トップページ山行リスト(日付)>塔ノ岳・鍋割山_記録20080101


塔ノ岳・鍋割山

 山行日
2008年1月1日(火)・2日(水) 晴・晴  単独行
 コース
大倉(8:00)〜(8:30)竜神の泉(8:34)〜(9:35)戸沢出合(9:46)〜(政次郎尾根)〜(11:25)戸沢分岐(11:31)〜(12:07)新大日〜(13:40)塔ノ岳(泊)
塔ノ岳(7:46)〜(8:08)大丸〜(9:11)小丸〜(9:29)鍋割山(10:33)〜(11:07)後沢乗越(11:13)〜(11:44)二俣〜(12:42)大倉
 毎年、正月に夕日と朝日を撮影するために塔ノ岳に登っています。今年も登ってきました。
 昨年、一昨年と、朝日は、撮影にならなかったのですが、今年は、如何に。
 詳細は、以下をご覧下さい。


<第1日>
 今年の年頭登山は、大倉尾根以外のルートで塔ノ岳に登ることにした。
 久々に戸沢を経由するルートを選択。調べてみたら、戸沢には、2003年2月以来の訪問だった。
 渋沢7:13着。駅を出ると、雲ひとつない青空が広がる。その下に塔ノ岳・表尾根が姿を見せていた。(写真下)

 7:18発の大倉行きバスに乗車。車内は、登山者だけで、15人程度の乗客。
[渋沢駅からの表丹沢]

 7:31、大倉着。(写真下左)
 今日は、それほど急ぐ必要は無い。ゆっくりと缶コーヒーを飲んだ後、手袋と耳当てを着用して、出発。(8:00)

 以前から、耳当て(ヘッドホンのような形状だが、アーチ部分は、頭上ではなく後頭部にセットされる)が気に入っている。なんといっても、耳に対して抜群の暖かさを保持できるのが一番。そんな訳で、歩いている時は、耳当て(+通常の野球帽)を活用している。

 吊橋を渡って、戸沢林道に向かう。(写真下右)
[大倉にて] [吊橋を渡る]

 戸沢林道の途中にある竜神の泉に到着。(8:30〜8:34)
 元旦の朝ということもあって、誰も居なかった。
 手を洗ってみるが、それほど水は、冷たく感じなかった。
[竜神の泉]

 新茅ノ沢を渡り、さらに林道を進むと、今までの斜度程度ではなく、急坂となる。
 息を切らして上りきると、目の前に作治小屋が現れた。
 
 小屋の反対側は、戸沢の河原が見下ろせる。(写真下)
 夏と違って、駐車している車の数は、それほど多くない。 
[戸沢にて]

 戸沢休憩所にて小休止。(9:35〜9:46)
 ここで、手袋を外し、耳当ても外す。

 政次郎尾根に向かう。休憩所のそばに道標あり。(写真下)
 道標に記された「政次郎尾根」の「政」の字は、何か上からシールを貼り付けたようになっていた。ひょっとしたら、「源次郎尾根」を訂正したのかなと推察。
[政次郎尾根に向かう]

 久々のため、このコースが思い出せない。植林帯の中を登っていくが、全く記憶が無かった。(写真下左)

 10:17、小休止。左手の大倉尾根がまだ見上げるような高さだ。あの高さまでは、最低登らなければならないのかと思うと、なかなかスタートできなかった。(写真下右)

 10:34、右手の烏尾山を眺める。まだ烏尾山の方が高い。
 10:58、正面に塔ノ岳頂上にある尊仏山荘が木立の奥に見えた。相変わらず、植林帯の中を進む。
[[植林帯を登る] [大倉尾根が高い]

 11:09、中高年ご夫婦とすれ違う。
 ここで、ようやく、ここで植林帯を抜け、前方は、冬木立の光景が広がった。
 振り向いて木立の間から相模湾を望む。空は青く、海は太陽光が反射して白かった。
[植林帯を抜ける]

 11:25、ようやく合流点(戸沢分岐点)に到着。
 ここで、北東側の風景が広がる。長尾尾根の先に見えるのは鍋嵐だろうか。
 ちょっと、デジカメ撮影を実施。
 11:31、出発する。
[稜線に出た。合流点にて(振り返って撮影)]

 歩いて2、3分もしないうちに大倉尾根の向こうに富士山の裾野が見えていることに気がつく。だが、富士山の頭の部分は、雲に覆われている。
 目をさらに南に移すと、愛鷹山連峰の山容がくっきりと見えた。

 11:36、登ってきた政次郎尾根を見下ろす。(写真下)
[政次郎尾根を見下ろす]

 振り返ると、重量感のある大山が目に入る。(写真下)
 ちょうど光線の具合がよく、大山の西側(手前)尾根には、立体感が出ていた。
[大山を振り返って眺める]

 12:23、木ノ又小屋に到着。
 まだ時間は、早い。コーヒーでも飲んでいこうかと思い、小屋に入ろうとしたが、ドアに鍵がかかっていた。正月に小屋が閉じているのは、珍しい。
 小屋の前のテーブルを使わせてもらう。ザックからパンを取り出す。
 周囲に休憩している人は、居ない、静かなひと時。

 12:50、歩き出す。
 前方に塔ノ岳山頂にある尊仏山荘が見えた。今日は、あそこまでと思うと、足が自ずから速くなる。また、さすがにこの高度となると、気温が一気に下がったように感じ、顔に当たる空気が冷たい。この事も、足が速くなった理由の一つ。
[前方に塔ノ岳山頂を望む]

