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春ノ木丸・御殿森ノ頭

 山行日
2008年7月12日(土)          晴   単独行
 コース
宮ヶ瀬(7:58)〜(8:47)春ノ木丸(9:03)〜(9:37)568m地点?〜(10:08)御殿森ノ頭(10:35)〜???
 暑い週末が続きます。今回は、以前、発見した御殿森ノ頭からの整備道を歩きたく、コース選定しました。
 いやいや、前半は、まさに悪戦苦闘でした。 

 7月に入り、暑い日が続く。今回は、ちょっと短めのコースを選択。
 朝一番の宮ヶ瀬行きバスに本厚木駅から乗車。(6:55)
 真夏のシーズン到来ということで、登山者も少ない。煤ヶ谷、仏果山登山口などのバス停は、通過していく。
 三叉路で、登山姿の単独行と思われる男性が2人、それぞれ下車。
 こちらは、終点宮ヶ瀬にて下車。(7:40)

 バス停近くでは、バイクライダー6、7人がツーリングの途中だろうか、バイクから降りて話し込んでいる。
 ちょっと、店が並んでいる方へ散歩。蕎麦屋があるはずなのだが(シチミさん情報)...と探していたら、すぐに見つかった。まだ時間が早いので開店していなかったが、場所がわかったので、近いうちに食べに来ようと思いつつ、Uターン。

 再び、バス停に戻り、バス待合所のような所で準備にかかる。ザックからスパッツとストックを取り出す。普段、スパッツは、暑苦しいので装着しないのだが、最近、ヒル対策として使用している。そう、今回は、ヒル覚悟の登山だ。
[宮ヶ瀬バス停]

 7:58、バス停を出発。湖の方向へ進んでいく。
 駐車場に出ると、右奥にカンバンのようなものが見える。どうやらあそこが登山口ではないかと行ってみる。(写真下左)
[バス停から駐車場へ] [振り返ると「懐かし博物館」]

 駐車場の一番奥まで来ると、道標が見え、案の定、登山口だとわかった。
 ここには、案内板も立っていた。(「ヤマビル注意!(4月〜9月)」の立札もあり)
 案内板を見て、1/25000地形図上で、487mピークになっている箇所が、春ノ木丸だと知る。(別名ハンノキ丸とも記載されていた)
 案内板によると、ここから春ノ木丸に登り、その山頂からは、宮ヶ瀬ビジターセンターの方に回って下山できるように道が整備されているようだ。

 8:05、山道に入る。
 いきなり、道が湿っぽい。朝露のようだ。これは...と思いながら、用心して進む。
[ハイキングコース入口]

 シカ柵の扉を通過し、尾根の背に出ると、そこが分岐点になっていた。
 左は、湖畔園地でもピクニック広場の方に下っていくルートだ。
 右は、春ノ木丸。道標によれば、あと0.7km。

 尾根沿いに登っていくと、左右にモミの木が目立ってきた。(写真下)
 この辺りが、先ほどの登山口の案内板で、「モミ巨木林」と書かれてあった場所のようだ。
[モミ林の中を行く]

 左右のモミの木に目を奪われ、やたらとデジカメのシャッターを押しながら歩く。
 8:24、トンネルの上に出た。(写真下)
 
 車やバイクの排気音が、通過するたびに聞こえてくる。
 そんな中、前方のモミの木に目が入った。

 尾根沿いに進むと、登り道となり、雑木林の中を進んでいく。
[トンネルの上にて]

 8:47、春ノ木丸山頂に到着。
 ベンチがひとつ用意されていた。
 そのベンチに腰掛け、湖方面を眺めるが、手前の緑の木々の葉が視界を狭くしており、湖の風景としては、今一つ。冬に訪れれば、この風景も様変わりするだろう。

 地図を取り出し、確認。ここからバリルートで、御殿森ノ頭を目指す。
 そのためには、ここから南西側に下っていくのだが、そんな方向に踏跡は、全く見つからなかった。
[春ノ木丸山頂]

