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木ノ又大日・北東尾根

 山行日
2009年1月25日(日)         晴     同行者:丹沢写真館さん、AOKさん
 コース
塩水橋(8:00)〜<鳥居杉コース>〜<長尾尾根>〜(12:30)新大日(12:36)〜(12:57)木ノ又大日(14:05)〜<北東尾根>〜(15:37)オバケ沢出合〜(16:51)キュウハ沢出合(17:19)〜(18:04)塩水橋
 7、8年ぐらい前に同じ山でも違ったアングルから写真が撮りたくて、丹沢で新たなルートは、ないかとインターネットで探していた頃、見つけたサイトが
   ・丹沢写真館さんの「丹沢登山&丹沢写真館」
   ・s-okさんの「ようこそ! 山へ!!」
   ・マシラさんの「マシラの部屋」
でした。丹沢写真館さんのHPは、もはや芸術的と言っていい程の地図によるガイドが素晴らしく、しばしばメモして持ち歩いたものです。(今もそうなのですが)
 ということで、今日の同行者の一人は、その丹沢写真館さんです。丹沢写真館さんとは、第1回ニカニカ集会(唐沢集会)で初めてお会いしました。
 もう一人の同行者は、AOKさんです。AOKさんとは、2008年7月に行者ヶ岳北東尾根で、偶然、すれ違ってから、親交が始まりました。
 その後、お二人とは、第2回ニカニカ集会で再会し、コラボ山行計画の話が出ました。
今回は、それを実現化したものです。詳細は、以下をご覧下さい。


 当日の朝、丹沢写真館さんとは、指定された駅前で待合わせ、車に乗せて戴く。
 出発時は、まだ夜が明けていなかったが、走っているうちに明るくなってきた。
 イガイガさんの時と同じように丹沢写真館さんも、抜け道ルートを適用され、幹線道路ではないので、途中、どこを走っているのか、サッパリわからなかった。
 三叉路から県道70号に入る。路面凍結が気になったが、特に問題なく、車は走っていく。

 塩水橋に7:23、到着。予定より、だいぶ早めの到着となった。公共機関利用だと、こんなに早い時刻には来れない。すでに3台の車が駐車中だった。
 前日は、雪だったらしく、この辺り一面は、完全な雪景色となっており、AOKさんを待つ間、撮影して時間を潰す。(写真下左)
 そのうち、AOKさんが到着。すると、丹沢写真館さんからオニギリの差し入れが。

  ....炊きたてのようにアツアツ。ごちそうまでした。

 8:00、予定通りに出発。(写真下右)
[塩水橋は、雪景色] [塩水橋を出発]

 まずは、県道を札掛方面に歩いていく。
 短いトンネルを過ぎ、さらに進んでいくと右手に道標があった。ここから、右折して、鳥居杉コースに入る。道標の行先には「雨量観測所」と書かれてあった。
[道標のある所で山道に入る]

 尾根の斜面を登っていく。
 山道が、西側の斜面に入ると、右手の視界が広がる箇所があり、撮影タイムとなった。
 お二人ともデジカメを持参されており、各自、好きなアングルで丹沢山方面を撮影。
[霧氷が美しい]

 さらに植林帯を進む。枝打ちされた小枝が散乱し、かつ雪が積っているので山道がわかりにくく、なっている。だが、登りなので、とにかく上に向かうように進んでいく。(写真下左)

 左手にシカ柵が現れ、シカ柵沿いの短い急登となった。その後、緩やかな登りに変わる。
 大木が2本、並んでいる箇所に辿り着いた。(8:47)
 これが、鳥居杉と呼ばれる大木だろうか。(写真下右)
 右手の大木の下には、朽ちた道標があり、「札掛 塩水」と読める。
 大木の根元あたりの幹は、立派なのだが、見上げると、途中で、幹は裂け、折れているようだ。その結果、別の幹が真っ直ぐ空に向かって伸びている。そんな訳で、決して姿のいい木ではない。
 8:50、大木を後にする。
 
