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春のキャンプ・滝ヶ谷戸  

 山行日
2009年3月14日(土)・15日(日)  曇・快晴        同行者:massyさん、Kazさん、イガイガさん、シチミさん
 コース
青野原オートキャンプ場(泊)
谷太郎林道終点(10:25)〜<滝ヶ谷戸>〜(12:07)脚立のあるピーク(12:11)〜<大小屋沢>〜(13:10)谷太郎林道終点
 今回は、キャンプです。
 このキャンプ企画は、昨年秋のニカニカ集会の後、シチミさんの掲示板「シチミの丹沢散歩の掲示板」で、massyさんからシチミさんに寒中キャンプのお誘いが出たのが、そもそもの発端でした。ですが、悪天候などの理由から延期され、この度、ようやく実現の運びとなりました。
 2日目は、黍殻山登山という予定でしたが、急遽、当日、三峰山の境界尾根付近での滝見物となりました。
 詳しくは、以下をご覧下さい。 


<第1日>

 イガイガさんから、「今回、花立小僧さんの自宅近くで用事があるため、途中で寄っていきますよ。」との連絡があり、有り難く、イガイガさんの車に同乗させて戴く。
  ....乗せてもらったとき、いつもの「黒」のイガイガさんでなかったので、ちょっとビックリ

 集合場所である厚木のスーパーに13:30に到着。ここで予定通り、massyさん、Kazさん、シチミさんと合流。挨拶後、スーパーに入り、酒や食料やツマミ等を調達する。

 スーパーから出て、massyさんが、携帯電話を使用された後の会話。
 massyさん:「やはり、出ないんですよね。」
 花立小僧 :「えっ、どこがですか?」
 massyさん:「キャンプ場ですよ。」
 花立小僧 :「えっ!」
 massyさん:「昨日から掛けているのですが、電話に出ないんですよ。まあ、ダメならもう一箇所ありますから、そちらにします。」
 花立小僧 :「.....」
 ということで、急遽、予定していたキャンプ場を諦め、代わりのキャンプ場へ。
 道志川沿いには、多くのキャンプ場があるが、シーズンオフの今、開場している場所は、少ない筈...と思いながらも、massyさんの車を先頭に道志川へと向かう。

 上空は、完全な曇り空で、いつ降り始めてもおかしくない天気になっている。(写真下)
 案の定、途中、半原あたりを通過していると、雨が降ってきた。
 これでは、雨中のキャンプになってしまうなぁ〜、いやそれよりも、果たして本当にキャンプ場でキャンプできるのかという不安を抱きながら、道志川沿いの国道に入っていく。
[道志川へと向かう]

 国道を右折し、キャンプ場入口に到着すると、受付に人影が見えた。(写真下左)
 massyさんが、手続きをされていた。どうやらキャンプが実現することになったようだ。
 その後、キャンプ場に車で入っていく。平らなエリアで、結構広い。車から降りた後、massyさんに確認すると、このキャンプ場は、「青野原オートキャンプ場」とのこと。
 キャンプ場には、誰もいなかった。当然、他のテントも見当たらない。
 だが、広くて平らなキャンプ場の中に桜の並木があり、見事、咲いていた。(翌日、この桜が河津桜だと知る) 寒中キャンプとして企画された今回のキャンプだが、花見キャンプという状況になった。

 「こりゃ、キャンプ場は、貸切状態ですね。」
とイガイガさんと、話をしていると、上空の雲の間から青空が見えてきた。(写真下右)
 「おお、天気予報の通り!」
 どうやら、予報通り、夕方から晴れていくようだ。  
[キャンプ場受付] [雲の間から青空が]

 車の横で、キャンプ道具を取り出す。まず、椅子やテーブルが出てきた。
 massyさん達が、焚き火などを準備されている頃、Kazさんと私は、酔っ払う前にテントを設営しておこうと、テントを車から取り出す。
 ここは、地面が砂地で、ほぼ水平だったので、寝心地は期待できそうだ。
[貸切状態のキャンプ場] [テント設営]

 今回もmassyさんのツーバーナータイプのストーブが活躍。これは、ニカニカ集会のキャンプ時では、いつもお世話になっているものだ。これで、枝豆、さつま揚げなどを温める。
 15:40、「乾杯!」となった。
 前半のツマミ(枝豆、さつま揚げ、馬のジャーキー、ポテトチップetc.)
[乾杯!(写真提供:Kazさん)] [前半のツマミ]

 気がつけば、しっかりと西日が対岸の山に当たっていた。これで、どうやら雨の心配はなくなったようだ。
 また、その後、何台か車が入ってきており、こんな季節にキャンプするのは、決して我々だけでは、ないということを認識した。
 ....決して異端ではない。
[西日が射してきた]

