トップページ>山行リスト(日付)>三国山・立山_記録20100703
明神峠(9:25)〜(10:39)三国山(10:51)〜(11:04)ヅナ峠(11:07)〜(12:26)大洞山(12:30)〜(13:09)アザミ平〜(13:22)畑尾山〜(13:45)立山(13:51)〜(15:07)紅富台〜(15:15)須走温泉(16:45)〜(17:14)須走浅間神社 |
今回は、小山町が富士箱根トレイルとして整備したルートのうち、立山から須走間の道を歩いてみようと計画しました。この比較的新しく出来た登山道は、自己未踏ルートゆえ、以前から行ってみたいと思っていたルートです。また、須走には温泉があり、今回、これも利用してみることにしました。
今回の山行では、前半にビックリ、ドッキリの出会いがありました。
詳しくは、以下をご覧下さい。 |
駿河小山駅9:00発というバスの発車時刻は、結構、余裕のある時刻だ。普段の通勤時刻と同じタイミングで家を出ても、御殿場線等の接続がよくて、8:34に駿河小山に到着できる。
駅のバス停ベンチで、その明神峠行きのバスを待っていたら、目の前に何となく見覚えのある、一人のご老人が話かけてきた。 「今日は、どちらに行かれるのですか。不老山の方ですか。三国山の方ですか。」 「今回は、三国山の方へ行こうと思っています。」 「そうですか。それなら、紅富台から、ここの健康福祉会館まで無料バスが出ているのは、ご存知ですか。」 「はい、前回、ここの案内所で教えてもらいました。」 ここで、目の前のご老人が誰だか思い出した。 「失礼ですが、Iさんでは、ありませんか。」 「はい、そうです。どうして、わかりましたか。」 「以前、お目にかかったことがありますもので。」 その後は、先日、不老山から下った時に初めて城山を歩き、新しい道標やクイズで楽しませてもらったことを話す。 「それは、それは、何よりでした。」 そんな訳で、ニコニコ顔のIさんと、バスの発車間際まで話を交わすことが出来た。
不老山から湯船山、三国山一帯で、ユニークな手製道標の製作者であるIさんが、目の前におられたのだから、今日は、山に登る前から、感激してしまった。
富士見橋付近で、下山後にお目にかかったことが、何度かあったが、山に登る前にお会いしたのは、初めてだった。 |
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[駿河小山駅前のバス停にて] |
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Iさんと観光案内所のスタッフの方のお二入に見送られて、出発。
だが、車内の乗客は、自分を入れて2人だけ。サンショウバラのシーズンが終了したとは、いえ、寂しい限りである。
発車間際に観光案内所のスタッフの方から須走温泉の割引券を戴く。前回は、反対方向の湯船山方面に行ったので使用しなかったが、今日は、使用するつもりだ。 |
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[車内は、ガラガラ] |
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9:22、明神峠に到着。
もう一人の乗客と思っていた若い男性は、どうやらバス会社の人だったようだ。終点のここで下車せず、そのまま車内に残っていた。まあ、背広姿だったので、明神峠で下車したら、その方が、もっと怪しいかと納得。バスは、この先の折り返し地点へと発車していった。
あたり一面にガスが漂う。ここは、標高900m。バス停の写真を撮った後、歩き始める。(写真下)
速度を出して下ってくる車が、ガスの中から突如、現れる。ここは、意外にも交通量が多いのだ。但し、道幅がそこそこあるので、それほど歩くことに問題はない。
やがてバス折り返し地点(道路左に小さな空き地がある)にやってきた。この霧深い中、運転士一人でUターンするのは、危険だなと思ったとき、先程の若い背広姿の男性は、バスを誘導する臨時車掌だったのでは?と推察。この推理は、なかなか説得力があるな〜と、一人ニヤニヤしてしまった。 |
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[明神峠バス停(下車専用のバス停だ)] |
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実は、車道の右手の高い尾根筋には、登山道が続いているのだが、こんな天候だと、草木に触れたら、ビショビショになりそうなので、登山道は、パスし、車道を歩いている。
舗装された車道といえども、勾配が結構キツイ箇所があり、息が切れ始める。だが、ここは、思い出の道でもあるのだ。今から5年前、まだ明神峠行きのバスが御殿場から週末に出ていた頃、そのバスの中で偶然、s-okさんと出会い、初めて挨拶した後、この車道を一緒に歩いたのである。(お互い単独行だった)
9:43、三国山東登山口に到着。(写真下)
ここで、車道から離れ、左の登山道に入る。5年前、s-okさんとここで別れたことをまるで昨日のように思い出した。 |
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[三国山への分岐点] |
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登山道に入ると、すぐに道が二手に分かれる。 直進は、地図上で見る限り、行き止まりの林道だ。だが、「三国山は、右」というような道標は、見つからない。
だが、よく見たら、送電鉄塔の道標の柱に小さく赤テープが巻かれ、それに「三国山→」の文字があった。(写真下右)
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[すぐに別の分岐点] |
[赤テープに文字あり] |
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登山道に入ると、あたりの雰囲気がガラリと変わり、いきなり自然林のど真ん中に入ったような錯覚に陥る。周辺のブナやモミジ、ミズナラなどの木々は、空を覆いつくすように枝が伸びている。
