トップページ山行リスト(日付)>ミツバ岳・世附権現山_記録20080405


ミツバ岳・世附権現山

 山行日
2008年4月5日(土)         晴      単独行
 コース
浅瀬入口(8:25)〜(8:49)滝壺橋(8:52)〜(9:57)ミツバ岳(10:50)〜(12:06)権現山(世附)(12:27)〜(13:08)756m峰〜(13:36)661m峰(13:38)〜(14:28)浅瀬入口〜(14:35)丹沢湖
 今年もこの季節になりますと、ミツマタが気になってきました。ちょっと遅いかなと思いましたが、インターネットで調べると、まだミツバ岳のミツマタには、間に合いそうでしたので、出掛けてきました。
 ということで、4年連続、ミツバ岳を訪問することに。
 ミツマタの開花状況は、如何に。
 以下をご覧下さい。 


 JR御殿場線谷峨に7:37着。ここで、西丹沢行きのバスを待つ。
 その間、駅前の桜が満開だったので、撮影する。(写真下)
 バスを待つ乗客は、数えると15人。そのうち12人ぐらいが、登山者だ。
 バスは、やや遅れて到着。車内の座席座席は、殆ど空いていない。谷峨から乗った客は、殆ど立ち客となった。
[谷峨駅の桜は満開だった]

 8:23、浅瀬入口に到着。やはり、今年もバスからドドッと、人が下車。団体さんのようだ。(写真下左)
 団体さんは、すぐに歩き出していく。こちらもデジカメ撮影を終えた後、出発する。(8:25)

 トンネルを抜けると、富士山の頭が見える。御殿場線から眺めた富士山は、いくぶん靄がかかったように見えたのだが、ここから眺める富士山は、非常にクリア。これだと、今日の撮影は、期待できるかもしれないと、自然と足も速くなる。

 湖畔では、桜が満開だった。(写真下右)
 このあたり、駐車場が幾つかあり、自家用車を停めて、登山の準備をしている人を何度か見かける。
[浅瀬入口で下車] [湖畔の桜も満開]

 滝壺橋を渡っていると、前方に中高年の人々が集まっている。どうやら、バスから降りた団体さんとは、別の団体さんが登山準備をしているようだった。
 この団体さんが出発する前に取付きにつく。(8:52)

 最初に急斜面が現れ、ジグザグに登っていく。踏跡もはっきりしているので、この辺りは、迷わず歩ける。
 やがて左手に植林帯が現れ、そのシカ柵沿いに登っていく。
[滝壺橋を渡った直後にある尾根への取付き]

 9:01、左手のシカ柵が終了し、目の前が植林帯となった。
 小さなジグザグ道で進んでいく。(写真下)
 杉林のせいか、やはり鼻水が出てくる。ということで、今回もハナをかみながら登るハメに。
[植林帯を登る]

 9:13、自然林(左)と植林(右)の間を登っていくようになる。
 植林もよく見ると、檜に変わっていた。

 目前の土の斜面を小さなジグザグ(殆ど直登に近い)で歩いていく。右手の植林を見ると、間伐されており、伐られた木が目立つ。
[自然林と植林の間を登る]

 植林帯の中にミツマタを発見。今回初めてのミツマタでちょっと興奮。
 寄り道して、植林帯の中に入って撮影。 
 撮影後、植林帯の中に作られた作業道を歩く。こちらの方が、ジグザグの度合いが広いため、登りが楽になる。(歩く距離は、若干長くなるが)

 植林帯のどの辺りから、この作業路が出来ていたのか気がつかなかったが、これは、近いうちに正式に山道として登録されるのではないかと思った。
[ミツマタを発見]

 9:34、植林帯を抜けると、林相がガラリと変わり、前方が自然林となる。
 
 この先で小休止。(9:37〜9:41)
 ザックを下ろして水分補給。時々、心地よい風が吹く。
 下の植林帯の方からチェーンソーの音が聞こえてくる。
[前方が自然林となる]

 小休止している間に滝壺橋での団体さんに追い越されてしまった。
 元気な団体さんだ。
 
 9:46、振り返ると丹沢湖がだいぶ下に見えた。(写真下)
[振り返って丹沢湖を見下ろす]

 9:50、ようやく尾根の背筋に登った。
 ここからは、緩い登りとなる。
 一眼レフカメラを首から掛けていたオジサンから
  「ミツマタはどの辺りでしょうか?」
と質問される。
  「もうすぐですよ。その先の登り始め辺りです」
と回答。
 オジサンにとって、このミツマタ群落は、初めてらしい。 
[尾根の背筋に乗った]

 ようやくミツマタゾーンに突入した。
 今年もしっかり咲いていてくれた。思わずデジカメで撮影。そして、すぐ西側の富士山の見える広場の方に向かう。
 そこでザックから中型カメラを取り出し、早速撮影。
 ここでの光景は、下記。

    ミツマタその1(デジカメで撮影)

    ミツマタその2(デジカメで撮影)
[ミツマタゾーンに突入]

 この西側広場から山頂標識のあたりで、カメラを持ってウロウロ。
 気がつけば、9:57〜10:50と撮影に1時間、費やしてしまった。
[ミツバ岳の標識のある所にて]

 ミツバ岳の山頂を後にし、権現山方面に向かう。
 この先にもミツマタの群落があるのだ。正面に木立の奥に権現山が見えた。(写真下)

 少しばかり登り、下っていくと左側が群落地帯だ。
 ここでも撮影。(11:00〜11:25)
    ここでのミツマタ光景。
[これから登る権現山を正面に望む]

