トップページ山行リスト(日付)>塔ノ岳・鍋割山_記録20070101


塔ノ岳・鍋割山

 山行日
2007年1月1日(月)・2日(火)  晴・曇  単独行
 コース
大倉(8:50)〜(10:38)駒止茶屋〜(11:04)堀山の家(11:08)〜(13:17)花立(13:43)〜(14:17)塔ノ岳(泊)
塔ノ岳(6:22)〜(6:46)大丸〜(7:55)小丸〜(8:17)鍋割山(8:58)〜(9:29)後沢乗越〜(10:04)二俣〜(11:04)大倉
 いつものように初登山は、塔ノ岳での一泊登山となりました。天気は、素晴らしく、快適な山行となりました。
 さて、恒例の日の入り、日の出は、如何に。
 詳細は、以下をご覧下さい。


<第1日>
 2007年元日の朝は、実家で迎える。実家で雑煮を食べて、出発。
 今回は、単独行。今年で傘寿となる父は、既に年越し山行で、昨日(大晦日)に単独で鍋割山に向っている。こちらが大晦日に用事があったため、同行できず、一日ずれた、各自の単独山行となってしまった。
 渋沢駅からのバスの乗客は、5名。(登山者4名)で、ガラガラ。
 大倉8:35着。
 ゆっくり準備していたら、いつの間にか外には誰も居なかった。(写真下)
 海側から昇る朝日が眩しい。今年の初日の出は、感動的だっただろうと推察。
 冬用上着を脱いで出発。(8:50)
[誰も居ない大倉バス停(振り返って撮影)]

 何度も下山者とすれ違う。
 何やら歌が聞こえると、思いながら、9:50、見晴茶屋に到着。
 見れば、小屋のテラスに多くの人が出て、合唱中だった。アコーディオンの生演奏も入っている。小屋の泊り客の人たちが海を見ながら歌って、新年を祝っているようだ。
 新年らしさを味わせてもらった。
[見晴茶屋の前にて]

 見晴茶屋を過ぎると、一本松(今は、その「松」がないので一本松跡が正しいが、道標には、一本松と記されている)まで、ほぼ一定な斜度の登り道となる。
 このあたりでも、下ってくる人たちと幾度もすれ違う。

 ようやく一本松まで登り切り、一本松の先のベンチで、小休止。(10:17〜10:20)
 その先のフラットな道で、「三脚が重そうだね」と声を掛けてくれた単独行のオジサンと話をする。オジサンは、木ノ又小屋で新年を迎えたと話してくれた。

※今回は、久々に中型カメラの200mmレンズを持ってきたので、三脚は、撮影時に背中を屈めることなく、撮影できる高さのものを用意した。(カーボン製なので、見た目より軽いけど)
[一本松(跡)への登り]

 下ってきた親子連れのパーティに挨拶。
 聞けば、今日の2:30頃、大倉をスタートし、夜中に登って初日の出を拝んだとのこと。
 「初日の出は、きれいでしたよ。」
とお父さんは、満足顔だった。

 その後、富士山方面を眺めていると、ご夫婦が下ってきて挨拶。(写真下)
 「今は、残念ですね。朝は、富士山が綺麗でした。」
と、ご主人が話してくれた。どちらから登られたのか、尋ねると
 「昨日、ヤビツ峠から表尾根を登り、木ノ又小屋に泊まりました。初日の出もよかったですね。」
とのこと。
 偶然にも、このご夫婦も木ノ又小屋からだった。
[ここで、左にちょっと入って雲がついた富士山を眺める]

 10:55、堀山あたりの道標を通過。(写真下)

