トップページ>山行リスト(日付)>寿岳・塔ノ岳_記録20070503
三叉路(7:40)〜(8:27)唐沢川出合〜(8:57)塩水橋〜(9:26)本谷橋〜(9:50)キュウハ沢出合(10:10)〜(12:26)寿岳(三角沢ノ頭)(12:38)〜(13:31)日高(13:34)〜(14:04)塔ノ岳(14:43)〜(15:02)花立〜(15:52)堀山の家〜(16:05)駒止茶屋〜(16:53)大倉 |
いつの頃からか、寿岳と呼ばれるようになった三角沢ノ頭(三角ノ頭)に初めてチャレンジしてきました。寿岳は、日高の東部にあるピークで、下から登ろうとすると、バス利用の場合、結構アプローチが長くなります。
詳細は、以下をご覧下さい。 |
いつものように本厚木駅前から6:55発の宮ヶ瀬行きのバスに乗る。今日は、ゴールデンウィーク後半の初日。天気予報は、快晴とのアナウンスから、絶好の登山日和。
煤ヶ谷、土山峠で登山者が何人か下車していく。宮ヶ瀬湖が見えてきた。三叉路で下車した登山者は、約5人。
例によって、バス停での記念撮影をする。(写真下) |
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[三叉路バス停にて下車] |
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そんなことをしているうちに他の登山者の人たちは、皆、歩き始めている。山慣れた人が多いのだろう。
三叉路で左折し、県道70号線を歩く。先に歩いていた登山者が、丹沢三峰への登山口で曲がる所を見る。こっちは、まだまだ舗装路歩きが続く。
7:44、左手前方に先日の宮ヶ瀬尾根最北端が見えてきた。(写真下左) 手前のサクラもすでに花が散っていた。
この車道歩きは、メモもそれほどとらずに、ひたすら早足で歩く。
....メモをとりながら歩くというのは、結構、時間がかかってしまう
前方に鍋嵐の山並が見えてきた。考えてみたら、この県道を今回のように歩くのは、初めてだった。いつも下山ルートに使用していたため、三叉路や宮の平に向かって歩くケースばかりだったので、こうやって鍋嵐方面を見ながら歩くというのは、新鮮な気分だ。
8:16、左手に中津川を見下ろす。この辺りも新緑が美しい。
8:37、金沢キャンプ場。こんな日のキャンプは、料理もうまいだろうなぁと思いながら、横を通過していく。(写真下右)
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[宮ヶ瀬尾根最北端 (左後方から撮影)] |
[金沢キャンプ場] |
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殆ど水平な感じの車道なので、歩くペースは、落ちない。早足でスタスタ歩いていく。暑さもそれほどでもない。
8:57、塩水橋を渡る。その先から林道に入っていく。(写真下) この林道ゲート前には、数多くの車が駐車していた。ちょっと数えただけで18台。橋の前後にも10台、駐車していたので、計28台ぐらいが駐車していたことになる。さすが、ゴールデンウィークである。 |
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塩水橋から林道へ(振り返って撮影)] |
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9:07、林道に入って、塩水林道との分岐点を通過。(写真下左) このあたりから、歩行ペースがダウンする。というのも今までのようなフラットな車道歩きではないからだ。結構、斜度があったりする。
「本谷橋は、まだか」、そんなことを思いながら、とにかくガムシャラに新緑の中を歩いていく。(写真下右)
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[塩水林道との分岐点] |
[新緑の中を歩く] |
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右手の急な崖を見上げる。(写真下) 崖の新緑も素晴らしい。 だが、いつ、落石が発生してもおかしくない状況だ。さっさと通過していく。 |
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[右手の崖] |
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9:26、ようやく本谷橋に到着。(写真下)
ここまでは、過去に歩いたことのある道だったが、この先は、初めて歩く道である。非常にワクワクしてきた。 |
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[本谷橋にて] |
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本谷橋から10分ちょっと歩いた時点で、左前方に寿岳が見えた。(写真下) ここから見ると、ちょっと黒っぽい山容だ。どうやら、寿岳には、日が当たっていなかったため、黒っぽく見えたようだ。 |
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[寿岳が見えた] |
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9:50、キュウハ沢出合に到着。 ここも新緑が素晴らしかった。ぺットボトルで、水分補給。 誰も居ない中、ザックを下ろして準備に取りかかる。ヒル対策用として、スパッツを装着。ザックには、ザックカバーを取り付け、ストックも取り出した。
10:10、いよいよ出発する。
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[キュウハ沢出合に到着] |
[キュウハ沢出合の標識] |
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小さなキュウハ沢の標識を見た後、車道から右手の踏跡に入る。思ったより、はっきりした山道があった。すぐにキュウハ沢沿いに行く山道と分岐し、左の斜面を登る山道に入る。 ジグザグに登っていく。土がやわらかく、歩きにくい。
10:17、尾根に乗った。 |
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[[右手の踏跡に入る] |
