トップページ>山行リスト(日付)>鍋割山_記録20100417
2010年4月17日(土)・18日(日) 曇・晴 |
同行者:父(行きのみ) |
大倉(9:41)〜(11:00)二俣(11:18)〜(11:44)ミズヒ沢(12:02)〜(12:28)後沢乗越(12:30)〜(14:12)鍋割山(泊) 鍋割山(12:58)〜(13:40)後沢乗越〜(14:00)ミズヒ沢〜(14:17)二俣〜(15:26)大倉 |
今回は、父と共に鍋割山に登ってきました。4月だというのに山頂付近は、予想外の光景が広がってました。また、その夜は、鍋割山荘の「花と緑の集い」イベントに参加し、翌日、登山道補修ボランティア活動に初参加してきました。
詳細は、以下をご覧下さい。 |
父とは、途中の駅で合流し、渋沢へ。渋沢では、10分弱の待ち時間で大倉行きのバスが来た。
大倉、9:31到着。(写真下左)
あいにく表尾根の稜線は、ガスが立ちこめ、隠れていた。だが、南側は、部分的に雲はあるものの、青空が広がり、ここ大倉では、日が差し込んでいた。天気は、いい方だ。
9:41、出発。
何故か、父のザックが膨らんでいる。何がそんなに入っているのか尋ねると、衣類とのこと。下界は雨だったが、山は雪で、積雪があるという情報を前日の鍋割山荘の掲示板で仕入れ、その結果、アウター等を入れているらしい。
車道を曲がると、表尾根の稜線が見えてきた。
相変わらず、父の歩きは達者だ。撮影していると、すぐに引き離されてしまう。
西山林道を歩いているうちに上空が曇ってきた。先ほどの大倉での天気からは、全く予想できない天候だ。
さらに勘七橋からの林道が、交差する辺りでは、霧雨が降ってきた。これには、ちょっと参ってしまう。まあ、傘を差すまでもないと霧雨を無視して歩いていくと、幸いにも、二俣あたりで止んでしまった。
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[大倉バス停にて] |
[西山林道に入る] |
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11:00、二俣に到着。
目の前の勘七ノ沢は、いつもより水量が多く感じる。
勘七ノ沢を渡った所で休憩とした。
このあたりから、ヒルに注意すべきと思い、あたりをチェックするが、特に発見できなかった。ヒル、ヒルと言っていたら、なんと父は、まだ丹沢でヒルを見たことがないと言う。この先のミズヒ沢あたりでは、以前、話題になったと、経緯を話すと、
「ふ〜ん、そうかい」
と、あっけない。
....今度、東丹沢の物見峠あたりに連れて行こうか。
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[勘七ノ沢にて] |
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二俣を出発し、ミズヒ沢手前のペットボトル(水)置場にて、2度目の休憩。(写真下左)
これらのペットボトルは、山頂の鍋割山荘がボランティアで水を運んでもらおうと登山者用に設置されてあるものだ。ちなみに中身の水は、衛生管理上、山荘のご主人、草野さんの家の水道水で、沢の水ではない。適当にペットボトルをザックの中にいくつか詰める。
テルモスの湯で、ホットコーヒーを作って飲む。やはり、気温が低い。これでは、ヒルもまだ活動できないなと思った。(結果的に、今日は、ヒルを全く見かけなかった)
12:02、ペットボトル置場を出発。ここからは、一気に後沢乗越まで進む。(写真下右)
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[ミズヒ沢手前のペットボトル置場にて] |
[後沢乗越を目指す] |
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12:28、後沢乗越。
ここは、もうガスの中だった。気温がグッと下がった感じだ。休憩していると寒くなるので、すぐに出発する。
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[後沢乗越] |
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だんだんガスが濃くなるのがわかった。また、父のスピードが、ここに来てガクンと2段階ぐらい下がってしまった。やはり、登りは、平地歩きとは、異なるようだ。(写真下左)
外気が冷たく感じるようになる。木の幹に赤ペンキで書かれた(標高)1000m地点を過ぎると、西側斜面に雪が現れてきた。
さらに登っていくと、登山道の左右に雪が目立ち始め、いつの間にか、周囲は、完全に雪の世界となった。ただ、登山道の踏跡部分だけは、すでにグチョグチョに解けてしまっており、黒っぽく映っていた。(写真下右) |
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[霧が濃くなる] |
[やがて雪が現れる] |
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14:12、山荘に到着。
山荘手前まで来ているのにガスのため、建屋の姿が見えなかった。これほど濃いガスも珍しい。 |
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[自10cmぐらいは、積っていた] |
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山荘に入り、草野さんご夫妻に挨拶。今年の正月休み以来の訪問だ。本日の雪景色について話をした後、父とビールで乾杯。
その後も飲みながら過ごし、17:00過ぎには、今年の「花と緑の集い」が始まった。草野さんの挨拶の後、皆で乾杯となった。今年は、常連さんの姿があまり見えず、殆ど初対面の方々ばかりだったが、楽しい酒と特別料理で、アッという間に時間が過ぎていった |
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[小屋の中で乾杯] |
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6時前に起床。外に出てみたら、昨日のガスは、どこか飛んでいってしまい、青空の広がる好天気だった。朝食後、富士山を撮影。
この後、鍋割山荘「花と緑の集い」の恒例イベントである登山道補修ボランティアに参加するつもりで、山荘に残るが、父は、先に下山することに。
7:10、父を見送る。(写真下) |
