トップページ山行リスト(日付)>丹沢山・塔ノ岳_記録20071008


丹沢山・塔ノ岳

 山行日
2007年10月8日(月)・9日(火)  曇・雨   単独行
 コース
三叉路(7:45)〜(8:32)唐沢川出合〜(9:06)塩水橋〜(10:10)塩水林道途中=(軽トラック同乗)=(10:20)堂平(10:39)〜(12:04)堂平分岐(12:06)〜(13:30)天王寺尾根分岐〜(13:35)丹沢山(13:45)〜(14:10)竜ヶ馬場〜(14:25)日高〜(15:05)塔ノ岳(泊)
塔ノ岳(7:46)〜(8:06)花立〜(8:53)堀山の家〜(9:18)駒止茶屋〜(10:43)大倉
 8日、9日という変則的な休みを取って、丹沢山に行ってきました。今回は、丹沢山や堂平付近のブナを久々に訪問しようと、塩水林道から登っていきました。ですが、天気は、予報通りの降雨となり、とても静かな山行となりました。(今年は、本当にレインウェア着用の頻度が高いです)
 日帰りでもよかったのですが、尊仏山荘のスタッフの方々から「泊まっていったら」との誘いに乗って、山小屋に一泊しました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 <第1日>
 本厚木駅6:55発の宮ヶ瀬行きのバスに乗車。今日は、3連休の最終日で、天気予報では、崩れるという予報が出ていたせいか、登山姿の人々は、車内では、自分一人だけだった。朝が早かったため、座った途端にウトウトしてしまい、気がついたときは、すでに煤ヶ谷。車内を見渡すと、乗客は、自分を含めて既に2人しか居ない。だが、もう一人の乗客も坂尻で下車してしまい、土山峠を上っていくバスの車内は、運転手一人、乗客一人となっていた。
 「連休の最終日といえども、天気が崩れるということで、皆、予定を変更しているのだろうか」、そう思いながら、三叉路で下車。(7:38)
 バス停にて、ゼリー飲料を飲み、出発。(7:45)
[三叉路バス停にて下車]

 三叉路からの車道(県道70号秦野清川線)歩きは、今年5月連休に登った寿岳以来。今日も、塩水橋までひたすら歩く。
 9:06、塩水橋到着。途中、路傍の花を撮影した分、前回より余計にかかった。
 塩水橋付近には、5台の車が駐車していた。「3連休にしては、随分、少ないな」と思う。これも天気予報の影響だろうか。
[金沢キャンプ場を通過] [塩水橋(振り返って撮影)]

 本谷林道から、瀬戸橋を渡り、塩水林道に入る。この林道は、久しぶりに歩く。調べてみたら、92年9月以来の林道歩きだった。
 
 9:42、舗装工事現場に遭遇。作業員の方から、「中を踏んでもいいよ。」と言われたが、何となく外側を歩いてしまった。
 この工事現場を過ぎた所で、雨が勢いよく降りだした。
 「やはり、天気予報の通りになった。」と思いながら、ザックカバーを取り出し、レインウェアの下半分を着用する。上半身は、暑くなりそうなので、傘で代用する。傘を差しながら歩くのは、メモを書く時でも、手帳と手が濡れない分、効率がいいのだ。
[途中、舗装工事に出会う]

 林道が大きくUターンしながら高度を稼ぐところで、弁天杉に気がつく。(10:03) 円山木ノ頭の南東尾根の麓に突出している一つの大木、それが、「弁天杉」だ。(写真下)

 「そのうち行くぞ〜。」と思いながら、デジカメをしまっていると、1台の軽トラが停止した。
 運転手さんから「宜しかったら乗っていきませんか。」と声を掛けられる。
 「えっ、それでは、遠慮なく乗せてもらいます。」と、乗車。(これで1時間弱、行程が短縮されたことになった)
 軽トラは、急カーブを曲がりながら坂を上っていく。
 途中、「このあたりも、9月の台風で結構、道が崩れましたよ。今では、そこそこ片付いていますけど。」と、運転手さんの言葉。確かに道路に土砂が溢れた跡が、2,3箇所、見受けられた。
[弁天杉を撮影]

