トップページ>山行リスト(日付)>丹沢主稜_記録20101120
西丹沢自然教室(8:40)〜(9:13)ゴーラ沢出合〜<ツツジ新道>〜(10:40)檜洞丸(10:45)〜(11:17)金山谷乗越〜(11:36)神ノ川乗越〜(12:00)臼ヶ岳(12:07)〜(13:14)蛭ヶ岳(13:20)〜(13:42)鬼ヶ岩ノ頭〜(13:56)棚沢ノ頭〜(14:04)不動ノ峰〜(14:38)丹沢山(14:45)〜(14:58)竜ヶ馬場〜(15:08)日高〜(15:28)塔ノ岳(15:45)〜(15:59)花立〜(16:33)堀山の家(16:36)〜(17:07)駒止茶屋〜(18:34)大倉 |
去年、丹沢主脈を歩きましたので、今回は、丹沢主稜を歩こうと思い、計画しました。前回の山行でのアクシデントに対し、無傷であったことのお礼参りを兼ねて、檜洞丸を必須としたかったこと、暗くなっても大倉尾根ならば、問題ないことから、西丹沢から歩くこととしました。あいにく天候は、段々とガスってきましたが、暑くも寒くもなく、気持ちのいい山行でした。また、最後にちょっとしたハプニングがありました。
詳しくは、以下をご覧下さい。 |
谷峨から乗った西丹沢行きのバスは、満員だった。やはり、紅葉目当ての登山者が多いようだ。
8:30、西丹沢着。西丹沢自然教室前の紅葉は、最盛期を迎えていた。今日は、ロングコース。準備運動した後、早々に出発する。(8:40) |
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[今回のスタート地点:西丹沢自然教室] |
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前回同様、ツツジ新道に入る。
日陰の斜面を登り、尾根を跨いで東側に出ると、太陽が眩しい。その先で、先週、見かけなかった木橋用と思われる部材が山道上に置かれてあった。(写真下)
ヘリで運搬されてきたようだ。ツツジ新道に入ってから、鉄パイプで補強された木橋を3回渡ったが、その木橋交換用ではないかと推察。 |
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[木橋?の部材が置かれてあった] |
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9:13、ゴーラ沢を渡る。木橋が見当たらなかったが、水量が少なかったので、石伝いで渡ることができた。ここでは、中年ご夫婦が1組休憩中だった。
ここから尾根筋に登っていく。今日は、ザック内に余計な装備(8mmロープ12m等)を持たず、靴もトレイルシューズで軽量化。おかげで、この直線的な登りでもペースが落ちない。 ....但し、細いロープ(15m)は、いつも持っているのだ。
左手の木々の間から、先週歩いた稜線が聳え立つ。(写真下) |
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[左手には前回の稜線が] |
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9:45、展望園地到着。2年ぶりの訪問だ。
今日の富士山は、どうかなと西側を望む。
バスは混んでいたが、ここまで来ると、前を歩いている人は、少ない。クサリ場を通過すると、中年ご夫婦が休憩中だった。 |
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[晴れていて心地よい尾根歩き] |
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この先は、ツツジが咲く頃だと、満開のツツジ通りになる箇所だ。だが、今は、冬枯れの林である。
そんな折、下を見ると、なんと雪が残っていた。まだ11月下旬になったばかりである。11月に丹沢で積雪を見たのは、この20年ぐらいの間でも初めてではなかったかと思う。(だいたい降ってもすぐに解けてしまう筈だ) |
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[何と雪が現れた] |
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10:40、檜洞丸頂上に到着。早速、石の祠に先日のお礼の参拝。
山頂には、車で来た人たちだろうか。5、6人の登山者が既に休憩中だった。ここまでの歩行時間は、2時間。身体のコンディションは、良さそうだ。山頂に到着すると、最低15分は、休憩してしまう(登頂気分をじっくり味わいたい)が、今日は、そんなことは言ってられないので、先を急ぐ。
青ヶ岳山荘方面に下っていく。 |
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[檜洞丸頂上の石の祠に参拝] |
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檜洞丸の下りにウンザリしてくる。 フラットになったと思ったら、左手に源蔵尾根への分岐路を見る。道標らしい物は、見当たらなかった。分岐路自体も、注意して見ていないと知らない間に通り過ぎてしまいそうだ。
左手に袖平山が見えてきた。
前方に木の階段が見える。(写真下) ようやく金山谷乗越だ。(11:17) |
