トップページ>山行リスト(日付)>西丸・東丸_記録20060501
山伏トンネル入口(9:11)〜(9:49)大棚ノ頭(9:55)〜(10:48)沖ビリ沢分岐(10:50)〜(11:00)西丸(11:37)〜(12:47)東丸(13:05)〜(13:53)小ピーク(14:02)〜(14:43)林道(15:13)〜(15:28)水ノ木橋〜(17:21)浅瀬(17:28)〜(18:16)浅瀬入口 |
今年1月、s-okさんの著書「誰も知らない丹沢」(風人社)が、出版されました。これを読み、いつかは未踏の西丹沢を自分でも歩いてみたいと思っておりました。特に大栂、富士見峠、織戸峠、椿丸、西丸などには、強い憧れを持っています。狩猟期も終わり、暖かくなって日照時間も延びた、この時季がチャンスと、この度、西丸・東丸を計画しました。
今回は、ササ漕ぎ箇所が多く存在し、東丸からの下降は、地形図とコンパスで、懸命なルート探し状態となりました。
詳細は、以下をご覧下さい。 |
御殿場7:56着。今日は、平日ということもあり、高校生が駅前に大勢いる。
河口湖駅行きのバスに乗車。8:10、出発。乗客は、16人。しかし、登山者風は、私一人だけだった。籠坂峠を越えると、満開の桜を幾度か見かけた。このあたりの満開時期は、今頃らしい。
バスは、定刻通り8:50、旭日丘に到着。
T字路の交差点に戻るように歩いて、振り返ると富士山が、霞んではいるものの、雲ひとつない姿を見せてくれた。(写真下)
以前もここからタクシーに乗って、山伏峠に向かった経験がある。今日もタクシーは、いるだろうか。ちょっと不安な気持ちを懐きながら、タクシー乗り場を見ると、1台のタクシーが停まっていた。よし、タクシーで行こうと決める。
バス利用ならば、ここ旭日丘で、富士吉田駅から平野行きの9:07発がある。その後、平野からタクシーを呼ぶという手もあったが、ここは、時間優先で、タクシーに乗り込む。今日は、これからどのくらい時間がかかるのか不明であり、出来るだけ、時間的な余裕が欲しいからだ。
運転手さんに聞くと、朝7時ぐらいから、このタクシー乗り場にて停車しているとの事。 |
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[旭日丘にて富士山を眺める] |
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9:07、山伏トンネル入口に到着。(タクシー代 2,650円)
「山と高原地図28 丹沢」(昭文社:2006年版)では、「峠の南東側は、私有地につき立入不可」との記載がある。実際に、かつてホテルのあった場所に近づいてみた。
以前は、ホテル前を通って、稜線に登れたのだが、今は、ロープが張られてあり、立入禁止となっていた。建屋の解体工事が始まるのだろうか。再び、トンネル入口に戻る。
トンネル入口手前には、手書きの道標が、あり、「御正体山道志口 200m先 トンネル反対側」と書かれてあった。(写真下)
9:11、トンネルに向かって出発する。
トンネルを抜けて右側をUターンするように戻る。すると、行き止まり(旧道のトンネル入口が土砂で埋められている)の手前で、左側に登山口を見つけた。
見上げれば、丹沢と道志の山を結ぶ稜線が見える。山道は、道志の山側ではなく、丹沢側に続いていた。 |
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[山伏トンネル入口にて] |
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9:27、道志山塊側との分岐点に到着。ここにもトンネル入口にあった手書き道標があり、御正体山を案内していた。この分岐を左に進んでいく。このあたり、野鳥の鳴声が聞こえる。 9:31、稜線上に出た。目の前には、富士山の姿が現れる。が、霞んでしまい、風景としては、今ひとつ。
すぐさま、送電鉄塔(西群馬幹線258)に出会う。富士山方面の景色が素晴らしい所であるが、今日は、霞んでいるため、さっさと通過する。
今回は、先を急ぐと言いながら、大棚ノ頭のピークは、踏んでおきたい(やはり、自分は、ピークハンターかと苦笑い)と思い、ピークを目指す。送電鉄塔から、何と5回の分岐点が現れるが、いずれも左側を進む。 最後のピークへの登りで、息を整えるため、何度か立ち止まるが、またすぐに歩き始める。
9:49、大棚ノ頭頂上に到着。(写真下) 周囲は、木立で、視界は広がらない。静かな頂上だ。 9:55、下山開始。標識の右奥を進んで、下っていく。 |
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[大棚ノ頭頂上にて] |
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9:57、東海自然歩道との合流点に到着。その掲示板などを撮影した後、東海自然歩道を菰釣山方面に進む。(10:01)
10:03、送電鉄塔横を通る。ここで、これから目指す西丸を眺める。(写真下) ここは、風の通り道。心地よい風が、顔に当たる。 10:07、水ノ木分岐に到着。
ここは、ルートを間違いやすい場所ゆえ、昔から登山地図(山と高原地図28 丹沢)では、注意書きがしてある。左側の立派な山道は、送電鉄塔の巡視路。右側は、西丸へのトラバースルート(但し、荒れている)。真ん中は、山道とは思えないような登りだが、これが、本ルート。そばに「菰釣山」と書かれてある道標がある。 今回は、尾根伝いに歩いて西丸に向かうことを考えているので、真ん中のルートを選択する。 |
