トップページ山行リスト(日付)>鍋嵐_記録20100516


鍋嵐

 山行日
2010年5月16日(日)       晴        単独行→(丸渕から)同行者5名
 コース
土山峠(7:36)〜(8:18)堤川林道終点(8:26)〜(10:13)能ノ爪(10:15)〜(10:47)鍋嵐(10:57)〜(11:41)710m峰〜(12:30)丸渕(14:23)〜(14:56)黒岩〜(15:25)20号鉄塔(新多摩線)〜<唐沢林道>〜(15:58)24号鉄塔(新多摩線)(16:08)〜(16:20)25号鉄塔(新多摩線)〜(16:29)金沢キャンプ場手前
HP「俺の山紀行」のM-Kさんが再び丸渕で、水遊びをされるとの案内が出されておりました。前回は、行けなかったこともあり、今回は、参画しようと、鍋嵐経由で丸渕に向かいました。


 7:33、本厚木駅から宮ヶ瀬行き朝一番バスに乗って、土山峠にて下車。
 他に男性1人、女性1人の登山者が降りた。男性は、宮ヶ瀬尾根方面へ、女性は、辺室山へ。
 7:36、バス停での記念撮影後、宮ヶ瀬尾根方面へ向かう。
[今回のスタート地点:土山峠]

 堤川林道を歩く。道路が半分、陥没した箇所は、以前のまま。全然、補修されていない。まあ、この先、植林木の搬出が無ければ、工事する必要性があるのか、甚だ疑問ではあるけれど。

 8:18、土砂が林道上に流出していた先に林道終点が見えた。(写真下)
 その終点で小休止。(〜8:26) あたりは、新緑の世界が広がっている。今回は、終点から右手の斜面へと続いている踏跡を辿らず、そのまま林道が延長していくような方向へ進んでいく。
[堤川林道終点]

 林道終点から先の沢を渡り、右手に進む。前方に堰堤があり、そこを過ぎたあたりで、左手の急斜面に取り付く。確か、ここは、AYさんが歩かれたルートで、この急斜面を登っていけば、能ノ爪への最短ルートだったことを思い出す。
 写真下では、急斜面には見えないが、実際のところは、結構、急だ。
[急斜面に取り付く]

 ハアハア息を切らして登って行くと、左手の尾根の背筋に乗る。そこには、シカ柵が続いていた。
 地形図上では、それほどヤセ尾根に見えないのだが、ここは、もう宮ヶ瀬尾根特有のヤセ尾根と同じだとわかった。そう考えると、左右の斜面が、スパッと削れている箇所に出くわしても、あまり驚きは、なく、シカ柵のバラ線以外を掴んで通過する。
  ....慣れとは恐ろしい。
[やはり宮ヶ瀬尾根的ルート]

 やがて、太い尾根になる。三点支持の歩行からの緊張感が解けたせいか、野鳥の声がよく耳に入るようになった。
. ....しかし、ウグイス以外、わからず。
[尾根幅が広がる]

 ここにも、昨今の植生保護柵の工事が押し寄せている。やたらとオレンジ色の脚立が目立つ。歩きながら、数えていたら、8個となった。ここまで脚立が必要なのか、実に疑わしい。
[保護柵と脚立だらけの斜面]

 9:51、左右に尾根が続く地点に到着。(写真下左)
 最初、ここが能ノ爪だと思い、右手を進むが、様子が違うことに気がついた。(こんな道だったけという疑問、左手に稜線が見えた等) すぐに引き返し、反対の左側へ進む。
 そういえば、ここの赤頭白杭には、「能ノ爪」との記載がなかった。(写真下右)
[能ノ爪手前の小ピーク] [赤頭白杭]

 10:13、今度こそ、能ノ爪到着。(写真下)
 ここで、右手斜面を下り、南側からの巻き道と合流する。鍋嵐へのルートは、以前より歩き易くなっていると感じた。
 鍋嵐へ向かう稜線を進んでいると、前方から人の声が聞こえてきた。近所迷惑と思い、クマ鈴を取り外す。
[能ノ爪にて]

 10:47、鍋嵐到着。(写真下)  先程、前方から人の声を聞いたので、てっきり山頂で休憩中だと思ったのだが、誰もいなかった。ちょっと不思議な気分になる。
 時計を見たら、11時に近い。これは、急がないと、丸渕到着が遅れてしまうと思い、慌てて出発。
[鍋嵐頂上]

 山頂から南西に進み、尾根の先端のような箇所で、右手を下っていく。すると、左手斜面には、植林帯が広がった。(写真下)
 この先に小ピークがあるはず...1/25000地形図で確認しながら進む。
[鍋嵐ピークから下っていく]

 地形図の通りに小ピーク(770m圏峰)が現れた。現物が、地形図通りに現れたときの心境は、なんとも気分がいい。右手に明確な尾根筋を発見。地形図を参照すれば、この分岐尾根がほぼ西に続き、唐沢キャンプ場手前で、唐沢川にぶつかる尾根だとわかる。

 この先で、南南東に下っていく尾根ではなく、南西に下っていくヤセ尾根を探す。地形図上では、ちょっと分岐が分かりづらい。
 ピークから右寄り(西側)を歩き、下っていけるヤセ尾根がないかどうか、右側斜面をチェックしながら進む。
[途中の小ピーク]

 無事、南西へ下る分岐点を発見。
 1/25000地形図から見て、急斜面であることは察しがつく。実際、まさにそんな急な下りだった。踏跡がはっきりしない。木の幹や枝を掴みながら、適当に下っていく。ここの斜面は、小石が安定しておらず、落石を引き起こす可能性大だった。
 下りきると、植林帯の続く道となった
[710m峰に向かう時の急な下り]

