トップページ>山行リスト(日付)>大室山・黒岩_記録20100814
2010年8月14日(土) 曇 |
同行者:丹沢写真館さん、AOKさん |
用木沢出合(7:40)〜(8:15)白水沢合流点(8:40)〜(8:50)ザレ沢合流点〜(9:30)孫六沢合流点〜<走水沢左岸尾根>〜(12:29)破風口〜(13:14)大室山西ノ肩(13:45)〜(13:50)大室山(13:54)〜(14:38)黒岩(15:40)〜<水平路>〜(17:49)犬越路(18:01)〜(19:18)用木沢出合 |
今回は、丹沢写真館さん、AOKさんと大室山を歩いてきました。前半は、鉱物観察、後半は、黒岩登頂・水平道歩きが楽しみのポイントです。 今回は、真夏と言えども、山中にはガスがかかり、日が差すことはありませんでしたので、どうにか歩けましたが、日差しの強い中を歩くとなると、このコース踏破は、難しかったと思っております。そういった意味で、今回の天候は、ラッキーでした。
詳細は、下記をご覧下さい。 |
丹沢写真館さんの車で用木沢出合に到着。ここで、AOKさんと合流。すでに駐車スペースは、満杯状態だった。 7:40、用木沢出合を出発。
「西丹沢自然教室先のキャンプ場は、盛況でしたね。」などと、途中、通過したキャンプ場の話題。大型テント間の隙間がなく、ビッシリ並ぶような光景だった。5月GWのキャンプであれば、季節的にも快適な気がして、キャンプ場が満杯でも、納得できるのだが、真夏でのそれは、予想外だった。 |
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[今回のスタート地点:用木沢出合] |
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白石沢沿いの登山道を進む。
途中、白水沢の合流点で小休止し、オニギリタイム。再び、白石峠に続く登山道を辿る。
堰堤下で対岸に渡り(写真下)、堰堤を左岸から越えると、左手奥(右岸奥)に沢が合流している。左岸を歩いているだけでは、殆ど気がつかないような沢であるが、その沢が白石沢で、地図上では、主流となっている沢だ。そんな訳で、今までと同じ沢を遡上している気分なのだが、この先は、ザレ沢という名に変わる。 |
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[堰堤の下を通過(振り返って撮影)] |
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登山道は、ザレ沢左岸沿いに進んでいる。やがて、鉄堰堤の下で、右岸に渡る。
登山道は、その後、右岸尾根を登るように続いているが、我々は、登山道を外れて、そのままザレ沢上流へと向かった。踏跡らしきものはなかったので、適当に水流近くを登っていく。 |
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[ザレ沢を行く] |
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AOKさんが何やら黒い石を見つけ、その石に対し、ポケットから紐を取り出す。 「その紐の先にぶら下がったものは何ですか」 と尋ねると 「磁石です。」 との回答。 磁石が、発見した石にくっついていた。 「磁鉄鉱ですね。」
手に持ってみるとわかるが、体積の割に非常に重く感じる。比重が大きく、黒色なのが磁鉄鉱の特徴でもある。 |
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[黒い石に磁石を当てる] |
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9:30、沢の二俣に到着。(写真下)
ザレ沢が、右手に続いている。ここで、左側の沢(孫六沢)に進む。沢には、倒木が多く、歩き辛い。すると、すぐにその先で、沢が二分していた。 |
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[孫六沢とザレ沢との合流点] |
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左手が走水沢、右手は孫六沢だ。
水流は、左の走水沢から流れており、孫六沢は、涸沢のようだった。ここで、ザックを置いて、身動きしやすくし、左手の走水沢に進む。 |
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[すぐに走水沢(左)と孫六沢(右)との分岐点] |
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走水沢には、苔むした岩が多く、また木が多いためか、薄暗い沢となっていた。 沢の湧水地帯まで遡行し、引き返す。
途中で、鉱物観察するが、丹沢写真館さんだけでなく、AOKさんも鉱物に関しては、専門領域であり、お二人の会話を聞いても、素人の私には、チンプンカンプン。
「だいたい地学って習ったっけ」と、花崗岩での長石、石英というのは、中学での知識かな?と記憶が曖昧。改めて地学は、忘却の彼方であったことに気がつく。
....ということで、鉱物観察に関しての報告は、パスさせていただきます。
10:08、合流点に戻って、ザックを背負う。 |
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[走水沢の上流側] |
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走水沢左岸尾根経由で、大室山を目指す。 この尾根は、自然林で、晴れていれば、だいぶ雰囲気は変わったと思うが、今回は、ガスが立ちこめ、薄暗く感じ、地味な印象だった。
