トップページ>山行リスト(日付)>丹沢山・本間ノ頭南東尾根_記録20061007
2006年10月7日(土)・8日(日) 晴 |
単独行 |
大倉〜駒止茶屋〜堀山の家〜花立〜塔ノ岳(泊) 塔ノ岳〜日高〜竜ヶ馬場〜丹沢山〜円山木ノ頭〜本間ノ頭〜(南東尾根)〜?〜唐沢川出合〜三叉路 |
今回の山行は、天気に恵まれ、かつ、この時季では、珍しくクリアな遠景を終日、眺めることができ、写真撮影も十分堪能できました。相模湾に大島、利島、新島などの他、三宅島まで見えたのは、おそらく初めての経験です。
今回の目的は、何と言っても、本間ノ頭南東尾根の再チャレンジの実施です。3連休ということもあり、小屋泊まりでプランしました。
詳細は、下記ご参照下さい。 |
自宅を出たのは、6:47。もう少し早めに出発するはずが、直前になって爪を切ったりして、ドタバタしたために時間が過ぎてしまった。 上空は、薄い雲が広がっている。まあ、前日の大雨から考えれば、上等だろう。 駅に着いたら、電車が行ったばかりだった。次は、12分後。今日は、どうもツイていない。
8:36、渋沢着。バスの発車は、8:46。 駅前のコンビニで朝食用のオニギリを購入し、バスに乗り込む。
予想に反して、乗客が少なかった。まあ、今日は、時間が遅いからこんなものだろうと思った。(後でわかったのだが、朝1番、2番といったバスでも登山者は、少なかったらしい)
バスが大倉に着くまでに朝食のオニギリは、胃の中に消えた。 |
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[大倉行きの車内は、空いていた] |
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9:00、大倉着。 上空は、うっすらと雲があるものの、青空が広がっている。昨日の大雨がウソのような天気だ。 シャツを脱いだりして準備完了。 9:08、出発。 |
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[大倉にて] |
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一般車道から山道に入ると、山道には、やたらと植林の小枝が散乱していた。今頃、枝落ちをしたのかと思ったが、どうも落ちている枝が比較的短い。
どうも昨夜の風雨で落ちたのではないかと推察。 |
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[山道に小枝が散乱] |
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9:52〜9:57、雑事場のベンチで小休止。早くもペットボトル1本目の口を開ける。 今日は、やはり荷が重く感じる。いまひとつパワーが出ない。
10:00、見晴茶屋到着。リニューアルが完成していた。丸太の外観は、いかにも山小屋らしい。看板によると「見晴茶屋60周年 4月16日リニューアルオープン」と書かれてあり、もう半年ぐらい経っていることになる。考えてみれば、大倉尾根は、今年1月以来だった。
小屋の反対側を眺めると、相模湾が見えた。驚いたことに江ノ島がくっきりと見える。今日は、昨日の大雨のおかげで、空気が澄んでいるようだ。 |
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[リニューアルされた見晴茶屋] |
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見晴茶屋を過ぎると、大倉尾根の最初のつらい登りが始まる。 ここでも山道に小枝が散乱していた。
気のせいか、今日は、この登りが急傾斜には見えなかった。ということは、調子が上がってきたのかなと、ふと思った。 |
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[一本松への登り] |
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10:23、一本松を通過。その先のベンチで小休止。(10:28〜10:34)
やはり、調子が上がっていない。体調不良だ。どうも、休みがちである。
10:53、駒止茶屋を通過。
このあたりの登りで、単独登山者に追い抜かれるケースが出てきた。 |
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[駒止茶屋を通過] |
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駒止茶屋の先のベンチでまたもや無意識に小休止。
ここで、ちょっとデジカメでトラブル。256MBのメモリカードを全消去して使用しているのに33枚で「カードが一杯です」のメッセージ。おかしいなと思いつつ、思い当たるフシが。このSDカードは、別の用途で使用した経緯がある。きっと、デジカメで全消去コマンド実行の際、その部分は、削除されなかったのではないかと思った。
カメラ本体側に問題がないことを確認するために16MBのSDカードを使用してみる。
正面の三ノ塔・烏尾山を撮影。 このデジカメ騒動のために時間をロス。出発は、11:08となった。
