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丸渕・913m峰

 山行日
2010年10月2日(土)        晴  同行者:(丸渕から)M-Kさん、AYさん
 コース
上煤ヶ谷(7:35)〜(7:40)唐沢林道入口(7:43)〜<唐沢林道>〜(9:12)物見隧道(9:33)〜<唐沢林道>〜(10:06)丸渕(11:19)〜<唐沢林道>〜(11:35)小唐沢橋〜(12:07?)602m峰〜(12:20)18号鉄塔(新多摩線)(12:45)〜(13:19)17号鉄塔(新多摩線)(13:31)〜(13:47)16号鉄塔(新多摩線)〜(13:48)913m峰(14:02)〜(14:55)一ノ沢峠(14:59)〜(15:04)584m峰〜<唐沢林道>〜<22号と23号鉄塔間の尾根>〜(16:02)唐沢公園橋〜(16:20)金沢キャンプ場手前
 この日は、当初から予定が入っており、山行は、諦めていたのですが、その予定が日曜夕方にシフトしました。これ幸いに山へ行くこうと、前夜、インターネットでM-Kさんのサイト「俺の山紀行」を見てましたら、明日、丸渕訪問との連絡がトップページに貼り出されていました。
 9月12日の丸渕訪問予定の時は、当日の朝、急遽、仕事の対応で、キャンセルしており、「よしっ、今回がチャンス」と、行ってきました。
 その結果は、如何に。
 詳細は、下記をご覧下さい。


 いつものように本厚木駅前から宮ヶ瀬行き始発(6:55)のバスに乗車。
 発車を待っていると、運転手さんから
 「土山峠で交通事故があり、警察の現場検証が続いているため、このバスは上煤ヶ谷止まりとなります。但し、その後の連絡で、到着までに検証が終わるようでしたら、宮ヶ瀬まで参ります。」
とのアナウンスが。
 今日は、たまたま上煤ヶ谷で下車しようとしていたので、このトラブルの影響を受けずに済みそうだ。
 7:30、上煤ヶ谷バス停にて下車。バスは、宮ヶ瀬まで行かず、ここでUターンし、右手のバス折り返し場にて駐車。土山峠以降まで乗っていく乗客も、ここで降ろされてしまった。
 7:35、ザックを背負い、歩き出す。
[今回のスタート地点:上煤ヶ谷バス停]

 7:40、唐沢林道入口に到着。
 土山峠に向かう車は、この先のカーブにて停車し、列が出来ていたが、そのうち、走りだした。どうやら、坂の向こうに事故現場があり、片面の交互通行になっているようだ。
 パトカー1台が下ってきたのを見た後、左折し、唐沢林道に入る。(写真下)
 8月に行った丸渕の帰りでは、ショートカットして、すぐ下の林道をM-Kさん達と歩いてきたが、今回は、最初から舗装された唐沢林道を歩いていく。
 道が蛇行していて、かなり遠回りなのがわかる。だが、今日は、涼しいくらいなので、歩くには快適で、苦にならない。
 左手に視界が広がり、経ヶ岳、華厳山の姿が見えた。ここは、8月に来たことのある分岐点だった。(8月の時は、ここで、林道から植林帯の作業経路に入り、ショートカットして唐沢林道入口に向かった)
[唐沢林道入口]

 分岐点を出発すると、右上の方からガサガサ音がする。シカかなと思ったら、案の定、大人の雄ジカだった。一気に駆け下りてきて、目の前の林道を横切ったかと思ったら、アッという間にジャンプして、左の斜面に下っていったが、その時、
 「カ〜ン」
と響きわたる音が。
 シカの後ろ足が、ガードレールに当たった音だった。シカでも失敗することがあるようだ。結構、痛かったのでは?と思う。

 林道の横に軽トラックなどが駐車していた。下を覗くと、どうも作業経路を造成中の人々の車のようだ。(写真下)
[作業経路工事の車両]

 8:58、左下に尾根が見えた。
 9:12、物見隧道手前で小休止。8月の時よりも、左手の沢の水音のボリュームが大きく聞こえた。水量が多いようだ。ここで、この先のヒル対策のため、ネオプレーンスパッツを装着し、ズボンや靴との間をガムテープでグルグル巻とする。
[物見隧道手前で小休止]