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[送電線鉄塔付近から西丸を望む] |
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10:12、登りきったところにベンチがあった。(写真下)
ここで、1/25000地形図を取り出し、この先のルートを確認する。今日の地形図には、昨晩、予習したメモが書き込まれている。s-okさんが歩かれた中で、分岐ポイントとなるような箇所を書き込んでおいたのだった。
10:20、出発する。東海自然歩道から離れ、いよいよ西丸への一歩を踏み出す。 |
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[ベンチにて] |
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ササが多いとの情報を得ていたが、このあたりは、まだササは、目立たない。(写真下) さらに緩い下りを進んでいくと、尾根の突端に当たり、ササが現れ、山道が消えていた。よく見ると山道は、右寄りにあったのだが、その上は、ササが繁っており、道を隠していたのだった。
ここで、ササを漕ぎながら、進む。次第に道は、下りになった。ササを掴みながら下っていく。掴むササは、豊富にあるため、楽に下れた。
10:25、左右に走っている山道に出た。右は、水ノ木分岐からのトラバースルートに続くのかなと推察。ここは、左に進む。 |
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[尾根を下っていく] |
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ササは、相変わらず、山道を覆っている。しかし、ササの高さが、それほどでもなく、顔は、ササの上に出る(身長174cm)ので、方向もよくわかり、それほど苦しい作業ではない。尾根沿いの道は、そのうち、反対側の北東寄りを進む。 10:38、前方を撮影する。(写真左下) このあたりのルートは、山道がササで覆われているものの、掻き分ければ、道は、わかるし、時々、幹に赤テープが巻き付けられている。(写真右下)
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[ササで覆われた山道を行く] |
[同じ場所で振り返る(ルートには赤テープあり)] |
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再び、尾根の右側(南西寄り)にルートが戻る。左側の小ピークを巻く様に進む。
14:48、ササの密集帯がようやく終わり、やれやれと思っていると、左寄りの細い木の幹にポリ系テープと道標が掛けられていた。(写真下) ここは、まっすぐ目の前の西丸に向かって、進んでいく。
またササを掻き分けて進む。ここで、バンダナを取り出し、マスク代わりに利用。ササを掻き分ける度に埃を吸っているようだ。(以降、ササ漕ぎの度にバンダナで鼻口を塞ぐ)
目の前のピークを目指し、どうにか登りきったので、頂上だ!と思ったら、まだ先に尾根が緩い登りで続いていた。ということで、ピークは、まだ2、3分歩いた先だった。 |
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[手製の道標] |
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11:00、西丸ピークに到着。ピークには、私設標識がぶら下がっていた。(写真下) 念願のピークで、しばし休憩。カメラを取り出し、山頂付近のブナの芽吹きを撮影する。このあたりは、ブナの樹木が多い。 樹林のため、視界は、広がらないが、木立の間から、霞んだ甲相国境尾根が見えた。 11:37、名残惜しいが、出発する。
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[西丸頂上(振り返って撮影)] |
[私設標識] |
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西丸のピークから南東方面に下っていく。歩きやすい斜面だ。 11:39、ササの密集帯が、始まる。眼鏡をしているので、ササに対する目の防御には、なるのだが、ササについた塵埃などが目に入り、涙目になる。やはり、ゴーグルが欲しいところ。
11:42、透明なポリ系テープが、ルートを教えてくれる。(写真下)
11:50植林帯を下っていく。 |
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[白いポリ系テープがあった] |
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11:54、分岐点に到着。正面に小ピークがあり、あまり踏まれていないが、そこに通じるようなルートがある。そして左側には、ポリ系テープが連続的に結ばれ、左にトラバースするルートが通じている。 ここは、s-okさんの文章でも「小さなコブ状のピーク」として出てきた箇所と判断。素直に左側のルートを進んでいく。
その後、尾根の先で分岐するような箇所は、地形図で確認しながら、注意深く進んでいく。 |
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[ポリ系テープがあった] |
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12:17、ヤセ尾根の白ザレの下りを慎重に通過する。このあたり、テープもなく、踏み跡も見当たらないが、地形図上のルート通り、進んでいるので、不安はなかった。(写真下)
