トップページ山行リスト(日付)>松葉沢・仏果山_記録20051203


松葉沢・仏果山

 山行日
2005年12月3日(土)    曇後晴        単独行
 コース
愛川ふれあいの村野外センター前(8:37)〜(8:45)愛川ふれあいの村野外センター〜(9:37)宮沢林道終点〜?
 仏果山付近の1/25000地形図を見ていましたら、撚糸組合前からの松葉沢(宮沢)沿いに林道(実線)が延び、林道が終わった後も、宮ヶ瀬越付近の稜線まで、沢沿いに直登するように破線が記載されていました。一般登山道以外に、こんなルートがあるのかと、興味が湧き、今回歩いてみようと思いました。
 さて、その結果は、如何に。
 詳細は、以下をご覧下さい。

 本厚木から乗ってきた登山者の団体さんが半僧坊前で下車してしまい、車内は、一気にガラガラとなった。
 8:33、愛川ふれあいの村野外センター前にて下車。
 下車した登山者は、私の他に中高年のオジサンが一人いただけだった。今回は、半原行きでも野外センター経由なので、撚糸組合前から歩く場合(田代経由のバス)より、歩行距離は、短くなる。
 バス停から車道を半原方向に進み、丁字路にて左折する。坂道を登っていくと、野外センター手前で、右手に宮ヶ瀬ダムの上部だけが見えた。(上部だけだったので、ダムとは分からず、最初は、何かと思った)

 野外センターのグランドを右手に見ながら登っていく。高校1年生の時、この野外センターに宿泊し、このグランドでソフトボールをしたのを思い出す。
 ....そして、プレー中、転倒して腕を折った同級生がいて、その折れた腕の姿が脳裏に焼きついている。
[野外センター前バス停]

 野外センターの左側を歩いていくと、丁字路で、道標を発見。
 直進すれば、高取山である。左折すれば、仏果山に近くなる。
 今回は、左折する。(8:54)
 この時、一緒に下車したオジサンが直進していく後姿を見た。
[分岐点]

 上記の分岐点から2、3分、細い車道を下っていくと丁字路に出た。(8:57)
 ここを右折し、仏果山方面に向かう。
 すぐさま、宮沢林道のカンバンがあった。(写真下)
[宮沢林道に出る]

 宮ヶ瀬ダム方面に行く立派な車道の下をくぐると、目の前にゲートが現れた。(9:04)
 ここで、仏果山への一般登山道は、左折し、車道沿いに進み、尾根筋を登っていくのだが、今回は、直進し、ゲートを通過していく。

 9:14、右手に高取山登山口の道標が立っていた。ここで右手に曲がると松葉沢を渡り、高取山に向かう登山ルートとなる。今回は、ここも直進していく。
 この林道(舗装済み)は、殆ど直線的な登りで、アキレス腱が鍛えられる。
[林道ゲートにて]

 9:20、カーブミラーのあるところで前方を撮影。(写真下)
 右手の沢には、大きな堰堤が見えた。よく見ると、堰堤ではなく、「宮沢ダム」という銘板が、コンクリートの壁に埋め込まれていた。

 ここで、ふと後ろから単独行のオジサンに追いつかれる。挨拶後、聞いてみると、車で来たのでウォーミングアップ代わりに回り道になるが、この林道を進み、その後、高取山、仏果山に登ると言われた。
 仏果山は、久々との事。今回、私が行こうとしている宮ヶ瀬越直進ルートを話すと、ある程度ご存知で、途中まで山道があるが、その後は、ルートファインディングが必要であることを聞かされる。
[林道を進む]

 9:31、そんな話をしていたら、丁字路に出た。左右は、それぞれ仏果山、高取山の中腹を走っている林道である。宮ヶ瀬越に向かう林道は、ここで、右折し、沢を渡って、すぐに左岸の沢沿いの登り道として続いていた。(写真下)
 ここで、高取山に向かうオジサンと別れる。オジサンは、右手の林道を直進していった。
[丁字路に出た]