 11:41、710m峰ピークに到着。
 ここは、ほとんど平坦なピークで、地形図通り、広かった。樹高のある植林帯の中で、360度、景色は植林といった感じである。ここでも1/25000地形図と磁石を取り出し、進むべき方向(南東)を確認。
[710m峰]

 南東方面に進むと、尾根を発見。
 この尾根だと思い、下っていこうとするが、間伐材が転がっており、歩きにくい。
 尾根を下っていく途中、発見。

 尾根の分岐点に到着。(11:52) 南南東と東南東に尾根が伸びている。ここは、右の南南東側へ伸びる尾根を選択。
 だが、すぐにシカ柵が進路を邪魔する。よく見ると、シカ柵が倒れている箇所があり、そこからシカ柵内に入り、植林帯の中を下っていく。(写真下)
 フラットな尾根に乗ったところで南東に向かう。
[植林帯を下っていく]

 南東に下っていくが、急な下りとなった。(12:09)
 これを下ると、ちょっと時間がかかりそうと判断し、周囲を見渡すと、左側斜面に植林作業路があった。これは、ラッキーと、この作業路を利用し、下っていく。だが、小沢に出たところで、作業路は、下り方向に進まず、トラバース方向に続いていたため、小沢の下流に広がる植林帯へと進路変更。

 12:19、シカ柵にぶつかる。その先には、沢が見えた。
 ここもよく見たら、シカ柵の下がくぐれるようになっていた。ということで、シカ柵を難なく通過。ビックリしたのは、沢沿いに明確な作業路があったことだ。この作業路を下流に向かって辿れば、丸渕に着ける筈だ。
[作業路に出た]

 物見沢に合流する。作業路は、物見沢の上流の方に続いている。上流に進んだところで、右下に丸渕が見えてきた。よく見ると、すでにメンバーがお揃いだった。(12:30)(写真下) 
 この後、丸渕で水遊びし、昼食とする。
 今日は、M-Kさん、AYさん、massyさん、イガイガさん、shiroさんの5名。
 イガイガさんが、「昨日もやっちまった〜」と何やら浮かないご様子。聞けば、またルートミスをされた模様。
  ....前回の丸渕に続いて、今月2回めだそう。

 そんなネット仲間の皆さんとの会話は、楽しいひと時だ。
[メンバーは、既に水遊び中]

 昼食後も、水遊びを継続。14:00が過ぎたところで、引き上げとなった。
[丸渕とM-Kさん]

 物見沢を下る方向で、全員、出発。(写真下)
 先程の一の宮沢の合流点を過ぎ、左岸に渡り、下っていくと、沢は、ゴルジュっぽくなる。ここは、左岸をへつるように進む。やがて、歩き易いゴーロになった。

 右岸の経路らしい箇所を通過。ここは、以前、一般登山道だった道だ。
 14:56、黒岩通過。ここから一般登山道だ。
[物見沢沿いに歩いていく]

 だが、沢を渡るような橋は、なかった。結局、沢の中をジャブジャブしながら渡る。渡った先の山神様の前で小休止。(15:01〜15:07) (写真下)
 イガイガさんは、「この先も沢沿いに進んで行きますよ」との事で、ここでお別れとなった。続いて、すぐ先の登山道のところで、「そのまま登山道を進みます」というmassyさんとサヨナラとなった。
 残りの4名で、左の尾根の斜面を登っていく。途中、ジャケツイバラに当たり、予期せぬルート変更。ようやく尾根の背筋に出れば、そのすぐ先が、送電鉄塔(新多摩線20号)だった。 
[山ノ神の所で小休止]

 15:29、唐沢林道に出た。ここからは、shiroさん、AYさん、M-Kさんと、野の花、樹木の話をしながらの舗装路歩きとなる。
 15:45、林道から離れ、カーブミラーの先で、右手の尾根筋に入り、下っていく。
[唐沢林道に出た]

 ここも道がいいなと思ったら、送電鉄塔の巡視路だった。(写真下)
 下りきったところで、正面に送電鉄塔が見えたが、そこまで行かず、左折する。このあたりでもM-Kさんと花の話をしていた。
 植林帯をトラバースしていく。
[尾根を下っていく]

 15:58、送電鉄塔(新多摩線24号)下にて小休止。ここで、水分補給。
 鍋嵐の山並がよく見える。右から2番目のピークがどうやら鍋嵐のピークのようだ。
[送電鉄塔 新多摩線24号にて]

 AYさん、shiroさん、M-Kさんの後をついて行く。この道も、送電鉄塔の巡視路だ。16:20、送電鉄塔(新多摩線25号)を通過し、斜面を下っていく。ここまで来れば、中津川は、もうすぐだ。

 16:24、中津川に出た。(写真下) 左手奥には、金沢キャンプ場が見える。水量が少なかったので、このままジャブジャブと渡る。対岸の県道に上がれば、目の前にM-Kさんの車があった。
 ここで、本日の山歩きは終了。
[中津川に出た]

 帰りは、途中で、AYさんとともに降ろしてもらい、本厚木で反省会。
 店に入って、生ビールで乾杯。
 AYさんとは、サンショウバラ、三国山方面の山を中心に話に花が咲いた。
 [AYさんと本厚木で反省会]


 鍋嵐に向かう途中、人声が聞こえたのは、ひょっとしたら、左側の尾根を下り中だった(後で、判明)massyさん達の声で、それが風に乗り、稜線にいた私の耳に聞こえてきたのでは、と思いました。 
 今年のヒルは、少ないのでしょうか。丸渕までに1匹。帰りの金沢キャンプ場手前まででは、3匹程度でした。ですが、左足のかかと内側上部に吸われた跡を発見。おかげで数日、痒くてたまりませんでした。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。