トップページ山行リスト(日付)>丹沢主脈_記録20090926


丹沢主脈(焼山・蛭ヶ岳・塔ノ岳)

 山行日
2009年9月26日(土)       晴      単独行
 コース
焼山登山口(7:30)〜(8:57)焼山(9:08)〜(9:50)黍殻山(10:00)〜(10:56)姫次(11:06)〜(11:17)原小屋平〜(12:44)蛭ヶ岳(13:05)〜(13:31)鬼ヶ岩ノ頭〜(13:48)棚沢ノ頭(13:50)〜(14:01)不動ノ峰〜(14:43)丹沢山(15:09)〜(15:30)竜ヶ馬場〜(15:46)日高〜(16:14)塔ノ岳(16:28)〜(16:43)花立(16:45)〜(17:19)堀山の家〜(17:32)駒止茶屋〜(18:29)大倉
 丹沢主脈は、今年のGWにチャレンジしましたが、蛭ヶ岳でAYさん、ミックスナッツさんと偶然、お会いし、コース変更してしまいました。
 ということで、今回、再チャレンジしました。但し、大倉からですと、焼山登山口に下山した後、バスがありませんので、さらに三ヶ木まで歩く必要があります。(前回は、それを覚悟の上で計画しました)
 今回は、その車道歩きを避けるため、逆コースとし、焼山登山口からスタートしました。
 さて、9月下旬ですが、紅葉の程度は?
 また、ビックリしたことが。
 詳しくは、以下をご覧下さい。  


 橋本駅6:20発、三ヶ木行きバスで、三ヶ木6:50着。すぐに月夜野行きのバスに乗り換える。
 このバスの発車時刻は、6:55。今回も無事乗れたと、胸をなでおろす。(三ヶ木手前で渋滞することがあるので、いつもハラハラ・ドキドキ)

 7:14、焼山登山口着。
 車内には登山者風の乗客が自分以外に3人乗っていたが、そのうちの一人(若い男性だった)も下車。その男性は、降りた途端、すぐに登山道に向かって歩き始め、姿は、あっという間に消えてしまった。
 こちらは、バス停の撮影、神社参拝や、缶コーヒーを飲むやらで、出発したのは7:30になってしまった。
. ....どうも歩行エンジンのかかりが遅い
[今回のスタート地点:焼山登山口バス停] [諏訪神社]

 西野々方面を進み、すぐに左折。
 あれっ、曲がる場所を間違えたか?と思ったが、すぐに右折し、その後左折すれば、焼山が見えてきた。(写真下左) まずは、あの焼山が当面の目標だ。

 7:39、沢を渡り、林道を進むと、道標を発見。(写真下右)
 ここで、Y字に分岐する右手の登山道に入る。
[焼山が見えてくる] [道標あり]

 7:43、西野々からの登山道との合流点に飛び出した。(写真下左)
 ここからは、東海自然歩道となる。何やらぶら下がった説明板があると思ったら、ヤマビルに対するお願いメッセージだった。
 下山者に対し、
 『靴、スパッツ、雨具、靴下などを点検し、ヤマビルを見つけたら、放置しないで、このペットボトル(塩水入り)に箸でつまんで入れて下さい。』
 とある。 
  ....ペットボトルに入れるとは、ちょっとビックリ!


 登山口付近の住宅地でヒルが大量発生し、困っているとの事。他に1匹のヒルが吸血していると、2ヵ月後には8〜72匹に増えるということも記載されていた。
 そんなに下山者が多いとは思えないのだが、それでもヒルの被害は出ているようだ。
[西野々からの山道と合流する]

 このコースは、下りで何度か歩いているが、登るのは、初めてだった。そういった意味で、目に入る光景が新鮮だった。
 
 8:52、焼山頂上手前で、分岐点の道標に出合う。見覚えのある道標だ。
 直進は、巻道である。ここは右折し、頂上を目指す。ここまで来れば頂上は、近い。ようやく足取りが軽くなった。
 白樺林が現れる。もうすぐ頂上だ。
[焼山頂上手前の白樺林]

 8:57、焼山頂上に到着。すぐに展望塔に上がる。
  ....○○は、高い所が好き。

 蛭ヶ岳方面を眺める。              宮ヶ瀬湖方面を眺める。
[焼山頂上にて]