 日が暮れても、飲み会は続いている。ウィンナーソーセージ、磯辺焼き、おでんなど、ツマミ、食べ物も十分あり。
 ...オジサンたちは、まだまだ飲みます。

 但し、気温が下がったので、焚き火を囲んでの飲み会となった。また、風向きが変わったこともあり、車を移動させ、風よけに使用した。
[日没後は、焚き火を囲む(写真提供:シチミさん)]

 焚き火で、意外と暖かいのだが、〇○○さんからズボンの下に3枚、着込んでますよ〜と聞かされ、ビックリ。こちらは、通常の登山姿で、ズボン1枚だ。
 また、耳当てを使用せず、耳を出しっ放しにしていても寒くなかったので、今夜は、それほど冷え込んでいるようには思えなかった。
 ....それにしても、皆さん、酒が強い。

 さて、そろそろ寝ますかと時計を見たら、0時を回っていたので、テントで寝ることに。
 シュラフに入ったら、酒の力で、すぐに眠り込んでしまった。
 ...昔、三ノ塔の避難小屋では、寒さで寝られなかったのだが
[意外に暖かい]

<第2日>

 翌朝、5:30に目が覚めた。夜中も寒さで起きることは、なく、全く問題なかった。
 6:30前にコーヒーを戴く。(写真下左)
 テントのフライには、霜が下りていた。(写真下右)
 また、水溜りには氷が張っていた。やはり明け方は、それなりに冷え込んだようだ。
[翌朝は、コーヒーから] [フライには霜あり]

 だが、一人だけなかなかテントから出てこないお方が。
 飲み過ぎのせいだろうか。
[テントの中にはまだ1名が]

 全員が起きたところで、8時過ぎに朝食スタート。
 トースト、焼そば、鳥の唐揚など、それに味噌汁。おいしく戴く。
 唐揚は、昨夜、誤って外に出しっ放しにしてしまい、おかげで2パックのうちの1つは、完全に食べられていた。パックの破り方から、ネコかな?と推測。
. ....そういえば、昨日の夕方、ネコを見たっけ。
[朝食は、トースト、ヤキゾバetc] [鳥の唐揚を焼いて温める]

 ゆっくり、朝食をとった後は、後片付けに入った。
 それにしても昨日と違って、今日は、快晴で気持ちがいい。
[後片付けも順調]

 さあ、出発しようかという時間になって、山側を眺めると、何やら集団で動くものがいた。ネコかな?と、よく見ると、なんとサルだった。
 10匹以上の集団だ。こんな場所にサルが出没するとは...
 (国道と川の間ゆえ、全くの予想外)

 9:38、キャンプ場を出発。
 この後は、黍殻山登山の予定を変えて、大山三峰山方面での滝見物とした。
 だが、足の調子が今一つのmassyさんとは、残念ながら、ここで、お別れすることになった。
[山側には、サルの集団が出現]

 宮ヶ瀬湖を通過し、谷太郎川沿いに進み、林道の終点に到着。(10:13)
 林道終点の駐車場は、すでに殆ど満杯状態だ。どうやら、これらの車の持ち主は、釣人のようだ。

 10:25、準備を終え、出発。(写真下左)
 谷太郎川を渡り、不動尻に向かう登山道を進んでいく。谷太郎川を、左岸、右岸、左岸と進み、滝ヶ谷戸の合流点に到着。ここで、登山道から外れ、滝ヶ谷戸の右岸に取付く。(写真下右)
[[林道終点からスタート] [谷太郎川から滝ヶ谷戸へ]

 沢の上流に向かっていくと、10:39、前方に滝が見えてきた。(写真下)
 どうやら、あれが、1番目の滝のようだ。
[前方に滝が見えてきた]

 10:41、1番目の滝下に到着。
 15m弱ぐらいの落差がありそうだ。水量もそこそこあり、滝らしい姿になっていた。(写真下)

 10:46、撮影後、右岸の斜面を登っていき、滝を高巻きする。斜面の土がやわらかく、滑りやすい状況で、登りは難儀だった。
[1番目の滝に到着]

 1番目の滝を高巻いた後、沢沿いに進むと、10:58、前方に2番目の滝が見えてきた。
 こちらは、先ほどの1番目より落差は、なかったが、垂直に落ちる水の姿は、なかなか美しく感じた。正面から見ると、落ち口から水が湧いているように見える。
 11:04、この滝も右岸から高巻いていく。
[2番目の滝の前で]

