トップページ>山行リスト(日付)>大野山_記録20100627
2010年6月27日(日) 雨 |
同行者:丹沢写真館さん、AOKさん |
丹沢湖(8:28)〜(10:17)秦野峠分岐点(10:41)〜(11:43)湯本平分岐点〜(11:55)イヌクビリ〜(12:03)大野山(12:42)〜(12:47)イヌクビリ〜(12:58)湯本平分岐点〜(13:51)湯本平〜(12:24)三保ダム下(14:49)〜(15:10)丹沢湖 |
今回、大杉山方面に向かうつもりでしたが、生憎の雨で、予定したコースは中止とし、代わりに雨が降っても行ける大野山に向かうことにしました
すると、途中の稜線歩きで、なんとヒルに遭遇しました。西丹沢にヒルは、いないと思っていましたが、その考えは、脆くも崩れました。
後半は、三保ダムをじっくり眺めながら歩くという、ちょっと変わった山行となりました。 詳細は、以下をご覧下さい。 |
丹沢写真館さんの車に同乗させていただき、7時過ぎには、AOKさんと待ち合わせ場所である丹沢湖北部の中川橋に到着。 その後、AOKさんと合流したが、見上げた空からは、無情にも本格的な雨が降っている。 「ちょっと雨の様子をみてみますか。」 と、車の外に出て、時間を潰すも、一向に雨足は、変わらない。
ということで、コースを変更することに。
....花立小僧の「ぶなの湯直行」案は、あっさり却下。 (営業は、10時からだが)
大野山に向かうことにして、丹沢湖へと車を移動させる。
8:10、丹沢湖駐車場に到着。
雨は、相変わらず降り続いている。雨具を着用しようかと迷ったが、風が吹いていないので、不要と考え、代わりにカサを差しながら歩いていくことにした。
この時期で、低山での雨具装着は、素材が何であれ、汗で蒸れるのは避けられない。そのため、手を使って登るような箇所がなく、風が吹かない限り、カサが一番いい。それにカサだと、両手が濡れなくてすむので、カメラ撮影のとき、とても便利なのだ。
8:28、出発する。 |
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[今回のスタート地点:丹沢湖駐車場] |
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玄倉方面に歩いていく。すぐに右手に階段が現れ、道標が掲げてあった。(写真下)
このコースは、久しぶりだな〜と、帰宅後調べたら、何と16年ぶりに歩くコースだった。道理で思い出せない訳だった。
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[右手の階段を登る(振り返って撮影)] |
[道標あり] |
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途中の分岐点で、直進の登りを間違え、右手のトラバース路を進み、約10分のタイムロス。道標があったのだが、立っている位置が微妙だった。もう少し分岐点の奥に立っていたらと思う。
送電鉄塔(落合線)の傍を幾つか通り、やがて急な下りとなる。せっかく高度を稼いだのに、何か全部吐き出してしまったような気分だ。
9:13、鞍部に到着。(写真下)
左手は、丹沢湖ビジターセンタ−ということで、玄倉方面に下るルートだった。ちなみに右手も、何やら踏跡がついていた。トンネルが出来る前は、ここがメインの通行路だったのかなと思う。 |
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[鞍部での分岐点道標] |
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9:34、神縄分岐点までやってきた。
5年前、秦野峠分岐点の方から下ってきて、ここで神縄に向かったことがあった。だが、この神縄への道は、誰も歩いていないようで、だんだん登山道が曖昧になり、神縄に出られたときは、思わずホッとしたことを思い出す。道標がキチンと方向を指示しているルートでも、安心できないことを悟った貴重な経験だった。
ここで5分ほど小休止。 |
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[神縄への分岐路(振り返って撮影)] |
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緩やかな登りが比較的、続き、それほど苦にならない歩行となる。しかしながら、ルートは、植林帯。そして、徐々に急な登りになっていく。(写真下)
10:02、平坦な植林帯が目の前に広がった。
その後、そろそろ秦野峠分岐点だろうと思うのだが、急登が続き、ペースが乱れる。 |
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[植林帯での登り(振り返って撮影)] |
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10:17、ようやく秦野峠分岐点に到着。(写真下) 秦野峠方面への道標案内は、つけられていないが、明確な踏跡が続いている。ここで、小休止。丹沢写真館さんのアイスコーヒー、AOKさんのケーキでコーヒータイム。
. ....毎度、ありがとうございます。
雨は、少し弱くなり、気にならなくなった。しかし、この安らぎのひと時から、約45分後には、状況が一変するのだ。 |
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[秦野峠分岐点での道標] |
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ゆっくり休憩した後、10:41、出発。
ここまで高度を稼いだのに大野山には、下り道となる。周りは、まだ植林帯が続く。 |
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[大野山へ向かう] |