デジカメを取り出し、撮影しながら歩く。
10:39、三国山頂上に到着。既に山頂には、男性5人グループが休憩中だった。相変わらずガスが濃い。 |
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[三国山頂上に到着] |
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山頂で、デジカメ撮影していると、三国峠の方から9人ぐらいの団体さんが、登ってきた。こっちは、登山道から少し離れていたので挨拶せず、その団体さんの姿を目で追っていたのだが、その中で、あれっと思った人を見かけた。思わず、近づいて声をかける。 「こんにちは。」
目の前には、何とs-okさんがおられたのだ。先程、明神峠の車道を歩いているとき、ここで初めてs-okさんと話しながら歩いたことを思い出したのだが、今日、三国山でお目にかかれるとは、奇遇も奇遇。今回、s-okさんは、丹沢自然学校の関係で、三国山周辺の下見山行として、来られた様子。
短い時間だったが、s-okさんと話せたことに痛く感動。
今日は、Iさん、s-okさんと、この三国山周辺で係わった方々にお会いできたことに、何かとてつもないツキを感じる。 |
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[三国峠からの団体さんは、明神峠の方へ] |
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気がつけば、山頂には、自分以外、誰もいなかった。水分補給して、大洞山方面へ出発。(10:51)
登山道を歩いていると、路上に白い花びらが散乱している。近くには、樹皮が剥けた木が立っている。この木の枝から落ちた花のようだ。ナツツバキのような花で、花の形のまま、落ちているのもある。 調べてみると、トウゴクヒメシャラと言うらしい。 |
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[白い花びらが散乱] |
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大洞山への登りで、中型カメラを取り出し、大木を撮影開始。
ブナの木だと思うのだが、葉がよく見えないので、判断つかず。撮影中、右手の樹林帯から、ヒグラシの鳴声を聞く。曇って薄暗くなっているせいか、昼間から鳴いているのだが、そのボリュームが半端でない。こんなヒグラシの大合唱は、初めてだ。何かの前兆かと、恐ろしくなるくらいだった。
大洞山にて小休止。(12:26〜12:30) 山頂の道標を撮影していると、反対方向からトレイルランナーが2人、やってきた。今日のような曇天であれば、走りやすいだろう。少し遅れて、もう一人が到着。 すると、その先で、次から次と、トレイルランナーとすれ違う。 大昔、「ランニング登山」と呼んでいた頃が懐かしい。今や、ちょっとしたブームだな〜と後姿を追う。
ここから、一気にアザミ平を目指す。 |
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[大洞山頂上にて(振り返って撮影)] |
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アザミ平も、ガスに覆われ、視界不良。
ここは、籠坂峠と立山方面との分岐点だ。休憩しようと思ったが、何も見えないので、先を急ぐことに。右の籠坂峠に行かず、直進の登りを進み、立山へ向かう。
登りきったところが畑尾山。 だが、そのような名を示す道標は見当たらなかった。
ここにも山道付近に花びらが散っている。(写真下) 先程のトウゴクヒメシャラかと思ったら、ちょっと花びらが違う。よく見たらサンショウバラの花びらだった。
ここにもサンショウバラがあるのかと思った瞬間、そういえば、以前、AYさんから立山にもサンショウバラが咲く場所があるらしいですよと聞いた事を思い出す。 |
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[ここにも白い花びら] |
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畑尾山の緩い斜面を下り、分岐点。(写真下)
ここもアザミ平と同様、籠坂峠との分岐点だ。ここを直進して行けば、すぐ先が、立山頂上である。 |
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[籠坂峠への分岐点] |
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13:45、立山頂上。
この頂上は、殆どまっ平らで、どこが頂上だか良くわからない。新しい道標が立っていた。(写真下) ここから南に少し下った三角点(1308.6m)のある場所は、道標では、立山展望台という名が付いていた。そこにも寄り道したかったが、今日の天気では、富士山の眺望が期待できないので、パスすることにした。
ここを直進し、いよいよ自己未踏の須走紅富台に下る道を辿る。 |
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[立山頂上に立つ新しい道標] |
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すぐ先にも分岐路があった。左折するルートは、やはり立山展望台となっていた。
ここでも地面に花びらが落ちていた。サンショウバラの花びらだ。そこから視線を上げる。 |
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[立山展望台分岐点] |
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立山砂場なる場所を通過。(道標にそう書かれてあった) ここまで山頂から10分ぐらい歩いているのだが、斜面を下っていくという感じではない。ごく緩やかな下りで、平坦のような道のりである。