斜面が少しでも急になると、足下が滑り、歩きにくいこと、この上ない。スズタケは、掴むと、枯れており、ポキポキ折れ、頼りにならなかった。 |
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[走水沢左岸尾根] |
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10:56、尾根の先が平坦になった。
地図上での1120m地点のようだ。ここでコーヒータイムとした。地図で見ると、このあたりは、変則的な平坦部分で、もし、稜線から下ってきた場合、ここで進路方向を見失いそうである。実際、ここで振り返っても、今登ってきた先に尾根があるとは、思えないような光景だった。 |
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[途中、平坦部分に出た] |
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11:19、出発する。
左手に檜の植林帯が現れた。そのうち、その植林帯に入り込む。植林帯の中で、経路を発見するが、上部へとは続いておらず、結局、経路から外れて、上の稜線を目指す。
途中、ササが密集している箇所が出てきて、ザックも服もビショビショとなる。(写真下) |
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[ササヤブが酷くなる] |
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殆ど一直線の登りなので、高度は一気に稼げるが、体力をだいぶ失う。稜線に出るのは、まだかと、高度計(腕時計)を見る回数が増える。
11:59、口を開けた魚のような特徴ある岩があった。(写真下) |
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[ポツンと岩があった。(振り返って撮影)] |
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フラットな場所に出たが、ここが稜線かどうか、まだわからなかった。ガスが濃くて、この先、まだ登りが続くのかとも思えたからだ。さらに前進して、登山道を発見した時、初めて稜線に出たことを知る。(12:12)
風が吹くと、木の葉についた水滴が、雨のように落ちてくる。おかげで、稜線に立っているだけで、上半身も完全に濡れてしまった。
....下半身は、既にヤブ歩きでズブ濡れ |
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[稜線の登山道に出た] |
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稜線の登山道で、大室山へと向かう。一旦、破風口の鞍部まで下り、そこから再び登り返しとなる。この登り返しがつらい。
途中で、木立が途切れ、視界の広がる箇所があるのだが、今日は、乳白色の大きな幕が下りている状態。そんな訳で、今は、ひたすら前を見るだけの登山となる。
ようやく登りを終え、マルバダケブキの群落を通過し、13:05、木道が始まる。ここまで来れば、大室山の西の肩(犬越路からのルートとの合流点)は、近い。(写真下)
だが、この木道、濡れていて、非常に滑りやすくなっていた。こんなにツルツルになっている木道は、初めてだ。何度か片足が滑って、思わず声が出た。 |
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[大室山に向かう] |
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13:14、ようやく西の肩に到着。(写真下)
ここでランチタイムとした。休憩中、見かけた登山者は、ゼロ。ちなみに今日、すれ違った登山者は、先ほど、稜線に出てから、単独の男性、その後、5人のパーティという2組のみ。盆休みの土曜日とは言え、真夏の丹沢は、この程度なのかもしれない。
13:45、ベンチを出発。大室山頂上へと向かう。 |
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[大室山西の肩にて] |
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平坦な道を5分ぐらい歩き、大室山頂上に着いた。頂上には、新しい道標が立っていた。(写真下)反対側には、山梨百名山の道標「大室山」が立っていたが、かなり老朽化しており、対照的だった。
ここから「大室指」「大渡・久保吊橋」という道志側への道標は、立派だったが、県界尾根への道標(鐘撞山方面)への道標は、よくわからなかった。
頂上から右手に植生保護柵が現れる。その保護柵沿いに続く踏跡を進んでいく。 |
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[新しい大室山山頂の道標] |
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県界尾根は、だいぶ前に何回か下っていたが、今回、全く印象が異なった。こんな急斜面を下った記憶がなかったのだ。それでも視界が広がるガレ場の場所は、脳裏に残っており、懐かしさを感じた。
14:27、Y字路に出る。右斜め前方が、神ノ川ヒュッテへの道だ。左(ほぼ直進)は、鐘撞山方面へのルートだが、道標らしきものは見当たらなかった。ここは、左を行く。 |
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[県界尾根を下っていく] |
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14:35、植林帯の中をさらに下っていくと、旧分岐点に出た。ここは、直進の下りで鐘撞山へ、右に曲がると、神ノ川ヒュッテだった分岐路である。