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[金山谷乗越にて] |
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アップダウンが続く中、目の前に臼ヶ岳の登り斜面が見えてきた。
だが、この先、急な下りとなった。下った先が鞍部、神ノ川乗越となる。下りながら、この先、登り返すのかと思うと、精神的にツライ。
11:36、神ノ川乗越通過。(写真下) ここから登り返しとなる。左手には、相変わらず袖平山がよく見える。だが、この登り斜面が長く感じた。
(撮影回数が増えたのも、長く感じた理由の一つではあるが) |
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[神ノ川乗越にて] |
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最後は、ヘロヘロになりながら、神ノ川乗越からの高度差約200mを登り、臼ヶ岳のベンチに到着。ここで小休止し、オニギリ補給。(12:00〜12:07)
この臼ヶ岳の登りでは、エネルギ−消耗が激しかった。だが、ここから眺める蛭ヶ岳を見ると、さらに高度を稼がなくてはならないのがよくわかる。地図で確認すると、蛭ヶ岳の登りは、手前の鞍部から高度差約300mだ。
....OH MY GOD! |
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[臼ヶ岳のベンチから蛭ヶ岳を望む] |
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ミカゲ沢ノ頭を通過。これから目の前の蛭ヶ岳を登らなければならないのに、道は、下りとなる。
...ここでもストレスを感じてしまう
やがて、蛭ヶ岳の登りとなる。右手を眺めれば、雲の下に山稜が見渡せた。
赤い実をつけた、棘のある木(ノイバラ?)が、山道をキチンと歩いているにも関わらず、やたらと身体に当たり、その度に「イテッ!イテッ!」と声が出る。ズボンは、化繊の薄い生地なので、棘がモロに脛や腿を刺すのだ。 |
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[クサリ場が現れる] |
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ようやく急斜面の登りが終わった。だが、傾斜が緩くなったものの、なかなか山頂には着かない。
歩くペースが、一段、また一段とダウンしていく。そんな時、目の前にまた雪が現れた。 |
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[ここにも雪が] |
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13:14、ようやく蛭ヶ岳頂上に到着。
他の登山者は、5人ほど。振り返ってみると、すでに富士山は見えず、檜洞丸も雲に隠れてしまっていた。今日は、「休憩を短く」というのが、必須条件である。という訳で、13:20に出発。
蛭ヶ岳の下りで、この先の天候がなんだか怪しくなることを予感。
これからの稜線は、ガスに包まれそうだった。 |
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[蛭ヶ岳頂上にて] |
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鬼ヶ岩ノ頭を通過し、ガスが益々濃くなってきた。振り返れば、もう蛭ヶ岳すら見えなくなっていた。ガスが濃くなって何も見えなくなれば、撮影チャンス・時間が減るので、今日は、それも良しかなと思う。
棚沢ノ頭までフラットな歩きが続くが、どうも腰のあたりが重く感じてきた。少しの登りでも、両腿に負担が更にかかってくるのが自覚できる。このあたりが、疲労のピークかなと思い、速度をセーブして歩く。
....ウソウソ、セーブするのではなく、セーブせざるをえない。 |
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[ガスが濃くなってきた] |
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棚沢ノ頭、不動ノ峰のピークは、ガスの中だった。ササ原を下っていく。(写真下) このあたりからすれ違う登山者が増えてきた。蛭ヶ岳山荘泊まりの登山者のようだ。
丹沢山の登り返しは、予期したとおり、キツかった。この登りですれ違う登山者が多かったので、休み休み登ったのだが、それでも呼吸が乱れっぱなし。 |
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[前方の丹沢山はガスの中] |
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14:38、丹沢山頂上到着。
ここもガスの中。北側の広場に設置されてあったベンチが新しいものに更新されていた。その一つに腰を下ろす。このままベンチの上で横になりたい衝動を抑えながら、出発。(14:45)
丹沢山頂上での小休止が効いたのか、ここからの縦走は快調なペースとなった。 |
