トップページ山行リスト(日付)>大山_記録20100213


大山

 山行日
2010年2月13日(土)        雪      単独行
 コース
蓑毛(8:11)〜(11:00)大山(11:34)〜(12:56)蓑毛越(13:03)〜(13:10)浅間山(13:13)〜(14:03)林道合流点(14:05)〜<浅間山林道>〜<阿夫利林道>〜(15:05)大山駅バス停
 最初は、久々に大洞山・三国山へ行くつもりでしたが、朝、思った以上に天気が悪いので、近場の大山に急遽、変更しました。雪景色の風景写真が、期待できるかなとワクワクしながら、中型カメラを背負っていきましたが、さて、その結果は、如何に。
 詳細は、以下をご覧下さい。 


 秦野駅には、7:28着。
 ヤビツ峠行きのバス停に向かうと、そこには、蓑毛までの貼紙が。(写真下) やはり、ヤビツ峠までは無理だったかと納得。
 まあ蓑毛から歩いても1時間プラスだからと、割り切り、乗車。
 7:35、定刻通り、バスが出発する。(車中の登山者は、11人程度だった)
 蓑毛への登り坂を進むうちに小雨は、雪に変わっていった。
[本日のヤビツ峠行きは、蓑毛止まり]

 蓑毛で下車し、雪が舞う中、雨具を着用。だが、野球帽を持ってこなかったため、眼鏡に直接、雪が当たり、これは、失敗と後悔。やはり、ツバのある帽子が必須だった。
 その後、缶コーヒーを飲んだりしていたら、既に他の登山者の姿がなかった。

 8:11、ヤビツ峠に向かって出発。春岳沢を渡る前に、通行止の看板を見る。すっかり忘れていたが、柏木林道は、昨年の台風で道が崩壊し、通行止だったのだ。今回は、途中で柏木林道から外れる予定なので、崩壊地がその先であることを期待しつつ、まあ通れなければ、引き返すつもりで前進。
 春岳沢を渡り、尾根をトラバースするように進む所で、登山道が狭くなっていた。だが、それほど意識することもなく通過。帰宅後、山と高原地図28丹沢(2010年)を買ってみたら、驚いたことにその狭くなった箇所が崩壊地点だった。
[蓑毛バス停]

 途中で林道を外れ、踏跡のない真っ白な尾根を登り、ベンチの前に出た。(写真下)
 既にヤビツ峠から大山に向かう踏跡がついている。よく見ると、2人のようだ。この時間帯で、2人といえば、AYさんとミックスナッツさんではないかと推察。
 (帰宅後、この推察は、半分当たっていた。お一人は、AYさんだったのだ。)
[ヤビツ峠から先のベンチに出た]

 今日は、付着した氷の重さに耐えられず、枝が随分と山道上に垂れ下がっている。おかげで、通過する度に腰を低くして歩かなければならない。その度に、フードの中に氷が入り、冷たい思いを何度か経験。
 曇天の中で、今日は、冷凍室の中にいるような光景が続く。こんなに雪と氷だらけの樹林を丹沢で見たのは、ちょっと記憶が無い。
[コチコチに凍った樹林帯]

 10:38、下社からのルートと合流。
 下社からのルートでは、かなりの踏跡がついていた。こんな天気でも、結構、登ってくるようだ
[下社からの山道と合流]

 雪が降ると、いつも撮影してしまうグレーチング階段。格子状の構造物上を歩くのを嫌がるというシカの習性を利用し、シカの進入を防ぐというものなのだが、格子状の上に雪が積ったら、楽々とシカは通過できてしまうのではないかと思ってしまう。
  ....そんな大雪は、ないか。
[雪が付着したグレーチング階段]

 雪の歩行に苦労し、ようやく最初の鳥居に到着。(写真下)
 雪と氷の世界が広がり、目の前の光景を見ているだけで凍えそうな気分。
 下社合流点からここまでの間で、すでに何人かの下山者と、すれ違う。
[ようやく手前の鳥居に到着]

 奥の院まで登り、大山山頂に到着。(11:00)
 意外にも、山頂には、2,3人しか居なかった。AYさんの記録によれば、大山山頂には、9:25〜9:55滞在との事。AYさん到着時には、まだ誰も居なかったらしい。
 再び、御神木のところに戻って中型カメラを取り出す。
 今日は、御神木を被写体とした。
[奥の院]

 11:34、頂上を出発。来た道を引き返し、その後、下社方面へと下っていく。
 大山登山口20丁目の富士見台到着。(12:00)
 富士山方面を眺めるが、今日はガスで何も見えず。(写真下)
[富士見台から富士山方面を眺める]