 10:20、「着きましたよ。」と言われ、「えっ」と驚きながら、軽トラから下車。
 お礼を述べた後、軽トラは、出発していき、少し先の所で停車した。

 「ここが堂平?」、ちょっと過去のイメージと違うような気がした。以前は、小広場のような所から登っていったような気がしたのだが、今は、道の途中から丹沢山への登山口が出来ていた。
[雨の中、堂平にあっという間に到着]

 雨の中、ザックを下ろし、そんな訳でちょっと違和感を持ちながら、デジカメで記録撮影をしていると、赤いレインウェアの単独下山者に出会う。
 「こんにちは。」
と、挨拶すれば、どこかで見たような。
 みやま山荘のスタッフ「小屋番見習い」さんだった。みやま山荘のHPなどについて、ちょっと立ち話。その後、オーナー殿、他のスタッフ殿も下山され、挨拶を交わす。

 再び、雨の中、一人になった時点で、道端に置いたザックを背負い、登山口を登っていく。(10:39) 歩き出してすぐ、登山道は、植林帯に入る。
 見上げれば、立派な植林帯だ。地面には、テンニンソウが繁っており、緑色の世界が広がっている。
 「なんか違うような印象だな〜」と、堂平について、未だ過去のイメージにこだわる私。
[堂平の植林帯]

 植林帯が終わり、左手に堂平沢が近づくあたり、右手にブナ林が登場する。
 ガスが発生し、趣ある雰囲気が漂う光景だったのだが、雨が強く降りだした。このため、中型カメラを取り出す意欲が低下。結局、デジカメのみの撮影で済ます。(11:05〜11:10)
[ブナ林を見上げる]

 また、ブナ林への進入路には、ロープと立入禁止の立札が。(写真下)
 残念ながら、ブナ林には、進入できないので、そのまま山道を登っていく。
 ここで、3人のパーティとすれ違う。塩水橋に駐車してあった車で来た人達だろう。
[ブナ林は、立入禁止]

 堂平沢右岸に渡るところで、小休止。(11:20〜11:26)
 ここで、いくらか雨足が弱まる。

 天王寺尾根の斜面にとりつく。ここから、天王寺尾根の稜線まで登りが続く。
 途中、深いガスの中から、巨大な足場(人工物)のようなものが現れた。カンバンがあり、「ブナ生理生態等調査のためのツリータワー設置」とあった。

 12:04、ようやく、天王寺尾根の稜線に上がり、道標に出会う。(写真下)
 雨のために靴が滑るので、余計なエネルギーを消費してしまい、結構、この時点でバテ気味。
[堂平分岐点にて]

 天王寺尾根の稜線は、快適な道となった。途中、ブナの木に対して、撮影意欲が湧き、中型カメラを取り出す。このため、12:16〜12:48は、撮影タイムとなった。
 雨の中、風がないので、傘を三脚に固定して撮影。傘を固定する金具。これが、今回、役立った。(写真下左)

 12:56、ガレ場下に出た。(写真下右)
 ガスが切れれば、堂平方面のブナ林も眺望することが出来るはずだが、生憎のガスで、何も見えない。
[傘固定道具] [ガレ場に出る]

 ガレ場を登っていくとき、ふと前方を見たら、山道が途中で、消えていた。山道下の地盤が崩れ、完全に山道が分断されていた。登りのときは、気がつくだろうが、下りの場合は、どうか怪しい。
[山道が崩れていた(振り返って撮影)]

 ブナが目立つ。
 雨は、一時、弱くなっていたが、再び強く降ってきた。
 雨と共にガスも濃くなってきている。そんな訳で、デジカメの方は、ノイズが入ってしまい、まともに撮れない状況が続く。
[ガスの中を行く]