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[自父は、青空の下、一足先に下山] |
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8時前ぐらいにボランティアメンバーが山荘の前に揃い、軍手が配られる。 草野さんから作業前に、「安全第一。そして、作業より、登山者優先でお願いします。」のコメントを戴き、まず最初に山荘周辺の植生保護用ロープの張り直しを行なう。
その後、いよいよ登山道補修のため、出発。杭などをザックに背負って、草野さんについていく。
補修箇所に必要な部材を置きながら下っていき、グループ毎に補修作業に取り掛かった。驚いたのは、意外にも杭がキチンと簡単に打ち込まれていくこと。このあたりは、土しかないのか、岩に当たることはなく、叩けば着実に埋まっていくようだ。
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[ボランティア陣、出動] |
[杭打ち] |
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私は、初参加なので、まずスコップで登山道の水切り整備(殆ど枯葉で詰まっている)や、植生保護用ロープの張替えなどを実施。張ってあったロープは一見、丈夫に見えたが、ちょっと力を加えると、あっさり切れてしまう。これを化繊のロープに張り替えた。
それと杭打ちの終わった階段に対し、小石や土を詰める仕上作業など。
....主にスコップ作業 |
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[ロープの張替え] |
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一つの階段補修例を紹介。(写真下左、右)
コンクリートブロックで段差がつけられていたが、ブロックが傾いて、ちょっと段差が壊れかけていた。ここを今回は、杭を打ち、丸太を設置することに。まず、ブロックを取り除き、丸太を山道に直角になるように設置。そして左右に杭を打つ。 ....杭を打ち込む角度にコツがある。
余ったブロックは、別の箇所で使用。そんな要領で補修工事は進んでいく。
場所によっては、鉄筋や鎹を使用したりと、作業のパターンは、多岐にわたった。 |
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[階段補修前] |
[階段補修後] |
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ある箇所で、補修が終われば、下から再び頂上に戻っていく。そこで、別の補修作業グループを追い越し、次の未補修箇所を直していく。 |
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[作業中のグループ前を通過] |
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そんな感じで、小屋に一番近い最後の箇所を直したところで、ちょうど12時を過ぎた頃となった。これで登山道補修のボランティア活動は、終了。
スコップなどの道具を片付け、山荘に入れば、ボランティア陣は、草野さんからのサービスとして昼食の鍋焼きうどんを戴く。食べている間、次々と鍋焼きうどんの注文が入っていく。山荘は、大忙しだ。 |
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[山荘に戻り、鍋焼きうどんを戴く] |
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食べ終わった所で、草野さんご夫婦に挨拶し、出発。(12:58)
山荘前には、まだ大勢のハイカーが休憩中だった。(写真下左)
下りのルートをどうしようかと考えたが、小丸方面に行ったら、雪が解け、グチョグチョであることが予想された。大倉尾根も同様だろう。そんな訳で、今日のところは、来た道を引き返すことに。
途中、大山と三ノ塔の姿に気がつく。
その後、後沢乗越を過ぎると、幼い女の子が混じるパーティに追いつく。(写真下右) 途中、追い抜くとき、お母さんのような方に栗ノ木洞からの周回ですかと質問したら、 「二俣から小丸に上がり、鍋割山を通って、今、二俣に戻るところです。」 との返事にビックリ仰天。
こんな小さい子が、そこまで歩いている!と、痛く感動してしまった。 |
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[山荘前は、大勢の人が休憩中] |
[幼い子供達も下山中] |
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14:00、ミズヒ沢を渡り、ペットボトル置場に到着。昨日と違って、ペットボトルは、発泡スチロールの箱の中に1本だけしか残っていなかった。(写真下) |
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[ペットボトル置場にて] |
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15:26、大倉到着。
大倉尾根から下ってきた登山者が続々と現れる。それらの人々と一緒にバスを待った。 |
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[大倉バス停] |
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今回は、前半が、季節外れの雪景色と、父の体力調査。(まずまずでしたが、登りは、少し遅くなったような) 後半が、登山道ボランティア活動。(初参加で、新鮮な作業でした)
この2日間、いろいろと丹沢を楽しむことができました。
なお、18日は、丹沢山開きの日でした。後で知りましたが、県立秦野戸沢公園にて山開きが開会され、秦野市長の「山開き」開会宣言、太鼓やアルプホルンの演奏や、合唱などが行われた後、鍵の引き渡し式が行われ、多くの修験者が立会う中、田部井淳子さんが門の鍵穴に鍵を回し、扉が開き、集中登山が始まったようです。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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