 すぐに左手にシカ柵が現れ、扉があった。だが、ここは扉をくぐらず、登っていくのが正解だった。(私だけくぐって別行動をとったが、だんだん急斜面になり、シカ柵が倒れていたところで反対側に渡った)
[植林帯を行く] [これが鳥居杉?(振り返って撮影)]

 682mピークを右に巻いていく。(8:59)
 さらに尾根の背筋を登っていくが、傾斜は緩やかで歩きやすいルートとなっていた。
 植林帯が、相変わらず続いている中、前方にカヤトのような原っぱが見えてきた。
 近づいてみると、そこが雨量観測所だった。
 銘板には、「国土交通省 札掛雨量観測所」と記載されてある。
 これと同じようなものは、どこかで見かけたような?と思っていたら、思い出した。丹沢山の麓、堂平にも、これと同じ観測所があった。 
[雨量観測所]

 雨量観測所の先で、Y字路になり、左は、下り道となっていた。ここは、右側の緩やかな登りの直線路を進む。(写真下左)
 9:18、小ピークを左から巻く。
 9:21、次の小ピークも左から巻いていく。このとき、大きなモミの木に出会う。ということで、ここでも撮影タイムとなった。(写真下右)
[植林帯の直線路] [大きなモミの木(振り返って撮影)]

 9:30、丁字路に出た。左右の道は、山と高原地図28「丹沢」に記載されているルートだ。道標には、左:札掛、右:キュウハ沢と記されている。(写真下)
 背後で丹沢写真館さんの声が聞こえる。だが、AOKさんと話をしている訳ではなかった。記録用にICレコーダーを使用されているためだ。

 行きの車中でも、丹沢写真館さんと、この件が話題となり、「メモ帳に手書き」という古典スタイルの私としては、
 ICレコーダーを使用して
   ・後で、聞き取れるような音質なのか
   ・最後に誤って削除してしまった
   ・キチンと録音できていなかったと後で気づく
という心配について、お聞きしたところ、丹沢写真館さんからは、
   ・音質は、問題なし
   ・誤って録音されていないというケースは、確かに起こりえるため、ICレコーダーは、2台用意し、1台は、スイッチONのまま。もう1台は、スイッチON/OFFしながら使用
とのことだった。 
 ....バックアップまで用意!

 余談ながら、私のメモ書きの場合、単独行で1時間歩いた場合、おそらく、そのうちの5、6分は、途中のメモ書きのために立止まったりしている。(歩きながら書くという行為は危険なので、必ず、立止まる)
 なので、記録メモの時間が不要(歩きながら喋る)となると、これは、
   ・非常に効率的な歩行が可能となる
   ・緊張するような箇所でも記録が可能
    (ペンを持つ余裕すらないゾーンが続くと、メモ書きだと記録が残らない)
   ・雨や雪の日も記録が簡単(メモ書きは、紙が濡れるとツラい)
という点で、非常に画期的だ。 
 ....試しに1台購入してみようと思う今日この頃

 ちなみに最近購入したデジカメ(G10)には、音声録音機能がついているのだが、画像データ以外にメモリカードを消費することと操作性の面から、どうもカメラで録音する気になれない。
[丁字路に出た]

 丁字路を左に曲がり、札掛方面に進む。この先、トラバース路となるが、雪道で何箇所か、スリル感があった。

 9:42、新大日(長尾尾根)と札掛の分岐点に到着。
 この上にベンチがあったはずと、新大日方面に少し登っていく。
 すると、「あった。あった。」と、ベンチが見つかった。
 ここは、何年振りだろうと、帰宅後、調べたら、96年以来だった。このベンチ付近で三脚をセットした記憶が蘇る。96年、93年の光景は、こちら。

 今は、手前の植林が育ってしまい、北西側の斜面すら見えなくなっていた。(写真下)
 ...植林って、意外と早く育つということを実感 
[ベンチにて北西側の斜面を眺める]

