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893m峰・梅ノ木尾根  〜慰霊登山〜

 山行日
2010年12月5日(日)       晴       同行者:ニカニカメンバ−7名
 コース
広沢寺温泉入口(8:03)〜(8:20)広沢寺温泉〜(8:52)ゲート〜(9:02)山神隧道〜(9:18)一の橋(9:43)〜(10:32)献花場所(10:38)〜(11:30)不動尻(11:42)〜(11:48)不動滝〜(12:16)湧水群滝(12:21)〜(13:31)展望岩(13:36)〜(14:01)893m峰〜(14:22)778m峰〜(15:10)537m峰〜(15:50)日向山〜(16:08)弁財天〜(16:21)広沢寺温泉(16:24)〜(16:38)広沢寺温泉入口 
 今日は、大山三峰山の境界尾根で2年前に遭難されたブログ「富士夫日記」の富士夫さんを偲ぶ慰霊登山です。M-Kさんのネットによるお誘いから、皆さんと献花してまいりました。
 その後は、ちょっと奥の滝見物とヤセ尾根登りを体験してきました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 本厚木バスセンターで、7:30発、七沢行きのバスに乗車。
 8:00、広沢寺温泉入口にて下車。今日も朝日が眩しい快晴。このところ、週末は、好天気が続いている。この時点で、M-Kさん、AYさん、ミックスナッツさん、まーちゃんと同行。
 8:03、バス停を出発。
[今回のスタート地点(広沢寺温泉入口バス停)]

 広沢寺温泉の駐車場前で、Kazさんと合流。この時点で、6人となった。
 山神隧道を抜けると、正面に朝日のあたる境界尾根が聳え立つ。
[二ノ足林道ゲート]

 9:18、集合場所の一の橋に到着。このあたりは、まだ陽が照らず、ちょっと冷え込むような気温だった。(写真下左)
 9:30前にイガイガさん、シチミさんのお二人登場。(写真下右)
  ....お二人は、便数の少ない広沢寺温泉行きのバスに乗車されたそうな。
[集合場所の一の橋にて] [イガイガさん、シチミさん登場(振り返って撮影)]

 一の橋を渡り、すぐに右手の植林帯に入っていく。経路があるので、それを辿って尾根の下に到着。ここで、経路を外れ、先頭のKazさん誘導の下、斜面を登っていく。最初は、まだ登りやすかったのだが、だんだん、急斜面になっていく。その後、右側にトラバースする。右下は、沢に続く急斜面でスリル感あり。
 やがて、沢に合流した。(写真下) ここで、小休止。
 振り返ると、沢の下流側の紅葉が美しい。
[植林帯をトラバースして沢に出た(振り返って撮影)]

 ここからは、沢を直登する。皆さんは、去年もこのルートで登られたそうだ。その時は、涸沢だったらしい。しかしながら、今日は、水がそれなりに流れている沢だった。

 小さな堰堤を越えていき、斜面のやや緩やかになった所で、小休止。
 富士夫さんの遭難現場は、この30mぐらい上らしいのだが、斜面が急で長居が出来ないとのこと。ここでザックを下ろし、花だけ持って、落葉の急斜面を登っていく。
[沢を直登していく]

 現場に到着。既に献花があった。前日に来られたmassyさんのものらしい。ここで新たに献花し、富士夫さんのご冥福を祈り、手を合わせる。
 見上げると、ここにも紅葉した木々が。
[現場に献花]

 緩やかな斜面の場所に戻り、小休止。
 ここで、これからのコースを確認。M-Kさん曰く、今年は、この上に登っていかず、湧水群の滝方面に行きましょうとのことで、ここから下ることになった。だが、登ってきた沢を下るのは、危険なので、ここから右へトラバースし、植林帯に入るルートをとる。 
[現場から少し下った場所にて]

 トラバースといっても急斜面だ。慎重に進んでいくと、尾根筋に出た。ここで小休止。(写真下)
 それにしても皆さん、足が速い。
 ここは、尾根筋に見えたのだが、下っていくと、下は、尾根というよりは単なる急斜面。斜面に対して正面を向いて見下ろすと、とてもじゃないが、足が前に出ない。慎重にルートを探しながら下っていく。
[急斜面を下る手前にて尾根筋に出た]

 やがて植林帯となり、ようやく斜面が緩やかになってきた。下っていくと、散策コースの道標のある所に出た。ここから山道で不動尻キャンプ場跡に向かう。
[山道に出た所を右折し、不動尻キャンプ場跡へ]

 不動尻キャンプ場跡で小休止。休んでいる間、これから大山・三峰山に登るハイカーを何組かとすれ違う。
 いよいよ出発する時に、山から下ってきた単独女性から、
 「これからどちらへ?」
 と尋ねられた。
 確かに8人の男が、山道でない方向に歩き始めたのだから、気になられたのだろう。
 「これから滝を見に行きます。」
と回答したら、納得された様子だった。
[不動尻キャンプ場跡にて小休止]

 このあたりは、初めての訪問なので、新鮮な気分で進んでいく。
 最初に現れたのは、不動の滝というらしい。4mぐらいの滝だろうか。(写真下左) その後、斜度が緩いナメ滝が現れた。(写真下右)
 今回は、このナメ滝上流に進まず、左側の沢を進んでいく。
[不動滝] [ナメ滝]

 このあたりは、石がゴロゴロした沢で、メンバーは、右岸、左岸に分かれて進んでいく。
 水量が少ないので、靴の中を濡らさずに歩けた。
[今回は、ナメ滝上流に向かわず、左の沢へ]

