トップページ山行リスト(日付)>三国山_記録20090301


三国山

 山行日
2009年3月1日(日)          曇     単独行
 コース
三国山ハイキングコース入口(9:15)〜(9:26)ホテル〜(10:18)三国峠(10:22)〜(10:48)三国山(11:06)〜(11:19)ヅナ峠(11:25)〜(11:46)撮影地点(12:40)〜(12:59)ヅナ峠(13:02)〜(13:58)大洞山(14:15)〜(14:54)アザミ平(14:56)〜(15:12)天狗ブナ(15:20)〜(15:39)籠坂峠
 月に一度は、中型カメラを担いだ山行としています。今回は、まさにその山行です。
 三国山稜は、籠坂峠から歩き出すのが、いつものパターンですが、今回は、逆に三国山方面から歩いてみました。
 今回の撮影目的は、冬枯れの樹林光景です。先週、雪が降ったこともあり、雪景色の中の山歩きとなりました。 


 7:55、御殿場駅に到着すると、ポツリポツリと小雨が降っていた。
 「これは、まずいかな」と、この先の天候が気になった。
 「今日の夕方以降、天気が崩れる」というのが、今日の予報だったが、既に御殿場では小雨が降っているとすれば、この先、山は雨か雪だ。

 8:05、河口湖行きのバスに乗車。発車まであと5分。だが、車内は、ガラガラ。天気が悪いことが影響しているのかもしれない。8:10、バスが出発する。乗客は、4人だった。....乗客数を数えるのは、いつものクセ。

 籠坂峠に近づいていくと、山肌に雪が積っていることがわかった。先週続いた雨がここでは、やはり雪だったようだ。
 旭日丘にて乗換えのため、下車。(8:48) ここで平野行きのバスを待つ。幸いにも、御殿場の時のような小雨は、降っていなかった。
 缶コーヒーを自販機で購入。今日は、熱い缶コーヒ−をGET。...先週はぬるかったな〜。
 さすがにこの季節・時間帯では渋滞がないらしく、定刻の9:00に平野行きのバスが到着。

 9:08、三国山ハイキングコース入口にて下車。(写真下)
 手袋を取り出す。やはり、気温は低い。標高:約990mのせいだろう。
 国道を渡って、右から合流する車道に入る。すぐ分岐点(丁字路)に到着。
 左のパノラマ台へ続く道は、今まで何度も通ったことのある一般登山ルート。今日は、直進路を選択。1/25000地形図では、この直進路、途中で破線になるが、三国峠まで続くように記されている。
[三国山ハイキングコース入口バス停]

 車道を進む。周囲は、山林かと思ったら、まだ別荘や保養所のような建屋が木立の中で目立った。だが、曇天ということと、ひと気が殆ど感じられず、ちょっと薄気味悪い。(写真下左)
 前方左に明かりの点いた建屋を見る。ホテルのようだ。おかげで、このあたりの雰囲気もガラリと変わる。ホテルに駐車してある自家用車も、ひと気を感じさせてくれる。
 そのホテルの前を進んでいくと、舗装路は終了していた。(写真下右)
 そのまま直進し、雪の積った山道に入っていく。
[車道を進む] [ホテルの先で舗装路終了]

 雪道を進む。既に誰かが歩いており、踏跡があった。その踏跡を辿るように緩やかな登り道を辿る。(写真下左)
 登り終えると、道は、そのまま東に続いていた。
 このまま進むと、三国峠手前の車道に出るだけだと思い、立止まる。ふと右手を見ると、道?かなと思えるような斜面があった。踏跡がなかったが、方角的には、こっちだな〜と思い、この右手の斜面を下っていく。
 すると、その後、三国峠方向に続いているのがわかった。(写真下右)
 これは、やはり山道だろうと確信し、進んでいく。
[雪道を進む] [三国峠方面に続く山道?]

