トップページ山行リスト(日付)>松葉沢・高取山_記録20051217


松葉沢・高取山

 山行日
2005年12月17日(土)     晴      単独行
 コース
愛川ふれあいの村野外センタ−前(7:46)〜(7:54)愛川ふれあいの村野外センタ−〜(8:33)宮沢林道終点〜?
 1/25000地形図では、撚糸組合前からの松葉沢(宮沢)沿いに林道が延び、その先も宮ヶ瀬越付近の稜線まで、沢沿いに経路が続いているように記されています。前回は、沢ルートに危機感を感じ、尾根を登ってしまいましたが、今回は、実際に沢を歩いてみようとチャレンジしてみました。
 詳細は、以下をご覧下さい。

 前回(2005-12-3)よりも、早いバスに乗車。
 その結果、愛川ふれあいの村野外センター前に7:43、到着。いつものようにバス停を撮影をしてから出発。(7:46) さすがに、この時刻だと、まだ太陽が低く、自分の影がものすごく長い。
 
 バス停から半原方面に進み、信号のある丁字路で左折する。
 前回と同様に野外センターのグランドの横を進み、途中の丁字路(道標あり)で、左折する。
[野外センター前バス停]

 8:08、ゲートに到着。
 今日は、時間が早いせいか、他の登山者を見かけていない。
 前回同様、ゲートの横を通過する。
[林道ゲートにて]

 8:26、今回も、やってきた丁字路。
 ここは、正確に言うと、歩いてきた宮沢林道、左手は、半原中央線、右手は、半原大沢線というように3つの林道がつながっていて、さらに右手のすぐ先で、宮沢林道が左に分岐している。
 林道の轍が水溜りになっていたが、よく見ると、凍結していた。
[林道交差点にて]

 今回も、宮沢林道を直進し、林道終点からさらに山道を進み、前回、霰に見舞われた地点に到着。(9:02)
 前回、登った尾根の右手の沢を今回のルートとする。(写真下の中央部)
[前回の尾根ルートの右側(北側)の沢]

 沢沿いに登り始めて、ものの5分で、沢の右岸の岩壁に凍りついた小沢を見る。(写真下)
 このあたり、標高は、それほど高いとは言えないが、気温は、かなり下がるようだ。
 眺めていると、結構、感動的な小沢だった。岩壁の見上げるような位置から目前まで凍結した光景は、新鮮だった。それゆえ、デジカメで何枚も撮ってしまった。
[右岸の岩壁を撮影]

 さて、進むべき沢の先には、3mぐらいの棚が現れた。夏ならば、簡単に越すことができたかもしれないが、今回、よく見ると、沢の水も、やはり凍結していた。このため、岩の表面は、ツルツル状態だった。
 「こりゃ、登れんな〜、引き返すか」と考えていたところ、左岸の3mぐらいの岩壁が越えられそうな感じだった。早速、岩壁に積もっている落ち葉を手やストックで払って、登ってみる。しかし、登っている途中、早くも後悔。岩が、ボロボロなのである。指を掛けるとあっさり、ポロッと剥がれ落ちてしまう箇所がいくつかあった。
 しかし、もう戻る気もないので、一気に岩壁を乗り越える。
[沢の本ルート]

 岩壁を乗り越えた後、沢の本流に戻れるようなルートを探したが、残念ながら、見つからなかった。そのため、目の前に続いている涸沢の小沢を登っていく。
 しかし、周囲は、落ち葉だらけ。これが、難儀だった。落ち葉で、その下が岩なのか、土なのか、全く分からない。かつ、足が滑ってしまう。
[左岸の岩壁を登った後(振り返って撮影)]

