トップページ山行リスト(日付)>華厳山・仏果山・南山_記録20100110


華厳山・仏果山・南山

 山行日
2010年1月10日(日)         晴     同行者:AYさん、ミックSナッツさん
 コース
御門橋(7:25)〜(8:49)464m地点〜(9:31)荻野高取山(9:46)〜(10:06)華厳山(10:09)〜(10:40)経ヶ岳(10:48)〜(11:04)半原越〜<南山林道>〜(11:48)革籠石山(11:53)〜(12:31)仏果山(12:34)〜(12:57)半原高取山(13:32)〜(14:13)宮ヶ瀬ダム〜(15:02)南山(15:11)〜(15:25)権現平(15:27)〜(15:56)鳥居原ふれあいの館(16:03)〜(16:40)宮ヶ瀬
1月9日の新年会に出掛けようとする直前、パソコンを立ち上げましたら、AYさんから山へのお誘いメールが。
 「明日ですが、花立小僧さん、三浦アルプスだけでなく、相州アルプスも如何ですか。」
 メールには、予定コースも記されてありました。
 相州アルプスとは、仏果山の北側の高取山(半原高取山)から華厳山南東の高取山(荻野高取山)あたりの一連の稜線を指すようです。
 予定コースには、相州アルプスの他、北側の南山までコースに含まれています。一日で、こんなに歩けるものだろうか?と思うほどのロングコースでしたが、二つ返事でOKしました。
 詳しくは、以下をご覧下さい。 


 前日の新年会では、終電の2つ前で帰ってこれたので、それほど極端に寝不足になることはなかった。だが、口の中は、吐く息で、何だか焼酎臭く感じ、マスクをしてくればよかったかなと後悔。

 本厚木駅前のバス停に6:50到着。ここで、本日のパートナー、ミックスナッツさん、AYさんと合流する。お二人とは、昨年、蛭ヶ岳頂上で偶然出会い、バッタリコラボとして、一緒に蛭ヶ岳の市原新道を下りたことがあった。
. ....その時は、下山後、確か本厚木でAYさんと反省会。
 それ以来の山行だ。
 今日は、3連休の中日というせいか、車内には登山姿の人たちが目立つ。丹沢の話をしていると、時の経つのは早いもので、アッという間に御門橋に到着。(写真下)
 我々以外に降車する人は、いなかった。本厚木駅前と比べると、こちらの方がもっと寒く感じる。だが、今後の運動量を考え、アウターは、ここで脱ぐことにした。
. ....愛用の耳あてを着用。今回も対ハンター用にオレンジフリース。
[今回のスタート地点:御門橋バス停]

 7:25、アウターを脱いで、御門橋を出発。(写真下左)
 バス通りを戻るように進む。(写真下右)
[いよいよ出発(ミックスナッツさん撮影)] [バス通りを戻る]

 下った後、左折し、寺鐘橋を渡る。橋の向こうは、茶畑と宅地のようだ。
 ここをすぐに左折すると、小さな神社を見つけた。(写真下) その奥は、シカ柵が左右に走っていて、さらにその向こうは、尾根の斜面となっていた。
 先頭のAYさんは、シカ柵沿いを右に向かう。すると、シカ柵の扉が見えてきた。この扉を通過して、斜面に取り付く。
[小さな神社]

 意外や意外、この辺りは植林一辺倒と思っていたが、雑木林もあった。
 7:43、左手の視界が広がった。
 ここから眺めた大山は、ピラミッドのような四角錐ではなく、ちょっと大山らしくない格好だ。北尾根が水平にのびているので独立峰に見えない。
 8:10、銃声2発が突如、右手前方から聞こた。今日は、日曜日。やはり、狩猟が行なわれているようだ。
 ここまで、この尾根歩きは、予想以上に歩きやすい道だ。少し登っては、フラットになる、その繰り返しが続く。
[赤の手袋が目立つミックスナッツさん]

 8:22、急斜面となった。左側にはサクラ(山桜?)の大木が続いている。
 「このサクラは、人の手によるものですかね。」と、そんな会話をAYさんとする。
 
 暑くなってきた。耳あてを外す。
 斜面を登っていくと、シカ柵の横に石の祠を見つけた。
 正面には「秋葉山」と書かれてあった。火防(ひぶせ)の神様のようだ。元号は、「文化」と読めた。
[石の祠]

 このあたりが、464mピークかなと、前方を眺める。
 「もう少し先の方が高そうですね。」と、もう少し進む。
 「ここらが、最高地点でしょうか。」とAYさんが、指を差す。
 ここのピークが、煤ヶ谷高取山といわれる所のようだ。

 464mピークを過ぎ、下りになった。下りの場合、今日のお二人は、滅法速くなる。カメラで撮影していると、すぐに引き離されてしまう。
 やがて、ヤブツバキの花を左手に見ると、その向こうに白くなった丹沢山が見えた。
[464mピークの手前あたりにて]

