トップページ山行リスト(日付)>シダンゴ山_記録20090814


シダンゴ山

 山行日
2009年8月14日(金)        曇り   単独行
 コース
 寄(8:22)〜(8:44)休憩所〜(8:55)柵の扉(9:03)〜(9:20)林道合流点〜(10:04)シダンゴ山(11:04)〜(11:37)林道合流点〜(12:17)寄
 先月、北アルプスから帰って1週間後、神経痛にかかりました。中学生の頃以来、病気らしい病気はしたことがなかったのですが、どうやら加齢とともに身体にガタが来ているようです。
 症状は、右肩の関節痛、および首が凝り、時々右腕がしびれるような感じで、どうも右手に力が入りません。
  ....マウスクリックもつらい。

 そんな状態ですので、盆休みの山行計画も、結局、断念。そうはいうものの、少しは大丈夫かと思い、調子を見るためにブログ「丹沢ウロウロ」のmassyさんのようにシダンゴ山に行ってきました。


 大野山、高松山は、今年になって登ったなと思い、手頃な山で、最近、訪問していない山を探したところ、シダンゴ山が候補に。調べたら、5年ぶりの訪問で、過去5回登っているのだが、そのうち3回が8月と、どういう訳か真夏に登っている。この時季、丹沢の山は、どこも猛暑ゆえ、簡単に登れる山となると、「シダンゴ山」が対象になるようだ。

 新松田から終点寄まで、結局、乗客は、2人だけ。途中での乗降客は無し。それを見越していたかのように、バスは、小型だった。
 さあ歩こうかと思ったら、何やらポツポツと、雨が降ってきた。今日、雨が降るといった天気予報は聞いていなかったのだが...
 今後の雨を予想して、ザックカバーと傘を取り出す。
[今回のスタート地点:寄バス停]

 大寺橋から北側の丹沢方面を眺める。(写真下)
 ガスが湧いて、檜岳方面の山々は見えない。
 よく見れば、これから向かうシダンゴ山の頂上付近にもガスが発生しているではないか。
 こりゃ、山頂は、雨かもしれない。
[大寺橋から北側の丹沢方面を眺める]

 中津川を渡った後、住宅地の中を道標に案内されながら、車道を進む。
 人影も見当たらない、車も全く通らない、静寂な住宅地だ。

 歩いているうちに、いつのまにか雨が止んでいた。傘をたたみ、ザックのサイドに取り付ける。
[住宅地内の案内板]

 登りが続き、段々と家屋が減り、周囲に茶畑が広がる。(写真下)
[茶畑(振り返って撮影)]

 8:44、休憩所に到着。(写真下)
 ここには、トイレや水道がある。蛇口を捻ってみたら、嬉しいことにキチンと水が出てきたので、手や顔を洗う。すでに顔は、汗ダクダクである。
  ....登り坂がキツイ
[休憩所に到着]

 8:55、保護柵の扉に到着。ここまでの舗装路は、結構、急坂だった。
 立止まると、いくらか涼しい風が吹いていた。
 そんな訳で、小休止。顎から汗が落ちるのがわかる。休んでいると、やはり右肩の痛みが気になってしまう。
 休憩中、単独の中年男性に追い抜かれた。ザックを背負わず、ウエストバックだけの姿だった。
[保護柵の扉に到着]

 扉を抜けると、いきなり舗装路から未舗装の登山道に変わる。
 それも階段状の登りとなっている。
 薄暗く、ちょっとヤマビルが気になり、自然とペースが速まる。おかげですぐに息が切れそうだ。
 だが、5分以上、湿った山道を歩いていても、発見は無し。これならば大丈夫かと、ちょっと緊張感が緩む。
 途中、十字路にて道標に出合う。(写真下)
 右手も管理センター(寄バス停)と案内されている。左側にも経路があるが、道標の行先標識は、ない。植林帯の中の作業経路のようだ。
 ....ちょっと興味あり。 
[十字路にて]

 すぐその先で、右手から林道が合流。(9:20)
 massyさんのブログでも説明されてあった林道である。
 こんな林道ってあったかなと、5年前の記録を調べてみたら、当時のメモには記載されていなかった。比較的新しい林道なのかもしれない。
 ここで、雨が再び降り出した。だが、3分と続かず、すぐに止んでしまう。

 9:23、小沢を横切る。パイプが用意してあり、再び、手と顔を洗う。
[右から林道が合流する]

 古いベンチにて小休止。(9:33〜9:40)
 暑さのせいだろうか、訪れる度にこのベンチでは、必ず休んでしまう。
 ペットボトルを取出す。自宅を出る時は、カチカチに凍らせたペットボトルだったが、すでにシャーベット状になっていた。
[古いベンチにて]

 植林帯の中のクネクネした登山道を登っていく。
 山頂に近づくにつれ、ガスが濃くなっていく。
[植林帯を登る]