 南西側斜面を眺める。木が密集していて、日が照りつける中でも薄暗い状態。(写真下)
 この方向でいいのか、ちょっと疑問だったが、とりあえず下ってみる。
[南西側に下ってみる]

 下っている最中、クモの巣によく当たった。
 この辺り、誰も歩いていないようだ。
 暗かった斜面も、ものの数分で、歩きやすくなり、前方が鞍部になっているのがわかった。どうやら、進むべき方向としては正しかったようだ。
[すぐ歩きやすくなり、鞍部が見えた]

 鞍部から登り返すのだが、ロープが用意されていた。だが、別にロープを使用しなければ、登れないというほどの斜面ではない。
[鞍部からの登り(ロープがついていた)]

 やがて、左右に続く尾根の稜線が真正面に見え、その尾根に登るようにして進む。
 その尾根に登ったところで、道標を発見。(9:27)(写真下)
 地図で確認。568m地点に続く尾根に乗ったようだ。
[道標を発見]

 尾根筋に歩いていく。ほとんどフラットな歩きで、歩くテンポが早くなる。

 9:37、周囲から見るとほんの少し高い小ピークあり。ここが、地図上の568mかなと立止まる。
 その後もほぼフラットな歩きが続く。
[尾根の背筋に乗る]

 そんな時、スパッツを見たら、出た!! ヒル。
 左足のスパッツに2匹発見。(写真下)
 今まで歩く度に注意していたのだが、気がつかなかった。どうやら568m地点を過ぎたあたりで、取り付かれたようだ。

 まずは、本能的に小走りする。とにかくヒルゾーンからの脱出が先だ。

 9:46、シカ柵を通過。ここで、ひとまず、ザックから食塩水を取り出し。ヒルに噴射。
 濃い食塩水ゆえ、ヒルは、丸くなってスパッツから落ちる。
 落ちたヒルにライターの火を浴びせる。(ライターを持つ指も熱い) さらに食塩水の嵐。
 そして、石の上に置き、仕上げは、別の石とでサンドイッチ攻撃。

 このあたりもヒルの巣窟かもしれず、長く居ると、第2次攻撃に遭う可能性もあるので、先に進む。
[ついに出た〜]

 すると、右足首にチクリと小さな痛みが走る。
 右足首近くにヒルがいる。間違いない。どこで処理するか....
 再び、小走りする。

 9:57、一般登山道に出た。本当は、ベンチのあるような箇所で退治したかったのであるが、これ以上、我慢できないので、ここで、立止まって、右スパッツを開けてみる。

 オエ〜!!
 案の定、右足首には、2匹のヒルがソックスの上から噛み付いていた。それ以外にもズボンのヒザ近くに何匹もウヨウヨ。 ....思い出しただけで、気持ち悪くなった。
 だが、今回、ズボンの裾を厚手のソックスの中に入れていたので、ヒルに直接、咬まれることはなかった。
 ここでまたヒル成敗。
 ここに長く居るのも恐ろしいので、先に進む。
[一般登山道に合流]

 10:08、御殿森ノ頭のピーク下に到着。
 ここに来る手前、落葉が絨毯のようにフサフサしたゾーンがあった。それなりのスピードでそこを通過したのだが、靴やスパッツをチェックすると、やはり、右靴の内側にでっかいヒルが付着していた。
 どうしてくれよう...ここでも食塩水攻撃と、石のサンドイッチ攻撃で成敗。
 この後、両スパッツを外して、再度、ヒル成敗。

 こうして、休憩する間もなく、ひたすらヒル成敗に注力。
[御殿森ノ頭のピーク下にて]

 どうにかヒルチェックを終了し、御殿森ノ頭ピークに向かおうとすると、またしても落葉のゾーンが続く。
 エエイッ〜と駆け足で、落葉を踏んで上っていく。
 ピークに到着した時、再度、ヒルチェック。だが、ヒルは付いていなかった。

 ここから、以前発見した整備道を進んでみる。(10:35)
[御殿森ノ頭ピークにて]

