トップページ山行リスト(日付)>谷ヶ山_記録20100322


谷ヶ山

 山行日
2010年3月22日(月)        晴     単独行
 コース
川西橋(7:50)〜(7:55)清水中学校〜(8:26)塩沢集落〜(8:30)不老滝(8:54)〜(10:04)344号鉄塔(田代幹線)(10:15)〜(11:06)614m峰(大久保山)〜(12:20)525.9m峰(谷ヶ山)(12:25)〜(13:01)484m峰〜(14:04)R246陸橋下(14:07)〜(14:43)駿河小山
 今回は、静岡県との県境に近いというか、殆ど県境の谷ヶ山方面を久々に歩いてきました。植林帯が多く、地味な山域ですが、私にとっては、懐かしくて、楽しみのあるエリアです。ということで、下記を目的に歩いてきました。
  (1)塩沢集落の再訪(ちょっと見たいものあり)
  (2)塩沢に続く山道のルート確認
  (3)復活後の「不老の活路」の確認

 以下、詳細をご覧下さい。


 谷峨から西丹沢行きのバスに乗り、川西橋にて下車。5分も乗っていなかった。
 今日は、天気が良さそうだ。日が照りつける舗装路を歩く。バス通りを歩くよりは、こちらの旧道の方が情緒があるだろう。そう思い、川西橋から清水中学校・小学校の横を歩いて、河内川の右岸を歩く。
[川西橋バス停] [小学校(奥)]

 やがて道は、塩沢橋の先で、塩沢集落に向かう道に合流する。左手奥には、採石場が見えた。山が削り取られている人工的な光景だが、正面の集落を見ていると、長閑な里山といった雰囲気だ。
[塩沢橋にて]

 最奥の民家が集まっているエリアに来たら、道を左折し、沢の方に向かう。すると、すぐに沢に出る。その先には、対岸への小さな橋が架かっている。(写真下) 近づいてよく見ると、橋は、ガードレールが使用されていた。
. ....凹んだ所に靴が挟まるとパニックになる。

 橋を渡り、山道を進む。すぐにまた橋が現れる。
 そろそろ、この辺だったような....と思い、右手を見る。
[塩沢の集落の横から沢に入る]

 撮影を十分堪能した後、出発。(8:54)
 山道が沢沿いに続いている。左の沢が近づいた。右は、切り立った崖である。確か、ここで山道に合流したんだ...初めて訪れた時、今の逆コースで山から下ってきたのだが、この山道が見つからず、仕方なく沢沿いに歩き、ここで沢から山道に合流したことを思い出す。

 実は、今回の山行目的の一つが、冒頭に説明したようにこの先の山道のルート確認なのである。逆コースを歩いたとき、なんでこの山道に直接、出られなかったのか、どこで道を見失ったのか、そのことをいつか確認したいと思っていた。
 前回、歩いていない山道を突き進む。道は、明瞭だ。何やら人工物が見えてきた。石垣だ。(写真下左) 昔、ここには、何があったのだろう。人家だろうか。畑だったのだろうか。ここを訪れた人々は、おそらく誰もがそう思うだろう。
 そんな石垣を見て進むと、沢に出た。(写真下右)
 道は、対岸に続いている。だが、ここには橋がなかった。下流の対岸をよく見ると、「く」の字に折れたガードレールが目に入る。これが、以前、橋だったのかなと思いながら、飛び石を使って沢を渡る。
 すると、またしても石垣が見えた。結構、石垣エリアは、広い。
[不思議な石垣] [沢を渡る]

 どんどん奥に進むと、道が曖昧になったので、少し戻って、手前の石垣寄りを歩いていく。すると、家屋が倒壊したような場所に出た。(写真下)
 ここは、何となく見覚えがあった。前回は、まだ3次元の建屋だったが、今回は、ペチャンコの2次元状態だ。そうか、ここで道を見失ったのだ....前回、逆コースを歩いてきて、この場所に立ったとき、この廃屋の先に行かず、少し戻った後、沢に向かい、そのまま沢沿いに歩いてしまったのだ。
 廃屋を通り過ぎれば良かったのに、バックしてしまった。これが、前回、道を見失った原因だった。
 そうわかってしまうと、今回、ここを訪問した甲斐があったというもの。
 ひとりでニヤニヤしながら、廃屋跡を通過する。
[廃屋跡に出た]

