トップページ山行リスト(日付)>姫次・榛ノ木丸_記録20100919


姫次・榛ノ木丸

 山行日
2010年9月19日(日)        晴      単独行
 コース
東野(7:43)〜<釜立沢左岸尾根>〜(10:04)青根分岐点〜(10:29)姫次(11:01)〜(11:11)榛ノ木丸分岐点〜(12:03)榛ノ木丸(12:14)〜(12:23)1292m峰(12:26)〜(12:39)榛ノ木丸(12:47)〜<榛ノ木丸南東尾根>〜(13:54)造林小屋〜(14:07)伝道(14:13)〜(14:29)魚止橋〜(14:35)旧丹沢観光センター前(14:48)〜(15:08)三日月橋〜(16:02)早戸川橋(16:12)〜(16:26)金沢橋〜(17:08)宮ヶ瀬
 公共交通機関利用派から見ますと、
   ・神ノ川ヒュッテからの登山口
   ・魚止橋からの登山口
   ・塩水橋からの登山口
あたりは、非常にアプローチが長く、登山口に到着するまでに一汗かいてしまうような場所ですが、今回、敢えて該当する榛ノ木丸に行ってきました。
 詳しくは、以下をご覧下さい。 


 三ヶ木発月夜野行きバスで、東野にて下車。(7:31) 
 土休日は、1日に2本しか運行されないバス路線だ。
 (※平日でも月夜野行きは、2本だが、朝の便は、発車時刻が遅くなる。また、平日には、東野行きが別に4本ある)
 ここで、ザックからオニギリを取り出し、ちょっと腹ごしらえ。
 誰も乗り手のいない、やまなみ温泉行きのバスが東野バス停を発車していく。この特徴ある小型バスを見送った後、こちらも歩き始めた。(7:43)
[東野バス停から路地に入る]

 舗装路を辿っていき、青根中学校の校舎を右に見た後、分岐点に到着。(写真下左)
 見れば、袖平山方面の稜線が高い。
 振り返ると、ここから東野バス停までの地図が描かれた看板が立っていた。バス停までのルートが分かりにくいので、初めての下山者にとっては、貴重な看板だろう。(写真下右)
[八丁坂ノ頭への登山道] [東野バス停までの看板]

 U字カーブの所で、釜立沢を渡り、さらに進むと、正面の道が並行しながら、二分する。右手は、袖平山への登山道へと続いている。以前、袖平山に行こうとして、ここの分岐点を見落とし、この先の分岐点を右折して、小屋戸沢に出てしまい、迷ったことがあった。
 だが、これからは、そんなこともないだろう。今は、最も目立つ分岐点の所に赤い道標(袖平山)が立っていた。(写真下)
[右手は、袖平山北尾根へ続く林道]

 登山者カードのポストに到着。(8:25)(写真下)
 姫次の稜線に出るには、ここで、右の登山道に入る尾根(釜立沢左岸尾根)コースと、このまま林道を進む釜立沢コースがあるが、今回は、尾根コースを選択。(釜立沢コースは、最後の尾根が急登になり、ちょっと辛いのが、その理由)
 尾根の斜面を登っていく。舗装路の硬さから逃れ、ようやく、軟らかい土の感触となった。
[ようやく舗装路から登山道へ]

 すぐに尾根に乗り、左折して尾根筋を登っていく。途中、勾配が緩くなり、アレッと思ったら、尾根の途中にある945m峰を左から巻いていくところだった。
 遥か上方に黍殻山から八丁坂ノ頭へと続く稜線が見える。まだまだ高度差は、あるな〜と思う。
  ....ちょっとガックリ。


 945m峰を巻いた後は、再び尾根筋をひたすら登っていく。
 9:29、前方にモノレールを発見。これが、いつだったか、姫次手前で終点となっていたモノレールだなと、ピンときた。
[モノレールを発見]

 モノレールならば、一気に楽して登れるな〜と思いながら、急斜面の直登ルートで敷設されているモノレールを眺める。(写真下)
 だが、これは、登りはよいとしても、下りの時は、急過ぎて、ものすごく恐ろしいのではないかと思う。
 ....ジェットコースター並みか、それ以上。
[直登していくモノレール(実際は、もっと急斜面)]

 八丁坂ノ頭を右から巻き、東海自然歩道に合流する。榛ノ木丸に行くには、ここから姫次方向に進んで、途中で左折すればよいのだが、その前に姫次に寄り道することにした。
 落葉松林が目立ってきたら、そこは、姫次だった。(10:29)
 ここからの富士山を楽しみにしていたのだが、雲で見えず。檜洞丸にも雲がかかっていたが、何故か蛭ヶ岳だけは、姿を見せていた。
  ...これは、この先、ヒルがいるという予兆か。