 トンネルを抜け、テクテクと下り道を歩く。
 時々、路面上に水が流れている箇所があり、滑りやすい。やはり、このところの雨で、あちこちから水が出ているようだ。8月のときは、カラカラで、そんな箇所は見当たらなかったのだが。
 8月のときは、早めに物見沢に下ってしまい、沢沿いに歩いていったが、今回は、丸渕の入口が分かっているので、そこまでは林道で進むことにした。
 ようやく丸渕入口に到着。(写真下)
 ここで、深呼吸して一気に下っていく。なんたって、この斜面の経路一帯は、ヒル地雷ゾーンである。
[丸渕への分岐路]

 駆け足で下って、丸渕の上に架かっている橋を慎重に渡る。この橋は、以前より、不安定になっていた。
 10:05、丸渕に到着。
 「おお〜、土砂がいっぱい。」
 目の前の丸渕は、5月以前の姿に。自然の力をまざまざと見せつけられた。
 誰もいない。丸渕に注ぎ込まれる水の音だけが、聞こえてくる。シートを広げ、ザックを置く。それとともに足回りのヒルをチェック。幸い、一匹も見当たらなかった。
[丸渕は、ああ〜元の木阿弥]

 その後、水遊び道具を取りに行くと、OM2号、3号が見当たらない。一番短いOM1号のみ、目に入った。また、以前、自分が持ってきたチリトリも見当たらない。
 これは、下流に流されたかなと思い、一の宮沢の方に行ってみた。だが、それらしき物体は、残念ながら見当たらなかった。もっと下流に流されたようだ。

 やがて、M-Kさんの声が聞こえてきた。見れば、M-Kさん、AYさんのコンビだ。OM2号、3号が見当たらないことを報告すると、M-Kさん、さすがに意気消沈。
 M-Kさんからのお誘い、
 「今日の水遊びは、やめて、これから大山北尾根に散歩に行きませんか。」
を受けることに。

 11:19、丸渕を出発。林道に上がる途中の経路で、M-Kさんがヒル発見。よく見ると、枯葉の上に2匹が目一杯、背伸びをして、ユラユラしている。
 「これは、でかい。」
 じっと見ているだけで、気持ち悪い。さっさと、脱出。
 林道に上がり、すぐにヒルチェック。ついでに足下のガムテープをさらに巻きつける。
[唐沢林道を下る]

 唐沢林道を下り、小唐沢橋を渡ったところで、左の尾根に取り付く。(写真下)
 最初は、急なヤセ尾根が続く。
 「このあたりに、ヒルは、いないのかな」と呟いたら、落葉の上にヒルがウヨウヨ。
 「おお〜」と、ヒル退治せず、まずは、その場から離れる。やはり、このあたりは、まだヒルゾーンのようだ。
[小唐沢橋の先で尾根に取り付く]

 ヤセ尾根が終わると、右手からの尾根が合流し、歩きやすい尾根になる。
 しかし、斜面の傾斜は、そこそこあり。

 このあたり、登りは、わかりやすいが、下りの時は、尾根がいくつか分かれ、今登ってきた尾根を正しく下っていけるかどうか、果たして疑問である。右手の急斜面沿いに下っていくことが、ポイントだろうか。それでも自信なし。そのくらい、複雑な地形だ。
 AYさんからは、「このあたりが、初代シチミ隊長がクマを追い払った場所」とお聞きし、ちょっと緊張感が出てくるも、今日は単独でないので、会話をしていれば、クマも逃げるかと楽観的。
[尾根登り途中で小休止]

 12:19、前方がフラットな尾根となった。前方に送電鉄塔の脚が見える。
 12:20、新多摩線18号鉄塔に到着。ようやく視界の広がる場所に出た。
 ここでランチタイムとする。休憩していると、何故か、蜂が身体のまわりを飛交う。蜂は、キイロスズメバチのようで、結構大きい。首からぶら下げたカメラケースにも寄ってくる。どうやら、黒色のものに近づくようだ。
 ここで、西側の眺めを堪能する。
[18号鉄塔(新多摩線)にて] [鉄塔下でランチタイム(振り返って撮影)]

 ランチタイム終了後、斜面を下り、涸沢を横断し、対岸の斜面を登り返す。この辺りは、送電鉄塔巡視路となっており、整備されていたが、一部、分かりにくい箇所もあり。
[17号鉄塔に向かう(振り返って撮影)]

