トップページ>山行リスト(日付)>大山・春岳山_記録20090110
大山ケーブルバス停(9:41)〜(9:53)大山ケーブル駅=(ケーブルカー)=阿夫利神社駅(10:06)〜(10:18)下社(10:40)〜(12:06)大山(13:01)〜(14:02)春岳山(14:08)〜(14:38)新多摩線11号鉄塔(14:43)〜(15:13)門戸口〜(15:43)ヤビツ峠〜(16:36)蓑毛 |
今日は、耐寒キャンプの予定でしたが、予想以上の雪により延期になりました。
ということで、ゆっくり起きたものの、天気がいいので、出かけることに。
後半に、プチ・バリルートを選択。大山西側で南北に走っている送電線(新多摩線)の11号鉄塔に立ち寄ってみました。 詳細は、以下をご覧下さい。 |
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今回の山行で、新しい物品が2つあった。
一つは、この正月休みに購入したデジカメ(CANON PowerShot G10)。
年賀状の返事をポストに出すだけのつもりで、外出したのだが、その後、家電量販店に立寄ってしまったのが、そもそもの間違い。
冒頭のカメラは、以前からマークしていた商品だったのだが、店の「25%ポイント還元」の言葉に異常反応してしまい、気がついたときは、新しいカメラを手にしていた。今まで使用していたCANON
IXYが壊れたと言う訳ではないのだが、最近、老眼がさらに進行中で、液晶が小さく、見づらくなってしまったというのが、もう1台欲しいと思っていた理由。
....それに広角28mmが魅力。(IXYは35mmまでだった)
CANON G10は、実際に触れてみると、IXYに比べ、かなり大きいため、どうやって持ち歩こうか思案中。今回は、とりあえずネックストラップで首に掛けて、出発。
....首には、2台のカメラがぶら下がっている。アウターの中だが。
もう一つは、6本爪アイゼン。今まで、4本爪と8本爪を使用していたのだが、4本では使用上、ちょっと不安な場合があり、かといって8本は、ザックの中でかさ張るということで、昨年末に購入。
伊勢原に9:11着。
いつもよりだいぶ遅い時間だ。
バス乗り場に向かうと、既に大山ケーブル行きのバスが停車していた。これは、ラッキーと乗り込む。バス停の時刻だと、9:25発だが、このバスは、9:15に出発。どうやら臨時バスが出ているようだ。
大山ケーブルバス停に9:53着。すぐに歩き始める。(写真下)
ここも人が多い。一般参拝客の姿も目につく。
こま参道を歩き、ケーブルカーの駅を目指す。今日は、時間が遅いこともあり、ケーブルカー利用と割切る。
「ありゃ!」
駅の角を曲がると、すでに待ち行列が。
「10:00発に乗れるだろうか。乗れないと20分後になる。」
だが、それも杞憂に終わった。ケーブルカーのキャパは、意外に大きかったのだ。
でも、車内は、スシ詰め状態。車窓からの光景は、単に山の斜面だけ。
だが、「以前と何か違うな〜」と思いながら、下社に着いた。
※帰宅後、ネットで調べたら、ケーブルカーの駅名が変わっていたのだ。(2008年10月から)
追分駅は、大山ケーブル駅(バス停と同じになった)
不動前駅は、大山寺駅
下社駅は、阿夫利神社駅 |
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[大山ケーブルバス停を出発] |
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阿夫利神社駅から出て、大山南尾根方面を眺める。高取山の先に相模湾が光っていた。(写真下左) 下社へ向かう。
階段下の木々は、現在、冬枯れ状態だが、紅葉時の富士夫さんの写真を思い出す。これからは、ここに来る度に富士夫さんを思い出すようになるだろう。
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[阿夫利神社駅を出て] |
[下社への階段] |
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境内には、どう言う訳か、高校の野球部、少年野球の選手たち等、何故か野球関係の若い男子が多かった。(写真下) 輪をくぐって参拝した後、片開きの登拝門へ向かう。
