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上弁天 〜弁天御髪尾根〜

 山行日
2009年12月20日(日)       快晴 単独行
 コース
広沢寺温泉入口(7:20)〜(7:37)広沢寺温泉〜(7:58)大釜弁財天道入口〜(8:40)林道合流点(8:48)〜(9:35)下弁天(9:45)〜(9:57)中弁天〜(10:15)上弁天(10:50)〜(11:37)二の足林道ゲート(11:44)〜(12:17)広沢寺温泉(13:12)〜(13:30)広沢寺温泉入口
 年末が近づく中、近場となる東丹沢の山歩きを計画しました。今回は、その中でも、変化のある弁天御髪尾根を選択。なるべく歩いていないコースを選んでみました。
 詳しくは、以下をご覧下さい。 


 伊勢原駅北口から七沢行きのバスに乗車。
 いつもガラガラの車内と思っていたのだが、驚いたことに、今日は、ユニフォーム姿の野球少年20人ぐらいが、後部座席を占めていた。あのグランドのある所かなと思っていると、その通りで、途中のバス停で、皆降りてしまった。乗客は、ポツンと、自分一人だけとなった。 
  ....まあ、よくあるパターンだけど。


 7:16、広沢寺温泉入口下車。バスから降りた瞬間、吐く息が異常なほど白いことに気がつく。どうやらこの辺りは、相当冷え込んでいるようだ。すぐ手袋を装着し、バス停を撮影した後、出発する。(7:20)
 歩き続けても、寒く感じるのは、久々の事である。眼前には、朝日を浴びた鐘ヶ岳が聳えていた。
[今回のスタート地点:広沢寺温泉入口バス停]

 7:42、大沢林道と二の足林道の分岐点到着。
 この先、右手の二の足林道の方に進み、大沢川を渡る直前で川沿いのルートは、ないかと、ちょっと寄り道。
 右岸を少し歩いてみたが、ヤブっぽい草地で、大沢川沿いに歩けるようなルートは、なさそうだった。ということでUターンし、二の足林道を進み、弁財天の旧道に向かう。
 7:58、大釜弁財天道入口に到着。(写真下) 左折して、この旧道を進む。
[大釜弁財天道入口]

 程なく、前方に植林帯が現れる。1/25000地形図で現在地を確認した後、目の前の小さな沢を渡ったところで、旧道から離れ、正面の尾根に取り付く。
 いきなりの急斜面で、滑りやすく、思わず手を使ってしまった。だが、滑ったのは、最初だけで、後は、手を使うことなく登っていけた。
[植林帯を行く]

 落葉を踏みしめながら、黙々と尾根の背筋を登っていく。周囲は、雑木林で、木立の間からの山並見物を楽しむ。
 やがて、前方の木立に対し、朝日が左方向から差し込んできた。(写真下)
 冬の陽光の筈だが、とても強く明るい光に感じる。山に来てよかったと思う瞬間だ。
[尾根を登っていく]

 とにかく上へ上へと登っていくと、突如、前方が崖になった。眼下に林道が走っている。林道のために尾根が切り崩されていた。下から登ってきて林道を見下ろすなんて...ちょっと絶句。
 そんなことを思いながら、さて、どこから下りるかとウロウロ。
 結局、少し戻り、右方向にトラバースして林道に下り立つ。
[林道を見下ろす]

 この林道は、舗装路の大沢林道の続きになっているのだが、林道の名前は、よくわからない。ここで、林道を右手に進む。
 日陰道に入ると、まだ空気が冷たく、耳が痛くなる。
 ふと右手を眺める。
 林道の終点まで進んでみた。何故か大鋸屑のような細かい木屑が一面に広がっていた。(写真下) 今回は、先ほど、崖の上に出た尾根をそのまま登っていくつもりだったので、引き返す。
[林道終点付近]

 林道に下り立った場所まで戻ってみたが、やはり、正面の斜面は、崖で登れそうにない。ということで、先程、林道終点に行く途中、見つけた登れそうな場所まで、戻る。ここであれば、斜めに上がっていける。(写真下)
 取り付いてわかったが、地面は、コチコチに凍っていた
[尾根の登り口まで戻った]

 林道から上は、植林帯の登りだ。踏跡があまりはっきりしていなかったので、適当に登り易い場所を選んで踏み込む。
 左側からの太陽光線が眩しい。左手斜面に目立つものを見つけた。
[植林帯となる]

