トップページ山行リスト(日付)>鍋割山・塔ノ岳_記録20071013


鍋割山・塔ノ岳

 山行日
2007年10月13日(土)・14日(日)   曇     同行者:父
 コース
県民の森ゲート手前(12:15)〜(12:35)二俣〜(12:59)ミズヒ沢(13:17)〜(13:43)後沢乗越(13:50)〜(14:58)鍋割山(泊)
鍋割山(7:43)〜(8:24)小丸〜(9:02)大丸〜(9:33)塔ノ岳(10:04)〜(10;23)花立〜(11:09)堀山の家(11:14)〜(11:28)駒止茶屋〜(12:35)大倉
 月曜・火曜に丹沢山・塔ノ岳を登って、やれやれと思っていましたら、帰宅後、父からのメールが。(注:父と言っても、今年数え80歳の爺さんです) 内容は「久々に鍋割山に行かないか」という誘いでした。
 毎度、同じ文面の繰り返しで恐縮ですが、(2007-4-29の「鍋割山・小丸」にも記載しました)
 以前、「丹沢は、泊まって行くようなところではない」と言っていた父ですが、みやま山荘、鍋割山荘と宿泊し、今では、丹沢の山小屋が大のお気に入り。
 特に鍋割山は、
   ・父の脚力レベルには、ちょうど良い(そろそろ塔ノ岳から先(丹沢山など)は、限界)
   ・缶ビールと山荘名物の鍋焼うどん
   ・富士山光景(箱根・相模湾も)
など、魅力が溢れています。
 さらに、エリアを鍋割山稜まで広げますと
   ・ブナなどの自然林帯(最近、父は、ブナの風景画を描いていることもあり、興味津々)
   ・蛭ヶ岳・不動ノ峰などの眺望
などが加わります。
 また、この週末は、鍋割山荘で、「キノコ鍋を食べる会」というイベント開催の日でもありました。
 ということで、いざ鍋割山へ。 


<第1日>
 前日の帰宅が遅かったので、今回の出発は、遅めとした。
 渋沢駅11:39着。駅にあるスーパーでちょっと食料を調達。
 タクシーで「県民の森ゲート手前」まで一気に入る。
 最近は、大倉から歩くより、このパターンが多い。(タクシー代:2,260円) 
 ゲートの手前には、自家用車が9台、駐車。(手前の駐車場にも何台か駐車していた) 週末としては、それなりに登山者が入山しているようだ
[ゲート前にてタクシーから下車]

 父は、このところ、毎朝、トレーニングとして駅まで1時間、歩いて往復しているらしいが、林道を歩くペースは、ちょっと遅め。まだウォームアップ中らしい。

 12:35、二俣到着。ここでも7台(勘七沢手前)+4台(沢を渡った広場)の車が駐車していた。
[林道を歩く] [二俣にて勘七沢を渡る]

 この8月末頃に植林の間伐が終了し、林道が通常通りに歩けるようになったが、そこそこ伐採した跡が見られる。
[間伐跡の斜面(振り返って撮影)]

 12:59、ミズヒ沢に到着。
 ここで、前のパーティ4人が、鍋割山荘のボランティアとして、ペットボトルに入った水をザックに入れていた。見れば、その本数、尋常では、なかった。そんな光景に触発され、こちらも、2リットルペットボトルを2本、ザックの中に入れる。また、ザックの外にも2本くくりつけた。
 ちなみに「沢の水は、衛生上、問題があるため、ペットボトルの中の水は、水道水」という注意書きあり。
[ミズヒ沢にて]

 ミズヒ沢を渡った後、後沢乗越沢沿いに登っていき、植林帯に入る。ここも間伐の対象エリアだった所だ。周囲には、まだ伐採された木が放置されていた。
[植林帯にて]

 まだ昼過ぎではあるが、結構下山者とすれ違う。ゲート手前で駐車した人たちだろうか。
 今年に入って、何度も通っているため、このあたりの光景もだいぶ見慣れてきた。何となく、ミズヒ沢から後沢乗越までの距離が短く感じる。
[後沢乗越への登り]

 13:43、後沢乗越着。
 今日は、曇っているせいか、気温も上昇せず、結構涼しい。このため、余計な汗をかかずに済むため、ピッチも上がってきている。
 父が先に出発していく。こちらは、メモを書き終わった後、ゆっくり出発。
[後沢乗越にて]

 順調に高度を稼いでいく。相変わらず、父は先を進んでいる。
 このあたり、緑一色で、紅葉は、まだ先のようだ。
[登りが続く]

 途中、父が下山者と立ち話をしている間に追い越したが、その後、デジカメを取り出し、周囲を撮影したりしているうちに再び追い越され、さらに離されてしまった。
 歩き始めの時とは異なり、ピッチが上がったようだ。

 西側は、檜岳山稜など、手前の山々は、眺めることができたが、その奥の富士山は、結局、姿を見せなかった。
[西側の檜岳山稜方面を望む]

 14:58、鍋割山頂上着。父は、ベンチにて既に休憩中だった。
 父曰く、
  「日頃の早朝歩きがやはり、いいトレーニングになっている。」
とのことだが、今日は、涼しかったことに尽きるのではないだろうか。ここで、ヘンに自信をつけてもらうと、後々、大変なことになりかねないと、心の中で呟く。
[鍋割山頂上(鍋割山荘)に到着]