やはり、カメラ本体には、異常がないようだ。16MBは、所定の枚数分の撮影ができた。ということで、別の256MBのメモリカードを入れる。(結局、このカードは、通常通りの撮影ができた)
11:40〜11:45、堀山の家。 小屋の前に置いてある無人販売の缶飲料(100円:190ml)をひとつ購入。
5、6人がベンチで休憩中だった。ゆっくりとした足取りで、出発。
12:09〜12:19、ベンチで休憩。ベンチの上で横になった。寝不足か。
ペットボトル1本目がカラとなる。 |
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[堀山の家の前で小休止] |
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12:26〜12:28、いつもの所。 二人の下山者とすれ違う。この時間帯となると、下ってくるハイカーが目立ってきた。 |
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[いつもの所(振り返って撮影)] |
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12:46、花立山荘に到着。ここでも休憩。
ここから見えた相模湾を眺める。実に雄大だ。 島も、大島、三宅島、利島、新島、神津島などが、はっきりと見えた。
こんな昼の時刻でもこれだけクリアに見えるのは、年に3、4回ぐらいではないだろうか。 塔ノ岳世界チャンピオンのHさんとすれ違う。背負子に灯油?用の大きなポリタンがくくりつけられていた。 |
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[[花立山荘に到着] |
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花立に向かう途中、左手前方に大室山がチラッと顔を出す。 さすがにこの高度になってくると、長袖一枚のシャツでは、肌寒く感じてきた。 |
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[花立への登りの途中、大室山が見えた] |
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ようやく花立。ここから眺める塔ノ岳は、毎度であるが、気に入っている光景なので、今回もデジカメを取り出す。
時刻は、13:16。今日は、丹沢山まで行こうかと思っていたが、この時刻だったら、塔ノ岳までとするかと考え始める。 |
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[花立山頂にて塔ノ岳を眺める] |
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花立から少し下って、ヤセ尾根の馬の背を通り、13:22、金冷シを通過。ここまで来るといつものことながら、ゴールが近くなったという意識が働き、パワーが出てくる。 |
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[金冷シにて] |
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もうすぐ山頂だと気合を入れた途端、右手に何やら動くものが。
見れば立派な角を持ったオス鹿が1頭、休んでいた。山道から2mぐらいの場所でじっとしており、全く人を恐れない。そんな訳で、デジカメで簡単に記念撮影。 |
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[道端にいたオス鹿] |
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13:50、ようやく塔ノ岳山頂。なんと、4時間半以上かかってしまった。途中、シカなどの撮影を行なったり、デジカメ故障?と思われた対応もしているのだが、それにしても時間がかかりすぎた。
こんないい天気の割には、山頂に人が少なく、10人程度。 他の山は、クリアに見えているのに、富士山の山頂付近には、相変わらず、雲が湧いており、残念ながら全容が見えなかった。 |
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[塔ノ岳頂上にようやく到着] |
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尊仏山荘に入り、とりあえず、缶ビールを注文。 時計を見ると14:00をまわっていた。
小屋の受付は、山荘主人の花立さん。話をしているうちに、結局、ここで一泊することにした。 |
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[尊仏山荘にて缶ビールを購入] |
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15:18、カメラ機材を持って、外に出る。 まだ、日没には、時間があるが、未だクリアな光景に写欲が湧いてくる。
都心の方を眺めていたら、筑波山も見えた。また三浦半島の向こうに房総半島も南端までくっきり見えているので、東京湾が、湾であることがはっきりわかった。 「いや〜本当に珍しいな」と思いつつ、大山などを撮影する。