 ますます急斜面となり、足場も悪くなってきた。間伐された丸太が邪魔になる。まあ、この季節だから登れるが、夏ならば、どう見てもヒルの巣窟だろう。
[急斜面となる]

 植林帯を抜けたら、明るい自然林の急斜面となった。落葉のせいで直登は、滑りやすい。ジグザグにルートを取りながら、登っていく。
[自然林となる]

 登り詰めた場所は、尾根の先端のような場所。土管の側面に「下弁天」との手書文字を見つけた。ここが下弁天らしい。ちょっと小休止。 
  ....地図上の515m地点は、もう少し奥だと思うけど。

 この先は、以前、逆コースを歩いたことのある箇所だ。中弁天に向かう。(9:45)
 この先の尾根歩きは、ちょっとドキッとした。
[下弁天に到着]

 中弁天のピークからは、雲ひとつない青空の下、大山を眺める。(写真下)
 この中弁天には、確か「中弁天」と書かれた看板が松の木の根元に設置してあったのだが、今回、見当たらなかった。また、以前は、手前の木の幹に、赤と黄色のテープで「←P515」と記されたマーキングがあったのだが、それも見当たらなかった。
[中弁天からの大山]

 10:15、上弁天到着。
 ここで小休止とした。テルモスでホットコーヒーを作る。立ち飲みしながら、冬の遠景を味わう。
   ・中弁天方面                ・関東平野方面
[上弁天にて小休止]

 今日は、ここから下ることにした。(10:50)
 自己未踏ルートである二の足林道へ下るルートを選択。右手にシカ柵を見ながら、下って行く。(写真下)
[左奥は、鐘ヶ岳]

 途中、踏跡が曖昧な箇所があったものの、シカ柵に掛かっていた脚立を見つけたら、そこから立派な踏跡が続いていた。ということで、あとは、この踏跡を素直に従って下っていく。5分も下っていくと、踏跡は、立派な径路になっていた。
[作業径路に出た]

 植林帯の中を下っていく。シカ柵の扉を通過し、階段状の道を下っていくと、正面にシカ柵(その奥は小沢)にぶつかる。よく見れば、ここは丁字路だった。右折して進めば、二の足林道のゲートが見えてきた。(写真下)
 11:37、ゲートに出た。ここからは、車道(二の足林道)を下っていく。
[沢沿いに下っていく]

 このまま帰ろうと思ったが、ふと広沢寺という曹洞宗の寺に、一度も訪れたことがないことに気がつく。
 「よし、今日は、立ち寄ってみよう。」と、途中、左折し、寺に向かう。
 境内に入ると、立派な本堂に、ちょっとビックリ。
 参拝後、これまた訪れたことのない広沢寺温泉旅館に寄ってみた。
  ....旅館手前の車道は、何度も歩いているのに。
 [広沢寺]

 一軒宿の広沢寺温泉「玉翠楼」の玄関前に来ると、「日帰り御入浴のお客様は、露天風呂の御利用となります」の看板が掛かっていた。
 「露天風呂」の4文字に惹かれて、玄関に足を踏み入れてしまった。
[広沢寺温泉]

 露天風呂の先客は、一人の中年男性だけだった。だが、その男性は、さっさと上がってしまったので、広い露天風呂を独占することに。ということでデジカメを取り出し、浴槽に入った姿をセルフで撮影。
 ....だが、公表できない写真だらけ。広角レンズのデジカメ恐るべし。
 ちなみにこの温泉は、透明だが、ヌルヌル感タップリで、久々に温泉らしい温泉に入った。
 ....さすが強アルカリ泉
[露天風呂での注意書き] [宿の飼い猫(メタボなのか?)]

 一風呂浴びて、サッパリした身体でバス停に向かう。広沢寺温泉入口バス停に到着するも、まだ時間があるので、近くの店に缶ビールを買いに行く。
 しかしながら、ショッキングな事が。
 店の前には、大きな「酒」の看板があるというのに販売していなかった。(写真下右)
 ガッカリしながら、厚木バスセンター行きのバスを待つ。
 ....悔しいぞ。
[再び広沢寺温泉入口バス停] [貼り紙あり]


 今回は、お気楽山行になってしまいました。やはり、11月を過ぎて、身体が完全にメタボ状態なのが、いけないようです。今後は、脱メタボを目指したいと思います。
 なお、広沢寺温泉の露天風呂で、ゆったりと過ごせたのは、今回の収穫でした。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。