 滝が現れた。(写真下左)
 先頭のお二人(Kazさん、まーちゃん)は、滝の左側を登ってしまったが、他のメンバーは、滝の左側から巻いていく。

 やがて、湧水群の滝が現れた。(写真下右)
 ここは、なかなか見応えのある雄大な光景だ。
 右側には単独の滝があり、一筋の水が落ちている。左側の斜面では、岩肌を幾筋もの水が流れている。それが、足下の先で1箇所に集まっていた。
 ただ残念ながら、日が当たらず、撮影したデジカメ写真は、どれもイマイチだった。
 ここで少し時間をとって皆で、滝を見入る。ふと下を見ると、イガイガさんが、三脚を取り出して滝を撮影中だった。
[湧水群の滝手前の滝をお二人が登る] [湧水群の滝を眺める]

 湧水群の滝の左側の斜面を登っていく。ここは、ちょうど尾根筋になっていた。しかし、なんという急登だろう。木や岩に掴まらないと登れない箇所が何度も出てくる。
 時々、足場確保の難しい箇所もあり、スリル感を味わう
[急登が始まった]

 ちょっとした岩場が現れた。このあたりは、比較的尾根幅が広がっていた。
 「ここでランチタイムとしましょう。」というM-Kさんの一言で、休憩することに。
 皆が適当な場所を選んで、腰を下ろす。(写真下)
 約20分のランチタイムを終え、出発。その後は、相変わらずの急登が続く。
[途中の岩場にてランチタイム]

 13:28、前方に展望岩(通称:シチミ岩)が見えた。その手前は、短いながらもナイフリッジとなっていた。慎重に通過した後、展望岩を登っていく。(写真下)

 前の人が、足を掛けた箇所に自分が同じように足を掛けると、土があっさり崩れた。体重が重いということをつくづく感じさせられる。
  ....メタボを自覚
[展望岩への登り]

 展望岩に到着。(13:31)
 展望岩の上の方には、先行者のメンバーが休憩中だった。(写真下左)
 展望岩の横から広がる視界を撮影する。
 人が乗っている展望岩の横に立ち、その岩に横腹をつけて撮影していると、何となく岩が小さく振動しているような感じがした。気のせいだろうか。ひょっとしたら不安定な岩なのかもしれない。
 最後に上がってこられたミックスナッツさんの後姿を撮影。(写真下右)
[展望岩から前方山側を見る] [展望岩上のミックスナッツさん(振り返って撮影)]

 その後もスリル感のあるヤセ尾根を通過し、ようやく斜度が緩くなったと思ったら、稜線の登山道に出た。(13:48)
 ここでちょっとゆっくり休憩した後、歩き始める。ここからは、安全な一般登山道。前を歩いている皆さん、ペチャクチャ話しながら歩いておられたが、一瞬、沈黙が。
 何かと思ったら、本物の山ガール2人とすれ違った。
  ....こんなコースに現れるとは、ちょっとビックリ!

 893m峰にて左折し、一般登山ルートを外れ、778m峰に向かう。(14:01)
[登山道へ合流]

 14:10、778m峰手前の鞍部で、小休止。一面、落葉の斜面で気持ちいい。M-Kさんもベッタリ腰を下ろされて休憩中。
 この先で、先程登ってきた展望岩方面を眺める。
[778m峰へ向かう途中にて小休止]

 14:22、778m峰到着。山頂には、8人ぐらいのパーティが休憩中だったので、あっさり通過。
 話しながら歩いていたら、いつの間にか大沢分岐。(14:32)
 ここで小休止。
 この先のコースでメンバーは、2組に分かれる。AYさん、Kazさん、イガイガさん、シチミさんは、このまま大沢へ下って、広沢寺駐車場へ。
 残りのメンバーは、梅ノ木尾根を歩いて、広沢寺駐車場へ。
[大沢分岐にて]

 久々の梅ノ木尾根だった。このルートは、いつも大山に向かう方向ばかりで、下りで使用したのは初めてではなかったかと思う。そういった意味で、歩いていて新鮮だった。
[梅ノ木尾根をゆく]

 どんどん歩いていき、日向山に到着。(15:50)
 だいぶ陽が傾いてきた。
[日向山頂上にて]

 このまま縦走し、見城を通るつもりでいたが、時間切れということで、日向山を下った先の十字路で左折し、林道に出ることにした。
[[十字路を左折]

 16:21、広沢寺温泉前の駐車場にて、沢組の4名と再会。既に沢組のメンバーは、着替えも済ませて余裕のポーズ。
 ここから再び8人となり、バス停に向かう。ラーメン店ZUND・BARの横を通った所で、シチミさんと、この店のラーメンについて、あれやこれやと話していたら、いつの間にか、バス通りに出てしまった。
 いつものことながら、人と話していると、車道歩きも短く感じる。
  ....シチミさんは、バリバリのトンコツ醤油派。
[広沢寺温泉前にて合流]

 16:38、広沢寺温泉入口バス停到着。バス停には弁天岩のクライマー達も並んでバスを待っていた。タイミングがよくて、バスの待ち時間は、3分。本厚木へと向かう。

 本厚木では、反省会が開催されたのであった。
 ....その後、AYさんとまーちゃんは、反省会の反省会へ
[広沢寺温泉入口に到着] [厚木での反省会]


 今回、初めて富士夫さん慰霊登山に参画しました。(過去2回は、2回とも出張と重なり、神奈川に不在でした) 富士夫さんは、今日見たような紅葉の風景を求めて境界尾根に向かわれたのでしょうか。風景撮影を楽しんでおられた富士夫さん。今は、空から紅葉を眺めておられることでしょう。


 今回の同行メンバー:M-Kさん、AYさん、Kazさん、イガイガさん、ミックスナッツさん、まーちゃん、シチミさん



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。