが、ガサガサ動く音がする。この辺にもシカがいるようだ。
 ....シカ以外だったら、どうしよう。
[山道らしき道となる]

 10:48、突然、視界が広がった。なんと尾根の突端が、採石場のピークとなっていた。先週歩いた614mピークからの鉄塔や、大野山、東名高速などが眺められる。
 なんと先週の不老滝上部も見えた。
[採石場ピークに出る] [不老滝が見えた]

 この後、道がなくなっており、採石場の端を下っていく。正面には、採石場側の北側が削られ、南側は、樹林帯となっている非対称なピークが見える。そのピークに取り付き、南側の樹林帯に入ってみる。見れば、人が歩いたような跡があるので、これでいいだろうと、このピークをトラバースするように進んでいく。
 しかし、このルートが、難儀なものとなった。急斜面で、慎重に進んでいかないと南側の谷に滑落していくような状況が続く。
 途中、一箇所、バラ線があった。人間の場合、ザックをおろせば、くぐれる。これは、シカ対策か、はたまた採石場への侵入禁止なのか、看板も何もないため、不明である。(尾根を歩いていた時も、採石場に対する注意看板等は、なかった)
 いずれにせよ、この先も水平にトラバースしていく。そして、先に進めなくなると登ったり、下ったりして、ルートを探しながら東へ進む。途中、補助ロープを使用して、下ったこともあり、久しぶりに緊張感が走った。
[トラバースルート]

 前方に尾根が見えてきた。磁石の方角から見て、東南側の尾根だ。何とか、ピークの東南側までトラバースしたことがわかった。そこまでたどり着くと、北側は、採石場が木の枝の間から見えた。また、この先の尾根沿いには、山道が続いていた。
 ようやく足場が安定した所に出たので、小休止する。
 結局、このトラバースに1時間ぐらいかかってしまった。

 ここで、振り返ってみると、この尾根沿いの山道は、ピークに通じているように見える。トラバースせずにピークに登ってしまった方が、早かったのかもしれない。
[採石場横の山道を歩く]

 ここからは、山道を下っていく。倒木のある尾根の突端に出た。(12:14) (写真下)
 ここで、ルートを一時的に見失う。だが、東南に下っていけばよいので、その方向に進んでいく。すると、道が復活。
[尾根の突端に到着]

 少し登り返して、小ピークに立つ。(12:20)
 樹林は、新緑のような緑である。よく見るとモミジの木が多かった。秋の紅葉も美しいのではないかと想像してしまう。
 (ここで、中型カメラをザックから取り出し、撮影)

 この小ピークで、山道が消えてしまった。しかし、進むべき方向は、ここでも東南なので、そちらに向かって、斜面を下っていく。
[小ピークに立つ]

 上の小ピークからほんの5分ぐらいで、突如、山道に出た。今までの山道から見ると天国のような山道である。
 何故か山道の真ん中に赤白棒が立っていた。
 (用途は、電力会社のようである。その後、続けて4本ぐらい見かけた)
[天国のような山道を歩く] [経路の真ん中に赤白棒]

 植林帯に入り、尾根が緩やかに広がったことで、またしてもルートが分からなくなる。但し、自動車音が聞こえており、R246が近づいていることは、確か。
 植林帯を出て、左右を見たら、左手に鉄塔が目に入った。鉄塔に近づく。(写真下)

 1/25000地形図と鉄塔の位置から自分の位置を確認する。鉄塔の場所からさらに東の方向に進んでみる。荒れた茶畑?の端まで来ると、その先は、竹ヤブである。そこで、茶畑?の端を下っていく。右手に小屋が見えたが、小屋に近づかず、そのまま斜面を下り、竹ヤブの中に入ってみる。
 竹ヤブの中で、道を探す中、ふと右手側(南西)を見るとコンクリートの細い農道を発見。これは、ラッキーと安堵感が湧く。尾根を下って、擁壁の上に出たらどうしようという不安が最後まで残っていたが、これで「農道=R246に下れる」と思ったからだ。
 竹ヤブから脱出し、小屋の前を通っていくと、道があった。(最初から人工物の傍に行ってみるべきだった)
[送電鉄塔に出る]

 13:23、無事、農道に出た。
 案の定、その後、楽々とR246に下りることができた。
[農道に出た]

 大型トラックが、何台も速度を上げて、下り坂を走っていく。歩道は、車道と分離されているものの、その騒音は、強烈である。
[R246を歩く]

 14:07、谷峨駅に到着。
 電車の時間まで、まだ50分近くもあった。
 洗顔したり、Tシャツなどを着替えた後、山行メモを書くことで時間を過ごす。
 [谷峨駅に到着]


 今回は、谷ヶ山への別ルート登山、谷ヶ山東部の尾根歩きを企画しましたが、前者は、途中でリタイア、後者は、無事、踏破しましたが、スリルあり過ぎで、反省だらけの山行でした。
 ということで、前者も後者も、人に勧められるようなルートでは、ありません。
 3週連続の駿河小山訪問でしたが、最後は、ちょっとショッパイ山行になってしまいました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。