また、ふと手前の斜面を見ると1頭のシカが草を食べていた。さっきのオス鹿とは、別のシカだった。
17:40頃、日の入りのシーンを狙ったが、やはり富士山の雲は、最後まで取れなかった。久々に富士山の北側(わずかだが)に日が沈む光景を眺める。(写真下) (塔ノ岳からのダイヤモンド富士は、10月17日頃だ)
夕食後、再び外に出てみる。 厚木、横浜方面の夜景が素晴らしい。また、満月が大山北尾根の上に大きく浮かんでいた。正月の頃と違って、寒くないので、久々に夜間撮影を実施。真っ暗な影となった大山の向こうに無数の光が輝く。
撮影終了後、小屋に戻り、花立さんや、他の登山者の人たちと、一杯飲みながら、楽しい時を過ごす。20時に消灯。さすがに今日は、すぐに眠れた。 |
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[富士山の頭は、最後まで雲が取れなかった] |
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夜中の23時、1時、2時と目が覚めるもの、すぐ寝てしまう。
5:00に起床。布団を片付け、カメラを持って、外に出る。
昨日、あれほど、雲が取れなかった富士山も、さすがに未明では、雲はなかった。富士山の山頂の北側にほんの少し雪が見える。昨日の雲によるものだろうか。
5:40頃、日の出となる。大山の後ろから、日が昇る。 今日もいい天気になりそうだ。
小屋に戻って朝食。 ゆっくり仕度し、小屋を出たのは、6:56だった。 |
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[夜明けの富士山] |
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7:22、日高のピーク到着。ここから三角沢ノ頭に分岐するバリ・ルートがあるのだが、そのルートを遮断するようにピークのブナの幹が完全に折れていた。ちょっと痛々しい光景だった。(写真下) これも一昨日の大雨のせいだろうか |
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[日高のピークにて] |
折れてしまった幹] |
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日高を下って、木道に出た。 天気は、いいし、気温もそこそこ涼しく、すこぶる心地がいい。 反対側から単独行の登山者が。その人の足取りも軽い。 |
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[木道を行く] |
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7:44、竜ヶ馬場。今日も昨日と同様、空気が澄んでいる。
大山の向こうに東京湾が光っていた。こうして眺めると、三浦半島はとても小さく感じる。
こんな時間帯に竜ヶ馬場を訪れるのも久々だ。ベンチには、同じ尊仏山荘を出発したパ−ティが休憩中だった。 |
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[竜ヶ馬場にて] |
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8:13、丹沢山に到着。
まずは、標識の前で記念撮影。(写真下) まだ時間に余裕があるため、山頂から不動ノ峰方面の山道に向かう。 ツルベ落とし直前が、視界のいい所である。目の前に不動ノ峰が見え、遠く不動ノ峰の草原地帯に中を登山者が歩いているのが、わかった。 ここで、中型カメラを取り出し、撮影を実施。
デジカメでも周囲の風景を撮影。
撮影後、再び丹沢山頂上に戻り、みやま山荘に入る。 コーヒーを注文する。地図を見ながら、これからのコース時間を確認する。 9:29、頂上を出発。 |
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[丹沢山山頂にて] |
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9:33、堂平との分岐点。 ちょうど、この堂平から登って来る登山者と何人か、すれ違う。今日は、天気がいいだけに多くの人出がありそうだ。
ここは、直進し、三峰方面に進む。このあたり、道がはっきりしない箇所がある。 |
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[堂平との分岐点(進路方向を眺める)] |
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緩い下りが続く。周辺は、右、左と植生保護柵がやたらと目につく。紅葉のシーズンになったら、ちょっと撮影者泣かせの場所だ。
9:46、木立の間から無名ノ頭と本間ノ頭を眺める。(写真下) |
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[無名ノ頭・本間ノ頭を木立の間から眺める] |
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10:03、瀬戸沢ノ頭を過ぎて、少し下ったところで、見上げた木立。(写真下) ここは、以前、早戸大滝から登ってきたルートとの合流点でもある。
