トップページ山行リスト(日付)>仏果山_記録20090207


仏果山

 山行日
2009年2月7日(土)          晴     単独行
 コース
愛川ふれあいの村野外センタ−前(7:48)〜(8:00)愛川ふれあいの村野外センター〜<宮沢林道>〜(8:11)ゲート(8:22)〜(8:39)林道丁字路(8:45)〜(8:48)宮沢林道終点〜??
 今回は、中型カメラや三脚を背負っての撮影山行です。ですが、以前から気になっておりました宮沢林道終点から続く作業道の先を調べたく、バリエーションルートを歩いてきました。

 宮沢林道終点から宮ヶ瀬越に向かうルートは、2005年12月頃に何度も足を運んだ思い出があります。これは、1/25000地形図上に宮沢林道から、そのまま宮ヶ瀬越付近まで登っていけるような破線ルートが記されており、これが本当にあるのかを調べるためでした。
 その時、林道終点から地図の破線ルート付近を歩いていったのですが、途中で、作業路が分岐し、今までは、沢沿いの直線路しか通っておりませんでした。
 今回は、この分岐点からの左の道(沢から離れていく作業路)が、どこまで続いているのだろうかという調査目的で歩いてきました。

 このルートは、昨年8月10日に探索しようと思ったのですが、林道丁字路から宮沢林道上に覆い被さる草木を見て、退却した記憶があります。今の時期であれば、ヒルはいないし、草も茂っていないだろうと思い、実行に移しました。

 また、今回は、ICレコーダーを使用してみました。これは、前回山行で丹沢写真館さんが使用されていたのを見て、やはり、欲しくなって先日、購入しました。


 本厚木駅発半原行バスに乗車し、7:48、野外センター前バス停で下車。
 上空は、曇り空。今日の天気は、晴れと聞いていたが、これでは完全に曇りだな〜と、ちょっとガッカリ。
 バスの進路方向に向かって進み、すぐ先の信号機のある交差点で左折する。
[野外センターバス停にて]

 7:59、野外センターのグランド横を歩く。(写真下左)
 樹高のあるカラマツ並木の横を通過。

 8:06、丁字路に到着。(写真下右)
 ここで、野外センター前で一緒にバスから下車したおじさん4人組のパーティは、直進だったが、私は、左折し、下っていく。
[野外センター横を歩く] [丁字路で左折する]

 下っていった後、右折し、宮沢林道(舗装路)に入る。
 右手には沢(松葉沢、宮沢)が続いている。

 8:11、林道ゲート前に到着。
 ゲート前での橋の下に立札があった。内容は、11月15日〜2月15日迄、この付近一帯では狩猟が行われるという注意書きだった。(写真下左)
 そういえば、前方のゲートを狩猟用の軽トラックがゲートを鍵で開けて、通過するところを見た記憶があった。 (写真下右)
 ここで、小休止。(〜8:22)
 中間着のフリースを脱ぐ。
[ゲート前での立札] [宮沢林道ゲート前にて]

 ゲートを通過し、直線状の上り道を進んでいくと、右手に金属パイプの構造物が現れる。(写真右)
 宮沢ダムだ。夏は、林道手前の草木が茂り、気がつかないが、冬は、色からして、目立つ存在である。
[宮沢ダムと書かれてあった]

 8:39、林道丁字路に到着。ここは、アバウトにいえば、変則十字路となる。(写真下左)
 今回は、黄色い線のように進んでいく。(これが、宮沢林道)
 右手に水平に進んでいく林道は、半原大沢林道。また、反対側に水平に進んでいく林道は、半原中央林道だ。
 ここで、半原大沢林道が舗装されているのに気がついた。まだ舗装されて、それほど日が経っていないようで、コンクリートが真っ白。落石もなかった。(写真下右)

 8:45、撮影後、出発。沢を渡ってすぐに左折する。
 前回(昨年の8月)は、左折したところで、草ボウボウの林道に嫌気がさし、退散したのだ。
 やはり、この季節だと、歩きやすい。夏の草ボウボウがウソのようだ。
[林道丁字路に出る] [半原大沢林道は、舗装されていた]

 直線路を上っていくと、すぐ林道終点となる。ここには、宮沢林道終点という標識が立っていた。(写真下)
 林道は、終点となったが、ここからは、作業路(未舗装)が続いている。
[宮沢林道終点にて]

