トップページ山行リスト(日付)>湯船山_記録20100504


湯船山

 山行日
2010年5月4日(火)         晴      単独行
 コース
明神峠(9:30)〜(10:19)湯船山(10:29)〜(11:30)白クラノ頭(11:33)〜(12:52)峰坂峠(12:55)〜(13:24)樹下の二人(13:34)〜(13:41)世附峠(13:50)〜(14:47)浅瀬(14:52)〜(15:03)世附川橋〜(15:28)世附大橋〜(15:44)浅瀬入口
 今回は、富士急バスが駿河小山駅から明神峠行きの運行(※)を始めましたので、これを利用してみたく、サンショウバラのシーズンには、まだ早いのですが、湯船山・世附峠を久しぶりに訪れました。
 詳細は、以下をご覧下さい。

 ※2010/4/24〜2010/10/31の土日祝日のみ運行(富士急HPより)


 駿河小山駅には8:35に到着。バス停には、「明神峠行きハイキングバス」と大きく書かれた立札が立っていた。
 バスの時刻は、9:00で、まだ時間がある。駅前の観光案内所で時間を潰す。小山町が注力している「富士箱根トレイル」の案内板があった。富士山五合目から三国山稜・湯船山・不老山を経て、足柄山系の金時山までを縦走するルートだ。よく見ると、そのメインルートの途中から枝分かれする点線ルートがあった。エスケープルートの表示に見える。
 「あれっ!」
 その点線ルートの中に、ヅナ峠から富士スピードウェイ西ゲート側に下っていくルートが記されていた。この間、歩いたルートと全く同じだった。偶然とは言え、少々ビックリ、ドッキリ。
 明神峠行きのバスが到着した。
 待っている乗客は、10人少し。皆、どうやってこのバスを知ったのだろうかと、ちょっと気になる。
  ....やはり、インターネットだろうか。


 9:00、出発。最終的に乗客は、15人だった。もちろん、全員が登山者姿だ。
 明神峠入口から、上り坂となり、バスのエンジン音が一層、高くなる。そういえば、以前、御殿場から明神峠に向かうバスの中で偶然、s-okさんに出会ったことを思い出した。
[駿河小山駅前にて明神峠行きのバスに乗車]

 9:23、明神峠到着。
 他の登山者の行き先を観察していると、2/3以上が湯船山側に向かった感じだった。今の時季、三国山方面は、不人気なのだろうか。
 9:30、皆、出発した後、ゆっくりと歩き出す。
[明神峠にて下車] [明神峠での道標にて]

 緩斜面の登山道を進む。周囲は、細い幹の自然林。ちょうど芽吹き始めた頃だった。なんとも、清々しい。フラットだと、自然と早足になるところだが、周囲が気になり、デジカメを片手にゆっくり歩いていく。
[芽吹き始めた林の中を進む]

 湯船山手前にあるピークを北側から巻いていく。
 10:08、巻き終わる地点にI翁の道標が立っていた。(写真下) よく見ると、ここから、南側の尾根に下っていく踏跡がついてる。だが、その踏跡に誤って入らないように手前には、テープが張られてあった。
 ここから南側に下っていくコースは、三日月山コースと呼ばれ、以前は、I翁による上野方面への道標も立っていたのだが、今は、その分岐を示す道標は、取り外されていた。富士箱根トレイルのコース整備の際、整理されてしまったのだろうか。

 ※三日月山コースの山行記録は、2005-10-15(大洞山・明神峠) 
[I翁の道標。三日月山との分岐にて]

 ちょっとした登りの後、10:19、湯船山に到着。(写真下)
 ここは、なかなか訪れる機会が少ない。8年ぶりの訪問だ。相変わらず、樹林で視界は、閉ざされている。山頂の小広場に三角点がポツンとあるのが印象的だった。10分ほど休憩して、歩き出す。
[湯船山頂上]

 こんなに自然林が多かったっけと思うほど、この湯船山からの先は、記憶が曖昧だった。時折、ブナの木も見える。ここにもブナの木があったのかと、これまた、今までの記憶と食い違っていた。ここで、ザックから中型カメラを取り出し、撮影タイムとした。
[自然林を行く]