このあたりも植生保護柵だらけとなっていた。 |
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[瀬戸沢ノ頭から少し下った所] |
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10:13、栂の大木などの幹に青ネットが巻かれてあった。シカの食害からの対策だろうか。
ここも左右に植生保護柵が続く。 |
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[太礼ノ頭手前にて] |
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10:16、太礼ノ頭に到着。
道標[丹沢山:1.9KM、宮ヶ瀬:9.1KM] 誰も居ない静かなピークだった。ペットボトルを取り出し、水分補給。
10:20、出発。
数分の間、下っていくと、正面に円山木ノ頭が見えてきた。丹沢三峰名物のアップダウンの核心部である。この円山木ノ頭への登り返しが一番キツイ。 |
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[太礼ノ頭にて] |
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10:44、円山木ノ頭到着。ザックを下ろして記念撮影。(写真下) 後ろから単独の中年男性が追い越していった。
10:50、出発する。下っていくと前方にピークが見えた。さっき円山木ノ頭が高いなぁと思ったのと同様、今度の無名ノ頭も高いなぁとタメ息がもれる。
無名ノ頭への登りの途中にガレ場があり、景色がちょっと広がる。
ふと立ち止まって、蛭ヶ岳や姫次方面を眺める。 |
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[円山木ノ頭にて] |
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無名ノ頭を過ぎ、鞍部となる。右手に大島が見えた。手前に長尾尾根が延びている。その尾根の上に三ノ塔のピークがチョコンと飛び出していた。
本間ノ頭への登りとなる。しかし、この登りは、そんなに急登ではない。 そろそろピークだと思ったら、前方に見覚えのあるベンチが見えた。11:26、本間ノ頭に到着。 ここで、昼食とする。前回と同様だ。
ロールパン等を食べ終わった頃、続々と登山者が宮ヶ瀬の方から登ってきた。ちょうど、一番バスで三叉路から登り始めると、この時間頃に着くことを思い出す。
さてさて、このベンチで、しっかりとルート予習を実施。前回、ここで事前チェックを軽視したばっかり(それだけの理由ではないが)にルートを間違えてしまった。今回は、丹沢写真館さんのHP等、分岐点に対するポイントをメモしたり、事前学習は、十分してきた。但し、1/25000地形図を見たただけでは、ちょっと分岐点は、分かり辛いので、さて、どうなることか。今からゾクゾクしてしまう。 |
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[本間ノ頭にて] |
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本間ノ頭を11:46、出発。 ここからは、気合を入れて下っていく。
途中、右手に木立の間から丹沢山が見えた。(前回は、丹沢山に雲がかかっていた)
11:57、一般コースからの分岐点となる特別保護地区のカンバンに到着。 すぐさま、右手の斜面に下っていく。
下り始めにて、ルートがよくわからなかったのは、倒木のせいだった。倒木を越えていくと踏み跡が出てくる。 また、赤杭(杭全体が赤い)を発見。今後、この赤杭がポイントとなる。 |
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[特別保護地区のカンバン] |
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下から人の声がする。何と中高年の男性登山者2名と出会う。挨拶をしたあと、ベテラン風の方から質問を受ける。
「この下りは、初めてですか。」
「いえ、初めてではありません。」
と咄嗟に回答してしまった。(実際、2回目であるので、ウソではないが) 「この先の塩水橋への分岐が分かり辛いので。。。」
「ありがとうございます。」
「お気をつけて。」 すれ違った後、やはり、分岐は、分かり辛いかと、ちょっと緊張感が走る。しかし、それ以上に、その気遣いが嬉しかった。
ちょっと細めの尾根を下っていく。
栂?(モミ?)の大木が、続いている。(写真下) 前回と違って、太陽の光が射し込み、今日は明るい尾根となっている。
12:16、尾根の先端のような所に出る。赤杭のある方向に進んでいく。
12:19、出発。 |
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[南東尾根の栂林帯を行く] |
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右手を振り返ると、木立の間から丹沢山が見えた。 デジカメを手に周囲を歩き回る。(12:22〜12:26) |