 落ち葉を払いのけるように進んでいく。しかし、足だけでは、進めない。手を使わないと登れない急斜面だった。(写真下) 小沢を登っているうちに、斜度が徐々にきつくなっていく。まして、掴むようなものがなかった。
 斜度がきつくなり、直登が難しくなったところで、左手に立木が一本あることに気がつく。進路を変更し、左にシフトし、どうにかその立木にたどり着く。
 その後、さらに上の立木を目標に登っていく。ようやく木の根など、掴む対象が現れた。
 この小沢を登っている間、左岸から落石の音が、何度か聞こえた。風のせいだろうか。
[小沢を登る(写真だと急に見えない)]

 10:11、ようやく、大きな幹にたどり着いた。ここで、小休止。(写真下)
 木の幹に足を掛け、腰を下ろす。こうやって座らないと、斜面に転がり落ちてしまう。登ってきたルートを見下ろすと、「とてもじゃないけど、下りには使えないな」と思った。ザックのサイドに付けたペットボトルを取り出す。喉がカラカラだった。
 10:18、出発。
 この後、木の間隔がようやく狭くなり、登りやすくなった。
[急斜面にて、斜めに伸びた幹に足を掛け、休憩]

 10:24、ついに手を使用しないで登れる程度の斜面となる。

 10:27、尾根の先端近くに辿り着き、ようやく、心理的にもホッとする。ここは、宮ヶ瀬越と高取山の間に位置する枝尾根だった。(写真下)
[枝尾根に出た]

 枝尾根を登っている途中、仏果山を眺める。山の稜線の木立が葉を落とし、その姿を見ていると、なんとなくゾウリムシの繊毛を思い出してしまった。(写真下)
[仏果山を眺める]

 10:34、枝尾根を登り続け、小ピークに着いた。そこが、一般ルートとの合流点だった。「水源の森林 神奈川県No.14」という赤頭白杭がポツンと立っている。 
 北西方面には、高取山のピークが見える。
 ここで、10分ほど休憩している間に登山者が何組か通り過ぎていった。この後、高取山に向けて出発。
[一般ルートに合流する]

 10:58、高取山頂上に到着。ここには、仏果山と同様な展望鉄塔が建っている。
 頂上標識を撮影後、鉄塔を登っていく。
[高取山頂上]

 鉄塔上では、宮ヶ瀬湖や、宮ヶ瀬ダムがよく見える。それゆえ、仏果山よりもこちらの方が、観光ポイントとしては、高いのではないかと思えた。
 時間が遅くなったため、遠い景色は、霞がかかってくるように思えたが、今日は、この時間でもクリアに丹沢方面が見えた。(写真下)
 ここで、地元清川村から来られた単独の登山者と挨拶。奥多摩方面を眺め、雲取山は、どのあたりだろう等、しばし話をする。
[鉄塔上から丹沢山塊を眺める]

 12:03、高取山を出発。今回は、再び、野外センターに戻るつもりで下っていく。
 この高取山から野外センターに下るのは、すごく久々である。下り始めて、左手に宮ヶ瀬ダムがチラリと見えるあたりは、以前、ものすごいヤブだったような記憶があったが、今では、木立のみである。

 下りきったところが、丁字路になっており、左が半原方面である。右は、あまり踏まれていないようだが、高取山のピークをトラバースして、仏果山に向かう道のようだ。ここを左折し、すぐ、植林地帯に入っていく。(写真下)
[高取山頂上の後、植林地帯に入る(振り返って撮影)]

 植林帯を抜け、12:21、分岐点に到着。
 道標は、どちらも「愛川ふれあいの村」(野外センターを指す)と書いてあるだけ。ここは、重要な分岐点なので、もう少し詳しい案内板があった方が、初めての訪問者にとって、親切だと思えた。
 右側は、以前、登りに利用したことのあるルート。登山地図では、ポピュラーなコースとなっている。今回は、未踏の左側のルートを選択し、すぐ出発。
[分岐点]

