トップページ山行リスト(日付)>大山三峰山_記録20080308


大山三峰山

 山行日
2008年3月8日(土)       晴      単独行
 コース
煤ヶ谷(7:34)〜(7:47)清川リバーランド(7:51)〜<惣久経路>〜(13:20)三峰山(13:28)〜(15:07)不動尻〜(15:33)山神隧道〜(16:06)広沢寺温泉〜(16:24)広沢寺温泉入口
 今回は、三峰山です。未踏ルートだった惣久経路を歩いてきました。中型カメラを背負ってきたこともあり、撮影に時間を費やすことになりますが、予想以上に今回は、時間がかかりました。
 その理由は?
 以下に記載します。


 6:50、本厚木駅前から宮ヶ瀬行きの始発バス(6:55)に乗車するため、駅前の道路を渡る。
 すでに宮ヶ瀬行きのバスは、到着していた。
 乗り込んでみると、登山姿の乗客が10名以上。久々に登山者の目立つ光景だった。
 今日は、どういう訳か眠い。昨晩、早めに寝たにもかかわらずである。(思えば、これが前兆だったかも)
 まさに深い眠りに落ち込む寸前に「煤ヶ谷」というアナウンスを聞いて、慌てて下車。

 煤ヶ谷バス停では、他に男性登山者が一人下車。
 朝日が眩しい。
 バス停にて準備を整え、気合を入れて、いざ出発。(7:34)
[煤ヶ谷バス停]

 谷太郎川沿いに歩き始め、日陰に入ると、極端に冷え込む。毛帽子と手袋は、まだ必須だ。

 7:47、不動沢を渡ると、すぐに清川リバーランド(キャンプ場)の入口に到着。
 今回は、車道をもう少し進み、鳥屋待沢沿いに歩いて、途中で尾根に上がろうかと考えていた。だが、やはり初めてということもあり、オーソドックスにこの尾根の先端から登って行こう!と方針変更。
 ということで、右手の斜面に取り付く。
[清川リバーランド入口にて)]

 途中、シカ柵の扉を通過した後、尾根沿いに歩くつもりなので、道から外れて植林帯の斜面を登っていく。
 登っていく途中、幹には、「こなら」「やまもみじ」といった樹木の名が書かれた札が掛かっていた。「やまもみじ」の札のついた灰色の幹を見て、こんなに美しい木肌が「やまもみじ」かと初めて知る。

 8:05、小ピークに到着。登ってきた方向の反対側には、新しいシカ柵が設置してあった。
[小ピークに登る]

 新しいシカ柵(バラ線では、なかった)に沿って進んでいく。
 途中、扉があったが、このまま柵の右側を進むことにした。
[尾根沿いに新しいシカ柵]

 8:15、正面の傾斜がきつくなる。(写真下)
 よく見ると、足下には古い階段の残骸が続いていた。以前は、作業道が整備されていたようだ。

 8:22、傾斜が幾分、緩くなり、左に古いシカ柵が現れる。こちらは、従来のバラ線だ。扉があったが、そのまま直進していく。
[急登になった]

 前方に植林の下、常緑広葉樹が密集したゾーンに突入。
 シキミだろうか。この密集を避けるように右にシフトしていく。
 この結果、密集ゾーンからあっけなく出た。

 だが、ここで身体に異変が。
 ・・・・急に鼻水&クシャミが出始めた。完璧な「ハナタレ小僧」となる。

 この先、50mも歩かないうちにポケットティッシュが、あっという間になくなる。
 また、クシャミが止まらない。
(これは、クマ鈴代わりになったけど)
 とにかく、緊急異常事態発生であった。

 今シーズンは、まだ目が痒くなるくらいで、鼻水・クシャミの症状は出ていなかったのだが、今回、完璧な花粉症の症状が出た。
 10mも歩けば、ティッシュを取り出すという状況が続く。
 
 そのうち、斜面が再び、急になった。
 踏跡も不明瞭となる。とにかく上へ、上へと行けば良いということで、最短ルートで登っていく。
[植林の中に常緑広葉樹が現れる]