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[栂林の向こうに丹沢山] |
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12:28、殆ど平らな小ピークに到着。ブナの大木が眩しい。
地図上での1137mピークだ。
左手の木立の向こうには、宮ヶ瀬湖が見えた。(写真下) |
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[左手に宮ヶ瀬湖が見えた] |
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1137mピークから少し下ったところで、太いブナの幹が目に入った。見上げたら、あの見事なブナの大木だった。
このブナの木の下で、小休止。中型カメラを取り出し、撮影に入る。(12:33〜13:05)
このブナを見上げながら一周すると、同じ樹木なのに全く様相が変わることに気がつく。撮影も忘れて、しばし、見惚れる。 |
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[前回、感動したブナの大木(1)] |
[前回、感動したブナの大木(2)] |
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ブナの大木の先からの下りは、左が自然林。右が植林となっている。 ゆったりと下っていく。
5分も下っていくと、カンバンが見えてきた。
近くで振り返ると、「特別保護地区」と書かれてあった。(写真下) さて、ここまでは、ルート通りである。 ここから、前回は、分岐点を誤り、金山沢に下ってしまった。今回は、慎重に下っていく。
手許にには、1/25000地形図、コースメモ、記録用メモ帳、磁石と、用意万端。 |
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[特別保護地区のカンバン(振り返って撮影)] |
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右手の植林には、やたらと黄色いテープが付いていた。間伐でもするような印にも見える。
尾根筋には、赤杭が立っている。 |
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[黄色いテープが植林の幹に付けられていた] |
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13:19、尾根の先端に到着。ここの先は、丸くなっており、下る方向の判断が、難しい。しかし、赤杭があったので、その方向に下っていく。
前回は、尾根筋の左側を下ってしまったのがそもそもの間違い。それゆえ、今回は、右手の分岐点を見落とさないように下っていく。
下り続けた後、ちょっと行き過ぎたのではないかと、地図を見て判断。さっきの尾根の右側が分岐点では、なかったかと引き返すことにした。
結局、黄色いテープが付いていた所まで引返してしまった。ちょっと息が切れる。 ここから、再び元の下り方向に進んでいく。但し、今度は、右手の斜面の下が見えるような箇所を探しながら、右側の斜面スレスレを進んでいく。場合によっては、右斜面を少し下ったりもした。 |
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[丸い尾根の先端でウロウロ] |
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だが、なかなか分岐点が見つからない。ちょっと冷や汗が出てきて、喉も渇いてくる。肉体的には、心臓ドキドキの状態になってきた。だが、脳の方は、まだ冷静である。これだけ、上からローラー作戦のように右側斜面を確認していけば、間違いなく、見逃すことはないだろうという確信があった。 やはり、右手に尾根が出ているのは、さっきの尾根の先の箇所だけということが分かった。ここで確かに右斜め進行方向に下っていけそうな感じではある。だが、疑問点が、ふたつあった。
1)事前情報によれば、分岐には、テープ等のマークがあるはずだが、ここには、テープ等は、一切見つけられなかった。
2)赤杭が正面前方に続いている。(赤杭に頼るのは、危険であるが。(目的によっては、赤杭が分岐することもありえる))
地形図で確認すると、この尾根は、探している分岐点の一つ手前の枝尾根(そんなにはっきりしていないが)ではないかと推察する。
であれば、もう少し、先を進んでもいいはずだ。ということで、結局、最初に引き返した地点まで、来てしまった。
今度は、さらに前進していく。すると、そこから1分もしないうちに再び、尾根の先端のような場所に出た。
ここも先ほどと同様、尾根の先端のようになっており、斜面が急になっている。見れば、赤杭の他に赤頭白杭も立っていた。(写真下)
また、ここも尾根の分岐だと思い、右側斜面の方に進んでみる。すると、右手にテープを発見。 やはり、推察通りだった。
つまり、最初に行き過ぎたと思ったのは、実際、まだ行き過ぎていなかったという事が判明。あと20mぐらい進んでいれば、その事に気がつき、引き返すことはなかったのだ。
結局、慎重になりすぎて、途中で引き返してしまい、30分間、時間をロスしまった。
だが、分岐点を無事発見したということで、ちょっと小休止。 |