 9:37、沢沿いの直進路を登りきると、そこで林道終点の道標があった。(写真下)
 しかしながら、その先には、道幅は細くなるが、まだ経路が続いていた。
[宮沢林道終点]

 これは快適な道だと進んでいく。

 9:44、分岐点到着。経路自体は、左側の斜面に曲がっていく。もう一方は、右側の沢沿いに続く道となっていた。道幅から言って、メインは、前者であるが、今回は、後者を選択。
[経路を進む]

 涸沢を渡ったところで、上空から雨が降ってきた。しかし、雨と思ったのは、実際、霰だった。そのうち、激しく降り始めた。「こりゃイカン」ということで、ザックカバーと傘を取り出す。(9:49〜9:54)
 今日は、晴の筈だが、上空は、曇っていた。
 だが、歩いているうちに霰が弱くなり、傘をたたむ。
[霰が降ってきた時の場所]

 山道が、はっきりしなくなった。道らしい道が消えてしまったのだ。周囲は、伐採された山肌があちらこちらに見える。1/25000地形図では、右側の沢沿いにルートがついているが、この天候(霰が降っている)ゆえ、沢沿いに不安があり、目の前の尾根が何となく、登りやすいと思えたので、尾根に取り付くことにした。
[尾根か沢か迷う]

 しかしながら、見たのと、実際に登るのでは大違い。結構、急なのである。また、伐採した跡地のようで、掴むものが見つからない。このため、滑らないようなルートを探しながら、登っていく。

 10:10、霰が止んだ。ここで、ストックを取り出す。伐採された木の根っこだと思い、掴むと、伐採した後の枯れ枝だったりして、焦る。
[尾根を登る]

 ようやく、木が現れ始めた。
 また、その幹に紫色のナイロンテープが、巻かれてあるのが、目についた。これが、ルートを示すのか、伐採予定の木を示すのか、良くわからない。木に掴まりながら、ヤセ尾根を登っていく。土がやわらかく、落ち葉も多いということで、足場がしっくりしない。
 再び、霰が降り始めた。しかし、数分で、止む。
[急斜面を登る]

 樹木が多くなり、掴まるものが増えてきた。しかし、斜面は、相変わらず、急である。
 前方の方から、登山者の声が聞こえる。宮ヶ瀬越あたりの登山者のようだ。また、鳥の声もうるさくなった。
 右手には、地図上のルートと思われる沢が見える。しかし、ここからだと沢の斜度が分からないので、登れるのかどうかは、不明。
[樹木が多くなる]

 正面に草茫々のヤブが近づいた。ここは、左右にトラバースできるような足場でなかったので、強行突破する。
 突入して、ビックリ。殆どが、トゲのあるノイバラだった。正確にいうとまだ枯れていないノイバラと枯れていたアザミのヤブだった。このため、進行度合いは、極端に落ちた。ノイバラを掴まないようにし、登っていく。(厚い皮手袋が欲しいところ)
 幸いな事に、おそらくヤブは、距離にして10mもなかったのではないかと思われたが、そこを突破するのに10分以上、かかった。
 10:52、どうにかヤブを突破した。(写真下)
[ヤブを突破(振り返って撮影)]

 ヤブを突破して宮ヶ瀬越方面を眺める。(写真下)
 宮ヶ瀬越から、やや仏果山寄りの斜面に出た。
 あたりを見回すと、草が刈られており、突破した所のヤブだけが、残されているようにも見受けられる。これは、ひょっとして、尾根筋側から、この登ってきた尾根に入らせないために故意に残したヤブだったのかとも思えた。
 上空は、すでに雨雲は、なく、陽が射し込んでいた。
 一般登山道に上がり、仏果山方面へ歩いていく。
[宮ヶ瀬越から少し仏果山寄りに出る]