ここで、黒岩に行くため、その中間方向へと斜面を下っていく。 |
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[旧分岐点(振り返って撮影)(丹沢写真館さんより)] |
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14:38、斜面の突端部で、ザックを下ろす。(写真下) 「黒岩は、この下ですよ。」と丹沢写真館さん。
だが、樹林帯となっており、見下ろしても、どこが岩なのか、よくわからない。ここで、空身になって黒岩を目指す。今回は、ウエストバックも置いていき、8mmロープを持参した。 |
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[黒岩手前でザックを下ろす] |
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少し右側にシフトし、ササヤブを覗くと、トラロープを発見。 「この下が黒岩ですよ。」と丹沢写真館さんから説明を聞いても、まだピンと来なかった。
このトラロープを使用して、3mぐらい急斜面を下る。(写真下) 下り立つと、初めて黒岩の姿が見えた。 |
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[トラロープが設置されてあった] |
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「これが、黒岩ですか」
と、岩壁を見ながら、木の幹を頼りに近づき、岩の反対側(谷側)に向かう。
黒岩を初めて知ったのは、「かながわの山」植木知司(神奈川合同出版:昭和54年3月発行)での、鐘撞山の欄だった。ここに黒岩の写真が掲載されてあった。 実にインパクトのある写真だった。岩の上には、人が一人立っていて、その下は、30mぐらい垂直に切り立っており、高度感のある場所であることがわかる。鐘撞山にこんな岩場があるのかと思い、地図を見たが、それらしき場所は、わからなかった。
その後、2006年に丹沢自然保護協会から「奥野幸道 丹沢資料コレクション」のCDを入手し、アクセスしたら、表紙の壁紙が、上記の「かながわの山」で見た黒岩の写真だった。 撮影者が奥野幸道氏となっており、黒岩の上に立っている人物は、女性のように見え、奥野氏の奥様だと推察できた。
これから、その黒岩に立てるとあれば、ちょっとワクワクするのも当然だった。 |
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[岩の左側に回る] |
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黒岩の先端の方からほんの少し、よじ登ることで、黒岩に登ることができた。
だが、写真で見たような光景は見れず、あたり一面、ガスに覆われていた。(写真下)
まあ、ガスのなかでも撮影しておこうとカメラを取り出すと、一瞬、ガスが切れた。
黒岩自体は、ナイフエッジの岩だった。先端部分は、AOKさん、私と2人で、スペースは、ほぼ埋まる。丹沢写真館さんは、少し大室山寄りに低くなっている箇所まで移動されていた。 |
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[黒岩に登るが、ガスで何も見えず] |
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丹沢写真館さんから、いろいろ説明を聞くが、その立ち姿を見ているだけで、ヒヤヒヤ恐ろしくなる。(写真下)
しかし、慣れというのは、恐ろしいもので、最初は、岩の上に立つことにもビビッていたが、そのうち目が慣れてきて、いつのまにか立ち上がっていた。まあ、岩が乾いており、滑らなかったので、安心できたからかもしれない。 |
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[立ち姿の丹沢写真館さんを見ているだけで恐ろしい(AOKさん撮影)] |
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その後、大室山側の岩に移動する。その間は、短いが、細くて窪んでおり、渡るには、バランス感覚を要する。ここは、念には念を入れ、ロープで確保して渡る。
左側に転落したら、まず命は、助からないような高度だ。いや、ここは、転落というより墜落の方が、正確のようだ。 |
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[ロープで確保し、山側の岩に移動] |
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渡った後を振り返る。(写真下) この後、岩から下りるために、あん馬をするような感じで、両腕だけで体を方向転換し、山の斜面に無事、下り立った。
再び、ザックの置いてある場所に戻ったのは、15:30。約50分間の黒岩挑戦だった。水分補給して、15:40、水平道に向かって歩き出す。 |
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[黒岩の先端部分を振り返る] |
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水平道を進むと、すぐに崩壊したザレ場に遭遇する。(写真下) あたりは、植林帯で薄暗い。おかげで、デジカメ撮影泣かせの歩行となった。
16:08、先ほどの神ノ川ヒュッテへの新道にぶつかる。左折し、ほんの少し、その新道を歩くと、分岐点に出た。水平道方向には、大谷沢の道標が立っていた。ここをその大谷沢方面に進む。 |