 この後、堀山ノ家の前のベンチで、小休止。(11:04〜11:08)
 5人程度の登山者が休憩中。ペットボトルを一口飲んで、出発。

 堀山ノ家を出発して、家族3人のパーティとすれ違い、挨拶。
 どのような登山コースか、尋ねると、
 「朝、大倉から登り、初日の出は、観音茶屋でした。」
とのこと。

 その後、中年女性が中心の5人パーティと挨拶。
 これまた、登山コースを尋ねると、
 「登りは、各自バラバラで登り、年越しは、新大日茶屋です。毎年、恒例の登山です。」
 と、にこやかに話してくれた。
[堀山あたりにて]

 大倉尾根の登りの中盤で、つらい階段状の登りのシーン。(写真下) このあたり、周囲の景色が変わらず、苦しいところ。

 11:37、戸沢分岐を通過。
つらい階段状の登り]

 いつもの所。(11:48)
 ....いつも撮影している定点(階段と植林以外、何もないけど)

 すれ違う人は、防寒対策万全の服装の人が目立ったが、ここまで来るとその理由がわかった。
 時折、強い風が吹くのである。それもかなり冷たい風だ。ここから、急に気温が下がるのを感じた。

 11:56、ガレ場下にて、若い男性2名のパーティと挨拶。
 どのような登山コースかを尋ねると、
 「朝、大倉から登り、今、下っているところです。」
とのこと。意外と日帰り登山の人も多いようだ。
[いつもの所(振り返って撮影)]

 12:03、花立山荘下の階段の始まり。(写真下)
 大倉尾根の登りで、一番辛い箇所を挙げるとすると、おそらく1、2位には、間違いなく入る箇所だろう。なるべく、先を見ず、足下をゆっくり見ながら、進んでいく。

 階段の途中、旧日本陸軍の兵隊さんスタイルの男性とすれ違う。そういえば、昨年の11月でも、この大倉尾根ですれ違った記憶がある。その時と、同じ人だろうか。
[花立山荘下の階段に突入(一番つらいところ)]

 12:16、花立山荘着。登り始めの時は、雲に隠れていた富士山が、いつの間にか、全容を見せていた。(こういうケースは、あまり経験がないのだが)
[ようやく花立山荘に到着] [小屋の傍でシカと遭遇]

 時間が早いこともあり、花立山荘に入って、甘酒を注文。
 地図を見ながら、甘酒を味わう。
 12:49、花立山荘を出発。

 12:57〜13:15、花立のすぐ下で、中型カメラを取り出す。箱根方面の風景がちょっと水墨画のようで印象的だったからだ。(写真左下)
 風が冷たく、じっと我慢。

 13:17〜13:43、花立。
 ここでも中型カメラにて、富士山などを撮影。しかし、この時点では、富士山に再び、雲が湧き始めていた。(写真右下)
[花立直下で箱根方面を眺望] [花立にて富士山を眺める]

 14:17、塔ノ岳到着。
 冷たい西風が吹き荒れる。山頂には、3人しか居なかった。記念撮影を済ませ、飛び込むように小屋に入る。
 宿泊の手続きを済ませ(1泊夕食のみとした)、その後、花立さんに新年の挨拶をする。
 コーヒ−を注文し、小屋に置いてある雑記帳に目を通す。
 雑記帳には、某プロ野球選手のサインが書かれてあった。聞けば、トレーナーと二人で登ってきたとのこと。
 さて、16:30を過ぎて、日の入りの撮影と準備を進めたが、肝心の太陽が見えない。富士山は、薄らと見えるのだが、富士山よりもさらに西の奥が完全に曇っていて、空が殆ど赤く染まらない。ということで、日の入りの撮影は、諦めた。

 17:30、夕食。カレーライスのおかわりをして、満腹状態。
 昨晩から睡眠不足だったこともあり、18:30に布団に入ったら、そのまま寝てしまった。
[ようやく塔ノ岳山頂]

 <第2日>
 5:20、起床。さすがに昨日、早く寝たおかげで、目覚めは、よい。
 外に出て見る。まだ、夜明け前ということで、横浜方面の夜景が美しい。意外にも寒くなかったので、中型カメラを取り出し、夜景の撮影を久々に実施する。
 さて、ここで、日の出を迎えるか、先を急ぐかを考える。
 どうも日の出は、今回、期待薄というのが、少し明るくなってきた段階で、わかってきた。完全な曇りだ。それならば、先に出発しようと決心。日の出前に小屋を出発した。(6:22)