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10:56、尾根の先端のような小ピークに到着。右手に古いベンチと新しいベンチを見る。ここから、シカ柵が現れた。その先、右手にシカ柵を見ながら進む。
....事件発生まで、5分前。 |
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[ベンチを右手に見る] |
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事件は、AOKさんの奇声から始まった。
「○×▲!!!!、ヒルだ!」
「えっ!!」
と耳を疑う。でも、AOKさんの手には、小さなヒルが。(写真下)
ここで、急遽、全員でヒルチェック。すると、私のズボンの裾に、AOKさんのヒルよりも大きい中型クラスのヒルを発見。小石が無かったので、木の枝で思いっきり潰す。この一匹以外は、ざっと見た限り、見つからなかった。
ここでは、さらにヒルに取りつかれる可能性があるので、とりあえず、この先の林道への合流点を目指す。 |
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[小さなヒル発見] |
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しかし、西丹沢にもヒルが出たことのショックは隠せない。
. ....ニシタンよ、お前もか!
ここに棲息しているということは、もはや日影山や高松山あたりも出てくるのだろうか。いや、この先の大野山にもいるのか。となると牧場の牛や羊は、大丈夫か....被害の影響度が頭の中を駆け巡る。
11:11、左下に林道が見えた。そうであれば、合流点は、近いと思ったのだが、左手の林道は、予想以上に延長されていたようで、なかなか林道に合流しない。 ようやく林道に出たのは、林道を見てから12分後だった。 |
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[平坦な山道をいく] |
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11:23、林道合流点に出た。
ここで、再度、ヒルチェック。すると、左足の靴下の中、ふくらはぎの2箇所にヒル発見。2匹を引き摺り出したものの、石で潰すと、2匹とも真っ赤な鮮血が... 既に被弾していた。 「あ〜、これで、足が痒くなる。」と、ガッカリ。
ヒルは、血を吸うだけで無害というが、あの吸われた後の傷口の痒さは、たまらないのだ。
丹沢写真館さんは、4匹程度、取り付かれていたようだ。第一発見者のAOKさんは、相当、取り付かれていた。すでにズボンの数箇所が血で染まっている。かなりの被弾である。 「同じ所を歩いて、なんでこんなに差がでるのでしょうか。」 林道を歩きながら、このテーマで話す。 |
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[林道に出た] |
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「やはり、2番目を歩いたのが、いけなかったのでは」
「AOKさんだけ、同じような場所を歩いたつもりでも、実は、微妙に違ってヒルの巣窟に踏み込んだのでは」
「AOKさんだけ、全革の革靴だったため、ヒルがすぐに反応したのでは」
「AOKさんだけ、二酸化炭素量が多かったのでは」
「AOKさんのズボンが白系だったので、明るく感じたのでは」
「AOKさんだけ、体温が高かったのでは」 などの諸説が飛交う。 |
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[[雨の中、林道を進む] |
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11:55、山北からの車道と合流するイヌクビリに到着。
ここまで来ると、雨が一層、強くなってきた。立止まることも無く、そのまま頂上の東屋に向かう。 |
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[イヌクビリを通過] |
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12:03、大野山頂上に着いた。
雨は、かなり本降りになっていた。東屋で腰を下ろし、3度目のヒルチェック。屋根があるので、作業は、しやすい。ここでランチタイムとした。すると、10人ぐらいのパ−ティが登ってきて、東屋の所だけ、人が密集する。
12:42、東屋を出発。再び、イヌクビリに向かう。 |
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[大野山の東屋で昼食] |
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来た道を戻り、途中の湯本平分岐点で、左折する。 雨は、まだ降り続いている。 |
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[湯本平分岐点にて] |
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「おやっ!道が整備されている!」
なんと手摺が設置されてあった。なんで、ロープでなく、手摺なんだろうと思いながら通過。
ここからヒルゾーンに突入か?と思うと、自然と足が速くなる。 |
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[立派な手摺が設置されてあった] |
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13:04、スギ植林帯に突入。先程のヒルショックから、歩くペースは、一層速くなる。だが、途中の右手に見えた送電鉄塔には、寄り道。(写真下右)
....やはり、送電鉄塔は、外せない。 |