 先着の男性登山者は、すれ違うように焼山方面に向かっていった。
 小休止とし、凍らせたパイナップルの缶詰を取り出す。パイナップルを食べていると、蛭ヶ岳方面から単独の男性登山者が到着。やはり、そこそこ登山者が訪れているようだ。
 伝道手前にはヒルがいるのではないかと想定し、ネオプレーンスパッツを装着して、出発。(11:01) 来た道を引き返す。
[姫次に到着]

 東海自然歩道の最高地点を通過し、再び、榛ノ木丸分岐点まで戻ってきた。(写真下)
 「鳥屋造林組合管理地」という白い看板が立っている。いよいよ、ここからバリルート突入である。
 見れば、踏跡が明瞭だった。こりゃ、楽勝と思ったのも束の間。すぐに踏跡は、消えていった。
[榛ノ木丸への分岐点]

 踏跡が、わからなくなった。地形図の他にコンパスを取り出し、進路方向を常に確認。
 白い立札が続いている。立札は、分岐点の所だけでは、なかった。
[鳥屋の白い立札が続く]

 ちょっと暗いイメージの樹林帯が続く。(写真下)
 今日、雨は降っていないのだが、木の幹がしっとりと濡れているように見えた。それが、どうも幹の色をより暗く見せているようだ。

 そろそろ前方に榛ノ木丸のピークが見えてもいいのではないかと思いつつ、尾根を進むが、一向にそんな姿が見えない。そんな時、目の前のヤセ尾根の先に小ピークが現れた。左に巻道があったが、敢えて小ピークを登ってみた。
 すると、密集した木の枝の隙間から、樹林に覆われた巨大なピークがデーンと目に入った。あれが、榛ノ木丸ピークのようだ...そう思ったが、あまりにも想像以上に大きかったので、いささかビックリ。

 左斜面に崩壊地を見る。ここで遠景観賞。この後、榛ノ木丸頂上への登り斜面となる。
[ちょっと暗いイメージの樹林帯が続く]

 一気に登り終えると、前方の木に標識を発見。近寄ってみたら、これが、榛ノ木丸の頂上標識だった。(写真下左)
 榛ノ木丸頂上というのは、ここ最高地点の1312m峰を指す場合と、ここから北東にある1292m峰を指す場合もある。ということで、ここから1292m峰に向かう。
[頂上標識] [榛ノ木丸頂上にて]

 地形図と磁石で方向を確認しながら進む。このあたり、踏跡は、はっきりしない。適当に歩きやすい箇所を進んでいく。
 前方に小ピークが見えた。頂上付近に向かうが、低木が密集した樹林帯だ。迷路の中を歩くようにクネクネ曲がりながら、頂上に向かう。
 この辺りがピークだろうと、ザックを置いて記念撮影。(写真下)

 この後、歩きやすい箇所を選んで歩いていたら、全く進んでいる方向が分からなくなってしまい、樹林帯の中でウロウロ。磁石を取り出し、強制的に直進していく。
 この後、再び1312m峰に戻る。その途中で、ブナを撮影。
[1292m峰ピークにて]

 再び1312m峰に戻り、ザックを下ろして付近の樹林を撮影しながら歩き回る。
 撮影を一通り終えた後、ここからの下山路を考える。1/25000地形図を見ながら、南に続く尾根を下ることにした。(途中で南東に向きを変える尾根だ)
 ここにも白い看板「鳥屋造林組合管理地」が立っており、その矢印方向が南へ下るルートを指していた。踏跡があり、辿っていく。(写真下)
[再び榛ノ木丸頂上直下へ戻る]

 樹林帯を一気に下っていく。
 下っていった後、右手の先が崩壊地のようで、視界が広がっている。
 ちょっと寄り道して、崩壊地の上に立った。
[南東尾根を下る]

 1/25000地形図だと、標高1200m付近で、南へ続く尾根から南東に続く尾根に乗り換えなければならない。高度計を見る頻度が多くなり、慎重に前方を見ると、南側は林で歩きにくくなっており、踏跡は、ゆるく左に曲がっていた。結局、踏跡をそのまま辿れば、自然と南東尾根に乗ることができるようになっていた。
 分岐点を過ぎ、右手に南へ続く急斜面の尾根を見る。(写真下)
[進路は、南から南東へ変わる]

 シカ柵にぶつかり、扉のない部分を通過する。(13:07)(写真下)
 ここで植林帯に入る。
[シカ柵を通過]