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[少し下った先が再び、尾根の先端となる] |
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ルートから外れてしまう直進する方向を見てみる。前回は、ここを進んだはずだが、よく覚えていなかった。おそらく、右手方向を全く見ずに、尾根筋通りに進んでしまったのだろう。
今回も、右側を注意して見ていないと、直進してしまう恐れがあった。というのも、この赤杭(写真上)近くには、右折を促すようなテープ類は、なかったのだ。(意識的に右手を見てなければ、テープに気がつかないのだ)
なお、赤頭白杭の「水源の森林 神奈川県」には、「K148」と書かれてあった。
ふと、雪の積もったシーズンにこの下りを歩くことを想像する。雪上に踏跡もなく、初めて下る場合、間違いなく、この分岐点は、わからないだろう。そう思った。
ちょっとルートとなる右手の斜面を覗いてみる。 下の方にピンクのテープと赤杭を発見。しかし、急な下りである。 13:53、分岐点を出発。
木立に手を掛けず、足だけで下るには、限界ぐらいの斜面である。 |
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[ピンクのテープと赤杭が続いていた] |
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一直線の下りを小さくジグザグに下っていく。ピンクのテープや赤杭が続いていた。 (今回は、ピンクのテープも信用してよさそうだ) |
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[急な下りを進んでいく] |
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14:01〜14:04、栂の大木群の中で小休止。赤杭の他、赤頭白杭「K141」が現れた。
それにしても急な下りである。前回の誤った下りと、さほど変わらない。 |
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[栂の木の下、赤杭と赤頭白杭の2本が立っていた] |
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14:14〜14:16、アカガシの大木でこれまた小休止。
暑くなってきた。ペットボトルを取り出し、3本目のボトルをカラにした。
ここは、丹沢写真館さんのHPでも紹介されている場所だ。順調に下っていることがわかる。このすぐ下が、鞍部になっているのがわかった。
鞍部に下って、正面の小ピークに登り返す。
赤杭もピンクのテープも、この小ピークの登りの途中にあった。 |
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[アカガシの大木の下で休憩] |
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14:18、小ピークに到着。
赤杭、赤頭白杭「K131」が立っていた。 周囲は、木立に囲まれ、視界も広がらないことから、デジカメ撮影後、すぐに立ち去る。 |
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[小ピークに到着] |
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小ピークを樹林帯の中、下っていく。木の密集度が高く、日陰となり、薄暗い。左を見ると、前回下った尾根が見えた。(実際下ったルートは、尾根の裏手になるが) 急な下りが続き、ようやく明るい箇所に出た。
樅ノ木の横を下っていく。 |
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[ピンクのテープと赤杭が続く] |
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14:31〜14:33、鞍部に到着。ちょっと立ち止まってメモを取る。ここにも赤杭や、ピンクのテープが付いていた。正面に見える小さなピークを登る。(写真下)
14:34、小ピーク。ここにも赤杭があった。
小ピークを下っていくと、右手から踏跡が現れた。それにしたがって進んでいく。 |
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[目の前に小ピーク] |
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14:43、大石のある場所に出た。ここで、右手の視界がちょっと広がる。
振り返って眺めると、丹沢山方面が見えた。
手前の天王寺尾根の山稜が高く見える。天王寺尾根から派生している支尾根が何本も出て、塩水川に下っている。そのアングルが印象的だった。 14:47、出発。 植林(左)と自然林(右)の間を下っていく。 |
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[大石の所で小休止(振り返って撮影)] |
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14:52、鞍部。(写真下)