 この道は、左手:カヤト原、右手:自然林といった境界線を進んでいくように続いていることがわかった。(写真下)
 正面遠くに三国山の斜面が見える。
 ふと左手を見る。ちょっとした光景に遭遇。           さらに視点を右側に向ける。
 撮影のため、だいぶ時間を費やしてしまったようだ。
[正面遠くに三国峠]

 カヤトの道が自然林にぶつかった。(10:03)
 道は、この先、自然林に入っているようだ。だが、ここで完全にルートを見失う。
 この自然林の中を進むのは、ちょっとシンドくなった。(写真下)
 結局、ここから、なるべく東に向かって歩くことにし、早めに車道に出ることにした。
[カヤトから樹林帯に突入]

 樹林帯を歩くこと、10分程度で車道に飛び出す。(写真下)
 右手の三国峠に向かう。
 三国山稜は、ガスが徐々に濃くなり、見えなくなっていく。
 道路の脇には、カメラマンの車が停車しており、この雪景色を撮影していた。
[車道に出た]

 10:18、三国峠着。(写真下)
 峠の駐車場には、車が3台駐車。
 さあ、三国山に登るゾと、登山道に踏み込んだとき、前方から単独の男性カメラマンとすれ違う。
 挨拶した後、「今日は、富士山狙いだったけど、ダメだったので、もっぱら雪景色です」と、まんざらこの雪景色に不満は無さそうだった。
 そういえば、こんな雪景色に出会えるのは、今年になって初めてではないかと思う。
[三国峠]

 登山道には、トレースがついており、問題なし。積雪量は、多くても20cmぐらいか。
 途中、息が切れると、デジカメ撮影を実行。(写真下左)
 少し緩やかになったなと思ったら、前方に道標を発見。ようやく頂上に着いたようだ。(写真下右)
[三国山への登山道] [前方が頂上]

 10:48、三国山頂上到着。
 ザックを下ろして、記念撮影をしていると、大洞山方面から中年ご夫婦が到着。どうやら、ここまで来れば、登山者の姿も見えるようだ。
 この後、ザックを背負って、東の明神峠側に寄り道。この東側の登山道にはトレースがなかった。
 すぐに目的地に到着。ちょっとご挨拶。

 再び、三国山に戻る。
[三国山頂上にて]

 三国山を11:06に出発。先ほどの中年ご夫婦も三国峠の方にほぼ同時に出発していった。
 トレースがあるので、方向を見失うこともなく、サッササッサと歩いていく。(写真下左)
 周囲は、立派なブナの木が目立つ。

 11:19、ヅナ(坂)峠に到着。(写真下右)
 I翁の手製道標には「づな峠」と記されている。右手方向に、ここでもご挨拶する。
 さて、ここから先が問題。予定では、右手の山中湖方面に下っていく道を通るつもりだったのだが、この雪でトレースがない。
 このルートは、夏に一度だけ下った記憶があり、だいだいのルートは、まだ記憶に残っているので、とりあえず、下ってみることにした。雪が降っている訳ではないので、迷ったら自分の踏跡で引返せばよい。
[ヅナ(坂)峠に向かう] [ヅナ(坂)峠]

 雪が積っていても、それほどの積雪量ではないので、夏の山道が大体、わかる。(写真下)
 だが、途中のトラバースルートにて、何回か迷った。
 それでも再び、山道らしくなると、これで間違いないと納得できるので、迷っているという感じはなかった。
[山中湖方面に下っていく]

 ちょっと気になったのは、動物たちの足跡が全く発見できなかったことだ。このあたりは標高が高いのか、全く足跡が見当たらなかった。
 下り斜面に入ったところで、お目当てに出会う。(11:46)
 ヅナ峠から約20分、歩いた地点だった。
 近づいて眺める。
 中型カメラや三脚を取出し、じっくりと撮影に入る。ここでの中型カメラの撮影は、初めてだった。
[踏跡のない樹林帯を行く]

