トップページ>山行リスト(日付)>三ノ塔_記録20081223
ヤビツ峠(8:17)〜(8:56)富士見橋(9:03)〜(10:06)二ノ塔(10:17)〜(10:38)三ノ塔(12:35)〜(13:45)牛首〜(14:28)大倉 |
丹沢山行のうち、月1回は、中型カメラを担いで登っています。このときは、撮影を主体とし、山歩きを楽しんでいます。今日は、その1回でした。
前日の午後から冷たい雨が下界では降っていましたので、「明日は、銀世界かな」と期待し、カメラを背負って行ってきました。その結果は?
詳細は、以下をご覧下さい。 |
12月は、仕事のために週末が埋まることが多く、10月、11月の頃のように山に行けないケースが多かった。また、久しぶりに行けると思った日は、雨の日(前回の日向山)だったりで、このところ、どうもツキがない。おまけに風邪がなかなか治らず、踏んだり蹴ったりだ。
前日午後から冷たい雨が降り、これなら丹沢は、雪だなとニヤニヤしながら帰宅し、早速、山の準備を行う。
当日朝、小田急に乗るも、新聞ばかり読んでいて、外の景色(通常は、大山を眺めている)に着目することなく、秦野に到着。そして、すぐバスに乗ったため、丹沢の積雪がどの程度なのか、全く知らない状況で、ヤビツ峠行きのバスに乗車した。(そもそもヤビツ峠行きのバスが蓑毛止まりになっていないので、たいした積雪量ではないと思っていた)
雪は、どの程度だろうかと車窓を眺める。おやっ、雪が結構、積っている!と思ったのは、ヤビツ峠直前だった。植林帯の上に粉砂糖を塗したような情景にちょっと感動を覚える。 8:16、ヤビツ峠着。
先ほどの光景をデジカメ撮影しようと、バス道路を戻るように歩く。
気分は、既に興奮しているが、それを打ち消すような出来事が。
路面が一部凍結しており、もう少しでコケるところだった。ということで、ガードレールを両手で掴むようにしてカニ歩き。 |
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[ヤビツ峠に到着] |
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左側の光景が広がる。(写真下) 大山山頂付近は、それほど白っぽくなかったが、手前の植林帯は、比較的、雪が残っていた。デジカメを取り出し、久々の冬景色にシャッターを押し続ける。
その後、ヤビツ峠に戻るが、路面凍結で、今日は、この辺りがいきなりの核心部だった。 |
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[ヤビツ峠付近から大山方面を望む] |
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ヤビツ峠を通過し、富士見橋方面に向かう。こちらも、やはり凍結しており、慎重な歩きとなった。 ....擬似連続抜重歩行を実践
舗装路は、植林帯の中を進むが、その植林帯の切れ目から二ノ塔が現れた。
続いて札掛方面を望む。
今日の天気は、晴れと聞いていたが、上空は雲が多く、太陽は雲に隠れたまま。
このため、まだ雪が解けず、意外に雪景色がまだ楽しめるかもしれないと、ちょっと足が速くなる。 |
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[富士見橋にて] |
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富士見橋の先で左折し、上り坂を進むと、右手に道標が現れる。 ここで、右折し、ようやく登山道へ突入する。 7、8分歩いたところで、林道(水沢資材運搬路)に飛び出す。
左折し、すぐ右折して再び山道に入るのだが、その前に一面の霧氷に遭遇。(写真下)
ガレ場に出れば、視界が広がるが、それまではひたすら我慢の登りだ。
ようやくガレ場付近まで登ってきた時、振り返って大山方面を眺める。 |
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[林道を横切る] |
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登山道には、雪がなく、ドロドロの状態。 スパッツが嫌いなので、ズボンの裾を捲り上げて登る。 そのうち、日が照り始めた。よく見れば、霧氷が解け始めている。
休憩がてら、振り返ってみる。(写真下)
相模湾が薄っすらと見えた。目を凝らすと、江ノ島まで見えていることに気づいた。 |
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[岳ノ台方面を振り返る(振り返って撮影)] |
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二ノ塔頂上直前が一番の銀世界だった。思わず、デジカメを取り出す。(写真下)
頭上の空は、意外にも雲が薄くなっていた。 緩い登りを終えて、10:06、二ノ塔頂上に到着。 |
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[二ノ塔頂上手前にて] |
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山頂でザックを入れた写真(写真下)を撮っていたら、ベンチで休憩されていた男性2人組のパーティに声を掛けられた。
「HPか何かされている方ですか?」
「ハイ」
「ハンドルネームは、ありますか」
「あります。は、はな、花立小僧です。」
「いつも見せてもらっていますよ。子犬との山行(注)が印象的でした。」
「ありがとうございます。」
「お父さんは、元気ですか?」
「信じられないぐらい元気です。」
ということで、しばしHPについてお喋り。
お二人は、先に出発され、これから塔ノ岳・大倉尾根のコースとの事。挨拶をして、見送る。
(注)子犬との山行というのは、2002-5-19(大野山)。 |
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[二ノ塔頂上にて(奥は三ノ塔)] |
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10:17、二ノ塔を出発。 三ノ塔を見ながら下っていくが、三ノ塔は、ガスに覆われたり、ガスが切れたりと動きが激しい。 これは、いい写真が撮れるのではないかと、ここでも足が速くなる。
鞍部を通過時、左を見ると、南側でも雪を被っており、思わず撮影。(写真下)
北風の通り道なので、南側でも飛ばされた雪がついたのかなと推察。 |
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[鞍部の左側。(葛葉川本谷の源頭部)] |