 鍋割山荘に入り、山荘主人の草野さんご夫妻に挨拶。 
 山小屋の中は、イベント日ということもあり、人が既に多く出入りしている。また、採れたキノコが新聞紙の上に種類別に置かれていた。
 そんなキノコを見つめながら、早速、父と缶ビールで乾杯。
[採れたキノコを分類]

 17:30、夕食の時間となった。宿泊者は、40人強で、賑やかな夕食となる。冒頭、草野さんの話によれば、今年は、ナラタケが豊作だったとの事。乾杯の後、鍋に野菜やキノコなどを入れ込む。
 それからというもの、小屋の常連さんをはじめとして、みんなでワイワイ・ガヤガヤと飲んで喋りながらの楽しい宴会となった。

[豊作だったナラタケ] [鍋の材料に追加]

<第2日>
 
気がついたら、寝床に入っていた。時計を見ると、まだ4時ぐらいだった。日の出には、まだ早いともう一眠り。
 5:00に起床。外に出てみる。秦野の夜景がまだ美しい。
 外のベンチに腰掛け、夜が明け始め、盆地がうっすらと明るくなっていくのを眺めていた。しかしながら、今日も富士山の前には、厚い雲が立ちふさがり、裾野すら見えなかった。(愛鷹山方面は、見えたのだが)

 山頂の北側を散歩していると、斜面を飛ぶように走る子ジカを発見。さらにもう1頭発見。どうも親子のようだ。今年、丹沢は、シカ捕獲を冬だけに限らず、その後も継続実施していた。そのせいか、だいぶ減ったような気がする。久々にシカを見た気がした。

 しばらく待った後、雲の隙間から朝日が出た。この間、わずか2、3分。その後は、再び雲に隠れる。結局、この日に太陽を見たのは、これっきりとなった。
[雲の切れ間から朝日が一瞬、顔を出す]

 6:30、朝食スタート。味噌汁の他、焼魚の切身と豆腐が熱いご飯に合う。また、フルーツが多いのも嬉しい。昨晩、飲んだ割には、朝もしっかり食べた。
 7:43、小屋の草野さんご夫妻や、同宿者の皆さんに挨拶し、塔ノ岳に向けて出発。
[鍋割山稜を進む]

 小丸にて。(8:24)
 ここは、鍋割山稜の中でも、美しい様相を見せてくれる。丹沢の中でも気に入っている場所のひとつだ。(まだ紅葉していない)
[小丸にて]

 小丸あたりから、父がデジカメを取り出し、ブナの木を撮影し始める。(写真下左)
 北側斜面には、立派なブナの木を見つけることができる。
 山道が稜線の南側になったとき、表尾根方面の視界が広がった。北側から流れてきた雲が、表尾根にぶつかるところだった。(写真下右)
[ブナを撮影] [表尾根に雲がかかる]

 8:51、大丸手前の「変形ブナ」にて。
 ここは、写真左のように手前の変形ブナと奥のブナとを合わせた構図が気に入っている。
 父と同様、ブナの木をデジカメ撮影する。
[変形ブナ]

 大丸にて。(9:02)
 残念なことに、山頂付近に立っていた「さわしば」が、太い幹の部分から完全に折れていた。
 今まで、大丸のヌシのような存在だっただけに余計、痛々しい光景となって映った。
[折れた「さわしば」]

 塔ノ岳山頂、9:33着。
 山頂には、まだ早いせいか、4、5人しか姿が見えなかった。残念ながら、ここでも、ガスがかかり、富士山は、姿を見せず。
 尊仏山荘に入り、受付をされていた小屋のご主人、花立さんに先日のお礼の挨拶。
 注文したコーヒーを飲んだりして、ゆっくりした後、出発することに。(10:04)
[塔ノ岳頂上]

 ちょうど大倉への朝一番、二番バスの登山者だろうか。登ってくる人の多いこと。この間の平日の時とは、大違い。

 10:32、花立山荘を通過。
 その後もペースよく、階段を下っていく。(写真下)
[花立山荘下の階段を下る]

 11:09〜11:14、堀山の家の前のベンチで休憩。
 ペットボトルで、水分補給。今回は、殆ど、水を飲んでいない。いよいよ、本格的な寒さがやってくる頃になったようだ。
[植林帯を通過(雑事場平手前)]

 12:35、大倉バス停に到着。
 ゆっくりして帰りたかったが、今日は、家での仕事が残っているので、既に停車していた40分発のバスに乗車。
 こうして、今回の山行も無事、帰路についた。
 [大倉バス停に到着]


 前回の月曜・火曜の山行、今回の土曜・日曜の山行も、富士山を眺めることができませんでした。どうも、この10月は、天気との相性がイマイチのようです。
 ですが、そんな不満を払拭してくれるような今回のイベントでした。「キノコ鍋を食べる会」という鍋割山荘のイベントには、今回、初参加しましたが、賑やかな鍋となり、非常に楽しい時間を過ごすことができました。来年も父と来れたら、と思っています。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。