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[植林帯の中で、よく見かけた小さな道標] |
[新秦野線19号鉄塔] |
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13:17、植林帯を抜け、林道に出た。(写真下)
雨は、だいぶ小降りになっていた。ここでもヒルチェック。幸いにも、ヒルは見つからなかった。 |
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[林道に出た] |
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この先は、歩き易い林道だ。
この林道を歩くと、以前の子犬との大野山山行(2002年5月)が思い出される。そして、その後の山行(2009年7月)も。 |
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[林道を下っていく] |
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県道に出たところで右折し、湯本平バス停の前に到着。(13:51) (写真下)
休憩することもなく、丹沢湖方面に向かった。バス停から50mぐらい進むと、左手に橋(平山橋)が架かっている。この橋を通って、河内川の右岸に渡る。 |
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[湯本平バス停にて] |
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年に何回と西丹沢を訪れるが、考えてみたら、三保ダムをじっくり見たことが無かった。せいぜい、晴れたときの大野山頂上から見下ろすダムの姿ぐらいだ。今日は、そのダムに近づいてみようということで、河内川右岸を歩いていく。
ダムに近づくにつれ、民家がいつの間にか無くなっていた。右手の河内川は、コンクリなどの人造物もない、自然のままの姿だ。渓流釣が似合いそうな光景である。とてもすぐ上流にダムがあるとは思えない。 |
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[三保ダムに向かう] |
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14:19、ダム下の吊橋を渡り、左岸に移る。ウィキペディアによると、
『三保ダムの特徴としては、ロックフィルダムとしては異例とも言える5門のゲート(水門)を有する洪水吐きの存在であり、これだけの大規模な洪水吐きを有するロックフィルダムは全国的に稀少である。』との事。 |
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[三保ダム下の吊橋から洪水吐きを眺める] |
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対岸には、立派な公園があり、大きな東屋が建っていた。雨は、だいぶ弱まっていたが、止んではいなかったので、屋根とベンチがあるのは、有難い。ここで小休止とした。(写真下左)
こんなに整備された公園が広がっているとは、思いもしなかった。庭園の築山には、なぜか不老山の看板が。(写真下右)
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[公園の中の東屋で小休止] |
[不老山?] |
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丹沢湖に向けて歩き出す。(14:49)
ダムの舗装路を上っていく。ここまで大きなジグザグだと、傾斜は、本当に緩やかだ。だが、歩行距離は、非常に長い。雨は、気にならないほど、小降りになった。 |
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[ジグザグ舗装路を上っていく] |
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この坂道、あまりにも、距離が長いので、途中から階段ルートに変更。こんな天気のせいか、他人の姿(観光客)は、殆ど見られない。 |
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[後半は、階段を選択] |
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15:10、無事、駐車場に戻ってきた。午前中と違って、駐車している車が増えていたが、駐車場のスペースから見ると、ちょっと寂しい限り。
今回は、雨が降っていたので、ちょっと、いつもと違った山行となったが、たまには、丹沢の観光名所を歩くのもいいなと思った。 |
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[再び駐車場に戻ってきた] |
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今回は、最初から最後まで雨でしたが、帰路の際、山北まで出てきますと、天気が既に回復していました。さらに松田あたりでは、雲の間から青空も見えていました。 今日の天気予報は、全然、当っていないと思っていましたが、平地では、しっかりと天気予報通りで、どうやら西丹沢の山域だけが、雨だったようです。
追記
AOKさんの身体に付着したヒルは、合計20匹だったことが、最終的に判明しました。
他の二人が、3、4匹だったことを考えますと、この差の理由は、いったい何だろうと、未だに思っています。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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