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10:38、三ノ塔頂上到着。 あいにくガスの中で、何も見えず。
だが、先ほど二ノ塔から見ていて、ガスは流れていくだろうと判断し、撮影のため、ここで粘ることにした。
見れば、他にも登山者が多い。
逆コースですれ違うパーティも多くなってくる。前夜、尊仏山荘あたりで小屋泊まりだったのだろうか。 |
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[三ノ塔頂上にて] |
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外で休憩するのは、ちょっと冷え込むので、無人小屋で、コーヒーを飲みながら、ガスが切れるのを待つ。
時々、日が差し込んでくる。そこでチャンス到来と、小屋から飛び出すのだが、周囲は、相変わらず、ガスだらけで、頭上だけ青空が見えていたりする。
だが、それも長続きしない。すぐまた、ガスに覆われる。 |
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[無人小屋の中で] |
[無人小屋の中から外を眺める] |
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30分以上、待っただろうか。正面の表尾根方面が姿を現した。
大倉尾根には、花立より下は、殆ど雪がなかった。だが、烏尾山からの表尾根は、雪化粧だった。
その後、中型カメラでの撮影スタート。 表尾根方面を撮影した後、海側に向かい、二ノ塔を入れた風景を撮影しようと思うのだが、二ノ塔は、ガスに覆われ、はっきりしない。 10分以上、粘ってみたが、二ノ塔山頂付近のガスは、なかなか消えなかった。 結局、二ノ塔方面の撮影は、二ノ塔抜きの写真で我慢する。 フィルムを使い切ったところで、無人小屋に戻り、中型カメラをザックに収納。
まだ表尾根方面は、ガスが切れていたので、今度は、デジカメだけを持って、山頂の北側を歩く。 その時、長尾尾根も雪がかなり積っているのを確認。
お地蔵さん近くで、再度、塔ノ岳方面を撮影する。
再び無人小屋に引き返そうと振り返ったら、大山が姿を現していたことに気がつく。
一瞬、日が射す。霧氷に太陽光線が当たると、輝きを増すため、見る者の目を和ませてくれる。(写真下)
とにかくガスの動きが速いので、一瞬のシャッターチャンスを逃がすまいとと、デジカメ撮影を続行。気がつけば、もう山頂で2時間、粘っていた。この間、撮影に熱中していたせいか、それほど寒さを感じなかった。
12:35、三ノ塔を出発。大倉に向かうことにした。 |
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[一瞬、日が射した] |
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時々、段差のある階段状の下りとなり、歩き難い箇所が出てくるが、黙々と進む。
植林帯でも、雪が積もると、その光景に嬉しくなってしまう。 |
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[植林帯の下り] |
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だが、下っていくと、すぐに雪が消えてしまった。上空の雲もいつの間にか少なくなり、太陽が照り出している。ここで、冬用上着、ベスト、毛帽子を脱ぎ、耳当ても外した。
13:29、左手にベンチを見る。 13:41、右下に林道を見る。そろそろ牛首のようだ。
塔ノ岳方面を木立の間から望む。 |
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[雪が完全に消える] |
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13:45、牛首到着。(写真下左)
ここで、山道は、終了。あとは、舗装路(林道)の歩きだけだ。そんな訳で、スタスタと舗装路を下っていく。誰にも出会わない、車も通らない静寂な道である。
14:22、吊橋前に到着。逆光で眩しい中、大倉に向かう。(写真下右)
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[牛首に出た] |
[吊橋を渡る] |
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14:28、大倉バス停に到着。
今日は、まだ時間が早いということもあり、トイレ前の水場で、靴のドロを落とし、顔を洗った後、蕎麦屋(さか間)に向かう。 いつものように生ビール(エビス)と、かき揚げせいろをオーダー。 かき揚げを肴にビールを味わう。 ....かき揚げのサクサク感が何とも言えない。
蕎麦を堪能し、蕎麦湯をたっぷり飲んだ後、勘定。
店の女将さんによれば、昨日は、ものすごく風が強かったらしい。それに比べたら今日は、穏やかだったなと思いつつ、店を出る。
15:10のバスで大倉出発。こうして、今日も無事、帰路についた。 |
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[大倉バス停にて] |
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二ノ塔頂上にて、全く見ず知らずの方から、父のことを聞かれ、あらためてインターネットの情報公開力を実感しました。ですが、このようなコミュニケーションが実に楽しいのです。HPをUPしていこうという気力が湧いてきます。お二人様、ありがとうございました。重ねてお礼申し上げます。
また、今回は、目論見通り、銀世界を撮影することができました。表尾根の雪景色撮影は、おそらく初めてではなかったかと思います。 三ノ塔での撮影時、中型カメラは、巻取りレバーでフィルムを巻き上げると、勝手にミラーアップしてしまいます。おそらくバッテリー低下のための現象だと思っていますが、このため、撮影直前に巻き上げないとファインダーからは何も見えない状況に陥り、フィルム1カット分、無駄になります。 もう慣れてしまいましたが、この現象が出ないと、確かに冬の撮影をした気になりません。 (こういったクセのあるカメラですが、それゆえ、逆に愛着の湧くカメラでもあります)
注)当HPでUPしている写真は、デジカメを携行するようになってから、全てデジカメ撮影によるものです。中型カメラでのアングルとほぼ同じような構図で撮影しています。(撮影のタイミングは、少し異なりますが)
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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