トップページ山行リスト(日付)>宮ヶ瀬尾根_記録20080126


宮ヶ瀬尾根

 山行日
2008年1月26日(土)        晴      単独行
 コース
土山峠(7:40)〜(8:05)湖岸道路終点(8:11)〜(9:45)525m峰(9:56)〜(10:55)617.2m峰(11:53)〜(13:05)湖岸道路〜(13:42)県道70号合流点〜(14:18)三叉路〜(14:31)宮ヶ瀬
 今週の降雪は、予想外でした。丹沢山山頂のみやま山荘のHPを見ますと、山頂は、積雪30cmとの事。そんな訳で、今回は、標高の低い所で、以前から行きたかったルートとしました。
 そのルートとは、
   ・宮ヶ瀬尾根の東側湖岸道路から525m峰までのルート
   ・617.2m峰から西側の尾根ルート
です。
 前者は、昨年4月に525m峰を訪れた時、この山道は、整備中でした。そんな訳で、整備が終わったら、いつか歩いてみたいと思っていたルートです。
 後者は、昨年11月に鍋嵐でお会いしたmikkoさん達が地図読みのトレーニングとして歩かれたルートだったかと思います。そんな訳で、このルートも興味がありました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 本厚木駅前から6:55発の宮ヶ瀬行きバスに乗車。曇り空ということもあって、まだ薄暗い中での発車となった。(写真下)
 車内は、登山姿の乗客が5人ぐらい。全部で10入ちょっとの乗客数だった。
 走っているうちに、徐々に明るくなっていく
[本厚木駅では、まだ夜明け前]

 7:35、土山峠で下車。(写真下左)
 降りたのは、自分ひとり。標高があるせいか、やはり冷え込む。毛帽子から耳当てに変更し、手袋を着用。
 7:40、出発する。

 今週の雪で、ここでも路面には、雪が残っていた。その雪の上に人の足跡と、獣の足跡を発見。「ひょっとしてハンターが猟犬を連れて入山しているのかな」と、ちょっぴり緊張。(だが結局、今日は、ハンターにも出会わず、銃声も聞かなかった)

 すぐに堤川林道との分岐点を通過。今日は、このまま湖岸に沿って、直進していく。
 山側の斜面を見ても、それほど雪は残っていない。これならば、今日は、雪に苦しむこともなかろうと一安心。
 7:55、釣人のおじさん一人に出会う。挨拶した後、「いったいどこの山に登るの?」と聞かれたため、「この裏の尾根ですよ。」と回答したら、変な顔をされてしまった。確かに、この山域を歩くのは、ごく一部のマニアックな人達だけかなと、再び歩き始めた後、一人苦笑い
[土山峠バス停にて] [湖岸道路を歩く]

 歩き続けると、目前に湖が広がった。

 8:05、道路終点に到着。その少し手前に道標を発見。
 「県道70号線」と書かれてあったので、これが、昨年4月に整備中だった山道入口だと
推察。
 でも、「県道70号線」で、この先、どこに行くのか、分かる人も相当マニアックのような気がしてならない。「525m峰」ぐらいまでの行先表示でいいのでは?と思った。
 道標に従って左折する。(8:11)
[湖岸道路終点にて道標発見]

 沢の左岸に沿って進んでいく。途中、左に沢へ下るような踏跡があったが、直進する。すると、道は、Uターンしながら、高度を稼いでいく。
 8:22、尾根の先端下のところで、踏跡が二手に分かれていた。左は、尾根に沿って登っていく道。右(直進)は、湖岸に沿っていくような道となっていた。

 進むべき方向が分からないので、とりあえず。左の尾根に登っていく道を進んでみる。3、4分で、尾根の先端のような箇所に到着。ここで1/25000の地図と見比べ、525m峰などのピークから、この尾根が、525m峰の一つ手前の尾根であることが分かった。
 今回は、525m峰へのルートが目的であるので、引き返すことにする。ゆっくり、じっくり地図を眺めていたら、ちょっと時間を費やしてしまった。

 8:45、再び分岐点に戻って、湖岸側への道を進む。
[道が分かれ、調査開始]

