トップページ山行リスト(日付)>秋葉山・仏果山_記録20091213


秋葉山・仏果山

 山行日
2009年12月13日(日)      曇        単独行
 コース
馬渡(7:30)〜(8:13)尾根取付点(8:22)〜(8:38)391号鉄塔(8:43)〜(9:09)林道(9:22)〜(9:56)秋葉山(10:05)〜(10:20)馬渡分岐〜(10:39)仏果山(11:47)〜(12:04)作業道終点〜<作業道>〜(12:30)宮沢林道終点〜(12:33)林道丁字路〜<宮沢林道>〜(12:45)ゲート〜<宮沢林道>〜(13:00)両向橋〜(13:05)原臼
 九州出張を終えた後、久々の山歩きとなりました。
 今年9月に秋葉山から下った時、1/25000地形図に破線のついた尾根を歩くつもりでしたが、残念ながら、間違って、ひとつ隣の尾根を下ってしまいました。そこで、今回は、その破線のついた尾根に再チャレンジ。但し、前回時、その尾根の登り口を見つけましたので、今回は、登りルートで歩いてみました。
 詳細は、以下をご覧下さい。  


 本厚木駅前6:50発の半原行きのバスに乗車。 
 このバスは、野外センター経由ではなく、旧道を通る方だった。野外センタ−経由であれば、細野橋で下車すればいいのだが、旧道の場合、どこで下車すべきか悩んでいると、車内アナウンスで、次のバス停が「馬渡」と聞き、ボタンを押下。
 馬渡バス停といえば、仏果山の稜線から秋葉山へ分岐する箇所で、表示されているバス停だったからだ。
 中津川の橋を渡った先が馬渡バス停だった。
 「ここが馬渡バス停か」と現在位置を地図で確認。底冷えのする馬渡バス停を出発。(7:30)
 車道のすぐ右手は、簡単に川原に下って行けるようになっていた。早朝のせいか、誰にも会わない。半原方向に進み、すぐ左の登り坂に入る。
[馬渡バス停]

 急坂の車道を上っていく。
 途中、U字カーブになっており、ちょっと遠回りなのがつらい。
 この坂は、丹沢写真館さんの車に乗せてもらい、塩水橋に行く時、よく通る道だが、歩くのは今回が、初めてだった。
[すぐ左折すると坂の看板あり]

 急坂を終え、交差点(野外センター経由半原行きの通るバス通り)に出たら、正面の歩道を進んでいく。この歩道、直進する車道沿いに進むのかと思ったら、ちょっと違っていて、途中で車道から離れてしまった。
 まあ、歩く方向に間違いはないと、そのまま進んでいくと、数分後、直進の車道より、一本右側の道を進んでいることに気がついた。(写真下)
  ....逆方向であれば途中まで何度か歩いたことあり。
[交差点から歩道を進めば...]

 十字路に出た。
 先ほどのバス通り交差点で、車道を歩いていたら、ここの左側の道に出たはずである。
 ここも直進していく。
[十字路]

 丁字路で左折した後、右手に簡易トイレが現れた。
 観光用の案内板も立っている。ここも丁字路になっており、左に分岐する道は、半原越に続く道だ。ここは、直進する。
[左折は、南山林道(半原越へ)]

 再び丁字路。左手の道標に気がつく。当初は、こんなところに道標がある!と、ビックリしたものだ。左折方向は、秋葉山・仏果山を示している。ここで左折する。
[丁字路を左折]

 ゲートを通過し、左にカーブしていくと、目的の尾根の取り付き点が見えてきた。道の左側のちょっと高くなっている所を登っていく。(道標通りに秋葉山に登る場合は、この舗装された林道をそのまま進んでいく)
 取付き点の手前には、狩猟に対する注意書きが。
[尾根の取り付き点] [狩猟注意書き]

 尾根の取り付き点から先は、送電鉄塔巡視路となっている。右下に林道を見ながら、落葉が積み重なった経路を進む。
  ....落葉で滑りそうになった。
 ここで、1/25000地形図を取出し、ストックにクマ鈴を付けた。
 1/25000地形図には、この尾根筋に破線がついている。だが、仏果山の破線ルートでは、かつて煮え湯を飲まされている。(2005年12月頃) 果たして歩いていけるか、ドキドキ&楽しみの幕が開く。
[林道から離れていく]

 シカ柵の扉を2回、通過する。
 だが、そのシカ柵は倒れており、全く柵としての機能をなしていなかった。
[倒れたシカ柵]