 このベンチでコーヒータイムとした。(写真下左)
 丹沢写真館さん持参のコーヒーを戴く。熱いコーヒーが体を暖めてくれる。
 コーヒーを飲みながら、周囲の風景を眺め、今日が、期待以上の好天気となった事に気がつく。
 M-Kさん&AYさんが西丹沢に、確かシチミさんも同じ西丹沢の方に行かれるようなことが掲示板に書かれてあったのを思い出す。今日の天気であれば、丹沢は、どこでも気分爽快だろう。

 さて、コーヒータイムの後、出発。(10:06)
 上ノ丸への登りが始まる。(写真下右)
 薄く雪がついた山道を進んでいく。
 10:22、左手にヨモギ平が見えた。冬木立と地面に真っ白な雪が積っているのが印象的だ。
[コーヒーを戴く] [上ノ丸への登り]

 10:24、上ノ丸ピークの左側を巻いていく。
 10:50、ベンチがあり、小休止とした。(〜10:56)
[途中のベンチにて(振り返って撮影)]

 11:11、前方が自然林となった。
 さらに尾根を登っていくと、前方が真っ平な樹林帯になった。
 雪上には、踏跡が、ない。これは、絶景かなと、皆で撮影タイムに入った。
[雪景色となる] [踏跡は無かった]

 11:28、このあたりからブナの木が目立つようになってきた。
 左手を見ると、モノレールが走っていることに気がつく。
 モノレールを跨いで、南東側の風景を覗き込むと、いつもと違った三ノ塔の山容が印象的だった。
[モノレールを発見]

 2本目のモノレールを発見。このあたりは、緩やかな登りのため、非常に気持ちよく歩いていける。
 11:50、左手に大山を眺めることができた。
 11:59、タライ小屋沢からのルートとの合流点に到着。(写真下左) このあたりまで来ると、雪がそこそこ積っていた。
 この先、踏跡のない雪上を歩き続けるが、だんだん斜面が急になると、ちょっと足下が滑るようになってきた。
 そんな訳で12:02、新大日ピークへの本格的登りが始まる手前でアイゼンを装着。その間、丹沢写真館さんは、三峰方面を撮影中だった。(写真下右)
[タライ小屋沢への分岐点] [新大日ピークへの登り始めにて]

 アイゼンを装着後、登りに挑む。日陰のせいでカチカチに凍っており、アイゼン効果は抜群。
 その後、階段状の登りとなり、新大日ピークは、もうすぐだ。
[新大日までもう少し]

 12:30、新大日に到着。(写真下)
 ここまで出ると、登山者とすれ違う。長尾尾根を登っている間は、誰にもすれ違わなかった。
 表尾根から相模湾が見渡せる。ということで、ここでも撮影タイムとなった。
 撮影後、木ノ又大日に向かう。山道は、雪が解け、泥んこ状態となっていた。 
[新大日にて]

 木ノ又小屋の前を通過し、木ノ又大日の道標には、12:57着。
[木ノ又大日にて]

 時間も時間なので、ここで昼食タイムとした。見れば、塔ノ岳の南側に富士山も雲ひとつなく、くっきり姿を見せていた。
[富士山も見えた]

 昼食前に、ここで丹沢写真館さんにプレゼントを渡す。
 これは、山行前にAOKさんから、丹沢写真館さんのHPがそろそろ40万アクセスを達成しそうだという連絡を受け、それでは、サプライズプレゼントをしましょうと二人で企画した。

 帰宅後、調べましたら、まだ400,000アクセスのちょっと手前だったが、その後、AOKさんが、見事、本日中にキリ番をゲットされたという情報を得た。
[丹沢写真館さん 祝400,000アクセス]

 昼食後、ティータイムとなった。
 先ほどのプレゼントを皆で分ける。プレゼントはバウムクーヘン。 ...これは、日持ちするので便利
 丹沢写真館さんより、バウムクーヘンにナイフを入れていただく。
 AOKさんのストーブで、湯を沸かし、熱い紅茶を戴く。
 青空の下、楽しいひとときを過すことができた。