 13:40、ようやく塔ノ岳山頂に到着。
 思ったより、山頂には、人が居ない。
 残念ながら、富士山の前には厚い雲が浮いており、ちょっと撮影には問題あり。

 小屋に入って、宿泊の手続きを行う。今回は、1泊1食(夕食のみ)とした。

 16:15、防寒装備をし、中型カメラ、三脚を担いで外に出る。
 富士山は、まったく変わらず、手前に雲が被っている。
 日の入りに近づいた。今回の日の入り光景。

 普通、日没後は、西風が吹き始め、体感温度は、一気に下がり、とても撮影を続行する気になれないのだが、今日は、違った。意外に寒くなかった。このため、大山の夜景を撮影。
 今まで、夜景は、デジカメで撮影したことがなかったのだが、今回、マニュアルモードにして、かつ三脚を使用することで、そこそこの夜景が撮影できた。

 17:20、小屋に戻る。17:30に夕食開始。
 19:00には、就寝。こんなに早く寝られるものかと思ったが、横になったら即、寝てしまった。
[塔ノ岳山頂にて]

 <第2日>
 6:00、起床。
 11時間も寝るなんて、何年ぶりの出来事だろうと思えるほど、記憶が無い。
 
 6:20、耳当てに毛糸の帽子を被るなど、防寒対策を施し、外に出る。東の空がすでに明るい。だが、寒さはそれほどでもない。
 中型カメラは、バッテリー低下のため、フィルムを巻き上げると、勝手にミラーアップしてしまう。まあ、毎度の事だ。だが、今回は、さらにシャッタースピードを開放としているのに、勝手に落ちてしまった。開放にならないのである。それが幾度も続く。
 このため、中型カメラでの撮影を諦め、代わりにデジカメを三脚に固定し、これ1本で、朝日が出るのを待つことにした。
 江ノ島の少し左側からついに朝日が昇る。思わず、何回もデジカメのシャッターを押下。

 朝日が昇ったところで、西側の富士山。(写真下)
 今朝は、雲が一つもついていない、素晴らしい富士山だった。
 撮影を終え、小屋に戻り、カメラをしまい込み、出発。(7:46)
[朝の富士山]

 8:16〜9:00、変形ブナにて撮影。

 先ほど、調子の悪かった中型カメラを取り出す。すると、露出計の針が全く動かないことに気がつく。さっき、小屋で、新規のバッテリーに交換したばかりなのに何故?と呟きながら、カメラをいじりまわす。しかし、状況は、変わらない。仕方が無いので、フィルム1枚を無駄にする覚悟で、巻き上げてみる。
 すると、今まで動作しなかった露出計の針も動き出した。ということで、無事撮影することが出来た。(結露?、接触不良?)
[変形ブナ]

 冬枯れの鍋割山稜を堪能する。
 やはり、この小丸付近がいい。今日は、撮影していて、青空が広がる分、背景も申し分ない。
[小丸にて]

 9:29、鍋割山頂上に到着。頂上にある鍋割山荘に入り、草野さんご夫妻に新年の挨拶。
 その後、樽酒と鍋焼うどんを注文。
 (このために朝食は、食べずに歩いてきた)
[鍋割山荘前]

 外に出て、鍋焼きうどんと富士山の組み合わせで、撮影を試みるが、なかなかいい場所がなかった。結局、手前に木立のあるところで我慢。(写真下)

 木越の富士山を眺めながら、鍋焼きうどんを頂く。
 よく見れば、富士山の北側に南アルプスがくっきりと見える。特に聖岳、赤石岳、荒川三山が真っ白な山容を見せていた。やはり、3000m級の山々は違う。
 器を小屋に返し、草野さん達と雑談。
 そんな訳で、山頂には、1時間ちょっと滞在してしまった。
[富士山、鍋焼うどん、それに樽酒]

 10:33、出発。とにかく意識を集中して、下っていく。
 だが、途中で富士山等が見えると、デジカメ撮影のため、道草を食う。
 そんな訳で、意識的にスピードを上げて下ってみたものの、時間的には、そんなに早くなかった。
[後沢乗越への下り]

 11:09〜11:13、後沢乗越で小休止。
 その後の植林帯で、鍋割山から29人目の登山者とすれ違う。
[後沢乗越]

 11:28、ミズヒ沢に出た。ここから林道歩きとなる。(写真下左)

 ひたすら林道を下っていくと、11:44、二俣を通過。いつもだと、上流側に回って勘七沢を渡るのだが、今日は、水量が少ないこともあって、最短距離で沢を渡る。(写真下右)
[ミズヒ沢に出る] [二俣にて]

 西山林道を左に曲がり、もうすぐ大倉だ。
 大倉手前の農道に出た。ふと目を上に向けると、パラグライダーが1つ、2つ、3つと大倉尾根の手前上空に浮かんでいた。
 もう少し遠くを眺めると、表尾根の方でも3つ発見。
 今日は、それほど寒くなく、絶好の飛行日和だろう。

 12:42、大倉バス停着。
 この中途半端な時間帯のせいか、殆ど誰も居なかった。
 次のバス発車時刻は、13:11。
 この間、靴を洗ったりして時間を過ごす。

 定刻通り、バスが出発。出発してすぐ、車窓から秦野戸川公園内に菜の花が一面、咲いているのに気がついた。こんな時季に咲くものなのかとちょっとビックリ。
 こうして2008年の1回目も無事、帰路についた。
 [大倉バス停]


 2008年初の山行は、天候に恵まれ、心地よい山歩きを堪能しました。
 今年は、どのくらい山に行けるのか、ちょっと先行き不安ですが、昨年以上に歩いてみたいと思っております。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。