トップページ山行リスト(日付)>高取山・浅間山_記録20101127


高取山・浅間山

 山行日
2010年11月27日(土)       晴       単独行
 コース
神戸(11:20)〜(11:41)栗原〜(12:18)伊勢原カントリークラブ横〜(13:15)大山南尾根合流点〜(13:21)高取山(13:33)〜(13:49)不動越〜(13:52)林道合流点〜<浅間山東尾根>〜(15:34)浅間山(15:40)〜(15:45)蓑毛越(15:47)〜(16:10)下社(16:30)〜(16:50)大山寺(17:31)〜(17:53)大山ケーブルバス停
 今日は、ゆっくり出発し、紅葉ライトアップ撮影を目的に下社・大山寺を訪れました。例年、紅葉のシーズンになりますと、この地区では、紅葉した木々がライトに照らされます。今まで一回も行ったことがなかったのですが、ある時、小田急の車内広告で、このライトアップを知り、今年は、行ってみようとコース計画を練っておりました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 最終的には下社・大山寺に夕方到着すればいいのだが、その前にどこに行こうかと、2、3日前から帰宅の通勤電車の中で丹沢の地図を見ていた。
 ちょっと思いついたのは、
  北からのコースその1:土山峠〜辺室山〜物見峠〜丸淵〜大山北尾根〜大山〜下社
  北からのコースその2:日向薬師〜ふれあいの森日向キャンプ場〜大山〜下社
  南からのコースその1:神戸〜高取山〜浅間山〜蓑毛越〜下社
  南からのコースその2:東田原〜蓑毛〜蓑毛越〜下社
など。
 北側から下社に向かうのは、ロングコースになりやすく、南側からだと、大山山頂を通過する気がなかったので、お気楽コースになる。
 今回は、朝ゆっくりして出発したかったこともあり、南からのコースとした。但し、なるべく未踏ルートを通ることを計画し、栗原から聖峰経由で高取山に向かわず、その一本北側の尾根を登ることにし、浅間山も東に伸びている尾根を利用して登ることにした。

 10:44、伊勢原到着。駅北口に階段を下っていくと、大山ケーブル行きのバスが増便されているらしく、行楽客をドンドン乗せては、バスが出発していく光景が飛び込んできた。この時間帯から考えて、皆、下社周辺のモミジあたりの紅葉目当てだろう。
 伊勢原駅北口の1番乗り場にて、鶴巻温泉行きのバスに乗車。車内は、一般乗客が、5、6人というところ。先程の大山ケーブル行きとは、対照的だ。バスは、乗り場に到着すると、すぐに発車した。(11:05)

 神戸(ごうど)にて下車。バス停を撮影して、いざ出発。(11:20) (写真下)
 R246を横断して、交番の角を北上していく。東名高速をくぐると、住宅街から畑が目立つ里山風景になる。左手の低い山は、ちょうど紅葉のピークを迎えていた。
[今回のスタート地点:神戸]

 右手に女子短大だったキャンパス入口の前を通過していくと、分岐点に到着。(写真下)
 直進するのは、聖峰方面に向かうときだ。今日は、その聖峰の北側の尾根を歩くつもりなので、右折する。
[分岐点1:右を行く]

 栗原バス停を通過し、左からの道が合流する丁字路となるが、直進していく。
 するとY字路の分岐点に到着。(写真下)
 ここで、地図を取出す。最初、山と高原地図28「丹沢」昭文社を見るが、現在地がよくわからない。
 そこで、1/25000地形図を取り出す。意外にも、1/25000地形図が正確だった。(というより、山と高原地図での赤線コースがアバウトすぎる。閉鎖されている女子短大の位置も不正確)
 左が聖峰になっているのは、ここから法泉寺を経由して聖峰の山腹に取り付くルートを指しているようだ。この分岐路は、右に進む。
[分岐点2:右を行く]

 すぐさま、分岐路となる。ここは、1/25000地形図でもしっかり表記されていたので、右を進む。
 (左に行っても、結局、右の道に合流することになる)
 道標か?と思った正面のカンバンは、みかんオーナー園の案内板だった。この一帯には、ミカン畑があるようだ。
 やがて登り坂となり、道は、正面の尾根にぶつかるようになる。
 ぶつかる手前にて、左手の光景を眺める。
 やがて、尾根上の道にぶつかった。左折する。このあたりは、ミカン畑が広がっていた。
[分岐点3:右を行く]

 やがて、Y字路が現れる。(写真下)
 右の登り道は、ゴルフ場沿いに続いている。ここは、左の水平路の道だろうと思い、左を進んだが、すぐにミカン畑の中に入り、その先が下り道となっていた。これはおかしいと、引き返す。
 ということで、右の道へ。
[分岐点4]