山道は、明瞭だ。まわりは、樹林帯で、迷わせるような枝道も見当たらない。 |
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[立山砂場] |
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ヤマボウシが目の高さで咲いていたので、思わず撮影。(写真下)
どうも雲行きが怪しくなってきた。雨が降ってきそうだ。先を急ぐ。
立山休憩所という道標の前に立った頃には、雨が降り始めていた。だが、樹林帯の中なので、雨に濡れているような感じはしない。 |
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[ヤマボウシの白い花] |
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立山休憩所を過ぎた後、植林帯が正面に現れ、そのまま植林帯の中に突入する。ここに来てようやく下りらしい下りになった。一気に高度を下げていく感じだ。
だが、ここは、植林の背が高く、あまりにも薄暗くて、ちょっと気味悪い。自然と、歩調が速くなっていく。 |
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[植林帯の斜面を下っていく] |
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植林帯を下っていくと、林道に飛び出した。そこを右折し、直線路を進む。(写真下)
樹林に囲まれ、いったいどのあたりを歩いているのか、サッパリわからなくなった。 |
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[一直線の林道] |
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林道が終わると、幅広い舗装路に出た。(写真下左) どうも、雰囲気からして別荘地のようなエリアだ。また、右手に富士箱根トレイルの案内板があった。(写真下右)
現在位置を確認するが、今から進むべき方向が良くわからない。別荘地の中では、このトレイル道標が許可されなかったのか、道標が見つからないので、適当に進んでみる。
右手の車道を進んだが、国道が見えたところで左折し、結局、左の道を進んだのと同じ結果の場所に出た。 |
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[車道に出た。別荘地のようだ] |
[右手の富士箱根トレイルの案内板(部分拡大)] |
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別荘地を出たところに町内巡回バスの停留所看板を見る。小山町の健康福祉会館行きは、16:17発。今から1時間10分後だ。
さらに車道を下り、国道に出たところで左折。その先に須走温泉の看板があった。 |
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[別荘地出たら、小山町のバス停を発見] |
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須走温泉「天恵」。
立派な建屋だ。一見、ホテルのように見える。今朝、駿河小山でのバス乗車時、もらった割引券(2時間)で、900円を支払い、温泉入浴。
内湯に入った後、露天風呂に移動。客数が少なく、ゆったりと過ごすことができた。
....これは、クセになりそう。 |
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[須走温泉「天恵」] |
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湯上りに冷えた発泡酒で、喉を潤す。 至福の時間。
だが、すでに健康福祉会館行きのバス時刻は、過ぎていた。 |
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[湯上りに一杯] |
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食堂に向かい、食事をとることにした。温玉チキンステーキ丼を注文。(写真下)
なかなかの美味。量的にはもう少し欲しいところだが、ダイエット中の身分としては、ちょうど良い。
結局、天恵を出たのは、16:45。
御殿場行きのバス停へと向かう。富士高原ゴルフ場バス停にてバスダイヤを見ると、17:26。まだ30分以上あるので、須走に向かって歩くことにした。 |
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[ついでに食事も] |
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須走に近づいたところで、浅間神社に寄り道。おかげで時間が潰せた。 境内を出たところがバス停だった。 ベンチに腰掛け、今日の出来事を振り返りながら、バスを待つ。 |
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[須走浅間神社前バス停まで歩く] |
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今回は、小山町が富士箱根トレイルとして整備した立山から須走間の道を歩くのが目的でしたが、その他にもIさん、s-okさんとのバッタリ出会いなど、予想外の出来事があり、楽しく過ごすことができました。(サンショウバラがまだ咲いていたことも驚きでした)
この季節、丹沢などの低山では、下山後、汗ビッショリになってしまいますが、下山後の温泉が最高で、湯上りのビールは、こたえられません。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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