トップページ山行リスト(日付)>仏果山_記録20060819


仏果山

 山行日
2006年8月19日(土)    晴        単独行
 コース
仏果山登山口(7:45)〜(9:07)宮ヶ瀬越(9:12)〜(9:47)仏果山(10:55)〜(11:20)388号鉄塔〜(12:24)撚糸組合前
 暑い日が続きます。今年の盆休みは、いろいろ用事があって丹沢に出向くことが出来ませんでした。その後、ようやく休みが取れて気合も入り、さて、どこに行こうかと思った時、仏果山がふと思い浮かびました。
 今年の1月以来、訪れていません。軽くトレーニングするつもりで、出かけてきましたが、やはり思った通りの暑さで、バテバテでした。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 地図を見ながら、ガイドブックか何かで読んだことを思い出す。
  『仏果山は、仏果上人が修行した山ということで、その名がある。仏果上人は、室町時代の人で、煤ヶ谷の正住寺を開基した人と伝えられている。』
 その正住寺は、煤ヶ谷のバス停から歩いて数分の所に位置している。上人は、土山峠を越えて修行に向かったのだろうか。何度か正住寺の横を通ったことがあるけど、境内に立ち入ったことはないなぁ、今度訪れてみよう、そんなことを思った。

 7:35、仏果山登山口バス停にて下車。
 バス車内には、もう一人、登山者風の中年男性がいたが、ここで降りなかった。だとすれば、行き先は、丹沢三峰方面だろうか。
 降りた瞬間、背中に眩しい太陽光線を浴びる。まだ7時台だというのにこの太陽光線の強さは、半端ではない。今日は、暑くなりそうだ。デジカメの記念撮影(写真下)を撮った後、道路を渡って、日陰を歩く。
[仏果山登山口バス停]

 山道に入って、樹林帯となったため、直射日光からは、免れることができた。前方に何やら、見慣れぬものが。
 近づいてみたら、登山届のポストだった。また、ヤマビルに対する注意書きの立札もあった。(写真下)
 ヤマビルを忌避する薬剤も置いてあったが、スプレーできるほどの量は、すでに無かった。ついにこの仏果山も、ヒルだらけになってしまったのだろうか。
[ヤマビル注意の立札]

 ちょっとした登り道の後、右手に沢(東沢)を見ながら、490mピークの東側をフラットに進んでいく。
 強烈な太陽光線が、山林の中にも差し込んでくる。
[日差しが入り込む山道を歩く]

 北西側の風景が広がる。しかし、手前の樹林が多く、撮影には難儀。
 宮ヶ瀬湖がちらっと見えた。ここにきて東沢からの風が吹く。
[宮ヶ瀬湖方面を望む]

 8:28、フラットな歩きから、登り道となった。
 植林帯の中ゆえ、直射日光を浴びないだけ、助かる。
 途中何度か、立ち止まっては、息を整える。息を整えるだけでは、時間がもったいないので、ついでにデジカメを取り出す。(そんな訳で、デジカメ写真は、登りの写真が圧倒的に多い)
[登り道となる]

 8:38、尾根の突端に到着。ここにベンチがあった。ザックを下ろして小休止。(写真下)
 ここは、目の前に大きなモミの木があり、その緑が気分を和ませてくれる。
 コチコチに凍らせたペットボトルを取り出す。(夏の丹沢では、自分にとって必需品となっているのだ) 1週間以上、冷凍庫に入れていたもので、口を開けて、中身を少し減らして凍らせたにもかかわらず、ボトルが膨張したため、ラベルが自然と剥がれている。もう既に1/4ぐらいが解けており、冷たいお茶がうまかった。
 8:48、出発。そのうち、道は登り道となる。

 9:04、本日初めて、下山者の2名とすれ違う。
[ベンチにて小休止]

 9:07、ようやく宮ヶ瀬越に到着。7:45に出発したので、ここまで1時間20分もかかっている。やはり、暑さのせいだろう。(途中、休みすぎ)

 9:12、仏果山に向かって出発する。
[宮ヶ瀬越に着いた(振り返って撮影)]

 9:17、ゆっくりデジカメで撮影しながら進んでいくと、昨年12月に登ってきた半原側の斜面の上部に到着。(写真下) この時季だと、草茫々で、ちょっと歩くという気には、なれないなぁと呟く。
[昨年12月、登ってきたルート]

 木々が多く、日陰になっている箇所が多いため、まだ歩きやすいが、風らしい風がないので、やはり暑苦しさは、避けられない。
 左手に仏果山頂上が見えた。(写真下)
 ルートは、ここから大きく左にカーブして、山頂に続いている。

 9:31、一人の中年男性登山者とすれ違う。暑い中、低山歩きをされている登山者健在!という感じだ。ここで、この季節に仏果山を歩く登山者の意図を考える。
  ・丹沢(&関東平野)を眺めたいから
  ・地元なので毎月歩いている
  ・修行のつもりで歩いている
    :
 仏果上人も、この残暑に座禅修行されていたのだろうか。
 暑さのせいか、考えもJumpしてしまう。
[左手に仏果山頂上が見えた]