 廃屋跡の後ろは、植林帯の中に作業路が続いているのが見える。(写真下左)
 この先は、以前歩いたルートだ。植林帯の中を登っていくが、途中で、経路がわからなくなった。だが、慌てることなく、とにかく上へ上へと進む。やがて、前方に送電鉄塔が見えてきた。
 10:04〜10:15、鉄塔下で小休止。銘板があり、田代幹線No.344とある。(写真下右)
 ここで、小さなパイナップル缶詰を取り出し、食べ始める。最近、ハマっている缶詰で、量が手頃、缶切不要ということで、ザックに一個、入れている。 
[植林帯の登り] [送電鉄塔:田代幹線No.344(振り返って撮影)]

 尾根筋を登っていく。植林帯が続くかと思ったら、急に自然林に飛び出た。(写真下)
 この自然林エリアについては記憶が無かった。
[植林から自然林に飛び出た]

 尾根沿いに送電鉄塔も続いている。
 そんな訳で左手に鉄塔が見えたら、寄り道し、撮影していく。(写真下左、右)
  ....No.342鉄塔の場合、少し戻るように歩いた。
[送電鉄塔:田代幹線No.343] [送電鉄塔:田代幹線No.342]

 11:06、前方が広いフラットなエリアとなった。大久保山頂上に近づいたようだ。
[大久保山(614m峰)方面]

 11:15、大久保山(614m峰)頂上に到着。(フラットなので、この辺りを勝手に頂上と判断)
 懐かしい山頂だ。これを撮影した後、再び、戻るように進み、山頂下の送電鉄塔に向かう。
  ....今日は、送電鉄塔にこだわる。
[大久保山頂上]

 山頂すぐ下に送電鉄塔が現れる。No.341。(写真下左)
 近づいた後、ここから、再度、山頂に登り返そうかと思ったら、山頂横をトラバースするように道が続いていた。次の送電鉄塔への巡視路のようだ。ということで、山頂に向かわず、この道を進んでみる。

 11:34、山道に飛び出た。目の前には、特徴あるI翁の手製道標が立っている。「不老の活路」に合流したと分かった。I翁の道標は、以前もこの場所に立っていたのだが、今の物とは、違っていた。新しい道標が立てられたようだ。
 その先に、送電鉄塔が見えたので、鉄塔下まで歩いていく。(写真下右)
[送電鉄塔:田代幹線No.341] [I翁の私設手書き道標が復活]

 送電鉄塔No.340に到着。ここで、ランチタイム。食事をしながら鉄塔を見上げる。今日は、これで、344、343、342、341、340と、5つの鉄塔に出会うことができた。距離が短く、こんな効率的なコースは珍しい。
  ....送電鉄塔マニアには、いいかも。

 食事を済ませ、ここから南方向へ、「不老の活路」を下っていくとにした。(11:44)
[送電鉄塔:田代幹線No.340]

 山道の途中には、以前とは違ったI翁の道標が立っていた。なかなか凝ったデザインで、見ていて飽きない。
[手製道標]

 12:08、左に分岐する道あり。1/25000地形図で確認すると、左は、破線で記されており、谷ヶ山の北側をトラバースするルートだ。ここで、その左ルートに少し入った後、右手の南側ピーク(谷ヶ山)の斜面を登っていく。(写真下) 植林帯の中で、伐採された木が転がっており、歩きにくい斜面だった。
.  ....だがヒルは、いないので天国のよう。
[谷ヶ山に直登]

 12:20、谷ヶ山頂上に到着。(写真下左)
 植林だらけの山頂で、視界は、ゼロに近い。1/25000地形図上では、ここに三角点が記されていたので、探してみる。以前も探したような記憶があるのだが、覚えていなかった。
 だが、三角点は、あっさり見つかった。(写真下右)
[谷ヶ山頂上にて] [三角点]