 この後、尾根の背筋上で続いているシカ柵を右に見ながら、下っていく。
 「おやっ!」、何やら前方に動くものが見えた。
 だが、色が赤っぽいので、シカやクマのような動物でないことは、すぐに分かった。
 その姿は、赤いシャツを着た男性の単独トレイルランナーだった。こんな場所でトレイルランナーに出会ったことで、目がテンになる。
 
 「そういえば、このルートでトレイル大会があったような...」
 帰宅後、調べてみたら、今年4月に「東丹沢トレイルレース」で、ここがコースになっていた。その影響で、こんな山の中を走っているのだろうと思えた。
[右手にシカ柵が続く]

 その後、シカ柵から少し離れ、植林帯の中の作業道を歩くようになった。
 すると、作業道は左へ、シカ柵沿いの道は、右へという分岐点に出た。(13:25)(写真下左) 今回は、尾根筋沿いを下るのを目的としていたので、右のシカ柵沿いの道を選択。
 その後、何やら昔の林業用策道の遺物ではないかと思われる人工物を発見。(写真下右)
[分岐点で悩む] [遺物発見]

 13:41、道は、シカ柵から離れ、左の斜面を下るように続いていた。このあたりは、赤テープが方向を示す印のようだ。だが、自分自身としては、テープ類は一切、信じないようにしている。
  ...何度も痛い目に遭っているので。


 1/25000地形図を見ながら、自分の進むべき方向を確認。どうやら、地図上に小突起のように記されている小尾根を下っているようだ。斜面が急になったりするが、その先には、尾根筋が続いているのが見えているので、安心して下っていける。
 ちょっと左側を望む。
[小尾根を下る]

 前方下にシカ柵を発見。その先に目を移すと、造林小屋の屋根が見えた。どうやら無事、下ってこれたようだ。(13:54) (写真下)
 造林小屋を通過し、作業路を進む。伝道沢を渡る時、ストックの汚れを落とす。
 14:07、伝道に到着。ちょっと小休止。ここからは、未舗装林道だが、もう迷う事はない。
[造林小屋が見えた]

 14:29、魚止橋を通過。右手の堰堤から落ちる水量は、多めだった。(写真下)
 ここで、駐車している車を何台か見る。ザックを車にしまい込む登山者の姿も見かけた。

 旧丹沢観光センター入口の所で、小休止とし、ネオプレーンスパッツを外し、足下をチェック。幸いにもヒルは、一匹も見つからなかった。
 このあたりにも駐車している車が結構あり、下山してくる登山者に出会う。 
  ....釣り人でなく、登山者とは。この地域もだいぶメジャーになったようだ。
[魚止橋の上から上流を眺める]

 右手に早戸川を見ながらテクテクと歩いて行く。背後から車が停まったかと思ったら、
 「乗りませんか。」
と、お誘いの声。だが、丁重にお断りし、歩き続ける。

 「次のカーブを曲がれば、ゲートがある筈。」と思ったら、ゲートが見つからない。
 「ゲートは撤去されたのかな」と思いながら、先を急ぐと、思わぬところで、ゲートが現れた。どうやら、山と高原地図「丹沢」に記載されているゲートの位置と実際の位置が異なるようだ。地図上のゲートは、実際の位置より、かなり上流寄りに記載されてあった。

 長い釣場を過ぎれば、早戸川橋は近い。ようやくその橋が見えてきた。(写真下)
 16:02、早戸川橋上で小休止。
[早戸川橋が見えてきた]

 もうすぐ宮ヶ瀬の駐車場というところで、背後から単独男性に追い越された。見れば、先程、榛ノ木丸の下りで、すれ違ったトレイルランナーだった。いったいどんなコースでここまで走ってきたのだろう。ちょっと気になってしまった。
  ....4月の大会と同じコースだったのだろうか。


 17:08、宮ヶ瀬バス停に到着。バスの発車時刻には、まだ時間があるので、店先にてビールを飲みながら、シロコロホルモンを食べる。この宮ヶ瀬で、シロコロを食べるのは初めてだったが、タレが絶妙で最高にウマかった。これで、宮ヶ瀬での楽しみがひとつ増えた。
  ....クセになりそう。
[宮ヶ瀬バス停に到着] [生ビール&シロコロをget]


 今回の山行は、覚悟はしていたものの、舗装路を歩くウェイトが多く、足の裏が痛くなりました。
 携帯電話での万歩計では、43,820歩。今までは、AYさん&ミックスナッツさんと歩いた今年1月の相州アルプスの時での、41,248歩が最高でしたが、新記録となりました。(この歩数から距離を算出すると、すごい距離になりますが、カシミールで測定したら、約20km強でした)



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。