 ティータイムを終え、時間も迫ってきたので、ここから少し戻って、木ノ又大日の北東尾根に向かう。(14:05)
 木ノ又小屋の所で左折し、北東尾根に入った。(写真下右)
[紅茶とバウムクーヘン] [木ノ又大日北東尾根に入る]

 植生保護柵沿いに下っていくと、尾根らしくなってきた。
 だが、分岐となる箇所が幾つかでてきた。その度に各自が地形図を出して、進路方向を確認する。
[オバケ沢が見える]

 北東方向を基準に下っていくが、東北東から北北東になったりと、微妙に角度が異なる。
 緩やかな斜面になったところで、デジカメ撮影。(写真下左)
 標高1200m地点で、尾根が分岐しており、ここで殆ど東側に進む。ここは、気がつかないと、そのまま北西側の尾根に下りそうだ。
 やがて、瀬音が聞こえ、沢に近づいていることがわかった。
 いつものことだが、沢に近づけば近づくほど、急斜面になってきた。特に今回、雪が積っており、足の踏み場に注意し、立木を利用し、慎重に下っていく。(写真下右)
[北側斜面なので、雪が残っている] [最後の急な下り]

 前方にオバケ沢と大日沢の合流点が見え、斜面は、緩やかになってきた。
 15:37、沢に下り立った。
[沢の合流点に出た]

 沢の出合いで小休止。(15:42〜15:46)
 振り返って、左:大日沢、右:オバケ沢の合流点を眺める。(写真下左)
 どちらの沢も水量はたいした量ではなかった。これならいつでも渡れるとひと安心だ。
 小休止後、沢沿いに下っていく。(写真下右) だが、雪が積っており、ちょっと歩き難い状態だった。
[振り返って左:大日沢、右:オバケ沢] [沢沿いを歩く]

 15:55、大日沢を渡り、左岸の斜面に取り付くと、作業道があった。
 この作業道をどんどん進んでいく。
[左岸の作業道を行く]

 途中で作業道は、沢沿いに進まず、斜面を登っていくように続いている。このタイミングでの登りは、ちょっとキツイ。
 16:30、三角ノ頭に登っていく作業道と合流した。
 この先は、以前、三角ノ頭への登りに使用したことがあるので、ルートに記憶があった。尾根筋に下っていく。(写真下左)
 16:48、キュウハ沢の前の林道(舗装路)に出た。(写真下右)
[尾根の下り] [キュウハ沢に出る]

 16:51、キュウハ沢を渡る橋の手前で、最後のコーヒータイムを取ることにした。(写真下)
 ここでもAOKさんのストーブが貢献し、丹沢写真館さんのコーヒーを温め直す。
 無事、下山できたことを祝い、乾杯。
 あたりは、徐々に暗くなっていた。ここで、ライトを準備し、17:19、出発する。

 この先は、舗装路の林道なので、迷うことはないが、路面凍結が気になる。
 その後、確かに凍結していたが、ルートを選べば、問題なかった。
 また、3人だったので、話をしながら歩くことで、飽きることもなく、林道歩きが終了した。
[キュウハ沢にて]

 18:04、無事、塩水橋まで戻ってきた。さすがに我々の車以外には、駐車している車は、なかった。
 周囲は、真っ暗だが、時々、ヤビツ峠に向かって車が通過していく。
 ここで、AOKさんとは、挨拶し、再会を約束し、別れた。
 こうして無事、帰路につく。
 [塩水橋に無事到着]


 丹沢写真館さん、AOKさん、ご同行戴き、どうもありがとうございました。
 おかげで、楽しい山行を体験することができました。
 こうして同行できましたこと、本当に光栄なことです。
 今後もどうぞ宜しくお願い致します。

 また、丹沢写真館さんには、帰路、結局、私の自宅まで送って戴き、誠にありがとうございました。
 重ねてお礼申し上げます。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。