この片開きの登拝門からの階段は、何でこんなに急なのか。下ばかり見て登りきる。 |
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[下社にて] |
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少年野球の少年達がドドッと、下ってくる。少年の一人に聞いてみたら、雪道となったため、コーチの判断により、17丁目で引き返したのだそうだ。その後、確かに17丁目あたりで雪が目立ってきた。確かにコーチの言う通りだ。登りはよくても下りは不安のルートだ。指導者としては正しい判断だと思った。
11:33、富士見台(20丁目)に到着。ここは、表参道コースで、初めて富士山が眺められる場所だ。
富士山は、どうだろうと西側を眺める。
その後、いつものようにハアハア言いながら登っていく。風邪も治り、コンディションは、いい。
富士見台から、さらに10分ぐらい登っていくと、周囲は、一面雪だらけとなった。(写真下) |
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[雪道となる] |
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12:00、ようやく鳥居に辿り着く。(写真下左)
この階段も雪が凍結しており、滑りやすくなっていた。
阿夫利神社を参拝し、御神木の前から、南側の風景を眺める。
山頂の奥の院にも参拝。その後、山頂標識に向かう。(写真下右)
周囲は、ちょうどランチタイムで、休憩中の登山者があちこちで食事中だった。こんなに人がいるのは、やはり大山ならではの光景だろう。
トイレ側に下っていく。
そこには、ざっと60人ぐらいの高校生の団体がジャージ姿で休憩していた。どう見てもアイゼンなど持っていないだろう。ちょっとビックリ。
ベンチが空いていたので、ここでランチタイム。テルモスでコーヒーを入れる。 |
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[ようやく頂上へ] |
[山頂での記念撮影] |
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昼食後、裏手にまわる。 「おやっ」
見れば、表参道をほぼ同時に登っていた、おじいさんと女の子(小学生高学年ぐらい。お孫さん?)の二人組が休憩中だった。
女の子がデジカメを持って、あちこち雪景色を撮影していて、おじいさんは、その姿を楽しそうに眺めている。
その後、彼女と一緒に並んで、東丹沢の光景(写真下)を撮影。
おじいさん達と、一緒に鳥居の方へ下っていく。
すると、途中で、1頭のシカが突如、下から駆け上がってきた。女の子は、絶好の被写体と、山頂に戻るように追いかけていく。その後ろ姿を見ていると、初めて自分のカメラを持った時の心境だな〜と、かつての己の姿を垣間見た気がした。 数分後、見失ったと残念そうに女の子が戻ってきた。 |
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[山頂の裏手にまわる] |
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「さっきのシカは、柵の中にいることになりますね。」
などと、おじいさんと話しながら歩く。大山山頂一帯は、シカが入り込めないように柵で囲まれているが、その柵の中の山頂側に、さっきのシカは、いたのだ。
下っている途中、グレーチング階段に来た所で、おじいさんが話しかけてきた。 「どうやら、ここから、さっきのシカは、入り込んだようだね。」 この登山道のところだけ、シカ柵がなく、階段があった。
この階段をグレーチング階段といい、床が網状になった鉄の緩い階段で、シカのような蹄を持つ動物は、このような格子状構造物上を歩くのを嫌がるという習性を利用し、設置されたものだ。だが、今回、階段の上に雪が積っており、格子状なんてわからない状況。そのため、知らずのうちにシカが入り込んだのではないかと思われた。
....つまり、雪が積ったら効果がないのでは? それとも、今回のシカは、格子状構造物なんて関係ない、もともとヘソマガリのシカだったのか?