 視界が広がったと思ったら、目の前に鉄塔が見えた。佐久間東幹線No.391鉄塔だ。
 ここで、ザックを下ろし、小休止とした。
 左右の光景が広がる。右手は、前回通った尾根が見え、その上には、やはり送電鉄塔が立っている。左手は、関東平野が広がるが、ちょっと天気が今一歩。
[送電鉄塔を発見]

 送電鉄塔巡視路が終了した途端、経路が不明瞭となった。
 ....夏ならヘビが出そう。
 ススキなどの草っ原を適当に歩きやすい箇所を選んで、進む。だが、この草っ原は、幸いにもそんなに長続きしなかった。 
[さらに上を目指す]

 雑木林の中に入ると、踏跡らしきルートが復活。踏跡は、落葉の絨毯となっており、フワフワの感触で、足の裏にやさしい。
[雑木林となる]

 だが、左手に植林を見たあたりで、再び経路不明となる。
 正面は、ススキなどの草が密集しており、ちょっと歩きづらいのがわかったので、左の植林寄りを進む。
[左に植林帯]

 植林帯に足を入れていくのだが、いくら進んでも踏跡らしきものがない。
 ルートは、やはり右手のススキの中かなと思い、思い切ってススキの密集地帯に入ってみたら、踏跡らしきものを発見。やはり、こっちがルートかと思い、入り込んでみるが、人が歩いていないようで、前方は、ススキの穂や葉が覆い被さっている状態だった。
 まあ、いいかと、ススキを掻き分けて進む。夏ならば、もっと茂った状態だろう。 
  ....やはり、夏なら、退散ルート
[踏跡がはっきりしない]

 だが、信じられないことに、突如、経路が出現。
  ....これだから未知のルートは、面白い 

 道の左右から伸びている草木の枝が気になるものの、歩けないことはない。ジグザグにつけられた道を上っていく。近くにホウノキがあるようだ。特徴ある大きな落葉が、あちこちに見られる。
[ジグザグの経路あり]

 突如、林道に飛び出た。(9:09)
 今、歩いてきた経路が送電線巡視路だとすると、ここで林道を利用して、隣の送電鉄塔に向かうのではないかと思われた。
 ここで小休止。
 さて、これからが問題である。正面は、崖で直登できそうにない。林道を見ると、右も左も崖が続いているように見える。このため、登り口を探しに、まず右を歩いてみた。
[林道に出た(右手の光景)]

 すると、少し右に行ったところで、尾根に登る踏跡を発見。直登はできないので、斜めに登っていくように踏跡がついていた。この踏跡を利用して、尾根を登っていく。
  ....よく見ればシカの踏跡が。ケモノ道か。
[林道を振り返って見下ろす]

 1/25000地形図を見ると、林道のすぐ上が、540m地点だ。540m地点までの登りは、踏跡がはっきりしない。適当に登りやすい箇所を見つけて進む。
 9:29、540m地点に到着。
 ここは、尾根の先端といった形状をしている。周囲は樹林のため、視界は広がらなかった。
[540m地点]

 540m地点の先は、別世界のようなフラットな尾根歩きとなった。
 冬枯れの雑木林が右手に続いている。左手には、緑のモミの木が目に入った。
[フラットな道]

 気分のいい尾根歩きは、アッサリ終了し、その後は、登りとなるが、道らしい道は無し。
[踏跡不明瞭]

 小さなヤブを通過すると、目の前は一直線の登り。ここから見ると、正面は、小ピークに見える。
[一直線の登り]

 正面は、ヤブがうるさいので、左の植林寄りを登っていくと、秋葉山の標識を右に発見。
[右手前方に秋葉山の標識]

 9:56、秋葉山に到着。
 山と言っても、実際、この地に立ってみると、尾根の先端みたいな場所である。ピークとは言い難い。だが、今回の尾根を登っていると、この地点が、山のピークに見えるのがよくわかった。
 帰宅後、カシミールで確認すると、半原側(細野橋あたり)から眺めた場合、この奥で仏果山の稜線と合流するピークよりも、むしろ、目立つピークである。
 そういった意味で、ここが秋葉山というのは、地元の人たちから見たら、納得がいく。
[秋葉山]

 山頂標識に向き合って立った場合、そこからちょっと左に下ると、秋葉講記念碑と石祠がある。
 前回訪問の9月の時は、周囲の樹林帯が緑一色で、日陰になり、薄暗いイメージだったのだが、すでに葉が全て落ちてしまい、今日は、明るい林になっていた
[秋葉講石碑と石祠を訪問]