 当初、作業路は、沢の左岸に沿っていたが、その後、涸沢を渡り、右岸に沿って歩くようになる。
 この辺り、次の課題である右手の尾根に取り付けるような場所は、ないかと探しながら歩く。
[左岸を歩いていたが、右岸に渡り、沢沿いに直進していく]

 8:57、作業路は二手に分かれた。
 今までは、ここを直進していき、宮ヶ瀬越方面の斜面に向かったのだが、今回は、左側の作業路を進んでいく。
 ここからは、未知のルートとなる。さあ、この作業路は、どこに続くのだろう、ドキドキの楽しみだ。
[作業路の分岐点(黄:今回のルート、橙:今まで通った沢沿いルート)]

 左にカーブした後、今度は、右にカーブしていく。
 どうやらジグザグに歩きやすい斜度で、高度を稼いでいくようだ。これなら全く問題ないルートではないかと思いながら、進む。(写真下左)
 トラバース路のようにほぼ水平に歩く場合も出てきた。(写真下右)

[立派な作業路だった] [歩きやすい道が続く]

 左側の斜面を見上げると、奥は、自然林のようだが、木の密度が薄い。(写真下)
 いざとなったら、ここは、直登できそうな感じだった。
[左側(山側)の風景]

 9:15、緩やかな登りになると、そこは、伐採地のような場所に出た。よくみると自然林で、そもそも木が少なかったエリアのようだ。
 ここで視界が広がった。正面には、仏果山方面から高取山に続く稜線が見渡せる。よく見ると、ちょっと木が少なくなっていて、標識らしきものが立っているのがわかる。宮ヶ瀬越だろう。また高取山は、頂上の展望塔が見えたので、間違いないだろう。
 こんな景色のいい場所があったとは、ちょっと意外だった。
 デジカメを取り出し、撮影。
[視界が広がる伐採地のような場所に出た]

 さらにこのエリアを進んでいく。(写真下左)
 右下の谷間には、伐採された木?が埋まっていた。
 右手の涸沢を渡ると、作業路は再び、ジグザグに上り始めた。(写真下右)
 ここも視界が広がる。ここからのアングルは、確かに珍しいので、今日は、ここで中型カメラをセットすることにした。

 すると、撮影中、下から同じルートで、単独男性が登ってきた。こんなルートでも登る人がいるのだと、感心していたら、単独のハンターだった。
 「この後、どちらに行かれますか。」と聞かれたので、「このまま上に登ります。」と回答する。
 もし、私が、ここで粘っているようであれば、場所を変えるつもりだったらしい。「上に移動します。」と返事したので、男性は、逆に「ここで粘ります。」との事。「獲物は、なんですか。」と尋ねると、「シカです。」との回答。

 だが、よく考えると、今日、もう少し遅く出発していたら、ハンターが獲物を狙っているところにノコノコと、自分が登ってくる訳で、ちょっと冷や汗。
 また、以前、この下の沢から宮ヶ瀬越に3回ほど、向かって登っていったが、まさにそこは、ハンターの猟場の中心地を登っていたようなものだと知った。
  ....おお、クワバラ、クワバラ
  ....やはり、冬は、青のウェアをやめてオレンジにしようか。
[一直線の作業路] [ジグザグに登っていく]

 撮影を終了後、作業路を上っていく。(9:56)
 斜面は、それほど急ではないが、目の前の樹林は、斜めに伸びていた。(写真下)
 風のせいだろうか。
[傾いた樹林]

 傾いた樹林帯を撮影していたら、そこが作業道の終点だということに後で気がついた。(写真下)
 振り返って、宮ヶ瀬ダム方面を眺める。

 さて、ここはどこだろうと地形図で確認。
 どうやら、仏果山頂上からの直接、北北西に伸びている尾根のようだ。
 であれば、このまま上を目指せば、問題ない。
 とにかく、当初の予定通り、上を目指すことにする。(10:07)
[作業道終点にて]

 ちょっとノイバラが多く、難儀する。そこを強行突破すると、あとは、気持ちのいい斜面を登っていけた。
 登っている途中、正面に太陽を見る。
 眩しいながらも、前方を撮影。

 さらに振り返って、後方を見下ろす。
[上のピークを目指す]