 正面は、急な登りになった。最初は、そうでもなかったが、最後は、手を使って登るようになった。
 登りは、よくても、下りは、ちょっとロープが欲しいところだと思った。
[短いけど、急な斜面]

 登りが続いている。
 大岩が出てきた。ミックスナッツさんは、相変わらず先頭を黙々と進んでいく。
 このまま登りきれば、華厳山となるが、AYさんの方から
 「この辺りでトラバースしましょう」
と右手に軌道修正。というのも、ここで寄り道し、荻野高取山に行くためだ。
[大岩が出現]

 落葉の多い斜面をトラバースしていく。
 このあたりは、アブラチャンだろうか。根元から幹が分かれて伸びている木々が目立つ。
 すぐに一方の尾根に乗った。華厳山〜荻野高取山間のルートだ。
[トラバースしていく]

 先頭のミックスナッツさんが急停止。よく見ると、前方にハンターの背中が見えた。
 単独のハンターは、射撃体勢に入っていたが、すぐに体勢を仕切り直した。
 まあ、銃口の向け先は、反対方向だったが、一瞬、ドキッとする。
 「先の高取山まで行って、戻ってきます。」
とAYさんがハンターに伝えた。
. ....言っておかないと、この後、ヒヤヒヤ・ハラハラしそう。

 9:31、高取山(荻野)に到着したが、ここが山頂?という印象を持った。
 三角点の後ろに「高取山」の標識が立っている。ここで、コーヒータイムとした。歩き始めてから最初の小休止だ。周囲は、木立が多く、視界が広がって爽快な気分!というような山頂ではないが、自分にとっては、初めての登頂なので、新鮮な景色を味わえた。
 9:46、出発。
 前方左に大山が見えた。
 再びハンターの前を通過する。

[荻野高取山頂上にて]

 立派な山道を辿っていくと、急な登りに差し掛かった。(写真下) すでにトラバースして合流した地点は、通り過ぎていた。
 今日は、天気もよく、青空と冬木立の組合せは、見ていて清々しい気分だ。
[華厳山への登り]

 ゆっくり登っていく。緩やかになったところが華厳山の山頂だった。(10:06)
 ここでは、単独の男性が既に休憩中だった。今日初めて山中で出会った登山者だ。
 この山頂では、3分間の休憩後、出発する。すぐに植林帯の急な下りが始まる。
[華厳山頂上にて]

 鞍部から登り返す。ここから経ヶ岳への登りが苦しいところで、何度も立ち止まる。15分ぐらい、急登が続いた後、右手のシカ柵が終了。
 やがて息を整えられる程の緩やかな登りになり、山道の合流点(半僧坊からのルート)に出た。
 そこから経ヶ岳の頂上までは、1分もかからなかった。
[経ヶ岳への登り]

 10:40、経ヶ岳頂上到着。ここでは、何人かの登山者が既に休憩中だった。左手には、大山から続く丹沢山塊山が一望できる。
 「さて、先を急ぎますか。」
と出発。(10:48)
[経ヶ岳頂上にて]

 経石を見学した後、下りが続くと、またまたお二人の速度が上がった。とにかく速い。下り階段を小股で足が交互に動く姿は、とても人間業では無いように思えた。
[経石を通過] [半原越前での階段]

 長い階段を必死に追いかけて下っていくと、そこは、半原越だった。(写真下)
 「ここからは、ちょっとルートを変えましょう。」
ということで、南山林道を下っていくことにした。
 以前、この南山林道(といっても舗装路)が凍結しており、ハラハラしたことがあった。今年は、まだ凍結まで至ってなかった。
[半原越にて]

 やがて左手から半原中央林道が合流する。ここで左折し、その林道に入った。
 すぐに閉ざされた車両用ゲートがあり、通過後、
 「このあたりから取り付きましょう。」
ということで、左手の植林帯に入っていく。(11:15)
 いきなり急斜面となるが、木の幹に掴まりながら、歩きやすい箇所を選んで登っていく。
[植林帯の登り]

 11:22、ようやく尾根に乗った。
 ここからは、土が固くなり、だいぶ歩きやすい斜面となった。急であることには変わらないが。
 突如、作業経路に出たので、ここから経路を歩くことにした。だが、この経路、一向に登りにならず、左方向に尾根の斜面をトラバースしていくだけのようだ。
 「右手斜面を登り、尾根に出ましょう」ということで、経路を外れ、右手植林帯の中に突入し、急斜面を息を切らしながら進んでいく。
[尾根に乗った後も急登]

 尾根に乗った後、ピークを目指して登っていくと、標識のあるピークに出た。(11:48)
 1/25000地形図上の640m地点だが、標識には、「革籠石山」と書かれてあった。ここから再び、一般登山道を歩いていく。
[革籠石山という標識が立っていた]

 馬渡分岐を過ぎ、ヤセ尾根を進むと、通いなれた仏果山の鉄塔が見えてきた。
 12:31、仏果山頂上に到着。
 ここでランチタイムのつもりだったが、ひょっとしたら高取山(半原)にイガイガさんが来ているかもしれないとの情報があったので、先を急ぐ事にした。
 ということで、仏果山を12:34、出発。
 歩きやすい山道だと、お二人の歩行スピードは、どんどん加速されるようだ。この先、歩行ピッチが上がっていく。
[仏果山頂上にて.]

