トップページ>山行リスト(日付)>境界尾根・大山三峰山_記録20100327
煤ヶ谷(7:30)〜(8:13)谷太郎林道終点(8:23)〜<境界尾根>〜(11:06)七沢山(11:19)〜(11:41)大山三峰山(11:56)〜(13:18)八丁経路入口〜<八丁経路>〜(14:56)煤ヶ谷 |
狩猟期間が終わり、ヒルの出ない時期に三峰山の境界尾根を歩きたいと思っておりましたが、なかなか踏ん切りがつかず、いつの間にか、3月下旬となってしまいました。 既に東丹沢では、ヒル出没情報が出ており、もう遅いかも知れない...と思いつつ、今回、訪問してきました。
結果的には、ヒルの出るような気温では、ありませんでした。これは、ラッキーだったというべきか、とにかく予想外の天気にただ、ただ驚くばかりです。 詳細は、以下をご覧下さい。 |
昨夜の天気予報では、今日の降水確率は、ゼロで、そんなに悪い天気ではなかったと思ったが、本厚木の上空を見上げると、厚い雲で覆われていた。
煤ヶ谷でバスから降りたら、何と小雪が舞っていた。3月も終わると言うのに雪とは...そう思いながら、谷太郎川沿いに進む。(7:30)
林道を歩いているうちに小雪は、いつの間にか止んでいた。宝尾根の名前の元となったと言われる標柱「清川宝の山」を久々に見た後、マス釣場が現れる。
この谷太郎林道、地図では、長く見えるが、実際に歩いてみると、それほど長く感じられない。前方に林道終点が見えてきた。 |
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[今回のスタート地点:煤ヶ谷バス停] |
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林道終点の小広場に到着。(8:13)
駐車している車は、4台。皆、釣り人の車のようだ。
....釣竿を持ったオジサンが目の前に出てきた。
ここで、ザックに取り付けてある温度計を見ると、5度。予想外の気温だったが、この寒さでは、ヒルは出てこないだろうと前向きに考える。だが、今度は、ポツリポツリと小雨が降ってきた。雨具を着るまでもない...そう思って、ザックカバーだけ取り出す。
8:23、谷太郎川を渡り、そのまま直進し、大小屋ノ沢右岸についている作業道に入る。
....ここでも釣り人とすれ違う。 |
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[谷太郎林道終点] |
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ちょっと登れば、分岐点に到着する。右は、大小屋ノ沢右岸へ、左は、尾根の背筋へ続く経路だ。
左手の尾根筋の道を進む。雨は、霙を含むような小雨となった。
....寒〜 |
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[分岐点で尾根ルートに進む] |
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植林帯の中の踏跡を確認しながら登っていく。急斜面は、滑りやすく、歩きにくい。(写真下左)
そのうち、切り株には、雪が付着していたことに気がつく。(写真下右) こんな標高でも昨日は、完全に雪だったのかと、ちょっとビックリ。
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[植林帯の中を適当に登る] |
[切株に雪] |
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前方右にシカ柵が現れる。壊れた扉があったので、扉を通過し、左にシカ柵を見ながら登っていく。このあたりの切り株には、はっきりと雪が粉砂糖のように付いていた。 このまま登っていくと、シカ柵から出られなくなるのではと思い、途中、倒れたシカ柵の所で反対側に渡る。
シカ柵を右に見て正解だった。左のままだとシカ柵にぶつかり、引き返すところだった。 |
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[シカ柵を右に見ながら進む] |
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9:28、再び右手にシカ柵が現れ、前方は、少し傾斜が緩くなる。(写真下) 息を整えるには、丁度いい。しかし、今日は、気味が悪い程、静かな山だ。鳥の鳴声、風の音、何も聞こえない。 |
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[少し傾斜が緩くなった] |
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相変わらず、右手にはシカ柵が続いている。棘の混じる、歩きにくい樹林帯を通過すると、見覚えのある光景が広がった。ここは、昨年3月、キャンプの後、境界尾根を横断するようなルートを辿ったとき、到着した所だった。(9:47) |
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[昨年3月に訪問した脚立のある所] |
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さらに少し登ったところが小ピークだ。(写真下)
1/25000地形図上での760m圏峰と判断。ピークと言っても周囲は樹林で、風景は楽しめない。また曇天で、今一つ気分も晴れない。足下に「第二六号」という標石が埋設されてあった。 |
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[小ピークにて] |
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「第二九号」の標石を通過。(写真下) このあたりは、雪が薄っすらと残っていた。ここで日が射すようになった。天気予報の通り、これから晴れてくるのかもしれない。 |
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[この辺りは、まだ問題なし] |
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小ピーク直前にて撮影。(写真下) この辺り、雪で濡れた岩が多く、慎重に通過する。 |
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[[小ピークを通過する] |
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ヤセ尾根ゾーンを通過する。このヤセ尾根ゾーンが境界尾根の核心部。左も右もスリル感あり。よく木が立っているなと思うぐらい、急斜面だ。雪がついて滑りやすい状況で、気が抜けない。 |
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[ヤセ尾根を通過] |
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前方に小ピークを見る。(写真下) アップダウンの多いルートだ。
10:30、小ピーク到着。ここのピークも、樹林帯で視界は広がらない。
第三二号標柱を通過した後の下りが、一苦労だった。ロープを出そうかと迷ったが、結局使用しないで、少し右に迂回するようにして下っていく。 |
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[小ピークを見上げる] |
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10:43、下りきった。
この後は、登り返しとなる。相変わらずヤセ尾根状態だ。だが、時々日が射し込んでくる。やはり、これは、天気回復の前兆のようだ。
この登りが終われば、七沢山である。そう思うと、足取りは軽い。 |