 ようやく山頂に到着。(10:04)
 山頂周辺のアセビの木が、以前よりもひと回り、大きく成長しているのを見て、久々の訪問であることを認識。
 誰もいない、静かな頂上だ。周囲の景色はガスに囲まれ、全く見えなかった。まあ、雨に降られなかっただけラッキーと思うべきかなと、ベンチに腰掛ける。
 この後、中型カメラを取り出し、周囲の光景を撮影する。もっぱら、近景のアセビが中心の撮影となった。
[シダンゴ山頂上]

 山頂には、石の祠があり、隣にシダンゴ山の由来の石碑が建っている。
 シダンゴ(ウ)山由来  ・・・・石碑より
 
『シダンゴ(ウ)は、古来震旦郷と書く。震旦とは中国の旧異称である。一説に欽明天皇の代、仏教を寄の地に伝える仙人があり大寺の地、この山上に居住し仏教を宣揚したという。当時箱根明神岳や丹沢の尊仏山(塔ヶ岳)にも同様の仙人がおり盛んに往来した形跡があったという。この仙人をシダゴンと呼んだことから地名が起ったといわれ、シダゴンとは梵語で羅漢(仏教の修行を積みさとりに達した人)を意味し、シダゴン転じてシダンゴウ(震旦郷)というようになったともいう。 ・・・以下、略。』
 
やはり、体調がよろしくない。右肩から右腕に掛けて、ピリピリと神経痛が発症している。
 このため、これからのコースをどうするか悩む。
 宮地山方面も歩いたことがあるし....
 そういえば、先ほど右手から合流してきた林道は、どこに出るのだろう。
 ということで未踏のルートを優先し、帰路は、登ってきた道を途中まで戻り、先ほどの林道歩きとした。
 11:04、ザックを背負って、いざ出発。
[来た道を引き返す]

 下っている途中、日が差し込んできた。どうやら、この後は、天気が回復してきそうだ。
 考えてみたら、このルートを下るのは、初めての経験だった。そんな訳で、通ったことはあるものの、前方の視界は、新鮮味を感じる。
[日が差してきた]

 11:30、中年ご夫婦とすれ違う。
 朝、マイカーで寄からさらに奥へ進んでみたが、本降りの雨だったとの事。やはり、ガスで覆われていた山々は、雨が降っていたようだ。

 先ほどの林道合流点に到着。(11:37) (写真下)
 ここで、自己未踏ルートである、左手の林道に進んでみる。
[再び林道合流点]

 急な坂道を下っていく。
 林道だから、結構、直進的なルートかと思ったが、結構、クネクネ曲がっており、これだと登ってきた山道の方が近道ではないかと思う。

 11:44、送電線下に出た。(写真下)
 左手には、櫟山から南に続く稜線が見える。
[送電線下を通過]

 前方にゲートを発見。(11:55)
 よく見ると、左半分のゲートは壊れているようだ。
 [休養村管理センター、シダンゴ山]という道標も立っていた。
[壊れたゲートあり]

 左側に茶畑が広がる。
 その向こうは、櫟山から中山峠への山並が続く。
 この辺りでは、まだ民家も見えず、山の中を歩いているように見える。
[茶畑を眺める]

 前方右手に茶畑が広がったかと思ったら、道は、右カーブとなり、丁字路に出た。(写真下左、右)
 ここは、どこかと思いきや、往路の際、振り返って茶畑を撮影した場所の手前だった。
 こんな場所に出てくるのかと、ちょっぴり感動。
 直線路(今回の往路)側には、シダンゴ山への道標が立っていたが、今、来た道の方に道標の案内は、なかった。
[往路と合流] [合流点にて(振り返って撮影)]

 往路と同じ道を歩く。
 大寺橋を渡り、ふと上流側を見ると、朝とは別世界の光景が。
 多くの家族連れがキャンプを楽しんでいる様子だった。小さな子供が目につく。
[大寺橋にて]

 寄バス停に到着。(12:17)
 12:25のバスがあったのだが、汗ビッショリのため、着替えもしたく、休養村管理センターのトイレで着替え、バスを1本見送る。
 生ビールと思い、近くの食堂に行ったら、店内は、少年野球の小学生で満席。よく見たら、「本日、全席予約です」とのカンバンあり。

 ということで、食堂の生ビールを諦め、寄バス停の少し先にある酒屋でビールを購入。(写真下)
 な、なんとこの自販機、運転免許証を入れないと買えないというタスポのような販売機だった。
  ....初めて見た。
[初めて見た自販機]

 ゆったりと時間を過ごし、次のバス(13:35)を待つ。バスは、行きのような小型バスではなく、通常のバスだった。 
 [寄バス停にて]


 今回は、朝から天気が悪く、登っている時は、どうなるかと思いましたが、後半は、
晴れてきて、天気の面ではラッキーでした。
 ですが、神経痛の方は、やはり、まだ痛みが気になりました。また、下りの時、右手にストックを握ってましたが、全く力が入らず、使いこなせない状態でした。
 ちょっと長引きそうなこの神経痛。
 困ったものです。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。