 8:49、尾根の背筋に登り切った。(写真下左)
 ちょっと尾根を左に下ってみると、テープがあり、写真下のように行先が記載されていた。(不動沢出合は、今回尾根に取り付いたスタート地点)

 視点を遠方に向けると、正面に宝尾根や、鐘ヶ岳(写真左)の姿が入る。青空の下、木立の向こうに見える尾根の姿は、印象的だった。このため、カメラをザックから取り出すことにした。
[尾根に乗る] [黄色いテープあり]

 結局、撮影のため、出発したのは、9:38。約50分、撮影に費やしてしまった。
 その後、緩やかに登っていく。
 このあたりが、1/25000地形図上の415m峰のようだ。

 相変わらず鼻水、クシャミが止まらない。(完全に「クマ鈴要らず」の状態)
[415m峰あたり]

 一度、緩く下った後、再び登りとなる。
 シカ柵が現れるが、途中、柵として機能していない区間があった。(写真下)
 この倒れた状態のシカ柵のおかげで難なく、柵の左側に移る。
[シカ柵が倒れていた]

 シカ柵の左側には、立派な山道があった。これは、最高!と、少しピッチが上がる。だけど、左手には、ポケットティッシュを握り締めたまま。
[歩きやすい踏跡]

 登りが続く。(写真下)
 いったいどのくらい登ったのだろうと、腕時計に付いている高度計で測ってみると、470m。
 まだ、500mも登っていないことにビックリ、ガッカリ。考えてみたら、隣の宝尾根の777m峰が、まだ見上げる位置にあるのだから、当然と言えば当然の話なのだが。
[まだ登りが続く]

 だいぶ暑くなってきた。ここで冬用アウターを脱ぐ。
 比較的、歩きやすい状況となる。
 ・・・・・・ だけど、クシャミ・鼻水の症状は、変わらない。
[歩きやすい尾根道]

 616m峰に到着。
 木立に覆われているため、残念ながら視界は、広がらない。
 ここで進路方向が南西方向に変わる。
[616m峰にて]

 尾根が痩せてきた。だが、踏跡は、明瞭だ。
 ルートを外す心配がないので、安心して登っていく。
[ヤセ尾根の登り]

 そのうち、左側にトラバースするようにルートが続く。
 10:53、斜面をトラバースする際、ロープが設置してあった。

 少し登っては、トラバースするようにルートは続く。見上げると、稜線まで100mもないように見えた。

 11:07、次のロープが現れる。
[トラバースルートとなり、ロープ(黄色部分)が出てきた]

 ロープが設置してある箇所というのは、実際のところ、ロープを掴む直前が一番危険なケースが多い。(それとロープが終わった箇所)
 3度目のロープもそんな感じで、もう少しでロープが掴めるという時、ちょっとスリルあり。もう少し手前からあればいいのにと思いつつ、進んでいく。
 また、ロープを掴んでいる時、靴が土に埋まって土埃が立ち、これまたクシャミの原因になった。
 いっそのこと、上に直登した方がいいのではないか、そんな風にも思えたが、まあ我慢、我慢と呟きながら、道なりに進んでいく。
[3度目のロープ(黄色部分)]

 4本目のロープを過ぎ、そろそろ稜線に出ないと、ルートがおかしいかなと思っていたら、道がようやく登りとなった。
 
 11:43、一般登山道に合流。ここには、一般登山道から惣久経路に入り込まないようにロープが張ってあった。
 ペットボトルで水分補給するだけでなく、ウガイも実行。
 息が落ち着いたところで、11:50、出発。

 三峰山に向かって、稜線沿いに進む。西側には、まだ雪が残っていた。
 中年女性3人組のパーティとすれ違うが、そこで挨拶の後、花粉がひどいことで、意見が一致。やはり、今日は、相当、花粉が飛んでいるようだ。
[一般登山道に合流]