 12:31、木立の間から、宮ヶ瀬ダムが見えた。(写真下)
 ダムが見えた場所からすぐ先で山道が分岐していた。よ〜く見ると右側が本来の山道であるのが、分かったが、今回は、敢えて左側の山道を下ってみる。すると、5分も歩かないうちに行き止まりとなった。だが、眼下には、林道終点箇所が見えた。ここで少し右に回り、斜面を滑るように下りて、どうにか林道に出た。
[宮ヶ瀬ダムに近づく]

 今下ってきた怪しい山道は、どうもこの林道終点部分と、登山道とを結びつけるための道だったようだ。
 林道を歩くと、ものの7分ぐらいで、登山道が交差している地点に着く。
 右手の登っていく山道は、さっきダムが見えた後の分岐点での右手の山道だろう。ここでは、左側の下っていく山道を進む。(12:49)

 12:57、左下にトンネル、車道が見えた。すると登山道は、尾根の反対側(南東側)に移り、階段状の急な下りとなった。

 13:03、オリエンテーリング用のチェックポイントが手前に立つ林に出た。その後、沢を迂回するように歩いていく。
[林道に出た]

 13:08、ようやく野外センタ−側での登山口に出た。(写真下)
 ここからは、野外センターの北西側に続く道を進み、緩やかに下っていく。
[野外センターの登山口に出た(振り返って撮影)]

 野外センターのグランド北西側を歩く。来る時のちょうど反対側(宮ヶ瀬ダム寄り)である。
 グランドでは、小学校低学年ぐらいの子供たちがサッカーの練習をしていた。(写真下)

 時計を見て、時刻が13:14であることに気がつく。ここで、確か、前回のバスの時刻は、半原が毎時20分発であったことを思い出した。
 「今から走れば、野外センターには、20分ぐらいには、着くかもしれない」と思い、早足で歩いていく。乗り遅れたら、1時間待つか、もしくは、半原まで歩かなくてはならない。
 通常は、帰りのバス時刻(最終バス以外)を意識しないで、歩くこととしているが、今回は、まだ前回のバスダイヤの記憶が残っていた。
[愛川ふれあいの村野外センターのグランドを見下ろす]

 13:20に愛川ふれあいの村野外センター前バス停に到着。バスの時刻を見たら、13:22だった。どうにか間に合った。バスは、時刻通り、やってきた。
 [愛川ふれあいの村野外センター前バス停に到着]


 今回は、前回の小尾根の右手の沢を登ってみましたが、沢の途中で、越せない棚があり、このため、左岸の岩壁に取り付き、小沢沿いに登り(この登りは、非常にスリリング)ましたが、結局、沢に戻ることが出来ず、そのまま高取山寄りの枝尾根に上がってしまいました。
 登った後、再度、地形図で確認したところ、自分のルートが間違っていたのでは、という疑問が湧きました。前回登った小尾根の北西側(つまり、右側)に地形図上の経路(破線ルート)があると判断していたのですが、よく見ますと、宮ヶ瀬越の少し東側に小さな尾根があります。前回、登った小尾根がこれだとしますと、1/25000地形図上の破線ルートは、前回登った小尾根の南東側の沢となります。
 つまり、前回の小尾根の左側の沢ルートが、地形図上の破線ルートだと判断しました。なんということでしょう。事前調査がいい加減でした。ということで、1/25000地形図上の破線ルートは、いまだ宿題となってしまいました。

 また、帰路となる高取山から野外センターへのルートは、よく歩かれている松葉沢寄りのルートではなく、宮ヶ瀬ダム寄りのルートを歩いてみましたが、ここもなかなか面白かったです。(最後は、無事、野外センターに出てきましたが)


 コース
愛川ふれあいの村野外センタ−前(7:46)〜(7:54)愛川ふれあいの村野外センタ−〜(8:33)宮沢林道終点〜(10:34)宮ヶ瀬越付近(高取山寄)(10:44)〜(10:58)高取山(12:03)〜(宮ヶ瀬ダム寄り)〜(13:08)愛川ふれあいの村野外センタ−〜(13:20)愛川ふれあいの村野外センタ−前



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。