 9:31、平丸分岐点を通過。
 以前、平丸から登ってきたとき、この稜線に上がる手前30mぐらいのところで、引き返したことを思い出す。北側斜面は、腰まで雪があり、どうもがいても、最後の斜面が登れなかったのだ。
. ....丹沢の雪も侮れない。
[平丸分岐点]

 9:37、黍殻山頂上の分岐点に辿り着く。
 東海自然歩道は、黍殻山のピークを巻いているのだが、今回は、頂上に寄り道することにした。
 だいぶ前、ここを登った時、とても登山道とは思えないほど、荒れていたが、今はそんなことはなかった。
 ただ、何となくササが消えてしまったような気がする。
[巻道を通らず、尾根筋を進み、黍殻山頂上へ]

 9:50、黍殻山頂上に到着。
 ここで小休止。山頂には、人工物がデ〜ンと設置され、視界が広がらないのは、相変わらずだ。
 10分、休憩した後、再び歩き始める。
[黍殻山頂上にて]

 黍殻山のピークから下り、巻道と合流し、再び東海自然歩道を歩いていく。避難小屋を過ぎた頃から徐々に登りがキツくなる。
 ようやく登りきったかと思いながら歩いていくと、右手にモノレールを発見。続いてモノレール注意の立札を見た。(写真下)
 「(モノレールに)ご注意下さい」と読めるのだが、だいたいモノレールは、登山道を横切っている訳ではないので、それほど注意することもないと思うのだが。
  ....気をつけなければならないのは、Vルート派とハンター?
[モノレールの注意立札(奥にモノレールあり)]

 左右にカラマツが目立つ一直線の山道を進むと、目の前の視界がパッと広がった。姫次に着いたのだ。久々の訪問のような気がする。すると、背後から続々と、登山者が到着し、ベンチは、皆埋まってしまった。
. ....ちょっとビックリ。バス以外での登山者のようだ。

 天気がよければ、ここから富士山が望めるのだが、今日は雲に隠れており、裾野すらも見えなかった。
[姫次に出た]

 今日は、長丁場ゆえ、10分の休憩で姫次を出発。
 原小屋平を過ぎたところで、何か黒っぽい動物がこっちを見ているのがわかり、一瞬、ギョッとしたが、よく見たら、1頭の黒っぽいシカだった。他に通常の茶色っぽいシカを2頭見掛ける。
 カメラを向けても、すぐには逃げなかった。(写真下)
 この後、やたらとシカの鳴声を聞く。
[原小屋平の先でシカに遭遇]

 アップダウンが続くが、まるで新緑のような樹林帯が、心を和ませてくれる。
 だが、途中で山道を見失い、ちょっと引き返すハメに。
. ....ちょっと焦る。

 11:33、神ノ川ヒュッテ方面との分岐点に到着。
 神ノ川ヒュッテに向かうルートは、危険のせいか、あまり目立った道標ではなかった。(写真下)
. ....気がつかない登山者が多いのでは?

 だが、この付近の樹林帯は、素晴らしい。
[神ノ川ヒュッテへの分岐点]

 アップダウンが終了したら、蛭ヶ岳への登りに取りついた。ここは、前半のヤマ場だ。
 木の階段を登った後、振り返って小休止。
[蛭ヶ岳への登り]

 12:44、蛭ヶ岳頂上に到着。
 周囲のベンチには登山者がチラホラ。ここで昼食とした。
 富士山方面を眺めてみるが、やはり手前の雲が厚く、全く見えない。手前の檜洞丸も、ガスが湧いているため、クリアな姿ではなかった。
 今日は、まだここで半分。先を急ぐことにした。13:05、出発する。
[蛭ヶ岳頂上にて]

 西側の檜洞丸がはっきり見えていなかったのだが、東側の光景は、比較的、クリアに見えた。
 蛭ヶ岳の下りにて、ハッとし、しばし眺める。

 鬼ヶ岩を越えて、振り返ると、蛭ヶ岳がだいぶ遠く感じられる。
 どうも疲れが出てきたようだ。鬼ヶ岩から棚沢ノ頭は、比較的フラットな歩きが続くのだが、どうもペースが上がらない。背後から、トレイルランナー2人が追い抜いていく。