 尾根の先端をグルリと周回するように回りこんで、道は、下りになる。どうやら、前方の沢に下るようだ。

 8:55、沢に下りた時点で、ここは、確か以前、M-KさんのHP「俺の山紀行」で紹介された「秘密の入り江」であることに気がついた。
 ここで、小休止。(周囲をデジカメ撮影)
 8:59、出発。
[秘密の入り江にて]

 出発してすぐに手すり付きの橋を渡る。(写真下)
 この後、もう一つ、同じような橋を渡ると、道は、植林帯の尾根に登っていく。
[人口橋を通過]

 植林帯を抜けて、尾根筋を登っていくようになる。
 そのうち、尾根が細くなり、階段が現れた。(写真下)
 前方に525m手前の小ピークが見える。 
[尾根を登っていく]

 9:16、振り返ると、木立の向こうに仏果山の稜線が目に入った。
 (登りが続くので、デジカメ撮影しては、息を整えている)
[振り向いて仏果山方面を眺める]

 9:25、525m手前のピークを左側から巻いていく。すると、眼前に525m峰が現れた。
まだ山頂まで、相当かかりそうだな〜と、ちょっと気分が滅入る。

 この辺り、山道上の落葉の量が半端でない。まあ、その分、足にはクッションが効いて気持ちがいいのだが、トラバースルートは、ちょっと滑りそうで、緊張する。
[525m峰は、まだ遠い]

 525m峰の斜面に取り付いた。後は、ひたすら登っていくだけである。ジグザグに付けられた登り道をゆっくり進む。
[525m峰への登り]

 9:45、525m峰の山頂に到着。
 ザックを道標下において記録撮影。(写真下)
 撮影しながら、この道標を見ていると、この指示方向には無理があるな〜と、しみじみ思ってしまった。この指示板は、一枚板のため、左右の指示方向は、180度開いているが、実際は、90度以下だろう。
 (前回の大室山以来、道標の指示方向には、敏感になってしまった)
[525m峰頂上にて]

 ちょっと北側に進んで、宮ヶ瀬湖を眺望。
 だが、すぐに戻って、617.2m峰へ出発。(9:56)
[ちょっと北側に歩く]

 下ってすぐにヤセ尾根になる。雪も付着しており、ちょっと歩くのに苦労。
 
 10:05、右手の視界が広がる。
 思わず、デジカメで丹沢の山々を撮影。
 撮影しているとき、昨年4月、ここを通過したことを思い出した。
[617.2m峰に向かう]

 ヤセ尾根を通過し、617.2m峰の登りになる。
 雪の量が多くなったため、ここでアイゼンを取り出す。
 アイゼンをつけると、非常に斜面が登りやすくなった。早めに装着して正解だった。
[アイゼンを装着する]

 10:55、617.2m峰の山頂に到着。
 天然の木のベンチにザックを掛けて、休憩。
 この木は、まさに617.2m峰山頂のシンボル。

 まだ時間は、早かったが、昼食とした。昼食は、いつものハムを挟んだロールパン。
 静寂な世界が広がる。風もない。時々、鳥の鳴声がする程度だ。ザックにつけた温度計は、(地上30cmぐらいで)約4度だった。そんな訳でそれほど寒気は、感じなかった。
[617.2m峰頂上]

 出発時、セルフ撮影を実施。
 いつもデジカメ用に自在に脚が曲がる超小型三脚を持ってきているのだが、使用したことがなかった。今回、初めて使用。
 11:53、617.2峰頂上を出発。(写真下)

 予定通り、少し戻って、西側の尾根を下り、湖岸道路に下るコースとした。
[再び北側に戻る(セルフ撮影に挑戦)]

 頂上から少し下った後、フラットな尾根が続く。
 先ほど登ってきた下り斜面を見下ろす地点まで戻る。(写真下)
 ここで、1/25000地形図と見比べ、西側に下っていく。
[再び宮ヶ瀬湖を眺める]

 前方にシカ柵が現れ、思わずドキッとなる。
 だが、よく見ると、左側は、シカ柵が曲がっており、斜面に沿って続いていた。
 少し左に寄って下り、シカ柵の左側を下っていく。
[西側の尾根に下っていく(右側にシカ柵あり)]