 日の出前に出発したが、真っ暗という訳ではない。懐中電灯を使用しないでも歩ける。そんな訳で、テンポよく、下っていく。

 また、今朝は、あまり寒くなかった。出発時には、防寒用に毛糸の帽子と耳当てを使用していたが、この時点では、既にザックにしまいこんでいた。(写真下)
[翌朝、暗いうちに出発。金冷しにて]

 6:46、大丸を通過。この登りは、下ってきた身体には、ちょっときつかった。
 6:52、シカが2頭、逃げていく。そうかと思ったらすぐに別のシカが1頭、目の前を横切っていった。(写真下)
 まだ、登山者が誰も歩いていないのだろうか。その後も、シカ2頭が目の前を歩いていた。
[目の前をシカが通り過ぎる]

 7:02、ふと左手を見ると、視界の広がる小さな斜面が見えた。ちょっとそちらの方に寄り道する。
 ここからは、大倉尾根の向こうに大山が見えた。南側を見れば、長い大倉尾根が秦野盆地に続いているのがわかる。(写真下) だが、太陽が顔を出していないので、今一つパッとしない。
 結局、今回は、日の入り、日の出と全く撮影にならず。取りあえず、中型カメラを取り出し、塔ノ岳方面などを撮影した。(〜7:18)
[大倉尾根を見下ろす]

 変形ブナを撮影しようと思っていたのだが、いつの間にか通過していた。

 そんな訳で、前回の11月に撮影した場所にて、今回も三脚を立てて撮影実施。(7:26〜7:48)
 前回は、深い霧の中だったが、今回は、霧は、出ていなかった。そんな訳で、イメージは、前回とだいぶ異なった。

[ブナ林を見上げる] [小丸付近にて]

 8:17、鍋割山到着。ザックを置いて、西側斜面に向かう。あいにく富士山は、頭の部分だけ、雲に隠れていた。
 しかし、手前を見れば、シカが3頭、こちらをじっと見つめている。(写真下は、2頭のみ)こっちもデジカメを取り出して、見つめる。お互いに見つめあうこと数分。おかげで、何枚もシャッターを押すことが出来た。
[鍋割山にて]

 シカ撮影を終えた後、小屋に入る。小屋の奥さんに挨拶。甘酒と樽酒を注文。
 いろいろと話をさせてもらい、8:58、山頂を出発。

 さて、後は、下るのみ。
 今日は、正月の集いで、実家に15:00までに行かなければならない。
 後沢乗越に向って一気に下っていく。
[西鍋割山荘前にて]

 9:29、後沢乗越着。
 今回は、中型カメラ本体、200mm、55mmレンズ、三脚等で、それほどザックが、軽いわけでないが、意外にも早く着いた。休むことも無く、デジカメ撮影したら、すぐさま歩き出す。
[後沢乗越にて]

 9:45、ミズヒ沢に出た。ここまで来れば、あとは、緩い下りの林道歩きだけである。
 ここでも休まずに進む。

 9:50、本沢を渡る。
 10:03、二俣で勘七沢を渡る。とにかく、黙って競歩のように歩き続ける。
[ミズヒ沢に出た]

 11:04、大倉着。
 この時間帯のせいか、登山者もまばらだった。顔を洗ったり、靴を洗ったりして時間をつぶす。
 11:15のバスで帰路についた。
 [大倉バス停に到着]


 今年最初の山行は、恒例の塔ノ岳1泊となりました。今まで幾度となく、この正月に泊まっていますが、日の入り、日の出と両方、ダメだったのは、珍しいパターンでした。この先、雪が積もったら、再び山小屋に泊まってみたいと考えております。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。