 13:19、17号鉄塔に到着。
 右手には、丹沢山方面が見えるが、雲が多く、ピークがはっきりしない。先程から、ヘリコプターの爆音が聞こえていたが、ここでそのヘリの姿を発見。どうやら荷材を運搬しているようだ。ヘリの下にネットのようなものが見える。(その後も、ヘリは、何度も往復していた)
[17号鉄塔]

 17号鉄塔の先で、道が二分する。直進は、大山北尾根のピーク(ミズヒノ頭手前)に続くルートだ。右には、トラバースする道が続いている。後者は、送電鉄塔の巡視路のようだ。
 我々は右のトラバースを進む。意外にも、崩壊地のような箇所もなく、どんどん進んでいけた。最後の登りを一頑張りすると、大山北尾根の稜線に出た。
[トラバース路で、16号鉄塔へ(振り返って撮影)]

 稜線に出たところで、右折すれば、目の前の16号鉄塔が大きい。風も吹いてきて心地よい稜線歩きとなった。
[16号鉄塔にて(振り返って撮影)]

 913m峰にて小休止。
 ここは、日陰で涼しい。久々の913m峰だ。帰宅後、調べてみたら、5年ぶりの訪問だった。芝生のような草が気持ちいい。
  ....シカが減ったせいか、シカのフンも見当たらない。
[913m峰にて小休止(振り返って撮影)]

 大山北尾根を北上していく。(写真下左) 斜面を下っていくと、木の幹に爪痕のようなものが。やはり、クマだろうか。(写真下右)
[一ノ沢峠に向かう] [クマの爪痕?]

 一ノ沢峠に向かう途中で、尾根がフラットになり、ちょうどベンチ代わりの倒木があったので小休止。(写真下) 左手を見ると、山並がちょうど見えた。
[途中の倒木で小休止]

 アップダウンが続き、ようやく一ノ沢峠に到着。
 ベンチにて地図を開き、この後のコース確認。今日は、AYさんによると、中津川の水量多く、渡渉は、困難との事。ということで、今後のコースは、
  ・この先の584m峰を越えた後、鞍部から右の唐沢林道に下る
  ・その後、唐沢林道を少し歩く
  ・右手の尾根を下り、唐沢川沿いの登山道に出る
とした。
[一ノ沢峠にてこの先のルート確認]

 14:59、一ノ沢峠を出発。緩い斜面を登っていく。そのまま、584m峰ピークに登るかと思ったら、右から巻くように踏跡が続いていた。
 この後、鞍部に下った後、AYさん先頭で、右手スギ植林帯の斜面を下っていく。
[一ノ沢峠の先のピークを右から巻いていく]

 林道に下り立つ直前が崖や擁壁だったりして、思わぬ時間を消費する場合があり、ハラハラすることが多いのだが、今回は、そんなこともなく、地図から見た予想通り、林道に下り立つことが出来た。(写真下)
[スギ植林帯斜面を下って唐沢林道へ]

 唐沢林道を北上し、右手の22号鉄塔と23号鉄塔の間にある尾根を下ることにした。
 最初は、植林帯の下草もなく、歩きやすい尾根下りだったが、そのうち、急斜面になるものの、シカ柵が邪魔する訳でもなく、これまた、あっさりと登山道に下り立った。
[唐沢林道を外れて尾根を下る]

 登山道をトットコ進む。(写真下) このあたりもヒルゾーンに変わりはない。
 それにしても、M-Kさんも速い。撮影していると、アッという間に間隔が開いてしまう。
[登山路を進み、唐沢公園橋へ]

 16:02、唐沢公園橋に到着。
 橋の下から中津川を眺めると、このところの雨で、やはり水量も多く、流れも速かった。
 16:20、無事、金沢キャンプ場手前の駐車エリアに到着。ヒルチェックをしたら、出てくる、出てくる。靴から5、6匹を見つけ、全て火刑を実行。だが、ガムテープ防御が効いていて、吸われた箇所は、幸いひとつもなかった。
[唐沢公園橋にて]

 M-Kさんの車に乗せて頂き、本厚木で途中下車。AYさんと、軽く反省会。
 冷えた生ビールに、馬刺し、モツ煮込みが最高!
 [本厚木で、AYさんと軽く反省会]


 今回は、肉体労働を覚悟していましたが、思わぬ方向へ展開となりました。

 M-Kさん、AYさん
 本日は、本当に有難うございました。また、丸渕他にて、お会いしましょう。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。