この尾根の下りが終わったところで、右側に踏跡を発見。その踏跡に合流する。よく見ると、この踏跡は、さっきの白ザレの尾根の下をトラバースするように続いているように見えた。本来のルートは、この踏跡だったのかもしれない。(あるいは、隣の南に下る尾根とつながっているのかもしれない。そのあたりは、不明である。) |
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[ヤセ尾根の下りになる] |
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南東に進んでいくと、ちょっとした小ピークに登る。(12:20) 登ってビックリ。視界が急に広がり、正面に東丸が見えた。(写真下) 右手には、丸尾山の稜線、その奥にうっすらと霞んだ湯船山方面の山々が姿を現す。 丸尾山は、昨年の5月に歩いた山域である。1007.4mピークや918m峰の稜線を目で追う。
ここは、風の通過コースのようで、滅法、風が強い。しかし、歩いて汗をかいている自分にとっては、このぐらいの強さの方が、汗が乾き、心地よい。
12:24、出発する。
出発して、2、3分後、ササの高さが自分より、はるかに高いゾーンに突入した。今回、初めての経験である。さすがに高いと周囲が見えなくなるので、こんなのが、続くと辛いなと思っていたら、幸いにも10mぐらいで終わってしまった。
その後は、植林帯で、ササも30cm程度の高さとなり、歩きやすくなる。 |
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[視界が広がり、東丸が目の前に現れた] |
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東丸の最後の登りを終えると、頂上らしき部分がすぐ目に入る。西丸と違って、東丸は、ほぼ丸い頂上のようだ。12:47、頂上に到着した。 振り返ると、木立の間から西丸が見えるものの、木立が密集しているので、西丸も全体が見えると言う訳ではない。 このあたりは、ダニが多いと聞いていたが、幸いにも見つけることはなかった。しかし、早々、立ち去ることにする。13:05、出発。
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[東丸頂上] |
[手書き山頂テープ] |
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頂上の東南方向に踏跡があり、これを進んでいく。
ちょうど雑木林(左)と植林帯(右)の境界沿いに下っていく。(写真下)
このあたり、テープなどは、見つからない。(結局、この下り以降、林道に下りるまで、テープ類の誘導物は、古びた小さな赤テープを1度だけ見た以外、何も見かけなかった) |
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[植林帯の端を下っていく] |
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13:10、頂上からものの数分しか歩いていないのだが、いきなり林の中からカヤトの斜面の最上部に飛び出た。まさに飛び出たという表現が、ピッタリだ。 s-okさんの本でも、カヤトの原になっていることと、すばらしい展望だと記載されている。実際にこの場に立ってみると思わず、「おお〜」と声が出てしまった。全く予想もしなかった光景にしばし唖然。今回の山行で、一番のパノラマ光景だろう。
遠く世附権現山、不老山方面、湯船山方面が望める。そして手前に椿丸に続く山並が、見える。惜しむらくは、この霞んだ光景である。空気の澄み切った頃、そう、狩猟期に入る前の秋に来れば、最高だな〜と思った。
13:15、ここから左に下っていく。カヤト内の道は、滑りやすくて、見た目より危険だ。 |
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[視界の広がるカヤトの斜面に出た] |
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下った後、尾根沿いに水平に進んでいく。右半分は、カヤト、左半分は、雑木林だった。
尾根の先端まで行き、ここから下りになる。地形図上では、尾根が、2つに分岐しているのであるが、はっきりした分岐点が、よくわからなかった。知らない間に通り過ぎてしまったらしい。 (本来であれば、事前情報の結果、ここで赤テープを見つける筈だった)
とにかく、地形図を見ながら、右寄り(ほぼ南)に下ることにする。(写真下) |
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[ルートがはっきりしない] |
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13:21、カヤトの斜面に出た。ここもs-okさんの本に書かれてあった場所である。目の前にこれから向かう小ピーク(860m圏峰:等高線から読む)が見える。 ここまで目標ルート上を歩いていることを確認。
ここからの下り、及び小ピークへの登りには、カヤト原の中にイバラ系の木があり、今回の皮手袋着用が役に立った。 |
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[小ピークを眺める] |
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13:53、小ピーク(860m圏峰)に到着。