 不動ノ峰のピーク手前の小さなベンチで小休止。(13:58〜14:00)
 ここは、西側に雄大な光景が広がるので、気に入っている場所なのだが、今日は、霞んでしまい、撮影には躊躇してしまう。
 不動ノ峰を過ぎると、一本木の横を通過。

 不動ノ峰の下りでは、順調な足取りとなる。土曜の昼過ぎだが、すれ違う人は、少ない。
 14:43、丹沢山頂上到着。
. ....最後の登りがキツかった。

 頂上に建っているみやま山荘内で、オーナーの奥さんと、しばし雑談。ペットボトル、ビール、バッチや手ぬぐいと、思わず衝動買い。気がつけば、30分近く、時が過ぎていた。
[ようやく丹沢山頂上] [やはり、缶ビールが欲しくなった]

 塔ノ岳に向かう。(15:09)
 シロヨメナ?の群落に出会うが、ピークは過ぎており、白い花に瑞々しさは、見られない。(昨年9月13日の時ほどでは、なかった)
 できるだけ、明るいうちに下っておきたいと思い、塔ノ岳へ急ぐ。 
[シロヨメナ?の群落]

 立枯れの木が前方に見えてきたと思ったら、見慣れぬものも見えてきた。
 植生保護柵である。(写真下) あれっ、こんなところにも保護柵ができてきたかと、最初は軽く思っていた。
[左側に植生保護柵現る]

 15:30、竜ヶ馬場の道標に到着。(写真下)
 驚いたことに左右は、全部、保護柵で囲まれていた。左手のベンチの所も、右手のササ原エリアもだ。昔から、ここのササ原(右手)は、被写体として気に入っていたのだが、これでは、撮影する気になれないなぁと、しばし唖然。
[左右に植生保護柵]

 さらに保護柵は、続く。左右に保護柵、前方に木道と、やたらと人工物が目に入る。(写真下)
 やがて、よく見ると、この保護柵、まだ仮設のようで、柵が完全に仕上がっていないことに気がつく。そういえば、みやま山荘を出たとき、頂上のベンチにいた5、6人の作業員の姿を思い出した。この作業だったのかと、合点がいった。
 それにしても、この調子で、不動ノ峰のササ原あたりも設置されたら、と思うと、ゾーとしてしまう。
  ....保護柵だらけになるのは、もはや時間の問題か
[ここも左右に植生保護柵]

 保護柵だらけになった竜ヶ馬場、日高を過ぎ、塔ノ岳の登りに差しかかる。
 ここもキツイ。
 だが、ちょっといいことが。

 16:14、塔ノ岳頂上到着。この時間帯ゆえ、誰もいなかった。
 尊仏山荘に入り、保護柵のことを聞くと、この9月から保護柵の工事が始まったらしい。最初は、塔ノ岳側からスタートし、丹沢山に向けて保護柵工事が進んでいったようだ。

 あまり、のんびりしていられなかった。16:28、頂上を後にする。
[誰もいない塔ノ岳頂上]

 この時間だと、途中で日没だなと覚悟しながら、大倉尾根を下っていく。
 花立山荘直下の階段を下り終えた所にある大岩に強烈な西日が当たっていた。(写真下)
 こんなに赤く染まるのも珍しいなと、シャッターを押す。
[赤く染まる大岩]

 案の定、途中で真っ暗になった。
 ついこの間、購入した新品のライトを使用。やはり、最近のLEDは、明るいな〜と妙に感心。
 18:29、無事、大倉に着いた。
 [大倉では、真っ暗]


 ようやく今回、丹沢主脈を歩き通すことができました。
 大倉から北上するケースが圧倒的に多いので、今回は、何度となく歩いていたコースですが、逆コースゆえ、新鮮味がありました。
. ....地蔵平付近で迷ったし。

 ロングコースですと、何となく充実した1日のように思え、機会があれば、他でもスタスタと丹沢の風景を楽しみながら、歩いてみたいと思っています。
 ....撮影時間を強制的に短くさせる高級なトレーニングになりそう

 ですが、今回、一番驚いたのは、丹沢山〜塔ノ岳間での植生保護柵工事です。
 いよいよ、ここまで保護柵工事がやってきたかという感じです。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。