 権現山に向かう。
 徐々に傾斜がきつくなっていく。
 権現山の尾根筋にぶつかる直前で、ルートは、右手にカーブしていき、権現山の尾根筋の頂上寄りにて合流する。
[権現山の尾根への登り]

 権現山の尾根筋に乗った。(写真下)
 あとは、この尾根筋を一直線に登ればいい。
 ここで、 菰釣山方面の山々を撮影していたら、後から10人以上の団体さんが追い抜いていった。ミツマタという目当てがあるせいか、団体さんが多い。

 菰釣山の手前、富士見峠あたりを眺めていると、植林を伐採している斜面が目立つ。植林が残っている所とカヤトになっている所の境界あたりを歩けば、ルートが取りやすいかな〜など、今後の山行領域を観察。
[権現山頂上への登り]

 12:06、権現山に到着。
 周囲は、人、人...30人以上の人が休憩していた。

 ここで昼食とした。だが、今日はどういう訳か空腹感がない。パン1個を食べて、ランチは終了。
 山頂の人々が、どんどん出発し始めた。殆ど二本杉峠方面に向かっていく。

 ここで1/25000地形図のケースを取り出し、首にぶら下げる。
 今回の下りは、ここから浅瀬入口へのダイレクトルートを選択。以前、登りに使ったことはあったが、下りは、初めてである。
 12:27、出発する。
[権現山頂上にて]

 緩い斜面が続く。
 まだ芽吹く前の木立の間を下っていく。このあたりの木々は、樹高があり、見ているだけでも青空とマッチし、爽快感が漂う。
 振り返って撮影する。(写真下)
[頂上を少し下った所から振り返って撮影]

 地図上では、尾根は南東に下っていく。
 丸い尾根の先端に到着。(12:35)
 何も知らないと、尾根伝いに北東の方に下っていきそうだ。
 ここをピンクのテープや踏跡から南側に向かっていく。
 
 すると、すぐ先に道標があった。どうせならば、もう少し手前に道標があった方がわかり易いと思うのだが。
 この道標から先、急斜面となる。
[この先から急斜面となる]

 立木に手を掛けないと、ちょっと安全に下れそうもない。
 そんな訳でここにきてスピードダウン。
 だが、今日は天気が良く、林の斜面が美しい。
 景色を堪能しながら、慎重に南側斜面を下っていく。
[慎重に下っていく]

 急斜面の途中に道標が立っていた。(12:52)
 丹沢の中で立っている、数多くの道標(柱に「神奈川県」と記された標識)の中で、おそらくこの道標が最も山道らしくないところに設置されているのではないかと、秘かに思っている。

 この後、岩が目につく斜面を通過する。人の通行量が少ないせいか、岩が全て浮石に思え、緊張しながら足を踏み出す。
 13:05、鞍部に到着。
[急斜面の途中にある道標]

 鞍部から、正面のピークを登り返す。
 ほんの2、3分の登り。
 登ったところが、756mピーク。道標がポツンと立っていた。(写真下)
 ここで進路方向は、南東に変わる。

 緩い下りを進んでいくと、ここでもミツマタが咲いていた。
[756m峰を通過]

 道標[丹沢湖:1.7km、権現山:1.1km]を過ぎると、下り道となる。

 13:22、ほんの少し登ると左手にシカ柵が現れ、そのシカ柵沿いに進んでいく。
 段々、尾根が痩せてきた。このため、シカ柵を掴みながら下る。
 そのうち、尾根巾が広がり、歩きやすくなった。
[丹沢湖と大野山を望む]

 道標に出会う。(写真下)
 [丹沢湖:1.3km、権現山:1.5km]
 ここから植林帯に突入。
[植林帯に入る]

 植林帯の中で、登りとなる。登ったところが、661m峰。(13:36)
 この小ピークにも道標[丹沢湖:1.1km、権現山:1.7km]が立っていた。
 左側は、シカ柵が続いている。
[661m峰にて]

 だいぶ丹沢湖が近くなった。ミツマタがここでも咲いていた。
 この後、急斜面の下りとなる。
 
 13:55、道標[丹沢湖:0.8km、権現山:2.0km]に出会う。地図上の560m地点だ。ここで、前方の小ピーク(尾根の先端)の方には向かわず、ピークの東側斜面を下っていく。
[湖がだいぶ近づいた]

 水力発電用の水圧管路を右に見たあと、植林帯に入り、大きなジグザグを描きながら、下っていくと、目の前に送電鉄塔が現れた。
 ちょっと寄り道して、鉄塔に近づく。(14:21)
 そこから永歳橋を望む。(写真下)

 14:27、車道に出た。
 目の前に浅瀬入口のバス停が見える。道路を渡って、バス時刻を確認。
 次のバスは14:59。まだ30分ある。
 ということで、次のバス停である丹沢湖まで歩くことにした。
[永歳橋を上から眺める]

 丹沢湖バス停に14:35着。
 次のバスは、15:01。店に入るには、ちょっと時間的に中途半端な感じ。
 天気もいいので、バスの待合所で、この山行メモを書きながら時間を潰す。

 15:08、バスがようやく到着。遅れて到着したため、ひょっとして満員で乗れないのかとも思ったが、杞憂に終わった。
 こうして、今回も無事、帰路につく。 
 [丹沢湖バス停に到着]


 4年連続して、ミツバ岳を訪問しました。
 今年のミツマタは、上記の通り、富士山もよく見え、ミツマタの色も濃い黄色で、香りも申し分なかったのですが、もう一方のミツマタ群落がパッとしなかったのが、気になります。
 また来年も訪れてみたいと思います。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。