 11:30、白クラノ頭到着。
 静かな山だ。ここまで、湯船山の手前ですれ違ったトレイルランナーの男性一人しかすれ違っていない。追い抜かれたのも、先程、ブナ撮影していた時の単独男性だけ。I翁の手製道標を撮影しただけで、出発する。
 このあたりの樹林も目に優しかった。
[白クラノ頭にて]

 白クラノ頭からは、急斜面の下りとなる。ここの急な下りには、記憶があった。安全の面からロープが取り付けられてある。せっかくなので、使用させてもらう。(写真下)
[急斜面を下っていく]

 やがて、水平な歩きになると、前方に植林帯が現れる。左手には、伐採した跡が広がっている。切り株がちょうど椅子代わりになることもあり、ここでランチタイムとした。
 正面には、伊勢沢ノ頭、その左奥には塔ノ岳のピークが見えた。よく見れば、手前の切り株の切り口は、皆新しい。最近、伐採されたようだ。
[伐採地にて昼食]

 植林の中の一直線の下りを進むと、左手に新しい林道が出来ていることに気がついた。この林道のおかけで先程の伐採地が出来たのかと推察。
 続いて、特殊車両を発見。キャタピラ駆動のUFOキャッチャーだ。なるほど、これで伐採した材を搬送するのかと納得。
[専用搬送車を発見]

 見慣れた峰坂峠に到着。
 (写真下)のカメラアングルであれば、以前と、変化は無い。だが、写真の左奥には、かつて古い林道があったのだが、それが、見事に新しい林道に変わっていた。以前は、薄暗いイメージの植林だったのだが、今は、180度違う。左の新しい林道の先を飽きずに眺めていた。
 左手の植林に1箇所、カンバンを発見。このあたりは、製紙会社の社有林だから、その印か。(写真下右)

[峰坂峠にて] [会社マーク?]

 ちょっと来ないうちに、風景は、どんどん変わっていく。ここにも人手が入り始めた。不老山が見えるところは、以前、右手がカヤトの原っぱだったのだが、今では、カヤトが刈り取られ、植生保護柵が立っていた。(写真下左)
 サンショウバラの葉を見る。(写真下右) まだ花の時季には、案の定、早かった。
[不老山を眺める] [サンショウバラの葉]

 今年のサンショウバラは、どうだろうかと思いつつ歩けば、13:24、樹下の二人に到着。(写真下)
 個人的には、
   ・ここから眺める菰釣山と手前の木立の光景
   ・ここのI翁の手製道標
が気に入っている。
 背中に当たる風が心地よい。10分ほど、休憩して出発。
[[樹下の二人にて]

 緩い斜面を下れば、世附峠。(13:41)
 今回は、不老山に向かわず、まだ歩いたことのない一般登山ルートの浅瀬に下る道を選んだ。
 北側の林道を進むと、左手に視界が広がった。
[世附峠にて]

 やはり、一般道は歩き易い。一気に下っていくのではなく、斜めに下っていくようなルートだ。下っていく途中、芽吹きの自然林に出会う。(写真下)
[新緑の中を行く]

 14:27、世附川に架かる吊橋を渡る。この橋を渡るのは、初めてだ。体重のある身にとって、板一枚の吊橋は、恐ろしい。渡るのに結構、時間がかかってしまった。
[吊橋を渡って浅瀬へ]

 吊橋を渡り、浅瀬へと向かう。家族連れに度々、すれ違う。どうやら浅瀬でキャンプ中の家族連れが、夕滝見物に出かけているようだ。
 浅瀬で自販機で水分補給。冷えた炭酸飲料で喉を潤す。その後、世附川橋を渡り、丹沢湖の南側道路を歩いてみる。ここも歩いたことのないルートだった。
 世附権現山を眺めながら、ノンビリ歩いていく。その後、世附大橋を渡り、ここからは、いつもの北側の湖岸道路を歩いていく。
[世附大橋を渡る]

 15:44、浅瀬入口到着。
 バスは、15:59と、ラッキーなタイミングだった。シャツを着替えたりしながら、バスを待った。
 [浅瀬入口に到着]


 今日は、明神峠行きのバスに乗車してみたいということから計画した山行でした。
 湯船山頂上付近は、以前と全く変わっていないなと思ったのですが、峰坂峠付近での植林伐採には、驚いて目を見張りました。
 西丹沢の植林帯も、東丹沢同様、どんどん変わっていくかもしれないと感じた山歩きでした。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。