 12:10、16丁目に着く。ここは、下社と蓑毛越との分岐点だ。(写真下左)
 若い女性3人組が、ここでアイゼンを装着し、山頂へと出発していった。蓑毛越方面には、まだ足跡は少なかった。これであれば、静かな山行になると思っていたら、単独行の男性、男性3人組、親子3人組と、立て続けに登ってきた。親子3人組のパーティでは、小さな女の子も、しっかり軽アイゼンをつけていたのが印象的。だいぶ踏跡が増えてしまったな〜と思いながら、蓑毛越への道を選択。
 途中、石仏6体に手を合わせる。(写真下右)
 造立された元号を探してみたが、よくわからなかった。
 12:50、最初の蓑毛への分岐点に到着。ここで踏跡の殆どは、右手の蓑毛へと続いていた。尾根沿いの踏跡は、ないかと探したら、一人の足跡を発見。どうやら、この一人だけが、蓑毛越の方へ向かっていた。
[16丁目にて] [6体の石仏]

 12:56、蓑毛越着。(写真下)
 ここは、十字路だが、左右の道に踏跡は、見当たらなかった。(左折:下社、右折:蓑毛)
 さて、どうするか、小雪がちらつく中、地図を広げる。やはり、このまま尾根を進もうと決める。
[蓑毛越にて]

 先ほどの一人の踏跡が尾根伝いに残っていた。
 その踏跡に並んで歩こうとすると、この人の歩幅は、極端に広い。どうやら、この人は、雪道を走っていたようだ。
 左手に電波塔が見えてきた(本来であれば蓑毛越からも見えるのだが、今日はガスで見えなかった)ところで、山道を外れ、左手の斜面を斜めに登っていく。目指すは、浅間山の頂上の三角点である。いつもピークを巻く山道を歩いていたので、この頂上には、一度も行ったことがなかった。
 すぐに三角点(679.6m)は、見つかった。(写真下左)
 ピークと言ってもフラットな尾根の上といった感じの場所だ。周囲は、植林だらけで視界は、芳しくない。

 そのまま尾根の背筋に歩いていく。
 すぐ石祠を発見。(写真下右) 積った雪の中の石祠は、風雪に耐えた姿に見え、何となく歴史の重みを感じる。
 尾根沿いに進むと、やがて下りとなり、右手から先ほどの山道と合流。ここからは、道幅が広がり、林道のようだ。
[コ浅間山の三角点] [石祠があった]

 前方に薄っすらと2つの電波塔を見る。すでに塔があることを知っているので、あまり驚きもしないが、知らない人から見れば、突然の出現にさぞかしビックリするだろう。
[巨大な電波塔]

 巨大な電波塔を過ぎた後も、続けて2つの電波塔を見る。やれやれ、ここは、電波塔銀座だ。その電波塔の横を通り過ぎ、尾根沿いの山道を望む。
 延々と植林帯の歩きが続く。
 送電鉄塔(秦浜線No.9)の横を通過すると、一本の樹木が目に入った。

 14:03、林道に出た。正面に浅間山林道の看板を見る。看板には、左が伊勢原市で右が秦野市と、この場所が市境であることも表示されてある。
 さてこの先、どうしよう....ちょっと立止まって考えた後、地図を見て左折することにした。舗装された林道であるが、初めての道だったので、興味津々。
[林道に出る直前にて]

 林道横に水呑地蔵を見る。
 石碑には、この地で彷徨する旅人が、この泉にて命を長らえたということで、この所に地蔵菩薩を開眼、人は、それを水呑地蔵と称し、伝えられるというようなことが記されてあった。
 地蔵の奥は、植林帯。見上げると、ちょっと圧倒される。
[水呑地蔵]

 14:28、林道から右に分岐する道を見る。
 地図で確認すると、このまま左の浅間山林道を通っていくより、右手の道に入ったほうが、近道であることがわかった。そんな訳で右手の道に入っていく。
[林道分岐点]

 林道から外れ、右手の道に入ると、何やら古そうな石碑と石祠があった。(写真下左)
 先ほどの水呑地蔵といい、林道以前から生活道として存在していた道だったのかなと推察。

 その石碑を左に見て、進んでいくと、なんと未舗装路が二手に分かれていた。地図上では、1つの破線しか記されておらず、ちょっと右往左往。植林帯の看板を見て、左手の下っていく方が進路方向として合っていると判断し、進む。(写真下右)
[石碑あり] [左も右も未舗装路]

 最初の10mぐらいは、未舗装の林道と思っていたのだが、すぐさま、山道レベルの道幅になった。(写真下)
 静寂な中、小雪がちらつく。なんだかクマでも出てきそうな雰囲気だったので、クマ鈴を取り出す。
[道はすぐに狭くなる]

 山道を下っていくこと、約15分で、舗装路に出た。阿夫利林道だ。
 ここを右折し、今日は、このままバス通りに出ることにした。
[再び林道(舗装路)に出る]

 林道を下ったところが、大山駅バス停だった。ここまで下ってきたら、雪が雨に変わっていた。
 傘を差しながら、どうにか雨具を脱いだ後、伊勢原駅行のバスを待つ。
 [雨の中、大山駅バス停に到着]


 街中では、今日、雨だったらしいのですが、山は、小雪でした。そんな訳で、山中を歩くことは、それほど苦になりませんでした。
 雪が降った後の山行は、丹沢といえども、景色を一変させてしまう訳で、いつも楽しみにしています。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。