 10:23、前方に冬木立の間に展望塔を発見。(写真下)
 ようやく、頂上に着いたと、ひと安心。
 一般登山道には、頂上直下にて合流した。
[仏果山の展望塔が見えてきた]

 展望塔の下にて、ザックをベンチに置き、展望塔に登る。(写真下左)
 展望塔の上では、朝、同じバスだった4人のおじさんグループと偶然、再会。
 展望塔の上からの風景は、あいにく霞んでしまい、写真にならなかった。それでも一応、丹沢方面を撮影する。(写真下右)
 反対側の関東平野も霞んでしまっている。今日は、気温がだいぶ高いようだ。

 再びベンチに戻り、ペットボトルを初めて開けて一口飲む。
 その後、ベンチに腰掛け、ICレコーダーで記録したものをメモ帳に書き取ってみた。
 なかなか音質はいい。(山行中なので、録音時間は、あまり気にせず、音質重視とし、ステレオ音質の「中」(上・中・並の分類あり)で録音してみた)
 使用してのコツは、
 ・録音モードになっていることをイヤホンをつけて確認し、しゃべるようにする。(録音されていることをリアルタイムに耳で確認)
 ・時刻や標高などの数値情報は、必ず2度、口に出す。一度だと、やはり聞き取れない場合がある。
  (前後関係からわかるケースもあるが)
  ...ちなみに録音時刻は、レコーダーの小さなディスプレイに表示されるのだが、いちいちそれを見ながら書き取るのは面倒。それゆえ、腕時計時刻を「正」とし、時刻も音声として記録した方が、後で書き取りやすい。
 でも、ここでメモ帳に書き込んでいたら、山行中の時間効率化とはならないのではあるが...
 今日は、単独行で、時間も十分あるので、ひなたぼっこしながら、書き取り作業を行なったが、普段であれば、下山後の作業だろう。
[仏果山頂上にて] [展望塔の上から大山を眺める]

 書き取り後、ここで山頂付近の木に銘板が付けられているのを発見。
 思わず、デジカメ撮影。(写真下)
 こういうのがあると、樹木の同定がしやすいというか、一目瞭然である。
 「アカシデ」なる銘板が取り付けられてあった。他にも「マルバアオダモ」という銘板も見かけた。
 どちらの木も、銘板がなければ、自分にとって、何の木か、絶対わからない木である。
[木に銘板あり]

 11:08、仏果山を出発。出発する頃になると、頂上は、20人ぐらいの人で、賑わっていた。
 宮ヶ瀬越方面に下っていく。
 下り始めに、雰囲気のいい林を見る。
 思わず、デジカメ撮影。(写真下)
[雰囲気のよい樹林帯]

 11:33、宮ヶ瀬越に到着。中年ご夫婦が休憩中だった。記念撮影のカメラマン役を演じた後、周囲のデジカメ撮影に入る。
 少し高取山方面に歩いてみる。この辺りからの仏果山や樹林帯の光景が個人的には、気に入っている。
 11:45、宮ヶ瀬越から仏果山登山口へと向かう。
[宮ヶ瀬越にて] [仏果山を望む]

 バス時刻も、だいたいわかっていたので、急いで下っても、時間が余るだけ。
 そんな訳で、ゆっくり下っていく。
[宮ヶ瀬湖側に下っていく] [石祠あり]

 12:35、仏果山登山口バス停に到着。
 バスを待つ間、早速、ICレコーダー情報をメモ帳に書き取ることで過ごす。
 [仏果山登山口バス停に到着]


 ようやく宮沢林道から続く作業路の先が判明しました。視界が広がった時は、望外の喜びでした。
 仏果山周辺には、まだまだ未踏のルートもあり、この先も楽しみです。但し、狩猟には注意しないと....

 今回、初めてICレコーダーを使用してみました。
 従来のメモ帳記録よりは、情報が増え、山行時間が短縮化され、これは便利だということを認識しました。後は、丹沢写真館さんのようにバックアップまで考慮するかですが....
 コース
野外センタ−前(7:48)〜(8:00)愛川ふれあいの村〜<宮沢林道>〜(8:11)ゲート(8:22)〜(8:39)林道丁字路(8:45)〜(8:48)宮沢林道終点〜<作業道>〜(10:02)作業道終点(10:07)〜(10:24)仏果山(11:08)〜(11:33)宮ヶ瀬越(11:45)〜(12:35)仏果山登山口



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。