 さて、ひと段落したところで、引返すことにした。時計を見ると、かれこれ1時間近くも留まっていたことになる。(12:40)
 引返すのは、非常に簡単だった。先ほどの自分のつけたトレースを目印に戻ればよい。(写真下左) ということで、下りの時より、登りの方が速かった。
 12:59、ヅナ(坂)峠に再び戻った。(写真下右) たいした休みも取らず、そのまま大洞山に向かう。
[ヅナ(坂)峠に戻る] [再びヅナ(坂)峠]

 トレースは、あるし、雪がやわらかいので、歩きやすい。
 13:24、中年女性2人組とすれ違う。三国山からは、やはり三国峠側に下られるとのこと。
 13:29、今まで記憶のないI翁の手製の案内板を見掛けた。
 13:36、鞍部。その後すぐに、単独男性とすれ違う。
[大洞山へ向かう]

 長くて緩い登りの後、少し登りがきつくなったと思ったら、大洞山の頂上に着いた。(13:58) (写真下左) ここで、遅い昼食をとった。
 昼食と言っても、草餅やカステラなど。....何故か山では甘いものが欲しくなる。
 ペットボトルは、ここで初めて開けた。旭日丘での缶コーヒ−以来、水分を摂っていなかった。
 ここの頂上は、三国山稜で標高No.1の山(1383.5m)だが、樹林で囲まれているため、そんなに高いピークには見えない。
 食後すぐ出発する。(14:15)

 14:16、角取神社奥の院の標識を過ぎると、下りになる。(写真下右)
 その下りが終わると、再度、登りに転じる。1366m峰に向かう登りだ。
 1366m峰ピーク横を通過し、下りになると、この辺り、ブナの木が目立つ。
 その中で、際立ったブナを発見。
[大洞山頂上] [積雪多し]

 14:47、アザミ平分岐手前で、左にクリスマスツリーのようなモミの木が続く。(写真下) 
[モミの木に雪]

 14:54、アザミ平分岐点に到着。(写真下左)
 左の登り道は、畑尾山に通じる。今日は、右折し、天狗ブナを立ち寄ることにした。

 樹林帯を進む。途中から下りになり、雪道ゆえ、歩きやすくなった。確か溝のように山道が深くなった時の右手だなと天狗ブナの位置を思い出し、下っていく。だが、なかなかそんな状態の山道にならず、少々焦る。
 「あっ!ここか?」と呟いたとき、思わず右手を見ると、どっしりとした大きな樹木が1本、立っていた。ここでもちょっと、撮影タイム。(〜15:20)
[アザミ平の分岐点] [樹林帯が続く]

 その後、快調に下っていき、墓地に出る。(15:34) (写真下)
 ここまで来ると、もう雪は、かなり少なかった。
[墓地に出た]

 15:39、籠坂峠バス停に到着。
 ダイヤを見たら、なんと15:38だった。
 なんと行ったばかり!と一瞬思ったが、そんなに正確にバスが来るわけがないと思い直し、バス停で待っていると、案の定、15:40、御殿場行きのバスがやってきた。
 ということで、待ち時間ゼロに近い状態でバスに乗ることが出来た。
 ....このところ、帰りのバス時刻との相性がいい。
 [籠坂峠バス停にて]


 雪景色なんて、全く期待していなかったのですが、行ってみてビックリするぐらいの光景でした。
 撮影や登山の面から見ますと、これが、1、2月であれば、今後もっと積り、雪の風景がまだまだ続くのではないかという期待がありますが、すでに3月に入っており、この先、解けていくだけなのが、残念なところです。
 ですが、三国山稜の樹林帯、かなり気に入っています。
 惜しむらくは、稜線上の木々に赤杭か何かの位置を確認できるように付近の木の幹に赤ペンキのマークが付けられていることです。これが、せっかくの自然林の光景に疵をつけているようで、ちょっといただけません。
 この辺りは、静岡県が、明神峠自然環境保全地域(特別地区)に指定しているのですから、樹林など自然物に手をつけるのはなるべく避けてほしいところです。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。