 高取山(半原)には、12:57、到着。
 山頂には10人ぐらいの登山者が休憩中だったが、イガイガさんの姿は、見当たらなかった。
 「ちょっと時間帯がずれてしまったようですね。」
等と話しながら、ランチとした。
 AYさんから缶ビールの差し入れがあり、グイッと一気に飲み干す。
  ....AYさん、ありがとうございます。
 その後、ミックスナッツさんからは、熱い味噌汁を戴く。
  ....ミックスナッツさん、ありがとうございます。


 13:32、高取山(半原)を出発。今日は、これで煤ヶ谷高取山、荻野高取山、半原高取山と高取山三山を踏破したことになる。
 冬木立の、見ていて何か芸術的だな〜と思わせるような林を通過する。
[高取山(半原)頂上にて]

 送電鉄塔を過ぎると、いきなり視界が広がり、目の前に宮ヶ瀬湖が一望できる。初めての人には感動的な光景かもしれない。ここで小休止とした。対岸には、これからの予定コースの南山方面が見えた。
[視界の広がる尾根の先端部分]

 14:01、ダム展望台で、宮ヶ瀬ダムを見下ろし、ちょっと眺めを楽しむ。(写真下左)
 その後、急な階段(おそらく丹沢でも5本の指には入るほどの急な階段)となるが、ここでもお二人のスピードは、信じられないほどの速さだ。(写真下右)
 観察すると、経ヶ岳の下りの時と同様、腿から下だけが激しく上下運動し、上半身は静止しているかの如く、微動もない姿だ。昔の漫画だと、よく全速力で走る姿が、下半身が車輪のように描かれるが、まさにそんな感じだった。
[ダム展望台] [とても急な階段]

 14:10、宮ヶ瀬ダムに下り立った。ここからダムの上を通り、南山方面に向かう。
 3連休の中日だが、観光客は少なく、観光地という感じが、しなかった。
[宮ヶ瀬ダム上にて]

 ダムを渡った後、少し右手に行った所で、斜面に取り付く。だが、これは、大苦戦してしまった。
 ノイバラの棘、蔓系の木々で、まともに直進できないのだ。斜面の中間点ぐらいまで来たところで、どうにか脱出に成功した。
[棘と蔓で大苦戦]

 尾根に登ったところで、一般登山道にぶつかり、ここを西側に進み、南山を目指す。もう時間が遅いのか、他の登山者の姿は、見当たらなかった。
 15:02、南山に着いた。
 湖の対岸には、先ほどの高取山(半原)などが見える。残念ながら、蛭ヶ岳方面は、眩しい程の逆光になり、撮影には不向きな時間帯だった。
[南山頂上にて]

 この後は、一気に権現平へ。段々と日が傾いてきたように感じる。
 15:25、権現平に到着するが、すぐに出発。(15:27)
 15:36、送電鉄塔に出た。湖の対岸には、先ほど訪れた尾根の先端部分が見える。見晴らしの点では、やはり高取山の方が、優れていると思えた。
 ここで初めて南山山域での登山パーティ(家族連れのグループ+ワンちゃん)に出会った。
[送電鉄塔下で高取山を眺める]

 この後、先を行くお二人は、信じられないほど、加速していく。こちらも駆足で追っかけていく。
 途中、二人連れのハイカーを追い抜いたが、さぞかしビックリされたことだろう。

 15:51、車道に出た。車道を歩いている時、
 「なんで急に超特急になったのですか。」
とお二人に尋ねると、どうもゴールが近くなると、いつもこのパターンらしい。特に今回のように下山後、ビールが買える場合、さらなる加速力がつくようだ。
[車道に出た]

 15:56、鳥居原ふれあいの館に到着。
 ここの駐車場は、観光客などで賑わっていた。先ほどの宮ヶ瀬ダムよりも人出が多いぐらいだ。
 缶ビールで乾杯する。バスの発車時刻まで、時間があることは、わかっているので、宮ヶ瀬バス停までは、ゆっくりと歩いていく。
 16:40、宮ヶ瀬バス停着。
 まだバスの発車までに時間があるので、買出しに。
  ....3度目の乾杯。
 [宮ヶ瀬バス停に到着]


 今回は、充実した山歩きが楽しめました。単独でしたら、最後の南山は、パスしたことでしょう。
 ミックスナッツさん、AYさん、ご同行ありがとうございました。
 しかしながら、お二人の下りの速さには、ビックリしました。単独行の場合、撮影と称していかに休んでいるかが、よくわかりました。
 聞けば、お二人は、明日も丹沢ロングコースとの事、その健脚ぶりには、脱帽です。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。