トップページ>山行リスト(日付)>大山_記録20061202
大山ケーブル(7:37)〜(7:48)追分駅入口〜(女坂)〜(8:05)大山寺(9:05)〜(9:35)下社(9:42)〜(11:05)大山(11:28)〜(12:55)蓑毛越(14:29)〜(15:11)蓑毛 |
「生まれて初めて山らしい山に登る。」...今回、そのような青年(ここでは、Uクンと呼びます)が登場します。彼とは職場は、違いますが、仕事上での知り合いです。
彼は、小田急沿線に住んでいる関係上、初めての山は、丹沢の山がいいと希望しておりました。このような人を丹沢に連れて行くとしたら、どこの山に行けばいいでしょうか。 「初めての丹沢だとすると、塔ノ岳、鍋割山、三ノ塔、あるいは、仏果山あたりか。 うむ...彼の体力がどの程度か不明だな〜。登りは、2時間程度か。 今の時季、紅葉もあればいいな〜。 景色としては、富士山が見えるコースがいい。関東平野が見えた方もいいだろう。」
と、あれこれ思案。 ですが、結局、インターネットで大山寺の紅葉が今週末までという情報を得たのを機に、大山に決定しました。 大山であれば、
・ケーブルカーを使用しなくても2時間程度で登れる。(ヤビツ峠からだと、1時間ちょっと) ・富士山も関東平野も見える ・大山寺、下社あたりで、モミジの紅葉がピークであれば、感動もの。 など、バランス良く、高得点評価。
ということで、Uクンとは、伊勢原駅7:00集合ということで、当日待ち合わせることに。
以下は、その記録です。 |
夜明け前に自宅を出発して、最寄り駅まで歩く。乗換えの駅で、ようやく空が明るくなってきた。上空は、うっすらと一面、雲がかかっており、澄みきった青空ではなかったが、今日の天気は、よさそうだ。
Uクンとは、約束通り、7:00に伊勢原駅で集合。すぐさま、バス停に向かう。既に大山ケーブル行きのバス停には、ハイカーの列が出来ていた。(写真下)
7:05、予定通り、バスは発車。 |
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[伊勢原駅北口バス停] |
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7:25、バスは、終点大山ケーブルバス停に到着。 20名弱のハイカーが下車。皆、さっさと車道を歩いていくが、我々は、ここで、荷分けを実施。
Uクンには、食料、コッフェル、ガスカートリッジなどを持ってもらう。 7:37、出発。
歩き始めた頃、日が差し込んで、予想通り、いい天気になってきた。 参道の店は、既に開いているところもあり、大山名物のコマなどを見ながら、登っていく。 7:48、追分ケーブル駅入口を通過。
今回は、最初から大山寺経由で歩くことを考えていたため、ケーブルカーは、パス。(ちなみにケーブルカーの始発は、9:00だった) |
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[朝日を浴びて歩き始める] |
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7:50、男坂と女坂の分岐点に到着。(写真下) 今回は大山寺の紅葉見物が目的の一つであるため、女坂を選択する。
同じバスでやってきたハイカー達は、既に前方の視界から消えていた。 |
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[男坂と女坂の分岐点] |
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8:05、正面に真っ赤なモミジがお出迎え。
大山寺階段下のモミジがピークを迎えていた。朝日がモミジに当たり、鮮やかな赤色を醸し出している。これは、見事な被写体になると、ザックを下ろして、中型カメラを取り出す。
結局、この場所で、色鮮やかなモミジを中心に撮影したら、約1時間が過ぎていた。この時、Uクンには、撮影助手として撮影記録のメモ書きを依頼。一人だと、メモの時間が余計にかかるが、今回、口述するだけで記録が残るため、作業効率が非常に良かった。Uクンに感謝。
大山寺階段下を9:05、出発。 |
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[大山寺の紅葉は、ややピークを過ぎていた] |
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大山寺を過ぎると、女坂というものの、急な階段も出てくる。マイペースで登り、息が切れる頃に男坂コースと合流。すぐ先のトイレ前で小休止した後、下社に向かう。
下社手前の広場では、ケーブルカーが動き出したせいか、人が多かった。 |
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[下社手前では、すでに多くの人が] |
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階段を登って、下社に到着。(9:35)
振り返って、相模湾を望む。(写真下) 残念ながら、今日は、靄がかかって、海岸線がはっきりしなかった。 |
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[下社から相模湾を望む] |
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下社を参詣し、半開きの登拝門をくぐって、急な階段を登る。この登拝門は、明治初年までは、夏の山開き大祭の期間以外、そもそも固く閉ざされていたのだが、その後、明治20年に春山開き大祭りの期間も開かれるようになり、現在は、常時、通れるようになった。但し、往時をしのびつつ、片開きの門となっている。