 「もうすぐ稜線に出るな」と思いながら、木道を歩く。
 このあたり、実は、植生保護柵だらけのはずだが、雨・霧のおかげで、そんな人工物は、隠れてしまい、目の前の光景は、悪くないのだが、登りが続いたおかげで、体力的に非常に辛い。
[木道を歩く]

 13:30、稜線に上がって、丹沢三峰との合流点に到着。

 13:35、丹沢山頂上に到着。(写真下)
 山頂には、ベンチもあるが、誰もいなかった。記念撮影だけ行なって、小屋にも寄らず、このまま先を急ぐ。
[丹沢山頂上にて]

 稜線に出ると、丹沢山への登りと違って、西風が強い。傘が邪魔になってきた。
 誰にも会わない状態が続く。
[雨の中を行く]

 14:06、竜ヶ馬場手前にて。(写真下)
 晴れれば、視界の広がる箇所だが、今回は、ガスの中。
[竜ヶ馬場のベンチを望む]

 日高を通過し、塔ノ岳との間の鞍部に到着。(14:40)
 ここでは、ツツジが紅葉していた。
 相変わらず、雨は降り続いている。
[ツツジの紅葉が始まっていた]

 15:05、塔ノ岳到着。
 小屋の中に入ると、これから下山するパーティ2人組が出て行くところだった。堂平ですれ違った3人のパーティ以来の登山者だ。

 尊仏山荘のスタッフの方々から「泊まっていったら」との誘いに乗って、ちょっと考え込む。明日は、休みとしているので、泊まること自体には、問題なし。
 結局、この雨の中、大倉尾根を下る気力が消えてしまい、泊まることに。

 今夜は、小屋のご主人、花立さんを含めて小屋のスタッフ3名に宿泊者は、私一人という状況。
 おかげで、最近の丹沢事情等、いろいろな話が聞けて、楽しいひと時を過ごすことができた。
[塔ノ岳山頂(尊仏山荘)にて]

<第2日>
 翌朝、好天を期待したものの、やはりガスがかかっていた。
 6:30に若い男性3名のパーティが小屋に入ってきた。2:30に大倉から登り、朝日が見たくて夜中、登ってきたという。自炊の後、「また来ます」と言って、元気に大倉へ下っていった。

 小屋のスタッフの方々に挨拶して、出発。(7:46)
 出発する頃になると、雨が降り出す始末。
 山頂に見慣れぬ道標(写真下)が、立っていた。(単に今まで気がつかなかったのかもしれないが)
 そういえば、最近、表尾根から登ってきた場合、大倉に下ると言って、玄倉の方に下ってしまう登山者が多いと、昨晩、小屋のスタッフの人から聞いたことを思い出した。
[大倉、鍋割山への道標]

 8:06、花立通過。
 8:12、花立山荘(平日なので閉)を通過。
 今日は、平日で、こんな天気なのだが、すれ違う登山者が結構、多いことに気がつく。
[花立山荘からの階段にて]

 10:43、誰もいない大倉バス停着。
 着替えた後、熱い缶コーヒーを買って飲む。ちょっとした憩いのひと時。
 11:17のバスにて帰路についた。
 [大倉バス停にて]


 今回、次の日が平日ということもあり、山小屋の宿泊客は、私一人でしたので、小屋の中では、楽しいひと時を過ごすことができました。スタッフの皆様、誠に有難うございました。
  ....特別待遇

 ちなみに塔ノ岳から大倉まですれ違った登山者は、下記の通りです。(単調な下りだったので、すれ違った人数をメモしながら下山)
   単独男性(中高年)  20人
   家族(父親、息子)  1組
   家族(両親、息子)  1組
   女性2人+子供3人   1組
   女性2人組(中高年)  1組
   男性2人組(中高年)  1組
   夫婦(中高年)   1組
 結局、平日でも、36人の人々が登っていました。上記のように圧倒的に単独男性が多く、それも中年以上でした。


 今回、出会った花の一部
[シロヨメナ?] [ホトトギス]



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。