トップページ山行リスト(日付)>ショチクボノ頭_記録20100411


ショチクボノ頭  〜2010春ニカニカ集会〜

 山行日
2010年4月11日(日)      晴        同行者:行き3名、帰り6名
 コース
西丹沢自然教室(8:35)〜(8:59)用木沢出合〜(9:08)白石沢キャンプ場跡〜<ショチクボ沢>〜(10:25)1033m峰(ショチクボノ頭)(13:25)〜(13:44)849m峰〜(14:23)西丹沢自然教室
 今回は、M-Kさん主催のニカニカ集会です。ニカニカ集会は、第1回が夏でしたが、それ以降、春と秋に開催されるようになりました。春は、丹沢バリルートの山の中、秋は、平地での実施という感じで開催されています。
 第5回の本日、集合場所は、ショチクボノ頭頂上です。西丹沢自然教室からほど近い場所ですが、山と高原地図28「丹沢」(昭文社)では、山名が表記されておらず、一般登山ルートからは、かなり離れていますので、静かな山行が楽しめるエリアです。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 ミックスナッツさんの車に同乗させていただき、西丹沢自然教室を目指す。
 保土ヶ谷バイパスを走っているときは、フロントガラスにポツポツと雨粒が当たり、ちょっと、この先の天候を心配したが、東名高速を走っている頃は、大山がはっきり、その山容を見せてくれた。
 その後、冨士山も薄っすらと見え、西側は、晴れている様子だったので、ひと安心。

 8:03、西丹沢自然教室に到着。
 すでにM-Kさんや、シチミさんたちが到着されていた。前回のニカニカ以来、半年振りの方もおられ、挨拶を済ませる。
 今回、ショチククボ沢からのルートを選んだメンバーは、ミックスナッツさん、まーちゃん、EAさん、それに私。EAさんとは、初対面だった。
 ショチクボ沢からのルートは、かかる時間が不明なので、先に出発させていただく。自然教室の前で「登山届を提出して下さい」と声をかけられ、提出後、出発。(8:35)
[今回のスタート地点:西丹沢自然教室]

 4人で白石沢方面に向かう。(写真下左) 皆さん、足が速いので、撮影していると、すぐに離されてしまう。
 用木沢出合の少し前で、M-Kさんたちが、この後、予定されているショチクボノ頭への取り付き斜面を左に見る。これがM-Kさんルートかと眺めるが、結構、急な登りだった。
 9:08、白石沢を渡り、白石沢キャンプ場跡に到着。(写真下右)
[ショチクボ沢グループは、先に出発] [白石キャンプ場跡に入っていく]

 続いてモロクボ沢を渡り、上流に進む。(写真下)
 驚いたことにキャンプ場跡には、やたらと植生保護柵ができていた。今まで見てきた包囲エリアよりも、ここでは、より小さい包囲エリアで柵は、作られている。そのせいなのか、やたらと脚立が目立つ。これらの脚立は、このまま設置されたままなのだろうか。
[モロクボ沢を渡る]

 9:20、モロクボ沢の右岸を歩いていき、ショチクボ沢にぶつかった。
 右手を見ると、モロクボ沢との合流点が見えた。その周辺も植生保護柵だらけだった。
  ....脚立も見える
 ここで、沢歩きの準備に取りかかる。
 一応、沢靴を持ってきたが、眼前の沢の水量を見たら、沢靴は、不要だなと感じ、結局、ヘルメットを被り、お助けロープを腰につけた程度で出発する。(写真下)
[ショチクボ沢の遡行開始]

 堰堤を左から越えていく。
 2、3分も歩いただろうか。右手の沢を見ると、既に水が流れていなかった。あらら、こんなに早く水が消えるとは...ちょっと、想定外。
 その後、沢に下り立ち、そのまま沢を遡っていく。
[すでに沢に水は、無し]

 涸沢をせっせと歩き続ける。左手には、植林帯の中にミツマタの群落が目に入った。(写真下) 時期的には、もうピークを過ぎたミツマタだったが、まだ花をつけており、ほのかないい香りが漂っていた。
[右岸にミツマタ群落あり]