そんなことが書かれてある看板が門の入口にあった。明治以前では、夏の山開き大祭りの時だけしか、山頂に登れなかったことを初めて知る。 |
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[急な階段を登る] |
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幅の広い山道を登っていく。 結構、段差があり、高度も稼いでいる。Uクンは、順調に登っていく。 |
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[幅広い山道を登っていく] |
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16丁目に到着。ここは、蓑毛越との分岐点。
既に10人弱のハイカーが休憩中だった。(写真下)
我々も腰を下ろして、小休止。(10:18〜10:24) |
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[16丁目のベンチにて休憩] |
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富士見台に到着。(10:33) 今回の目玉の一つ、富士山を眺める。残念ながら、富士山の手前に雲が浮かんでおり、見た目は、今ひとつ。 富士見台の先で、私が持参したストックの試用をUクンに勧める。 「これは、楽ですね。」 と、Uクンの第一声。 やはり、上半身の筋肉も利用して登ることになるため、歩くリズムもいいらしい。使ってみて早速、Uクン、ストックの有効性を実感。次回の山行までにマイストックを購入したいという。 |
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[富士見台にて] |
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11:05、大山山頂に到着。 ここまで、撮影の1時間を除くと、大山ケーブルから約2時間半で歩いてきたことになる。初めての山行としては、まずまずだろう。
予想外に大山寺の撮影に時間を取られてしまったので、予定だった蓑毛越での昼食をここ、大山山頂に変更しようかとUクンに相談。しかし、11時になったばかりでは、まだ早いということで、当初の通り、昼食は、蓑毛越とした。 |
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[大山山頂にて] |
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大山山頂の裏手に回ってみる。相変わらず、富士山の手前に雲が浮かんでいる。富士山などの遠景は、だいぶ霞んできた。(写真下)
塔ノ岳から丹沢山に続く稜線が横に長く見える。実際に歩いたら1時間程度で歩けるのだが、ここから見ると、そんな時間では、とても歩けないような距離に見える。
山頂を11:28、出発する。 |
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[山頂裏から富士山と丹沢を眺める] |
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昼が近づいたせいか、登って来る登山者の数が半端ではない。10人ぐらいの中高年の団体さん、小さな子供のいる家族連れ、若手のグループなど老若男女と、途切れなく、すれ違う。 これだけのハイカーが山頂に着いて、昼食用にシートを広げたら、山頂は、足の踏み場もなくなってしまうのではないかと思った。やはり登山者数は、丹沢一だろう。
帰りの富士見台では、すでに富士山は、薄い雲に全体が覆われ、姿が見えなかった。
再び16丁目に到着。(12:05)(写真下)
立ち止まる時間が長くて、下る時間も登る時間と同じぐらいかかってしまった。 |
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[再び16丁目にて] |
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16丁目からは、登りと異なり、蓑毛越に向かう。すれ違う登山者は、極端に減った。
急な下りが続き、少々キツイ。段差のある階段をゆっくり、下っていく。(写真下)
そのうち、Uクンのペースが、急にスローになった。 「どうしたの?」 「いや〜、ちょっと足が動かなくなりました。」 「歩ける?」 「大丈夫です。ゆっくり歩けば」
ということで、今まで順調な歩行だったのに一気に失速。 |
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[ちょっと異変が(振り返って撮影)] |
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もうすぐ蓑毛越という尾根の下りで、Uクンが完全失速状態となる。(写真下) 「うむ...やはり、日頃の運動不足が表面化したか」 この先の行程をどうするか、ちょっと考える。 まあ、この先は、エスケープするルートは、たくさんあるので、問題ないだろうと楽観的に考えた。 蓑毛越からは、 ・下れるパワーがあれば、蓑毛へ。 ・歩くことがもっと困難であれば、水平に歩いて下社へ。 ・本来は、もっと南へ(高取山など) と、コースは、いろいろ選択できる。そう考えると、このルートを選択したのは、賢明だったと、自画自賛。(今回、たまたま、いいタイミングで失速してくれただけのことだが) |