 谷ヶ山頂上を西に下って、再び山道「不老の活路」に合流する。
 12:43、右手に分岐路を見る。(写真下:右のピンクの矢印)  だが、分岐点近くはササで蔽われ、分岐点と知らなければ、右手ルートに入り込むことは、ないようだ。
 右のルートは、1/25000地形図にも破線で載っている経路で、いつかは、辿ってみたいと思うのだが、ササヤブが続いているように見え、なかなか飛び込む勇気が出ない。
  ....以前、逆ルートで挫折した経験あり。
 ここは、直進(黄色のルート:不老の活路)していく。
[分岐路]

 13:01、484m峰に到着。(写真下)
 このピークも懐かしい。但し、山道は、少し頂上手前を通っている。
. ...以前、ここが谷ヶ山でないかと思ったこともあった。

 ここも植林に囲まれ、山頂といっても、遠景を楽しむことはできない。赤ヘルの道標が印象的。
[484m峰にて]

 この先は、I翁の道標や案内板がいくつも現れ、一つ一つ立止まっては、文字を読む。(写真下左) そんな訳で、読んだり、撮影したりして、だいぶ時間がかかってしまった。
 13:16、分岐点。(写真下右)
 左は、県境尾根ルート。このルートは、以前、逆コースで歩いたことがある。この道標によれば、この先、左のルートでは、道標なしとのこと。
 今回は、右の生土ルートをチョイス。こちらも以前、歩いたことがあるのだが、今回、どのように整備されたのかが知りたく、右ルートを選択した。
 ....こっちは、まだ私設道標あり
[全部読むと結構、時間がかかる] [分岐点での私設道標]

 分岐点を右折してすぐ、手書き道標が目に入る。(写真下) 
 道標には、「この下の凹地は、赤根沢の源 滝があり、下りられません」との記載あり。確かに左手は、沢の源頭部のような形状だ。
[私設道標が続く]

 13:36、尾根筋から外れて急斜面を下るようになる。ここには、青い手摺が取り付けてあった。(写真下左) 以前は、ロープだけだったような気がした。今回、かなり改善されており、これなら小さい子供でも歩けるだろう。
 スタスタと急斜面を下っていくと、沢に出た。ここを左折し、沢沿いに歩いていくと、R246の高架道路が見えてきた。(写真下右)

 車道に出たところで左折し、左に沢を見ながら、緩やかな下り道を進んでいく。いつの間にか、登山者の姿が前方や後方に見える。どうやら不老山からの帰りのようだ。
 幅広い車道に出たところで、右折。
[青い手摺がついていた] [町に出る]

 車道に出たところで、直接、鮎沢川を渡れるルートがあれば、駿河小山駅は、だいぶ近くなるのだが、工場があるだけで、一般道は、無い。長方形の3辺を歩くように、富士見橋を経由して駅に向かう。
 富士見橋でも手書道標を見掛けた。(写真下)
 今回、大久保山からここまで歩き、「不老の活路」の道標が復活したことが分かり、ひと安心。(ここ富士見橋にあったI翁の道標には、「不老の活路が小山町のトレイルロードの一部に入りました」とも書かれてあった。このお蔭で、先程の急斜面には青い手摺がついたのかなと推察)
[富士見橋にて]

 14:43、駿河小山駅に到着。改札を通り、ホームに下りる。
 ホームからは、意外な光景が。
 国府津行きの上り電車は、14:51発。それまで、カメラをしまうことなく、撮影していた。
 [駿河小山駅に到着]


 今回、冒頭に掲げました3つが目的は、クリアでき、実際には、それ以外に送電鉄塔に拘った歩きが出来ました。結果として、満足のいく山行となりました。
 この辺り、まだまだ歩いてみたいルートがいくつかあり、自分にとって飽きないエリアです。
 ヒルがいない筈(?)なので、いつかまた訪れてみたいと思っています。
 ....植林帯だらけなのですが。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。