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尾根沿いに登っていくと、植林帯となる。踏跡のような道もあったが、ここは、とにかく直登するように登っていく。(写真下) |
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[[植林帯の尾根を直登する] |
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10:38、左側から山道とぶつかる。山道は、大きくジグザグに登るルートのようだ。あるいは、植林帯の中の枝道にも通じているのかもしれない。
このあたりもとにかく直登していく。(写真下) |
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[相変わらずの植林帯] |
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10:52、尾根に作業道の階段が現れた。(写真下) この先から急登になったため、山道沿いに歩いていく。山道は、小さなジグザグを繰り返す。
11:00から11:08、小休止。周囲は、植林で視界は広がらない。木立の間から右手は、天王寺尾根がまだ高く聳える。この登りは、本当にシンプルだ。周囲の景色もそれほど変わらないし、よく見えない。ひたすら檜の植林帯を登るというガマンのコースであることを認識する。ペットボトル1本めを空にして出発。 |
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[作業道の階段を登る] |
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11:20、前方を見上げると怪しげな雲が近づいてくるのが分かった。どうやら雨が降ってくるようだ。(天気予報では、快晴のはずなのだが) 急いで雨具をザックから取り出す。昨年秋に購入して以来、初めての着用だ。 着終えた途端、案の定、ザーと降ってきた。雨の中の歩行となる。(11:30)
だが、それも3分間程度の降雨だった。あっけなく雨が止む。そのまま雨具姿で歩いていたが、暑くなりそうだったので、上半身の雨具だけ脱ぐ。(11:40〜11:46)
見上げると、まだまだ植林帯が続いている。(写真下) 地図で確認すると、標高1150mぐらいだろう。 今回、ヒルを警戒していたのだが、どうやら遭遇せずに済みそうだ。 |
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[まだまだ続く植林帯] |
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11:57、上の方から鈴の音がしてくる。中年ご夫婦のパーティだった。こんな場所で出会うとは、ちょっとビックリ。こっちは、ジグザグの山道を歩いていたが、ご夫婦は、直線的に下っていた。このため、5m以上離れてのすれ違いとなる。
また雨がポツリポツリと降ってくる。だが、4、5分後には、止んでしまう。
12:09、ようやく登りがフラットになってきた。前方にブナの木を発見。(写真下) |
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[ブナの木が現れる] |
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前方、及び右側は、自然林となった。左手は、まだ植林帯が続いている。 ここまで来れば、山頂は、もうすぐ。 このあたりは、踏跡もはっきりしない。だが、上を目指せばいいので、踏跡については、あまり気にすることもない。 |
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[前方がピークのようだ] |
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右手に特徴あるブナを発見。根元から太い幹が出て、そのまま上に伸びている。 ヤカンの注ぎ口がずっと上まで伸びているようなイメージである。 ここで、ちょっとデジタル撮影。(12:18〜12:24) ブナに近づいたり、離れたり、気に入ったアングルを探すため、歩き回る。 |
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[ピーク手前にある、特徴あるブナ] |
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ブナの撮影を終え、山頂を目指す。
どこが山頂かと、キョロキョロしながら歩いていくと、標識にぶつかった。(写真下) 「おお、まさにここだ。やっと着いたか。」 標識を見た瞬間、安堵の声が出た。(12:26)
上の標識は、既に何と書かれてあるか判読不能の状態である。推察して左側の文字が「日高」かなと思える程度。地面に置いてある「寿岳」の方が、明瞭である。 ここで、標識を入れたセルフ撮りや周囲を歩き回ったりして、時を過ごす。
ちょと腰を下ろして、休憩しようと思ったが、適当な場所がない。ここで、雨具の下半分を脱いで、ザックにしまう。結局、腰を下ろさず、歩くことにした。(12:38) |
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[寿岳頂上] |
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日高に向かう。正面に日高が見えてきた。(写真下) ここから見るアングルは、新鮮だ。
日高の東側がこれほどガレているとは、知らなかった。 |
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[鞍部に向かう途中で日高を見上げる] |
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さらに少し進んで、今度は、北西側を望む。(写真下) こちらも竜ヶ馬場を見るアングルとしては、新鮮である。視線を北のほうに持っていくと、竜ヶ馬場から派生している東面の尾根が大きく見える。 |
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[竜ヶ馬場を眺める] |