ザックを下ろし、2本目のペットボトルを開けて、一口飲む。
風の音が聞こえる。そして一羽の鶯が近くで鳴いていた。 |
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[小ピークにて] |
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小ピークから振り返って、少しカヤト原にバックするように歩いていく。先ほど、登った東丸が見えた。そして、カヤト原に飛び出した地点もここから指差すこともできた。(写真下)
再び、ザックを置いた場所に戻り、1/25000地形図を取り出す。東丸の下りから、テープ類のマークが何もなかったことを考えると、この先も、おそらくないだろうと推定。慎重に地形図を読む。
下る方向は、地形図から南東から東南東ぐらいの方向であることがわかる。地形図上では、尾根は、1本であるため、間違った尾根を下ってしまうことはないだろう。南東方面に下れば、目的の尾根に乗れる筈だ。
14:02、南東に向かって出発する。 |
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[小ピークから東丸を望む] |
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ピークから南東に向かうような踏跡らしきものは、最初なかったが、4、5分下った所で、人の踏跡らしきものを発見する。右手は、まだ樹高が5mぐらいの植林で、その端を下っていく。
また前方に尾根の続きがチラッと見えた。 |
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[植林の端を下る] |
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14:10、植林帯の中で、地面に×印になっている地点に出た。
いったい、どんな意味があるのか不明だが、一応地形図と照らし合わせる。しかし、×といっても進むべき道は、その先なので、気味が悪いものの、乗り越えて、そのまま進んでいく。 |
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[怪しげなマーク?] |
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14:14、右手に視界がちょっと広がる。遠く、湯船山方面が見えた。 自分が、尾根沿いに歩いていることを確認する。 |
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[植林の間から湯船山方面を望む] |
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14:17、植林の間から、丸尾山から続いている916m峰が高く聳えているのが見えた。ちょうど1年前、あのピークを通って、大棚橋に下ったことがある。地形図と照らし合わせ、予定通りのルートであることを確認する。また、結構、高度を下げてきたこともわかった。 |
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[[918m峰を眺める] |
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14:20、急な下りとなった。植林帯(左)と雑木林(右)の間を下っていく。s-okさんの記述にも「植林と自然林の境目、かなりの急坂を下っていく。」とある。おそらく同じ箇所ではないかと思った。
だが、はっきりした踏跡もマークもない。あくまでも方角的に合っているので、予定の尾根を下っているとの確信から、進んでいく。 |
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[植林と雑木林の間を下っていく] |
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14:25、斜面を下っていく。このあたりも、相変わらず、人の踏跡などは、見当たらない。 ササが30cmぐらいの高さのゾーンを突き進む。ここまで来ると、沢の音がはっきり、聞こえてきた。
14:30、植林の中を下っていく。(写真下)
この先、どの下り方向も、同じような斜面となり、ルートがどこなのか、不明になる。 |
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[急斜面の下りが続く] |
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14:33、人の踏跡にぶつかった。踏跡は、右後方から、左前方に向かう下り道になっていた。どうやら、今まで踏跡の左寄りを下っていたようだ。 |
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[踏跡を発見] |
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14:36、右手に急斜面の涸沢が見えた。そして、視線をその延長上に移すと、大棚沢が見えた。まだ高度差は、あるが、ようやく、沢に近づいたという実感が湧く。 |
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[右下に大棚沢が見えた] |