 ピークから東方向に少し下って整備道に立つ。(写真下)
 ここから、南東側に進む?ような整備道を辿る。

 この道、斜面のトラバース部分などは、確かにキチンと整備されているが、あと数年もすれば、すぐに自然崩壊を起こしてしまうのではないかと思われた。
 そんな時、左側をふと見ると、木立の間から視界が広がった。

 さらに進むと、今度は、もう少し東寄りの視界が広がる
[気になっていた整備路]

 この整備道は、日当りがいいようで、土がカラカラに乾いている。このため、ヒルはいないだろうと推察。そう思うだけで、先ほどまでの尾根歩きとは大違い。
[日当たりのいいルートを進む]

 御殿森ノ頭から南東方向に伸びている尾根にぶつかると、その尾根の背筋沿いに整備道が続いていた。
 ここから尾根の背筋通りに下っていく。
[尾根沿いにシカ柵が続いている]

 小ピークに到着。整備道は、このピーク手前で左側を巻いているが、巻かずに登ってみた。
 だが、視界が広がるような場所ではなく、あまりパッとしない小ピークだった。
[小ピークに登ってみる]

 再び整備道に戻り、前方を見ると、何やら道標のようなものを発見。
 近づいてみたら、道標ではなかった。(写真下)
 何故このような道標スタイルで、こんな標識を使用したのだろう。ちょっと疑問あり。
[道標かと思った]

 まだ尾根沿いに下っていく。
[さらに尾根を下っていく]

 11:32、道は、急な下りとなる。(写真下)
 だが、ここでも道は、キチンと整備されており、歩くこと自体には、何の支障もなかった。
[ついに下り斜面に突入]

 木立の間から、湖が見えた。その手前に橋が見える。

 下っていく方向からすると、あの橋に下るようになるのかなと推測。事前の予想では、道は、尾根の背筋を忠実に辿り、清川トンネルに通じる橋あたりに出てくるのかなと思っていたが、だいぶ北側に下りるようだ。
[宮ヶ瀬湖が見える]

 再び、道標スタイルの標識を発見。
 この整備道は、宮ヶ瀬尾根のようなハイキング道という訳ではないようだ。
[また標識型のカンバンを見る]

 11:50、山道を降りた所は、湖畔だった。(写真下)
 すぐ目の前に舗装された旧道があった。
 その後、ゲートを通過し、舗装路を上っていく。
[下りてきた所は、旧道(振り返って撮影)]

 11:58、県道に出る。(写真下)
 すぐ先の橋は、大門橋と記載されていた。
 ここで、ちょっとだけ休憩(〜12:02)
 大休止としたいところだったが、日陰がなく、あまり休む気になれなかった。
[大門橋に出てきた]

 12:17、吹風広場のベンチにて小休止。
 ここで、ヒルの最終チェック。上着の長袖シャツや靴も脱いで確認。スパッツも外して、ザックにしまいこむ。徹底的にヒルチェックを行ったおかげで、気分はスッキリ。
 12:36、再び歩き始める。
[最終ヒル確認作業]

 12:45、三叉路バス停に到着。
 バスは、12:51。グッドタイミングだ。
 残ったペットボトルを飲み、バス停の撮影をしていたら、バスがやってきた。
 こうして今回も帰路につく。
 [三叉路バス停に到着]


 今回は、前半、ヒル攻撃に応戦し、後半は、暑い中、以前から気になっていた整備道のルートを解明することができました。
 後半の整備道は、結局、地図上でいいますと、尾根筋を忠実に続いていくものではなく、途中で、尾根筋から離れ、大門橋に出てしまいました。ちょっと予想外のルートでした。
 また、この整備道は、水源の森林づくり事業の一環として造成されたものなのか、何故、御殿森ノ頭まで続いているのか、いろいろ疑問が湧いてきました。

 コース
宮ヶ瀬(7:58)〜(8:47)春ノ木丸(9:03)〜(9:37)568m地点?〜(10:08)御殿森ノ頭(10:35)〜(11:58)大門橋(12:02)〜(12:45)三叉路



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。