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左手のガレ場に近づく。振り返ってみると、新大日のピークが目立つ。
しかし、ここからの風景の圧巻は、塔ノ岳方面だろう。 眼下には、オバケ沢の水流もはっきり見えた。
12:58、鞍部に到着。ここから日高の登りは、ツライ。 ゆっくり登っていく。途中、木の枝がザックに引っかかるなど、歩き難い箇所もあった。 ここで、一人の中年男性とすれ違う。この時間で、キュウハ沢まで下降されるのだろうか。ちょっと不安感がよぎる。寿岳からの下りは、下に行くほど、迷ってしまいそうな感じがする。
その先で、ちょとした視界の広がる箇所があった。ここで振り返って、東側(寿岳方面)を見渡す。 |
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[振り返って撮影かって新大日を眺める] |
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13:31、ようやく、一般登山道の日高に合流。 ここからは、よく歩いている山道である。1/25000地形図をザックにしまいこんで、2本目のペットボトルを一気に3/4程度飲む。
塔ノ岳に向かって歩き出す。(13:34) |
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[日高の一般登山道に出た] |
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歩いているうちに雨が降り始めた。珍しく天気雨だ。日が差しているのに雨が降っている。だが、周囲の人たちは、雨具までは、取り出していない。おそらく、皆、すぐに止むと見込んでいるのだろう。
すれ違う人数が半端でないことに気がつく。まだ塔ノ岳手前の鞍部まで歩いていないのに既に20人程度とは、すれ違っている。さすがゴールデンウィークだ。
その後、塔ノ岳頂上手前までにさらに20人強とすれ違う。つまり、たった日高から塔ノ岳の間で、40人以上の登山者とすれ違ったことになる。この時間帯だと、宿泊するならば、丹沢山頂上のみやま山荘だろう。これでは、みやま山荘も相当な混み具合だろうと思った。 |
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[天気雨の中、塔ノ岳に向かう] |
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14:04、塔ノ岳山頂に到着。まだ山頂には、大勢の人々が休憩していた。(写真下) 山頂のベンチに久々に腰を下ろす。ザックからオニギリを取り出し、パクつく。遅めの昼食だ。オニギリを食べ終えた後、山荘に入る。
山荘では、ホットコーヒーを注文。小屋のロビーは、ちょうど宿泊者の受付で混んでいたが、ものの10分もしたら、空いてきた。受付におられた花立さんに挨拶。
その後、山頂を14:43に出発。 |
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[塔ノ岳山頂] |
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途中、ストックの先のゴムとバスケットを紛失。急に音が変わったので、すぐさま気がつく。ちょっと引き返すことで、無事発見。ラッキーだった。どうもバスケットが引掛かり、先端のゴムも落ちたようだ。であれば、バスケットを外して先端ゴムだけ付けてストックを使用するようにした。
14:57、金冷シを通過。(写真下) ここでも天気雨となる。 雨の勢いがそこそこあったので、カサを取り出そうかと思ったが、日も差しているので、なんとなくカサを差す気にもなれなかった。
足下が暑苦しくなった。花立の下りでスパッツを外す。
15:12〜15:24、花立山荘にて休憩。 |
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[またしても天気雨] |
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堀山の家の手前の山道で、ストックの先端のゴムがまたしても外れた。今度は、やわらかい土の中にゴムだけ残ってしまったようだ。(バスケットを外したので、深く食込んでしまった) 結局、先ほどは、紛失から発見となったが、今回は、ギブアップ。やはり、バスケットも装着しておくべきだった。
15:52、堀山の家を通過。(写真下) |
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[堀山の家にて] |
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この先からペースが速くなる。
見晴茶屋の手前の斜面では、まさに新緑の真っ盛り。(写真下)
思わず、デジカメを取り出す。 |
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[新緑の中の下り] |
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16:53、大倉バス停着。
今日は、臨時便のバスが、用意されていた。(写真下) バスの発車時刻は、17:08。 それまで、顔や手足を洗ったり、靴も洗う。(ここの洗い場には、タワシが用意されている) バスの乗車列にて待っていると、またしても天気雨となった。強烈な西日を浴びながら、上からは、雨が降ってくるという、なんともおかしな現象となった。
バスは、時刻通り発車した。 |
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[大倉バス停に到着] |
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今回も無事帰還しました。新緑も十分堪能しました。 寿岳のピークを過ぎて日高に向かう時の光景は、久々に見る絶景でした。今度は、中型カメラを持って訪れたいと思います。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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