 10:05、秋葉山を出発し、奥の稜線に向かう。周囲は、冬枯れとなった樹林帯である。
 途中、右下の方から、「パ〜ン」と銃声の音がした。どうもハンターが山に入っているようだ。
 10:20、稜線に出た。
 道標では、登ってきた道の方向に「馬渡バス停」と記されている。今回、初めて馬渡バス停から登ってきたので、何やら感慨深いものがあった。ここを右折し、仏果山に向かうことにする。
[稜線に出た(馬渡分岐点)]

 10:39、仏果山頂上に到着。
 稜線上の馬渡分岐点からここまで、2人組、2人組、10人弱の団体さんとすれ違う。やはり、このシーズン、仏果山を歩くハイカーは多いようだ。
 展望鉄塔に登るが、今日は、丹沢方面は雲が厚く、パッとしない。
 秋葉山方面を眺める。
 中型カメラを担いできているのだが、今日は、鉄塔の上で三脚を立てる気になれなかった。展望鉄塔からさっさと下りて、鉄塔下の冬木立を撮影する。
[仏果山頂上にて]

 撮影していると、登山者が次々とやってきた。
 数えてみたら、20人ぐらいになっていた。 
  ....到着した時は、誰も居なかったのに。

 今日は、ハンターに狙われないように派手なオレンジ色のフリースを着ている。この色が欲しかったので買ったものだが、軽くて暖かく、重宝しそう。
  ....何たって安い。
[オレンジ色のフリース]

 さて、これからどうやって下るか、考えていると、目の前をハンター3人が通り過ぎていった。
 ....皆、オレンジ色の上着
 ハンターに会うかもしれないが、今日は、一般登山道を通らず、北北西に直接下ることにした。ということで、山頂から半原大沢林道が見える方向に真っ直ぐ下っていく。
 この進路方向の目標となった林道は、一部が白い舗装路となっており、そこが異常に目立っていた。(写真下)
 ....下るには、絶好の目標物。
[半原大沢林道方面を見下ろす]

 左手に樹林帯を見ながら下っていく。だが途中、正面が棘のあるノイバラのヤブとなるため、左の樹林帯にルート変更。木の幹に掴まって斜面を下っていく。

 このぐらい下った所でいいだろう...そう思い、斜面を右にトラバースしていく。
すると、ちょうど経路の終点にぶつかった。
 ここは、右側を注意深く見ておかないと、作業経路の終点を見落とす可能性がある。
[作業経路の終点]

 作業経路からは、気分よく歩ける。ここからは、高取山がよく見える。
 幸い、ハンターの姿は、どこにも見えなかった。高取山方面の山の斜面は、落葉した樹林帯なので、人が歩いていれば、すぐに見つかるような状態だった。
  ....先ほどのハンターはどこへ
[冬木立の光景が印象的]

 作業経路は一本道。植林の中を下っていく。
 正面に宮沢(涸沢)がぶつかると、そこが丁字路になっていた。ここは、下流側の右に進む。
[宮沢沿いに下っていく]

 宮沢林道終点の小広場に出た。(12:30) ここには、林道終点の標柱が立っている。だが、だいぶ古くなってきた感じだ。
 舗装された直線路を下っていく。宮沢林道は、完全舗装路だ。
 すると、丁字路に出た。(写真下)
 左は、先ほど、仏果山頂上から見えていた半原大沢林道だ。
 ここを右折し、すぐ左折する。こうして宮沢林道を下り続ける。
[丁字路に出た(右手方向を眺める)]

 12:45、ゲートに到着。
 ゲートの右手は、一般登山道の仏果山登山口である。ブルーの橋は、宮沢大橋だ。
 休憩することもなく、この先、まっすぐ下り道(宮沢林道の続き)を進んでいく。
[ゲートに到着]

 いつもは、途中で左折し、野外センター前のバス停に向かうか、まっすぐ宮沢沿いに下っていくのだが、今日は、気分を変えて右側に曲がってみた。
 すると、両向橋という信号丁字路に出た。左側に遠く、野外センターのバス停が見えたが、戻る気になれず、反対側に歩いてみた。
 着いたバス停は、原臼。(13:05) ここで厚木バスセンター行きのバスを待つことにした。
[本日のゴール:原臼バス停]


 前回、秋葉山からの下りで、目的の尾根を歩き損ね、今回、登りルートでチャレンジしてきましたが、十分、未知ルートの楽しみが一層、味わえた山行となりました。
 なお、途中のヤブは、前回の9月では、まだキツかったと思われ、結果的に行かなくて良かったと思っています。
 仏果山周辺には、まだ未踏尾根があり、時期を、見てチャレンジしたいと思っています。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。