女の子は、さっきのシカが珍しかったらしく、おじいさんにシカについて尋ねている。 その光景は、何とも微笑ましい。 だが、こちらはヤビツ峠側に下るつもりだったので、分岐点で、このパーティとも、お別れとなった。
分岐点からイタツミ尾根に入る。 すぐ先にガレ場があり、その上が登山道で、絶好のビューポイントになっている。
ということで、本能的に撮影開始。
その後、少し下って、ガレ場横の展望地に出る。ここでも本能的に撮影。
また、本間ノ頭の北側奥に見える山々も撮影。
イタツミ尾根側の登山道は、表参道と違って、かなりの積雪量だ。やはり西側に向いているせいだろう。標高が下がっても、結構な雪の量だった。だが、登山道は、既に踏み固められてあり、問題なし。(写真下) |
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[イタツミ尾根の道を下っていく] |
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13:58、道標が立っている所でストップ。一般登山道は、左にカーブしているが、ここで道標の裏手に入る。(写真下左) 本日のプチ・バリルートのスタート地点だ。
道標の裏には、直線的に春岳山に通じるルートがあるのだが、雪上には、全くトレースがなかった。(写真下右) どうやら、誰も春岳山には、行っていないようだ。
積雪10cmぐらいの雪の上に自分の足跡を付けていく。一番風呂に入るような気分で、気持ちいい。 |
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[一般登山道から春岳山へ] |
[全く踏跡がなかった] |
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春岳山までは、ほんの2、3分だ。 その山頂手前から、ケモノの足跡を発見。(写真下左)
ふと、M-Kさんの名言?が、頭を過ぎる。
「ケモノ道を行く俺もケモノの部類か…。」(出典:M-KさんのHP「俺の山紀行」2005-11-13)
14:02、春岳山頂上到着。(写真下右) 山頂には、人の踏跡はなかったが、ケモノの足跡は、物凄い数だった。シカが何頭か、集団で歩いた形跡があった。 さて、ここまでは、今まで通ったことのあるルートだが、これから先は、自己未踏ルートとなる。 当面の目標は、11号送電線鉄塔だ。
1/25000地形図の入ったマップケースを取り出し、これまた首に掛ける。
まずは、西に向かって進む。
すると、先ほどのシカの集団が歩いた形跡が、まだ鮮明に残っていた。いったい何頭いたのだろうか。ケモノの歩いたルートを辿っていく。 すぐに尾根が左右に分岐する。今回は、11号鉄塔なので左折する。 その先に小ピークがあった。 14:13、小ピークに到着。
ここでも尾根が分岐している。南側と北西側だ。 |
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[ケモノの足跡を発見] |
[春岳山ピークに到着] |
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だが、ここで、何と人の足跡を発見!(写真下) 不思議なことにこの足跡の人は、北西側から登り、南側の尾根の方に向かったらしい。つまり、下から登って来ているのに春岳山には、向かっていないということだ。 また、引き返してきたような踏跡もある。
いったい、この人は、どんなルートを計画されたのだろうか。 ....鉄塔マニアだろうか?
こんなルートを歩く人は、丹沢ハイカー多しと言えども、△▽さん、○○○さん、○□○□さんか?
だが、この踏跡があることで、ルート取りに問題は、なくなった。 北西側の斜面を下っていく。 |
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[人の踏跡を発見] |
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適度な斜面をスタスタと下っていく。(写真下) ストックを1本使用しているが、6本爪アイゼンは、まだ使用していない。
そのうち、フラットな尾根の背筋を歩くようになる。だが、その後、急斜面になった。 短い距離だったが、せっかく持ってきたので、アイゼンを使用してみることにした。
このアイゼン、通常のバンド式ではなく、凹凸のあるベルトのようなもので靴に固定する方式で、締め付けた箇所で勝手に固定されるため、装着は、楽だった。
やはり、安定性の面で、4本爪とは違うな〜と思いながら、下っていく。 |
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[北西側を下っていく] |
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再びフラットになると、前方に鉄塔が見えてきた。(写真下左) 11号鉄塔である。足下のトレースも、そちらに向かっていた。
難なく11号鉄塔に到着。(14:38) (写真下右) |
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[前方に鉄塔を発見] |
[11号鉄塔に到着] |
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11号鉄塔下からは、三ノ塔や岳ノ台が重量感のある姿を見せてくれる。(岳ノ台方面は、逆光気味で、写真は、イマイチ)
ここでルートを地形図で再確認。 南西に向かうルートと北西に向かうルートがある。今回、よく見ると、どちらも踏跡があった。
ここで今回は、北西ルートを選択。 |
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[鉄塔下から北側を眺める] |
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南西・北西の分岐点で、二ノ塔・三ノ塔を見上げる。(写真下左) 北西に向かう。
左手に植林帯を見ながら、尾根筋を進む。(写真下右) |
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[正面に二ノ塔・三ノ塔] |
[踏跡が続いている] |
