トップページ山行リスト(日付)>大山・高取山_記録20100710


大山・高取山

 山行日
2010年7月10日(土)         晴       単独行
 コース
ヤビツ峠(9:25)〜(10:06)大山(10:43)〜(11:24)蓑毛越(11:26)〜(浅間山)〜(11:48)林道横断点(12:02)〜(12:18)高取山(12:31)〜(12:57)念仏山(13:17)〜(13:32)善波峠〜(13:50)吾妻山(13:58)〜(14:13)弘法の里湯(15:20)〜(15:25)鶴巻温泉
 今回は、趣向を変えて、トレイルランニングを試みました。
 先日の健康診断でメタボ体質は、一向に改善されていない結果が判明し、体重減少のためには、走るのが一番ではないかとの思いでの実施です。
 しかし、その結果は。
 詳細は下記をご参照下さい。


 走るのは、本当に久しぶりだ。高校時代、走ること自体は、嫌いではなかった。だが、当時と今では、体重が20kg以上、増えている。果たして、走れるのか。
 という訳で、この大山に行く前に自宅近くの路上で走ってみた。夜の涼しい間、平地をゆっくり走ってみたところ、約30分間、走り続けることができた。走行距離は、5kmぐらいだったが、まあ、これだけ走れれば、いいだろうという安易な判断で、今回実行である。

 8:58、ヤビツ峠着。
 バス停を降りた後、短パン姿になる。ザックは、15リットル程度のトレイル用。本来は、もっと容量の少ないザックがbestであるが、公共機関利用派としては、着替等も入れなければならないので、どうしてもザックのキャパがある程度、必要になる。
 なお、水は、2リットル持った。
 ザックが小さいと、走り屋というオーラを発散しているように思え、姿だけは、トレイルランナーそのものとなった。だが、実態は、なんちゃってトレイルランナーだ。
  ....ハイドレーションもあり。でも、CW-Xは、似合わないのでヤメ。
 今回は、屈伸やアキレス腱伸ばし等、念入りに準備運動をして出発。(9:25)
  ....足が攣らないように。
[今回のスタート地点:ヤビツ峠]

 やはり、現実は厳しいと思ったのは、スタートして約10分。
 すでに歩いていた。  
  ....暑い。


 やはり、登りは、厳しい。体力が続かず、足が上がらないのである。
 だが、トレイルランニングの本では、登りは、歩いた方が結果的に速く通過できるというような文章があったと記憶していたので、これは、挫折ではないと自己判断。
 ....暑いのだ。

 そんな訳で、足場が悪い箇所は、普通と変わらないスピードで、それ以外は、意識した早歩き、そんな感じで進む。たまに走れそうな緩い山道になることもあるが、そんな時は、すでに息が苦しくて、走り出すという意識が遠のいていた。

 9:58、崩壊地の上に出た。ここは、富士山・丹沢の眺めのよい場所だ。ここで撮影がてら、息を整える。7月だが、珍しく富士山が見えていた。(写真下)
 10:01出発。ヤビツ峠から初めての小休止だった。
[崩壊地の上にて]

 下社との山道と合流した後は、急な階段状の道で走れるような状況ではない。だが、その先は、比較的、走れる道となるが、心臓が許さなかった。
 10:06、鳥居を通過後、阿夫利神社本社の前に到着し、参拝。さすがにいつもより早い時間で、山頂には着いたが、殆ど走っていないので、全く達成感なし。
[山頂の阿夫利神社本社前]

 頂上に進む。奥の院は、シャッターが下りたままだったが、参拝し、その後、涼しい場所を探す。結局、御神木の下の日陰のベンチで休憩。(いつの間にかベンチが出来ていた) 涼しい風が背中を冷やしてくれるのが嬉しかった。
 また、ちょっと驚いた。
 10:43、ゆっくり休憩した後、出発。
[山頂にて]

 十分休憩をとったので、下りは、走れるだろうと、ちょっと意識しながら、下っていく。だが、すれ違う登山者が多く、これまた走れるような状況ではなかった。
 10:55、富士見台。ここで富士山を再度、撮影しようと思ったら、すでに雲の中だった。7月で、この時間ならば、まあ普通のことだと認識。
 11:01、16丁目の分岐点に到着。(写真下) 梅雨の晴れ間ということで、今日は、多くの登山者が休憩中。ここで直進し、蓑毛越の方へと進むことで、ようやくすれ違う人の数が減ってきた。
[16丁目の分岐点]

 階段状の下りを終え、11:12、左のかごや道分岐点を通過。この先から、足場がよくなり、舗装路のように走れるようになった。
 11:14、女人禁制の立札前を通過。今回は、デジカメを取り出すチャンスがなく、撮影回数が少ない。この先は、比較的、足場の良い下り道。リズムよく、下っていける。ようやくトレイルランニング状態になった。
[女人禁制の立札]

 11:24、蓑毛越到着。
 ザックを降ろして、撮影。(写真下) ベンチには、中高年ご夫婦1組が休憩中。
 さて、この先でヒルがでてくるのか。ちょっと気にしながら、走ることにする。
 11:26、出発。
[蓑毛越にて]

 フラットで気持ちがいい。
 そういえば、今年2月、このコースを歩いたとき、積もった雪の上に走った踏跡(足跡の間隔が長い)があったのを思い出す。その踏跡が潜在意識としてあったから、今回、このコースを選択したのかもしれない。
 電波塔近くで、単独の男性トレイルランナーとすれ違う。
[電波塔]