地面にピンクのテープあり。よく見るとテープは、地面に落ちているだけだった。(これも一昨日の大雨のせいか) よく吹き飛ばされないものだと妙に感心しながら、拾って、横に伸びている枝に結びつけた。
再び小ピークを登っていくように見えたが、今までと違って、ピークの右側を巻くように進んでいく。 ピークを巻いた後、急な下りとなり、シカ柵を発見。(14:57)
シカ柵には、大きな穴が開いており、柵の機能を満たしていなかった。 |
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[鞍部にて] |
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檜の植林の中を下っていく。沢の音が大きくなってきた。車の音も聞こえる。 |
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[植林帯を下っていく] |
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植林の間から橋が見えた。塩水林道にかかる橋のようだ。 ここまで来れば、大丈夫だろう。今回は、無事、下ってこれたなと思いながら、進んでいく。
シカ柵を通過し、シカ柵の右沿いを歩いていくと、塩水山神の祠があった。 この後、山道沿いに下っていくと、塩水川沿岸の道に出た。(15:16)
驚いたことに塩水川の水量が半端でなく、堰堤から落ちる水の音と光景は、もの凄く迫力があった。金曜の大雨の影響で、増水しているようだ。こんなに雨が降ったのかと、あらためて金曜の雨が、豪雨であったことを思い知る。 |
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[[橋が見えた] |
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15:19、塩水橋の車道に出た。(写真下)
今日は、3連休ということもあって、交通量が多い。また、駐車している車の量も多かった。 無事下ってこれたことで、やたらとデジカメでザックを撮影しまくる。
さて、宮の平のバス停時刻は、確か毎時52分だった。今からだと、ちょっと急げば、16:52に乗れるのではないかと、歩き始めた。(15:30) |
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[塩水橋に出た] |
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途中、宮の平よりも三叉路の方が、バス停としては、近いことに気がつき、目標を三叉路バス停とする。しかし、宮ヶ瀬湖手前の、道が整備されたところで、16:20。あと、30分で間に合うかなとちょっと不安になる。(なんたって、まだ宮ヶ瀬湖が見えていない)
その後、早足で歩き、どうにか三叉路交差点に16:45。左折して、三叉路バス停に向かう。
16:46、バス停到着。意外に早く到着することができた。すでに2人の男性登山者がバスを待っていた。
バス発車時刻は、16:51となっていたが、16:55にやってきた。
やれやれと思いながら、バスに乗る。
しかし、バスは、3連休のためか、宮ヶ瀬からの観光客の人たちで満席。三叉路から乗った3人は、いずれも本厚木までの約1時間、立ちっぱなしとなった。(今回、これが、一番キツかった) |
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[[三叉路バス停に到着] |
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【後記その1】 ということで、今回は、無事、予定ルートを歩くことが出来ました。
しかしながら、慎重になりすぎて、引き返す判断が早すぎ、ちょっと時間をロスしましたが、まあ、前回よりは、OKでしょう。 あのような緩い斜面と所々に短い急斜面のある(1/25000地形図でもそれほど、明確には表現されない)箇所は、なかなか自分の居る位置の判断が難しいと思います。(ちょっと自己弁護)
【後記その2】 今回は、とにかく遠景がクリアに見渡せたことが、非常に印象的でした。三宅島などの伊豆七島や、塔ノ岳からの筑波山など。そして、日没後と未明に見た夜景の風景(真冬と違って、寒くないのが最高!)。小屋も前日の大雨のためか、ゆったりと泊まれ、いいこと尽くしでした。
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大倉(9:08)〜(10:53)駒止茶屋〜(11:40)堀山の家(11:45)〜(13:16)花立〜(13:50)塔ノ岳(泊) 塔ノ岳(6:56)〜(7:22)日高(7:27)〜(7:44)竜ヶ馬場(7:48)〜(8:13)丹沢山(9:29)〜(10:44)円山木ノ頭(10:50)〜(11:26)本間ノ頭(11:46)〜(南東尾根)〜(15:19)塩水橋(15:30)〜(16:00)唐沢川出合〜(16:46)三叉路 |
※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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