 9:43、ようやく頂上直下の登りに差し掛かる。
 左側にロープが取り付けらていた。以前は、こんなところになんであるのだろうと思ったが、冬に歩くとその有り難さがわかる。
 さらに進むと、細いヤセ尾根に出るが、すぐ先が頂上。
[自ロープが出てきた]

 9:47、仏果山頂上到着。
 さすがにこの時季だろうか、誰も居なかった。
 ペットボトルを取り出す。なかなか解けない1本めのボトルをパスし、凍らせていない2本目の口を開けて、水分補給。
 ベンチの上に仰向けになって空を見る。ギラギラした太陽が、これでもかと光線を差し込んでくる。しかし、途中、葉を数多くつけた枝が、それをいくらか遮っている。朝が早かったこともあり、このまま寝てしまいたい気分。
 だが、現実は、そう甘くなかった。アブのような虫の羽音がうるさく、寝られる状況ではなかった。(それだけ自然のままだということも言えるが)
 起きて、展望塔に上がる。
[仏果山頂上にて]

 展望塔に上がって、西南側の丹沢山塊を眺める。残念ながら、本間ノ頭、丹沢山あたりに積乱雲がかかり、山々全てを見渡すことは出来なかった。同様に大山も山頂付近だけ、雲を被っていた。
 濃い緑の山々が印象的だった。
[大山方面を眺める] [丹沢山方面を眺める]

 ここで、三脚を取り出し、中型カメラをセットし、撮影開始。焼山方面は、PLフィルタがよく効き、雲がクリアに目立つ。もう少し雲が上ならば、と思いながらシャッターを押し続ける。
 その間、なかなか解けないペットボトルを床の鉄板上に置き、強制的に解かす。(写真下)
 この日は、金属製の手すりに腕をのせると、熱くてガマンできない状態だった。
[ペットボトル内の氷を解かす]

 展望塔から降りて、再び、山頂へ。
 一人の男性登山者と出会う。(今日4人目)
 10:55、山頂を出発し、半原方面に下ることにした。

 ヤマホタルブクロ?が咲いていた。(写真下)
[ヤマホタルブクロ?]

 山頂を下っていくと、左手に高取山が見えてくる。
 日が陰ったおかげで、幾分、歩きやすくなった。
 11:11、単独中年男性とすれ違う。(本日5人目)
 11:20、送電線鉄塔手前を通過する。
 11:36、右手に半原の町並みが見えた。(写真下)
 すぐ下が、林道だった。
 林道にて、本日6人目の登山者(若い男性だった)と出会う。これで、今日出会った登山者は、おしまいとなった。
[林道に出る所で半原方面を望む]

 12:04、山道を終え、車道に出た。宮沢林道(林道といっても舗装されている)との合流点だ。
 ここからは、車道の下り道となる。
[車道に出た]

 仏果山の山麓を下っていく。
 車道の上には、日陰で苔が生えていた。思わず、滑りそうになる。下山中のなんでもない場所でのケガが一番、予期せぬパターンだ。(写真下)

 12:18、ホタルのカンバンが目につく。「見頃、6月上旬」との文字。
[車道を下っていく]

 12:24、撚糸組合前バス停に着いた。
 日が再び照り出し、暑い中、日陰でバスを待つ。ここで、昼食用のパンを食べたり、シャツを着替えたりして、時間を潰す。
 12:50、厚木バスセンター行きのバスが定刻通りに到着。
 誰も乗っていなかったが、その後、中津川沿いのバス停からどんどん乗客が乗り込んできて、車内は、一杯となった。
 外を眺めると、中津川では、大勢の人々(家族連れ)が川遊びしており、思わず「忘れかけていた夏の風景だなぁ」と声を出してしまった。
 [撚糸組合前バス停にてバスを待つ]


 余談ながら

 仏果山頂上から撚糸組合に下る途中、近くを通った送電線鉄塔は、山と高原地図「丹沢」(1997年〜2004年)に「佐久間東幹線338号鉄塔」と記載されていたので、自分のコース記録にもそのように書き留めていたのですが、帰宅後、記録を整理していますと、今回の山行メモには、No.388と書かれてありました。このメモは、途中の林道に出たとき、送電線鉄塔の標識があったので、それを書き写したものです。
 あれっ、書き間違いしたのかな、と思い、ちょっとインターネットで調べてみました。
 すると、宮ヶ瀬湖寄りの鉄塔が、No.385、386であることが、判明しました。その先に高取山の尾根に鉄塔が1つありますので、やはり、この仏果山の鉄塔は、No.388が正しいのではないかと判断しました。ということで、当ホームページも記載を「338号鉄塔」から「388号鉄塔」に変更しました。
 ちなみに2005年からの山と高原地図「丹沢」は、縮尺が変わったこともあり、送電線鉄塔の名称は、記載されておりません。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。