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[砂糖を塗したような稜線] |
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11:03、一般登山道と合流した。すぐ先が七沢山だ。ここまで来ると、陽が常時、照りつけてくる。どうやら天気予報通りの天気になったようだ。
七沢山ピークで小休止する。日が射しても風が冷たく、ウィンドブレーカを思わず着込む。 |
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[七沢山に到着] |
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11:19、一般登山道を歩いて三峰山へ向かう。雪が付着した木の階段には、精神を集中して通過。
. ....ウソウソ、階段の横を下っていく。
さすがに一般登山道だ。すれ違う登山者が多い。 |
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[一般登山道も雪あり] |
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11:41、三峰山到着。(写真下左)
ベンチには、女性2人組と、単独男性が話していた。ここでランチタイムとした。
三角点は、どこかなと探すと、目の前にあった。だが、三角点の柱石は、頭部が欠け、埋設部分が土中からむき出しになっていた。むき出しの分だけ、山頂の土が流出したということだろうか。(写真下右) |
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[大山三峰山頂上にて] |
[三角点] |
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三峰山頂上を出発。(11:56)
やたらと木の橋、階段が現れる。雪が解けて濡れており、滑りやすい状態だ。一般登山道と言えども侮れない。(写真下)
北峰を通過し、雪が消え、ホッとすると、東側の急斜面を下る途中、木橋の上でコケてしまった。運悪く橋の左側に落ちたら、U字上の涸沢急斜面を転げ落ちていくところだった。 ....雪が消えたと思ったのが、甘かった。 |
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[濡れた木の階段は、恐ろしい] |
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北峰下の平地のベンチで小休止した後、出発。 12:57、崩壊地の上を通過。
ここには、そのうち倒れてしまうのではないかと思える一本の松の木がある。(写真下) よく見ると、根の半分以上は、土が付いていない。そんな訳で思わず「頑張れ!」と声をかけたくなるような木である。 |
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[根元の半分に土無し] |
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すっかり、いい天気に変わってしまった。これだと、ヒルが出てきそうだな〜と思いつつ、稜線を歩くと八丁経路の分岐点に到着。(13:18)
ここで右折し、八丁経路の尾根筋を下ることにした。 |
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[八丁経路入口] |
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初めての八丁経路ということもあり、1/25000地形図を見ながら、下っていく。歩きやすい尾根で気分がいい。モミの木が目立ち、緑色がやたらと目に入る。
途中、クマの寝床?のような木の枝が集められたものを見て、すぐにクマ鈴を取り出す。 |
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[歩きやすい尾根を下る] |
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自然林が終わり、植林帯に入る。左右がシカ柵で囲まれた間の道を下っていく。(写真下)
この後、左のシカ柵が終了したと思ったら、すぐにまたシカ柵が現れ、再び左右がシカ柵となった間を通り抜ける。シカ柵に扉や脚立があっても、そちらには向かわず、ひたすら尾根筋を下っていく。 |
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[シカ柵の間を通過] |
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尾根筋のやや左側の斜面を進む。上空は、青空が広がっている。朝の曇り空がウソのような天気となった。ヒルが出ませんように〜と、祈りつつ、小走りで下っていく。 |
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[歩きやすい尾根道] |
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尾根筋を忠実に下っていくと、道を見失ってしまった。だが、それでも適当に進んでいくと、左手に経路を発見。今日は、ツイているな〜と思いながら、経路を下っていく。経路は、左手の斜面を下っていくようになる。大きなジグザグ路だ。 |
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[植林帯をジグザグに下っていく] |
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14:42、階段を下って、車道に出た。(写真下)
ここで、ヒルチェック。ラッキーなことに一匹も見当たらなかった。振り返ると、階段の入口には、「煤ヶ谷平成の森」という標柱が立っていた。この経路は、単なる植林帯の作業経路なのだろうか。
車道を下っていく。 |
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[階段を下り、車道に出た] |
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民家の横を通り、一本道を下っていくと、丁字路に出た。(写真下) 左手の沢は、水ノ尻沢で、右手をちょっと進めば、清川リバーランドだった。 |
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[朝、通った道に出る] |
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14:56、煤ヶ谷バス停に到着。バス停では、すでに待ち行列ができていた。天気予報が悪くなかったせいか、今朝の天気の割には、登山者が訪れていたようだ。
空を見上げると、青空が広がり、今朝の曇り空が信じられない。天気予報は、ようやく当たったな〜。そんなことを思いながらバスを待った。 |
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[煤ヶ谷バス停にて] |
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今日の前半は、境界尾根のスリルある稜線歩き、後半は、天気がよく、歩きやすい八丁経路の尾根下りと、いろいろと楽しめた山行でした。
....ヒルも出てこなかったし。
これからは、このエリアの訪問は、ヒルのため、ちょっと遠慮し、晩秋の寒くなった頃に訪れてみたいと思っています。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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