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[水平道は、崩壊している箇所多し] |
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16:30、前方から沢音が聞こえてくる。大谷沢に近づいてきたようだ。
その後3分で、大谷沢に出た。大谷沢は、水が豊富だった。ここで、小休止をとる。ペットボトルで水分補給した後、ライトを準備する。あたりは、もうだいぶ暗くなってきた。 |
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[大谷沢に出た(丹沢写真館さん撮影)] |
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大谷沢を通過した後の水平道の崩壊は、さらに酷くなった。
16:50、大きな崩壊地に出る。(写真下) 登りのためにトラロープが一本垂れていた。このトラロープは貴重だった。これがなければ、大きく遠回りして、植林帯を直登しなければならない。
涸沢をトラバースする際、桟道があったが、これが朽ちており、今にも足を踏み外しそうだった。よく見ると、上にはトラロープが張ってある。 先頭のAOKさんがその桟道を進むと、何と桟道が傾いた。幸い山側の方に傾いたので大事に至らなかった。 今まで、朽ちた桟道を何度も通過しているが、一度も踏み抜くようなことはなかった。だが、今回の事象を見届けてしまうと、やはり、ボロボロの桟道は、本当に危険ということを痛感した。 |
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[崩壊地(トラロープあり)] |
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続いて、大規模なガレ場に出た。100mぐらい、ず〜と続いているようだ。(写真下) トラロープがあったが、張られた後に倒木が引っ掛かり、そのため、強く引っ張られている。こんなに張力がかかっていれば、そのうち切れてしまうだろう。
さらに進むと、ロープが切れていた。ということで、この先、ロープなしで、トラバースとなる。固めの部分を選んで、足を踏み入れないと、ズルズルと足下が崩れていく。これまた緊張する箇所だった。 |
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[大規模なガレ(ザレに近い)(ここも恐ろしい)] |
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1時間半以上、左足が谷側となるトラバース路を延々と歩いていると、何だか左足が痛くなってきた。どうも外足の方に力が入ってしまうようだ。
17:33、ようやく犬越路への一般登山道に出た。樹林帯の中ということもあり、周辺は、だいぶ暗くなってきた。ここから、一般登山道を登り、一気に犬越路を目指す。
だが、これまた辛い登りで、風が全く無く、全身から汗が噴出す。どこからか一匹のヒグラシが鳴いている。ちょっと単独だと、薄気味悪い雰囲気である。 |
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[犬越路への登山道に合流] |
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17:49、犬越路に出た。さすがに峠である。幾分、明るくなった。ベンチで小休止。 18:01、暗くならないうちに出発する。
犬越路沢のガレ場を下っていく。途中から、ライトを点ける。用木沢に並行に歩くようになり、平坦な道になったところにあるベンチで小休止。(18:39〜18:55) 再び歩き始めたときは、完全に日没となり、真っ暗な状態だった。
このルートは、何度も歩いたことのある登山路ではあるが、こうも真っ暗になるとルートを見失いやすい。特に橋が無い箇所で、沢を渡る場所が、よくわからなかった。いくら歩いたことのある登山路といえども、ここは、単独だったら、100%、迷子になっていただろう。 ....丹沢写真館さんに感謝です。 |
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[ガスの中、犬越路到着] |
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19:18、無事、用木沢出合に到着。
朝、駐車してあった車は、殆ど、まだ駐車中だった。大抵、我々だけの車しか残っていないケースが多いのだが、今回は、違った。キャンプ目的の車が多いということだろう。
キャンプ場で花火を楽しむキャンパ−の声を聞きながら、用木沢を後にした。 |
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[用木沢出合に到着] |
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今回は、やはり黒岩に登ったことが印象深かったです。 今、奥野幸道氏のCD「奥野幸道 丹沢資料コレクション」から、黒岩の姿(1967年10月)を見ますと、今も昔も、それほど黒岩の頂のスペースは、変わっていないように見受けられます。奥野さんの奥様が、よく立っておられるな〜と、改めて感心致しました。
注)ザレ沢について 「ザレ沢」は、山と高原地図28「丹沢」(昭文社:2010年)に記載されている名称です。 西丹沢頂稜河川土地名称図では、「崩レノ沢」と記載されています。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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