 12:04、三峰山北峰の直下のベンチに到着。
 ベンチの周囲には、20人近くの中高年の登山者が休憩中だった。すると、皆が一斉に出発の仕度を始めた。この休憩されていた人たちは、1つの団体さんだと知る。
 三峰山へ向かう団体さんの出発を見送りながら、食事に入る。今日も軽量化のため、メニューは、パンが主体。
[三峰山北峰下のベンチにて休憩]

 さっきの団体さんもアイゼンをここで装着していったので、同様に軽アイゼンをつけ、12:35、出発する。
 いきなり北峰の直登となるが、雪は少なかった。ちょっとアイゼンは、早かったかなと思いながら、登り続ける。

 12:48、北峰通過。(真の北峰は、登山道から外れた、もう少し西側のピークを指すのかもしれない)ここからクサリ場が続く。桟道には、雪が凍結しており、アイゼンの効果大。
[残雪あり(振り返って撮影)]

 桟道の手前に穴あり。(写真下)
 雪が積もったら、危険な落とし穴になるかなと思いつつ、通過。
[嫌らしい穴あり]

 三峰山頂上手前で、10人以上の団体さんとすれ違う。

 13:20、三峰山頂上に到着。
 さっきまで人の声がしていたのだが、山頂に着いてみると誰も居なかった。
 西側の山々を眺めるが、モヤっており、遠く丹沢山も薄っすらと白く見えるだけ。丹沢の主脈は、まだ雪が多いようだ。
 デジカメ撮影だけして、静かに立ち去る。(13:28)
[三峰山頂上]

 アップダウンを繰り返した後、ベンチのある箇所まで下ってきた。ここは、稜線沿いから外れ、不動尻に下る地点である。
 ようやく、クシャミは治まったようだが、鼻水は相変わらず。鼻の下がヒリヒリしている。
 また、頭痛がしてきた。これが花粉症のせいなのか分からない。いずれにせよ、体調不良ということで、下山することにした。
[ここから不動尻への下りとなる]

 下る際、頭痛のせいか、リズムに乗れない。
 一歩一歩がどうも鈍く感じる。
 この下りも結構、急だった。途中、クサリ場に何度か出会う。

 15:04、大山からのルートとの合流点に到着。(写真下)
 ようやく、不動尻に下りてきたという実感が湧く。
[大山からのルートと合流する]

 15:07、不動尻に到着。
 ここで、北峰下で出会った団体さんが休憩されていたので、追い越す。

 煤ヶ谷との分岐点で、小休止。やはり、頭痛が続いている。
 休憩している間に、さっきの団体さんに追い抜かれてしまった。団体さんは、皆、元気そうだ。(花粉症には、縁遠いのだろうか)
[不動尻にて]

 15:33、山神隧道に入る。
 ライトを取り出す必要は、なかろうと進んでいくが、途中で、足下が全く見えなくなり、速度が落ちてしまった。
[山神隧道内]

 広沢寺温泉を通過する手前から登山者姿が多くなった。どうも弁天岩からのロッククライミング帰りの人たちのようだ。
 このまま広い通りを進むのも、おもしろくないので、今日は、途中で左折。
 16:16、振り返ると鐘ヶ岳の姿が。(写真左)
[振り返って鐘ヶ岳を眺める]

 車道を下っていくと、大通りに合流。
 16:24、広沢寺温泉入口バス停に到着。
 16:41発のバスを待つ。
 [広沢寺温泉入口バス停に到着]


 今回は、この花粉のため、大幅なペースダウンとなりました。
 帰りは、広沢寺温泉入口から厚木バスセンタ−行きのバスに乗車したのですが、本厚木駅に近づくにつれ、再びクシャミが連続して出るようになりました。必死にクシャミを我慢していると、後部シートに、同様なクシャミ連続の人が居られ、花粉犠牲者は、自分だけではなかったと納得。どうやら、人が乗ってくるた度に車内に花粉が持ち込まれたようです。

 そんな訳で最後まで、花粉に苦しめられました。この3月は、まだシンドイかもしれません。
 
 なお、上述のように花粉症のせいなのか、よく分からないのですが、今年は、頭痛も発生し、本当に踏んだり蹴ったりです。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。