 やがて沢が二分する。(写真下)
 メインの沢は、赤矢印で、幅の狭い沢が続いているのが、黄色の矢印だ。ショチククボノ頭は、ほぼ左の沢の延長先にある。メインの沢は、右だが、それだとショチクボノ頭からかなり離れてしまう。
 そこで、中間尾根を登ろうということで、ルートを決定。その取り付きは、とりあえず、左の沢に入ってみることにした。
[前方で沢が二分]

 落葉が多く、滑りやすい。前の3人の足掛かりになっていた岩の出っ張りに靴を置いたら、見事に足掛かりが連続して崩れてしまった。左足、右足の連続した部分だ。
  ....4人目には耐えられなかったのか?
 おかげで、えらく時間がかかってしまった。
  ....最後は、両膝を使用しての這い上がり。
[左の沢を登っていく]

 沢の傾斜が緩くなった先を見ると、なんと雪渓が見えてきた。ミックスナッツさんは、単独接近し、撮影に向かった。(写真下)
 残りの3人は、そこまで行かず、すぐに右手の斜面に取り付いた。急斜面だが、木があるので、なんとか登れる。
[前方に雪渓発見]

 20mぐらい、登っていくと、ようやく落ち着ける場所に出た。ここで、全員集合するまで待つ。
  ....両手両足による登りで、息切れ
[右手の尾根に取り付く(振り返って撮影)]

 取り付きの斜面は、急だったが、その後は、なんとか2足歩行で登っていけた。
 左の沢は、思った通り、超急傾斜になり、最後は、全く登れないような岩場になっていた。右側の斜面は、ここと同じような斜度で、どこでも登っていけそうな斜面が広がっていた。
 直登の連続なので、アキレス腱が痛くなってきた。
[急斜面だが、両足だけで、どうにか登れる]

 10:21、ようやく稜線に出た。(写真下) ほぼ1年ぶりの訪問。
 すぐ左手に見えるピーク(ショチクボノ頭)に向かうと、山頂には、すでにmassyさんが一番乗りで、出迎えてくれた。
[稜線に出た]

 11:00前には、登山ルートがバラバラでも、ほぼ皆さん、集まってきた。
  ....今回、イガイガさんの姿も既に見えていた。
[massyさんが既にお待ち] [続々と皆さんが到着]

 M-Kさんの言葉から始まり、まずは、乾杯。自己紹介後は、和気藹々、時間の経つのも忘れて、丹沢談話。お隣に座っておられたaibouさんから、ワインの差し入れを頂く。ご馳走様です。
 少し遅れて、ゼフィルスさんの登場。聞けば、我々と同様、ショチクボ沢を辿られ、我々よりも、もう少し奥の斜面(右手に見えた斜面)を登られたようだ。
[集会が始まりました]

 恒例の記念撮影。総勢17人となった。(バックの稜線は、大室山方面)
 ショチクボノ頭付近は、ブナやイヌブナ、モミなどの木々が目立ち、人の手がまだ入っていない、自然が残っているような所だ。この時季だと、木立にまだ葉がついていないため、大室山、檜洞丸などの稜線が、よく見渡せる。ここは、西丹沢バス停から近いし、改めてそのロケーションの良さを認識。
 撮影後、押出沢でイガイガさんが以前、お会いされたというYOKO2さんチーム(お二人)は、先行で出発された。
[全員で記念撮影]

 13:30前に片付けに入った。
 片付け終了後、まーちゃんは、単独で、善六山(1119m峰)から善六のタワ経由で西丹沢へ。
 ミックスナッツさんとEAさんは、ここから直接派生している南東尾根へ。
 M-Kさん、T.I.さん、aibouさん、massyさんたちは、頂上の西端から南東に伸びている尾根へ。
 ゼフィルスさんは、単独で北尾根へ。
 イガイガさん、シチミさん、はっぴーさん、つっちぃさん、AYさん、shiroさん、私で、849m峰経由で下ることになった。
 いずれ、時間があれば、また喫茶「一茶」で集合することにした。
[片付けに入る] [グループに分かれて出発]