 2番目の滝を巻いた後、再び沢沿いを進むが、沢が急斜面になることから、途中でストップ。
 左右どちらかの斜面を登ることに進路変更。そんな訳で、少し戻って、右岸尾根の斜面に取り付く。

[沢の上流に進むが、すぐにSTOP] [右岸斜面に取付くシチミさん]

 最初だけ、木の根っこを掴んで登れば、後は、2本足で登っていける。だが、時々、靴が滑るので、緊張する。そこで、今回は、ストックを取り出すのが面倒だったので、ドライバーを右手に持ち、イガイガ流で登ることに。
  ....イガイガさんにしっかり見られてしまった。

 ちなみにドライバーは、グリップの先端に穴があるものをチョイス。ここに紐を通して手首に巻きつけ、落とさぬようにしている。
  ....穴の開いたドライバーは、意外と貴重で、なかなか見つからない。
[急斜面の登り]

 11:32〜11:37、尾根の背筋に出たところで小休止。ザックを下ろすと、涼しい風が背中を通り抜け、心地よい気分になる。ペットボトルで水分補給した後、出発。
 尾根の斜度が緩み、歩きやすい登りとなった。(写真下左)

 だが、再び急登になり、息が切れる。(写真下右) 
[尾根筋を進む] [急な登り]

 12:04、ようやく傾斜が緩んできた。右からの尾根が合流し、尾根巾が広がっていた。(写真下)
[尾根が広くなる]

 シカ柵に脚立が設置された所で、小休止。(12:07〜12:11) (写真下左)
 ここが県境尾根の背筋だと分かった。
 上空は、いい天気だ。4人以外、誰もいない。ペットボトルで、水分補給。隣では、シチミさんもペットボトルで水分補給中だった。(写真下右)
[シカ柵と脚立] [シチミさん、水分補給]

 小休止中に、この後のコース選定。時間制約もあることから、北側の大小屋沢に下ることに決定。(写真下) Kazさんを先頭に下っていく。
[大小屋沢へ向かう]

 見れば、御三方、斜面を下っていく。
 こっちは、斜面に下る機会を失い、右手のシカ柵沿いに進んでいく。この方が下るには、手っ取り早い状況になっていた。なんだか、グループでスキー旅行に来て、ゲレンデを滑る際、一人、隅でボーゲンで下っているような感じだ。
 すると、Kazさん、シチミさんが大小屋沢で、既に休憩中の姿が見えた。(写真下左)
 こりゃ、写真なんか撮っている暇はないということで、ピッチを上げて、下っていく。

 私が大小屋沢に下り、全員集合となった後、12:36、出発となった。(写真下右)
 今回は、写真を撮っていると、アッという間に離されてしまう。
[シカ柵沿いに下降] [大小屋沢沿いを下る]

 沢を何度か渡ると、そのうち、作業路が現れた。後は、その作業路を辿っていくだけだ。(写真下)
[作業道が続く]

 落葉でフサフサした斜面をトラバースしていく。
 12:58、左岸を下っていく途中、木の幹の間に大岩が挟まった光景に出会った。(写真下左)
 確か、AYさんがHPで紹介されていたものだ。落石が木の幹の間に挟まったという偶然の結果のように見えるが、この発生確率は、どの程度のものだろうか。

 今日は、杉の植林帯を何度か通過したが、どういう訳か花粉症には、ならなかった。(写真下右)
[AYさんがネットで紹介されていた岩] [沢沿いの植林帯を下る]

 左岸から右岸に渡り、堰堤を越せば、大小屋沢と谷太郎川の合流点だ。
[沢の合流点に到着]

 13:10、駐車場に戻ってきた。
 釣り人の車は、もう殆ど残っていなかった。早朝が釣れる時間帯らしい。
 こうして、今回の滝見物も無事終了した。
 [林道終点の駐車場に戻ってきた]


 massyさん
 今回のキャンプ企画からキャンプグッズの用意まで、誠にありがとうございました。最近のキャンプグッズの高性能に驚いております。ジェットボイルや、massyさんのハンモック型テント&シュラフなど、興味深かったです。またのキャンプ企画を宜しくお願い致します。

 Kazさん、イガイガさん、シチミさん
 前日のキャンプ、及び滝見物のご同行、ありがとうございました。
 こんな山域にあのような滝があるとは、思いもしませんでした。


 今回、好天気で、花粉症が出てもおかしくないような状況でしたが、発症しなかったのは、ラッキーでした。今度は、境界尾根を尾根の背筋沿いに登ってみたいと思っておりますが、これからは、この山域がヒルの大巣窟となるので、行こうという決心が既に揺らいでおります。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。