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左手にシカ柵を見ながら斜面を下っていく。(写真下左) それほど急斜面というわけではない。
下り終えると、何やら作業道に出た。(写真下右) 踏跡もこの作業道を歩いているようだ。
そのまま、ジグザグに作業道を下っていくと、西側に車道が見えた。 |
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[左に植林帯の斜面を下る] |
[ん?、作業道に出たようだ] |
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15:04、車道(県道)に下り立つ。(写真下) 県道は、キチンと除雪されてあった。
ここで、アイゼンを外す。購入したアイゼンに問題ないようだ。ベルトが緩むこともなかった。また、着脱も簡単でいいというのが感想。 |
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[県道に下り立つ] |
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県道を歩き始めたら、すぐに門戸口の「きまぐれ喫茶」の前に到着。 残念なことに今日は、閉店だった。 時刻は、15:13。陽は、西日になっている。県道を歩いていくよりは、近道となる登山道を通ることにした。
きまぐれ喫茶の横から裏のキャンプ場に進む。 一面に雪が積っている。
裏手の一本橋の方へ進もうとすると、おやおや、先行者がおられたようだ。一人の踏跡が一本橋に続いていた。 |
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[きまぐれ喫茶は閉店だった] |
[ヤビツ峠への近道。踏跡あり] |
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沢沿いに進んでいく。この登山道も雪が積ると、どこがルートかわからなくなる。ただ、今回は、トレースがあり、昨年も歩いているので問題はなかった。(殆どが沢沿いなのだが、時々、右岸寄りのルートとなる) |
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[苦にならない程度の雪の量] |
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15:43、ヤビツ峠到着。
案の定というか、本日、ヤビツ峠〜蓑毛間のバスは、運休だった。ということで、柏木林道を下って、蓑毛に向かうことにする。
ほぼ同時にバス停に着いた単独のおじさんは、ガッカリのご様子だった。 (大山から下って来られたようだ) |
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[ヤビツ峠バス停にて] |
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バス停の写真を撮っただけで、すぐに出発する。 幸いにも、柏木林道には雪がなかった。これならば、通常通り歩けるな〜と思い、ひと安心。(写真下左)
途中、おじさんグループを追い越し、よく整備された道を下っていく。急坂にしないためか、結構、いろは坂状態で距離が長く感じる。下りに飽きてきた頃、木立の間から、市街地が見えた。
春岳沢を渡る。(16:21) (写真下右) ここで、ストックを洗う。
この先は、舗装路で下り坂だ。あまり足に負担を掛けないように意識して歩く。 |
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[柏木林道に雪無し] |
[春岳沢を渡る] |
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16:36、蓑毛バス停に到着。 幸いにもバスが既に停車中。今日は、バスのタイミングにツイていた。 発車は、16:40。 こうして無事、帰路につく。 |
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[蓑毛バス停に到着] |
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秦野駅に向かう途中で、バス車内から撮影。(写真下) だが、ちょうど手前に送電線鉄塔やビルが入ってしまった。
富士山には、全く雲がかかっておらず、あれほどあった手前の雲は、いつの間にか消滅していた。 今日の夕日は、さぞかし美しいだろう。
バスは、渋滞もなく順調に駅に向かっていった。 |
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[バス車窓からの風景] |
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今回、きまぐれ喫茶からヤビツ峠に向かっていた一人の踏跡は、AYさんのものと判明しました。 もし、通常並の時刻に出発していたら、AYさんの前を歩いていたことになり、ヤビツ峠あたりでバッタリできたかもしれません。 ちょっと残念でした。
さて、新しいカメラでのG10の感想ですが、以下が第一の感想です。
長所としては、
・28mmの広角は、有用。
・AEロック機能(露出固定)と、AFフレーム位置変更機能は、便利で、しばしば使用。 ・露出補正も簡単にできる。 ・液晶ディスプレイは、大きく、見やすい。 ですが、マイナス面としては、 ・首に掛けていると、首が重くなる。 ・ボディが大きい。 ・取り出しが面倒。(現在、市販の非純正ケースで収納) といったところでしょうか。 なお、IXYの時は、見られなかった現象として、 ・暗めの雪景色の場合、ブルーかかった色に写る
というのがあります。(画像処理のクセ? 追って原因を調べてみたいと思います)
いずれにせよ、これから、どんどん活用していくつもりです。
6本爪アイゼンの方ですが、文中にも書きましたが、やはり、安定性よし、収納性よしということで、今後、主流になりそうな感じです。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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