 ということで、我々グループは、先ず849m峰を目標に下っていく。(写真下)
 このルートは、西丹沢自然教室直前まで尾根筋を通るというマニアックなルートだ。
[7人で斜面を下る]

 今回も、シンガリで下っていく。
  ....いつも撮影するので、シンガリ多し。

 地図読みは、先頭を行くshiroさん、はっぴーさん達にお任せ。
 最初、東に下っていき、左手に沢の源頭部の崖を見ながら、南東の細い尾根を下っていく。
 それにしても皆さん、速い。写真を1枚撮っただけで、どんどん離されてしまう。
 途中、849m峰へのルートを確認。尾根の背筋から外れ、左に曲がる。
[849m峰を目指し、左に曲がる]

 849m峰に到着。(写真下)
 ここは、すでに半分が植林帯となっていた。地図で進路を確認しながら、植林帯の右端付近を下っていく。
[849m峰にて]

 またしても尾根の分岐だ。(写真下)
 ここは、右側を進む。周辺は、自然林となり、雰囲気のいい所だ。だが、斜面は、急だった。
 左下に樹林の間から、河内川(中川川)が見えてきた。西丹沢自然教室のやや上流の辺りのようだ。(現在位置:標高は、約750m)
[尾根が分岐する]

 地図上と同じように、フラットな幅広い尾根上に出た。1/25000地形図上でも、等高線の間隔が広い箇所だ。何故か、ここでは、AYさんが目の前を歩かれていた。
 この先で丸いピークに到着。このエリアは、もう一度来てみたいと思った。
[感じのいい尾根歩きとなった]

 ピークを越えると、左半分が植林、右半分が自然林のフラットな尾根を進んでいく。だが、そのフラット歩きが終わると、植林帯の急斜面と変化した。(写真下)
 方向を定めて、尾根を下っていく。
[急斜面を下る]

 植林帯の尾根を下り、途中で、右側へシフトしていく。すると、目の前に西丹沢自然教室の屋根が見えてきた。(写真下)
 もうすぐゴールだ。
  ....だが、皆、こんな急斜面なのに速い、速すぎる。
[西丹沢自然教室が見えてきた]

 西沢に下り立つ直前にヤマ場を迎えた。沢の5mぐらい上で、その先から急に落ちており、ルートを探す。結局、安全のため、お助けロープを出してもらい、慎重に沢まで降りていく。
 このとき、対岸には、既に別ルートで下り終えたミックスナッツさん達の姿が見えた。
 結局、最後の一人として、沢の傍に下り立った。後は、石伝いに西沢を渡るだけだが、その時、すでに皆さんの視点は、残された私に集中していた。
. ...皆、ドボンしたときの決定的瞬間を狙っていたようだ。ドボンしたら、今後、ずっと言われるな〜と、緊張。
[最後が難関となった]

 14:23、無事、西丹沢自然教室に下山。
 M-Kさんグループ(頂上の西端から南東に伸びている尾根ルート)は、まだ見えてないということだったので、ここで、一旦解散とした。
[吊橋にて]

 その後、希望者だけで「一茶」に向かう。コーヒーを飲んで、雑談していたら、M-Kさん達と合流できた。ニカニカ集会の話の続きで、結局、「一茶」で、だいぶ時間を過ごしてしまった。
 M-Kさん達とは、ここでお別れとなった。
 [一茶にて一服]


 前半のショチクボ沢は、ちょっと予想外でしたが、後半の西丹沢への下山ルートは、ルートファインディングが楽しめるルートでした。(といいながら、私は、実際のところ、下りでルートファインディングしておりませんでしたが)
 天気は、期待以上に晴れ渡り、第5回ニカニカ集会も楽しいひと時を過せました。あらためて、M-Kさんをはじめ、ご出席された皆様に感謝致します。ありがとうございました。

 追伸
 帰り途中の某駅前にて、シチミさん祝い(就職と、その件での全国紙での新聞掲載記念)をしようということで、急遽、祝賀会実施。シチミさん、イガイガさん、massyさん、これまた、楽しい酒をありがとうございました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。