 坂を登っていくと、右手には、ゴルフコースが広がった。
 道の左側には、道標が立っていた。道標には、[神戸バス停(40分)、高取山(1時間10分)]と記されており、柱には「伊勢原市」の文字がある。どうやらここは、公式な登山道のようである。
  ....道標は、ここより、先程の分岐点に欲しかった。

 先を進む。ゴルフ場を右手に見るようなコースかなと思ったら、一変した。
[右手は、ゴルフ場]

 再び、ゴルフ場に近づく。
 右にカーブしているところで道標を発見。「高取山→ ※ゴルフ場につきボールに注意」と書かれ、ここにも柱には「伊勢原市」の表記があった。この先、ネットの屋根のある道を進む。(写真下)
 くぐった後、わかったのだが、この道は、コースをモロに横断していた。下の写真で言えば、右から左へボールが飛んでいくのである。
[ゴルフ場のコースをくぐる]

 コースをくぐった後、道は3本に分かれていたが、真ん中の道を進む。
 すると、左上の目の前でキャディーさんが立っており、隣のプレーヤーの男性なんて、素振りをしている。
 「あれっ、すみません。道を間違えたようです。」
と、キャディーさん(昔のキャディーさんイメージそのものの中年女性)に話しかけると、
 「いいのよ。山に登るんでしょ。ここを真っ直ぐ行けば、いいのよ。」
とのこと。その後、キャディーさんや男性プレーヤーと話をする。キャディ−さんからは、「クマ鈴持ってる?」なんて質問されてしまった。
 今回のようにボールが飛んでいく方向のティーグランドの真下を通る登山道なんて、初めての経験だった。
  ....先程、道標にあった「ゴルフ場につきボールに注意」の警告に偽りなし。
[ティーグランドの前を横断(振り返って撮影)]

 グリーン後ろの山道を通過し、ようやくゴルフ場から離れていった。途中で、保護柵のゲートを通過。
 この先は、何ともいえない山道歩きとなる。天気はいいし、目の前の樹林は、紅葉しており、目に優しい。だが、先程のキャディ−のオバサンから言われた「クマ鈴持っている?」のセリフが脳裏を過る。
   ....このゴルフ場近辺は、確かにクマ目撃情報多しなのだ。


 クマ鈴は持っているが、取り出すのが面倒だったので、ここは、マイナールート探検隊の熊除けの歌を歌い始めた。
 「マイナールート探検隊♪〜、まいな−るーとたんけんたい♪〜...」
 歌ってみると分かるのだが、Part2は、どうも緊張感が出ない。本当にクマが出そうなときは、やはり、Part1の方が歌いやすいと思う。
 そんな時、突如、前方から単独男性のハイカーとすれ違った。
   ...しっかり聞かれてしまった。
[雰囲気のいい山道]

 このコースを下ってくるハイカーなんて、まずいないと思ったのだが、その先入感がいけなかった。
 歩いていくうちに植林帯が右に現れた。シカ柵まである。ここで、クマ鈴を取り出す。
 12:55、シカ柵は終わったが、スギの植林帯が続いている所で、古い道標を発見。(写真下)
[かつての道標を発見]

 斜面を登りきれば、そこが大山南尾根の山道との合流点だった。(13:15)
 ちなみに今登ってきた方向に道標があるか確認したが、[神戸→]なんていう道標は、なかった。
 そういった意味で、先程すれ違ったハイカーは、それなりのベテランだったと分かる。
 このまま右折しても良かったのだが、左折して高取山の頂上に寄り道することにした。
[大山南尾根の稜線に出た]

 13:21、高取山頂上到着。山頂には既に4名のハイカーが休憩中だった。だが、すぐに2名の方が出発。一人は南へ、もう一人は西へと向かっていった。ベンチが一つ空いたので、ここで遅めの昼食をとる。
  ....今日は、朝食も遅かった。
 13:33、出発。来た道を引き返す。
[高取山頂上に寄り道]

 北上していき、さっきの丁字路を通過し、不動越の丁字路(実際は、十字路なのだが、東側は、廃道のようだ。それゆえ興味があるのだが、このあたりは、本当にクマが怖い)を通過し、林道に出た。(写真下)
 林道には、やたらと車が駐車していたが、どうやらこの北側で、山道の整備作業をしている人たちの車のようだ。草刈機のような音が聞こえる。
 今日は、右の林道を進む。この道は、今年2回目だ。(2月に歩いた)
 途中の水呑地蔵で参拝。

 14:03、分岐点到着。前回2月の時は、右を進んだが、今回は、左を進む。 
[林道合流点を右折]

 14:23、ゲートを過ぎ、丁字路となった。左は、阿夫利林道だ。(写真下) この阿夫利林道を進む。
 途中の紅葉(北側の大山見晴台から続く尾根)を眺めながら、林道を歩いていく。
[阿夫利林道を進む]