 シカ柵が終了した後、右手を見ると、変わったモミの木が目についた。(写真下)
 その奥には、先ほど登った525m峰が見える。
 雪が段々、消えていく。
[変わったモミの木と、525m峰]

 12:27、尾根は、西から北西に向きを変える。
 傾斜は、だいぶ緩くなり、歩きやすい。
 途中、右手に木立が途切れ、右手に525m峰を眺めることが出来る。しばし、立ったまま、ボーと、眺めてしまった。
 525m峰の山頂を見上げていたことで、だいぶ下ってしまったことに気がつく
[尾根は、北西に向きを変える]

 12:46、右手にシカ柵が現れた。1/2500地図で現在場所を確認する。目の前には、『神奈川県 「水源の森林づくり」による買取り水源森林』という看板が立っていた。
 そろそろ、右手に曲がって下った方がいいかな、と考える。というのも尾根の先端付近は、地図上では、擁壁が続くように記されている。このため、先端まで行かず、途中で北東側に下るのが擁壁を避ける上で、正しい選択だと思った。

 そんな訳で、右手のシカ柵を越える。(ちょうど開き放しの扉があった)
 そのまま北東側に下っていけるかと思ったが、急斜面で安易に下れるような状況ではなかったため、尾根の先端側に進んでいく。
 すると、右手(北東側)の斜面下にもシカ柵があることに気がつく。また、ピンクのテープが付いている箇所があった。その地点に近づいてみる。
[右手にシカ柵が現れる]

 ピンクのテープの傍というわけでもなかったが、シカ柵の下側が一部、破れている箇所があった。ここをくぐり、斜面を下っていく。
[柵の底が開いていた]

 斜面を下っていくと、左手に道路が現れた。
 無事、車道(湖岸道路)に出た。(13:05)

 車道を歩いていく。尾根の先端側は、地図の表記通り、擁壁となっていた。(写真下)
[無事、湖岸道路に出た]

 だが、尾根の最先端まで来ると、そこだけ、擁壁が低くなっており、道路に下りれるようになっていた。(写真下)
 これならば、尾根を直進しても問題なかったな〜と呟く。
[尾根の先端でも車道に出られる]

 下ってきた尾根を迂回した後、湖岸道路は、ハタチガ沢を渡る。(写真下)
 正面に鍋嵐に続く山々を見上げる。
 この後、湖岸道路を歩き続け、13:42、県道70号秦野清川線に出た。
[鍋嵐方面を望む]

 いつもの県道70号線を北上し、三叉路を目指す。
 途中、右手に今日登った525m峰、617.2m峰を湖の対岸に見る。(写真下)
 617.2m峰から手前に延びている尾根が、今日下ったルートだ。

 14:15、三叉路手前の路上に看板が立っていた。それによると、この県道70号線は、途中で通行止めとなっており、秦野には、抜けられない状態だった。道理で交通量が少なかった訳だ。

 丁字路(三叉路)に出て左折し、14:18、三叉路のバス停に到着。
 バスの到着時刻を見ると、14:51だった。
 バス停の周囲には、休憩できるような店もないので、宮ヶ瀬まで歩くことにした。
[県道70号にて、525m峰(左)と617.2m峰(右)]

 14:31、宮ヶ瀬バス停に到着。(写真下)
 ここで、顔を洗ったりした後、バスに乗車。
 今日は、予定通りのルートで歩くことが出来、満足できる山行だった。
 [宮ヶ瀬バス停にて]


 今日は、前回の大室山ショックも忘れ、距離は、たいした事はありませんが、予定通り歩くことが出来、ホッとしております。
 やはり、地図を見て歩くというのは、集中力の勝負であることをつくづく感じました。
 地図で前もって、これからのルートを予測する。それを記憶し、目から入る情報とリアルタイムに照らし合わせる。疑問が湧いたら、立止まる。これを繰り返しますが、結構疲れました。
 また、いつも1/25000地形図のオリジナル(国土地理院)を持って歩いていますが、この宮ヶ瀬尾根は、1/25000地形図ですと、厚木、大山、青野原、上溝と4分割されてしまい、地図を見るだけでも、結構シンドイ作業になっています。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。