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木の幹を掴まなければ下っていけないという程、急斜面ではないが、この先の不安が広がる。地形図上では、林道に出る直前が、ガレ場のようにも見えるからだ。これが、当初から気になっていた。
14:38、踏跡らしきものは、消えてしまい、とにかく歩きやすい所を狙って、下っていく。(写真下) すると、この先は、どうもガケのような箇所に出た。上から覗いても、足元の斜面が見えないので、急斜面なのは、わかった。また、同時に大棚沢の手前にフラットな広場のような場所があることもわかった。やはり、最後の詰めで苦労するのかと思いながら、ここで、とりあえず、左にシフトするように移動してみる。どこか下れる箇所がないかと思ったからだ |
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[どんどん下っていく] |
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すると、ちょうど、斜めに下っていく踏跡に出会った。また、それとほぼ同時に林道が、眼下に現れた。(写真下) ということで、最後の心配事もあっけなく解消してしまった。無事、ロープも使わず、安全に林道に下り立った。 時刻は、14:43だった。 |
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[左手に回ったら、林道が眼下に現れた] |
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林道は、ちょうどカーブしている箇所だった。急斜面の上で広場に見えたのは、単に林道のカーブの外側にあるちょっとした小広場だった。地形的にみると、最後まで尾根沿いに下ったようだ。 予定の15:00までには、林道に無事、たどり着いたことから、ここで、遅めの昼食をとることにした。
今日の昼食は、フランスパン利用のツナサンド。といっても、材料だけを背負ってきているだけで、フランスパンをスライス状に切り、ツナ缶を開け、一口サイズのマヨネーズをかけて、オープンサンドを作る。そして、即食べる。これを何度か繰り返す。緊張感が解れた分、食欲が進む。
15:13、食事を終え、出発する。 |
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[林道に下り立った所にて振り返る] |
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歩き出した途端、眠気が襲ってきた。昨夜、寝たのが遅かったことと、単調な林道歩きとなったことによる気の緩みで、眠気が出たようだ。これからは、ゆっくり歩くことにした。
15:18、大棚ノ滝の標識を通過。滝見物は、今回もパス。
15:28、道標[切通峠:5.6km、浅瀬入口バス停:10.5km]に出会う。(写真下)
ここから、まだ10km以上あるかと思うと気が重い。まあ、この先、緩やかな下りという事だけが、せめてものの救い。 |
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[水ノ木橋にて] |
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季節柄、ヤマブキが林道脇に咲いているのを何度も見かけた。これが、歩く人間に対し、安らぎの感を与えてくれる。新緑の中で、目立ついい色だ。
17:03、右手の対岸に夕滝を見る。上空が怪しくなり、曇ってきた。このため、周囲も薄暗くなってきた。 |
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[林道脇には、ヤマブキが咲く] |
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17:21、浅瀬到着。ここで、自販機で缶飲料を買って飲む。 丹沢湖上空は、厚い雲で覆われており、今にも雨が降りそうな雰囲気になってきた。
17:28、出発。 |
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[浅瀬に着いた(振り返って撮影)] |
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18:16、浅瀬入口バス停到着。 よく考えたら、1ヶ月前も、このバス停に立っていたことを思い出した。 また、バスを待つ間、一時的に雨が降った。このため、ちょっとバス停から移動して、近くのベンチにてバスを待つ。ここならば、1本の木が屋根代わりになってくれる。
18:44発の最終バスに、釣り人の中年男性1人とともに乗車。バスが、到着した頃は、完全に日が落ちていた。 こうして無事、帰路についた。 |
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[ゴールの浅瀬入口に到着] |
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今回、東丸ピークから少し下った所で、カヤト原に飛び出た瞬間は、忘れられません。とても印象深い山行となりました。
また、5月GWといえども、今日は、平日ということもあり、静かな山行となりました。
【謝辞】
今回、無事に戻ってこれましたのも、s-okさんの事前情報のおかげです。
s-okさん、どうもありがとうございました。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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