 14:40、尾根筋を通り越すような場所に到着。(写真下) ちょうどコンクリート壁がない箇所があり、ここで、左の尾根に取り付く。
 斜面には、経路らしき踏跡があった。
[尾根への取り付き地点]

 すぐにシカ柵に扉がついていたが、扉を通らず、シカ柵の左側に回る。
 やがて、そのシカ柵が終了し、斜面が急になってきた。あたりは、植林帯である。(写真下左)
 岩が目立つ箇所で、石祠を見つけた。(写真下右) 思わず参拝。
[植林帯を登る] [石祠を発見]

 経路を途中、見失ったりする箇所があったが、尾根筋に登っていけばいいので、迷うことはない。
 やがて、経路は、道幅が広がり、立派な林道になっていった。(写真下)
[植林帯の中に林道あり]

 植林帯の中の林道がY字路となり、右の登り道を進む。(写真下) しかし、もともと登ってきた尾根筋は、右手にあり、このまま林道を進むと、南西側に進んでしまうことに気がついた。
 ということで、西に進むべく、植林帯の斜面に取り付いて、西へと直登する。
[林道分岐点]

 登りきったと思ったら、そこが大山南尾根の登山道だった。やはり、本来のピークよりもだいぶ南側に出ていた。(写真下左) 右折し、登山道を登る。

 途中で登山道を離れ、そのまま尾根筋を登っていく。
 石祠に到着。(写真下右)本来は、この祠の後の尾根筋を登ってくるつもりだったが、だいぶズレてしまった。
[稜線を登る(登山道に出た所で右を見ている)] [石祠に到着]

 石祠からさらに北側へ進めば、電波塔が見えてくる。その横に三角点がある。(写真下左) ここが、浅間山だと判断。昔は、展望があったのだろう。だが、今は、西も東も植林だらけ。
 上空を見たら、いつの間にか雲が多くなっており、青空は、ほんの一部となった。(写真下右)
[浅間山にて] [電波塔を見上げる]

 蓑毛越に到着。(15:47)
 この時間帯のせいか、誰も居なかった。今から下社に向かえば、ちょうどいい時間かなと思い、ここから下社への最短ルートであるトラバース路で向かうことにした。
 この道は、蓑毛側から下社に向かう時に利用された歴史のある経路だ。時折、古い石垣を見かける。だが、一部、崩壊しているような箇所もあった。長い時の流れが、道を崩してしまったようだ。
[蓑毛越にて]

 16:10、下社に到着。(写真下左) もっと混雑していたかと思っていたが、意外に人は少ない。もみじ汁というのを売っていたので、買ってみた。熱いのが嬉しい。(写真下右) 
  ....これは、味噌汁?

 残念ながら、周辺の紅葉の方は、すでにピークを過ぎているようだ。それゆえ、三脚を取り出して撮影するほどの意欲が湧かなかった。
[下社にて] [もみじ汁]

 大山寺に到着する頃には、完全に日が暮れてしまった。ここでは、ゆず茶というのが無料で配られていた。
  ....早速、列に並んでGET!

 これまた熱くて身体が温まる。
 ここ大山寺では、ライトアップされたモミジが紅葉のピークを迎えていた。三脚を取り出し、石段を下っていく。
   ライトアップされたモミジその1

   ライトアップされたモミジその2

   ライトアップされたモミジその3
[大山寺にて]

 大山寺から女坂を経由してバス停に向かう。女坂は、真っ暗ではなかったが、それでもライトを持っていないと、歩けない箇所があった。途中でライトを取り出す。
 17:53、大山ケーブルバス停に到着。バス運行は、増便対応のようだ。ロータリーにバスが既に2台停車している。そこに新たに1台がやってきた。そんな訳で、殆どバスの待ち時間なしで帰路につく。
 [大山ケーブルバス停に到着]


 今回は、下社・大山寺のライトアップ紅葉を楽しみにしていたのですが、それ以上に前半の栗原〜大山南尾根間の尾根コースで、ゴルフコースを横断したというのが、何といっても印象的でした。丹沢を歩いていますと、今回のようにゴルフ場(グリーン横など)を通ることは、ありますが、ティ−グランド真下というのは、初体験でした。
 このためでしょうか。今回、歩いてきたコースでも、ゴルフ場が現れるまで、高取山への道標が現れません。また、逆コースの場合でも、大山南尾根からの分岐点には、このコースが登山道であるという道標が立っておりません。
 ですが、紅葉は、楽しめるし、歩きやすい山道でした。もっと、積極的に歩いて欲しいコースだと思います。(但し、ゴルフボールには要注意ですが)



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。