 山道の傍らには、草が茂っている。これは、間違いなくヒルがいるな〜と思いつつ、走っていけば、ヒルがつかないのではないかという楽観的な気持ちで進む。
[ヒルが出そうな山道]

 11:48、林道(舗装路)に出た。
 ここで、小休止。ちょっとヒルチェックを実施。すると、右足の靴の甲の部分にヒル1匹を発見。やはり、出たかと、舗装路の上で、靴を脱ぎ、腰を下ろして徹底的にヒルチェック。だが、付着したのは、どうやらこの1匹だったようだ。
 この休憩中、走ってきた単独の男性トレイルランナーとすれ違う。この登りを走っているとは、本物だ。思わず、振り返って、ごく小さななザックを背負っている後姿を見送る。続いて中年夫婦のトレイルランナー、若いカップルのトレイルランナーとすれ違う。この時、追い越していくトレイルランナーは、いなかったが、立て続けにランナー姿を見て、このトレランブームを実感。
 12:02、出発。
[林道に出た]

 残念ながら、高取山の急登にあえなく歩行。
 こんなに登りが続くのは、ちょっと辛い。だが、普段と違い、ザックが軽いので足は、まだ前に出る。ハアハア言いながら、登りきると、少しゆっくりと走る。
 だが、続かない。暑くて、汗が異常に出ている。久々に半袖のシャツ姿だったが、両袖に汗が染み込んで、両肩が重く感じる。

 12:18、高取山頂上に到着。ここで、昼食とし、オニギリ2個を食べる。山頂には、中年の女性一人が休憩中だったが、先に出発してしまった。
 山頂に白い粉が散乱している事に気がつく。どうも、これは塩だと推察。なんで塩が....考えられる理由は、唯一つ。
  ....だが、考えるのが恐ろしい。
 12:31、出発。
 階段状の斜面を下っていくが、このあたり日陰で、ヒルが出てきそうな雰囲気ではある。そんな訳で、自然と足取りは、速くなる。
[高取山頂上にて小休止]

 聖峰の分岐点を過ぎ、再び急斜面となる。
 その斜面を下り、平坦になった頃、右足首の内側に違和感を得た。
 立止まって、確認すると、やはりヒルが靴下に食込んでいた。走っていても、食いついてくるヒルの根性に脱帽。だが、徹底的に木の枝で押し潰し、昇天させる。
 この先、立止まると、さらに取り付かれるかもしれないという恐れから、登りでも走っていく。

 12:57、念仏山頂上に到着。
 中年の女性二人が休憩中。聞けば、善波峠側から登ってきたが、この先ヒルが出てくるということを聞き、ここで引き返すとの事。確かにヒルはいますね〜と、先程の一匹を昇天させたことを話す。それと同時に、ヒルチェックを実施。幸い、他のヒルは見つからなかった。
 その後、なんだかんだと、中年女性お二人と話し込んでしまい、13:17出発。
  ....ほとんどヒル談義
[念仏山でも小休止]

 この先は走りやすい。
 だが、呼吸器系がついていかない。
 善波峠から先は、歩いていく。
[善波峠にて]

 弘法山〜吾妻山と続くハイキングコースに合流する。
 ここまで来れば、林道を走るようなものだ。ゆっくり走っていると、背後から、スーと若い男性のトレイルランナーに追い抜かれた。さすがに速い。あのくらいスピードが出せれば、走り甲斐もあるだろうなと思い、後姿を見ていたが、あっという間に視界から消えていった。

 13:50、吾妻山到着し、小休止。
 トレイルランニングは、ここで終了。この先は、息を整える意味で普通に歩くことにする。中年の女性が二人、休憩中だったので、カメラで撮影してもらう。(写真下)
 水2リットルも丁度、飲み干した。後は、ゆっくり歩いていくだけである。
 13:58、出発。
[吾妻山にて]

 14:13、弘法の里湯に立ち寄る。走った後の温泉は、この上ない快感だ。ゆったりと、浴槽に浸かっていた。
[弘法の里湯へ]

 温泉内の蕎麦屋で、生ビールと蕎麦を注文。風呂上りの生ビールが激ウマ。なんだか、この走行パターン、クセになりそうだ。
 15:20、外に出るとき、トレラン姿のグループがやってきた。やはり、走った後は、温泉というのは、誰しも思うことなのだろう。サッパリした姿で、鶴巻温泉駅に向かった。
 [湯上りに一杯]


 今回、初めて大山を走ってみました。
 ですが、結果は、上述の通り、登りは、全然ダメ。下りは、長時間の場合、全然ダメでした。平坦地を走るのと違い、急斜面は、本当に登り/下りともに苦しい状況に陥ります。しかしながら、上記でも述べましたが、ザックが軽いと言うのは、本当に嬉しいことです。登りでも、ザックの重量が気にならず、自分の体重程度に思えたので、まだ足が前に出ます。これは、新たな発見でした。
 ただ、走ることに集中するため、デジカメ撮影タイミングが減り、山行後の楽しみが少々減りました。

 【追記】
 その後も走ろうかと思いましたが、7月下旬での梅雨明け後、猛暑のため、全く走る気がしません。もう少し涼しくなったところで、ヒルゾーンを走れば、嫌でも走らざるを得なくなる。。。。そう考えますと、ヒルが十分、プラスに活用できそうな感じです。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。