 11:21、仏果山頂上に着いた。
 さすがに今日は、天気が良いと聞かされていたこともあり、ハイカーが多い。10人ぐらい、既に休んでいた。
 ベンチに腰掛け、昼食をとる。考えてみれば、今日、初めての休憩らしい休憩である。来る時、コンビニで買ったオニギリを食べる。
 その後、展望塔に登ってみた。
[仏果山頂上]

 展望塔からは、あいにく大山も丹沢山も雲の中だった。
 鍋嵐が、雲の間から射し込んでくる光を浴びていた。
[鍋嵐方面を望む。左手の大山は、見えず。]

 ちょうど眺めている時に高取山方面に陽が射した。
 登ってきた尾根を探すが、ここからだと肉眼では、よくわからなかった。
 展望塔の上で中型カメラをセットし、鍋嵐方面や高取山方面を撮影する。段々、身体が冷えていくのが分かる。やはり、気温は、12月の気温である。じっとしていると手袋も毛糸の帽子も必要となってきた。
[高取山方面を望む]

 12:28、山頂を出発する。今回は、そのまま半原方面に下山することにした。
 このピーク周辺は、だいぶ葉が落ちていた。
[頂上を後にする]

 仏果山の下りの途中で、紅葉真っ盛りの林に遭遇。
 おもわず、デジカメで撮影。(写真下)
[高取山を望む]

 12:58、鉄塔通過。その先で、送電線の下をくぐる。
 ここで、暑くなったため、フリース、ウィンドブレーカ、手袋等を脱ぎ、山頂時から着込んだ状態から通常の山歩き状態に戻す。
[送電線下を通過]

 仏果山の山道が、直線的に下っていく時、ふと右前方を見ると、紅葉した尾根の先に平野が広がっていた。
[遠く関東平野を望む]

 すぐ先が、林道だった。
 階段を下りて、林道に出るが、すぐに山道に再び入った。
[林道に出た]

 植林帯を下っていき、13:35、再び、林道ゲートのところに到着した。
 ここからは、来たときの道を歩く。
[再び宮沢林道ゲート地点に戻る]

 途中で、来た時の道が丁字路で現れるが、直進し、バイパス路(野外センター前バス停)ではなく、市街地の旧道の方へ下っていく。
 右手には、松葉沢が続いている。ここは、蛍が飼育されており、蛍に関する幾つかのカンバンを見かける。
[撚糸組合前バス停に向かう]

 道の途中で、「宮沢(松葉沢)」という立札を見る。宮沢と松葉沢は、同じと理解した。林道は、宮沢林道。ダムも宮沢ダム。蛍の飼育場所は、松葉沢。ちょっとややこしい。(支流らしい支流は、無し)
 半原神社の前を通り過ぎる。

 撚糸組合前のバス停に14:02到着。しかしながら、厚木方面が14:50、淵野辺方面が14:51とまだ時間は、たっぷりある。
 それならば、半原からの野外センター経由のバスがあるかもしれないと半原まで歩く。
[半原神社の前を通る]

 14:15、半原バス停着。
 案の定、野外センター経由の厚木バスセンター行きが、14:20だった。半原からは、30分間隔で、野外センター経由と田代経由が交互に出発するダイヤとなっていた。
 バスに乗車すると、ものの数分で、予定通り、発車した。
 [半原バス停まで歩く]


 1/25000地形図での破線ルートは、沢沿いに記載されていますが、今回は、天候が気になりましたので、登れる箇所優先で、小尾根を登りました。次回は、是非、沢沿いを登ってみたいと考えています。
 なお今回、12月だというのに高取山の山腹は、紅葉の真っ最中でした。紅葉は、全く期待していませんでしたので、思わぬ収穫でした。

 コース
愛川ふれあいの村野外センター前(8:37)〜(8:45)愛川ふれあいの村野外センター〜(9:37)宮沢林道終点〜(10:57)宮ヶ瀬越付近(11:01)〜(11:21)仏果山(12:28)〜(12:58)388号鉄塔〜(14:02)撚糸組合前〜(14:15)半原



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。