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[丹沢山頂上にて] |
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15:08、日高到着。 ここに新しい道標が立っていたので撮影すると、道標に「日高」の文字が入っていた。おお、ようやく、現地の道標も修正されたかと感無量。
1/25000地形図でも、山と高原地図「丹沢」でも、ここが日高のピークであることを示している(実際、れっきとしたピークだ)のだが、現地の道標では、そのように記載がされておらず、何故かここから塔ノ岳寄りの小ピークに立っている道標に「日高」の文字が記されていたのだ。
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[新しく設置された日高の道標] |
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以前から「日高」と書かれてあった道標は、どうなっているのかなと、思いつつ、塔ノ岳方面に向かう。
15:13、昔の日高道標に到着。(写真下) だが、驚いたことにここの道標にも「日高」の文字が入っていた。
....というか、もとのまま。 そのうち、更新されるのかも。
この「日高」という文字には、そのうち、誰かの手で×印が付くだろう。 |
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[昔からある日高の道標] |
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塔ノ岳と日高との鞍部に到着。(写真下)
驚いたことに経路が尾根伝いルート(最短距離)に変わっており、以前の西側斜面ルートは、閉鎖されていた。
ここは、もともと尾根伝いに道があったのだが、崩れたため、西側斜面に迂回路を造ったのであるが、再び、尾根伝いのルートに戻っていた。 |
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[再び尾根沿いに整備されていた] |
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15:28、塔ノ岳頂上に到着。ここもガスの中。 予定よりだいぶ、遅れてしまったが、これならば、暗くなり始めた頃には下山できるだろうと予測。 ということで、尊仏山荘に入って、熱いコーヒーを注文。
小屋で、雪のことを尋ねたら、塔ノ岳でも木曜日に雪が降ったとのこと。だが、すぐに解けてしまったらしい。そんな話をしている間、小屋には、続々と宿泊者が訪れ、扉の開閉が頻繁となった。
尊仏山荘営業部長のネコ様に挨拶しようと思ったら、反対方向を向いていた。 |
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[塔ノ岳頂上にて] |
[営業部長の後姿] |
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薄暗くなったところで、急いでも仕方がないと思い、駒止茶屋手前のベンチにて小休止。腹が減ってきたので、パンをザックから取り出す。
....今日は、ろくに食べていなかったのだ。
2個めのパンを食べ終わり、再び歩きだそうとした時、3人で一つのライトを点けて下山するパーティに出会った。こちらには、ライトの予備1つと、懐中電灯(100円ショップで購入)があったので、声を掛けて、それらを渡す。その時、この御三方が、山ガールだと気がついた。
ということで、ここからは、4人1列で下山となった。
そういえば、こんなことは、今日が初めてではないなと、昔、6人ぐらいのグループと、やはり、こうやってライトを共有し、大倉尾根を下ってきた記憶が蘇った。
....あの時は、男性ばっかりだったけど |
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[山ガール御三方とともに] |
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18:34、無事、大倉に到着。
最後は、ゆっくり下山となってしまったが、まあいろいろと、若い山ガールさんと山の話が出来て、有意義な下山だった。 ....聞いてみたら、やはりというか、丹沢エリアの初登山は、大山だったらしい。 |
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[無事、大倉バス停に到着] |
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さすがに年をとった気がしました。
前半は、調子良かったのですが、蛭ヶ岳の登りで完全にペースダウン。その後の丹沢山までの歩きやすい稜線も、パワーが出ず、予想以上に時間がかかってしまいました。
大倉尾根で出会った山ガール御三方のうち、お二人は、まだ山歩きも片手の回数ほどのようでした。それゆえ、ライトを持参していなかったようです。まあ、これに懲りず、今後も山歩きを楽しんでもらえれば、と思っております。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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