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[完全失速状態(振り返って撮影)] |
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ようやく、前方下に蓑毛越のベンチが見えてきた。(写真下) Uクンもゴールが見えたことで、安堵感あり。 |
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[もうすぐ蓑毛越] |
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12:55、ようやく蓑毛越のベンチに到着。前回、訪れた時は、ここが風の通り道で、休憩する気になれなかったが、今日は、心配していたほど、風は強くなかった。 さっそく火をおこして、鍋を熱する。(写真左下) 市販の鍋セットに舞茸、なめこをトッピングする。熱している間、風のせいで枯葉が鍋にトッピングされる。思わず、箸で取り除く。十分、熱くなったところで、「イタダキマス。」 空気が冷たい中、外で食べる鍋は、うまい。この鍋は、初めて食べてみたが、辛めの味噌味が、いい味を出している。 「これは、いける」 二人して、感動して、食べる。
次にオデンを温める。(写真下右) これまた、辛子をつけて食べると、もう大満足。
この他、ハムやフランスパンも食べて、満腹となった。 |
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[蓑毛越でのランチ(ちゃんこ鍋+α)] |
[蓑毛越でのランチ(オデン)] |
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14:29、後片付け後、出発する。考えてみたら、約1時間半、食事だけで過ごしたことになる。結構な時間を過ごしたんだな、とちょっとビックリ。
これからのルートは、予定を変更し、蓑毛に下ることにした。 歩き始めて、5分ぐらい経って、足の状態をUクンに聞くと、 「元に戻ったようです。」 「何?」 「治ったみたいです。」 どうやら、食事の休憩が足には良かったようで、回復したようだ。
まあ、今回は、慎重に考えて、蓑毛でよしとする。 |
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[蓑毛越から蓑毛に下ることに] |
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全く不思議だ。さっきまで、フーフー言いながら、どうにか歩いていた人物とは思えないほど、ピッチよく下っていく。
落葉の絨毯を踏むのが楽しい。(写真下) |
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[落葉の山道を進む] |
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正面に車道が見えたとき、その車道をバスが通り過ぎた。ヤビツ峠からのバスがちょうど、横切ったところだった。 「今、バスが通っていったから、あと20分ぐらい待つかな」 と話をしながら、蓑毛のバス通りに出る。(15:11)
ふと左側のバス停を見ると、バスが停まっていた。これは、超ラッキーと、飛び乗る。どうやら、さっき見かけたヤビツ峠発のバスが、時間調整のためか、停車していたようだ。(写真下)
15:15、蓑毛を出発した。 |
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[蓑毛では、バスが停車中] |
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15:48、秦野駅に到着。 駅前の本屋に立寄る。以前、尊仏山荘で手に取った丹沢の写真集を購入するためだ。秦野駅前の本屋でも売っているということをその時、知った。 本屋の中で探していると、運よく見つけることが出来た。
本の名前は、「丹沢 四季光彩」石原永昌(山と渓谷社:2006年)だ。
その後、時間もまだ早いので、鶴巻温泉にて途中下車。「弘法の里湯」に立寄る。
風呂上りに無事下山できたことを二人で乾杯。(写真下) |
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[鶴巻温泉にて乾杯] |
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風呂上りをゆったりと過ごす。
17:48、弘法の里湯を出る。外は、もはやクリスマス的雰囲気だった。(写真下)
Uクンとは、途中の小田急の駅で、別れる。 初めての登山、お疲れ様でした。 |
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[外は、もうクリスマスの雰囲気] |
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その後、Uクンに聞きましたところ、次の日曜日も、足は筋肉痛だったとのことでした。ですが、そんなに痛いというほどではなかったようです。ということで、これに懲りず、第2回を企画する必要がありそうです。
さて、2回目は、どこにしましょうか。 ・富士山が見えて、関東平野が見えて....
・登りは、3時間ぐらい大丈夫か....
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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