トップページ山行リスト(日付)>立山・三国山_記録20110213


立山・三国山

 山行日
2011年2月13日(日)       快晴          単独行
 コース
籠坂峠(8:55)〜(9:56)立山〜(10:04)立山展望台(10:47)〜(10:53)立山〜(11:08)畑尾山(11:10)〜(11:16)アザミ平〜(12:07)大洞山(12:09)〜(13:10)ヅナ峠(13:16)〜(13:30)三国山(13:49)〜(14:00)三国峠〜(14:27)パノラマ台〜(14:47)三国山ハイキングコース入口
 一昨日から昨日にかけて雪が結構、降ったようなので、どこがいいだろうと思案していました。久々に天狗ブナ訪問もいいかなと思いつき、中型カメラを担いで三国山稜に向かうことにしました。ですが、予想以上の好天気に急遽、天狗ブナをパスし、富士山の眺めを堪能しようと立山展望台に向かうことにしました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 御殿場から河口湖駅行きのバスに乗車。後方の座席に座ったら、何やら床下がうるさい。どうも後輪にチェーンを巻いているようだ。
 須走を過ぎると、反対方向から走ってくる車が、めっきり少なくなった。籠坂峠付近では、除雪してはあったものの、路面に若干、雪が残っており、これでは、チェーンが必要だと認識。
 8:50、籠坂峠にて下車。他に3人の登山者が降りた。近くの電光掲示板では、−3度を表示している。だが、日が差し込み、天気がいいので、そんなに寒さは感じない。
 バス停での撮影を終えて、すぐに出発する。
[今回のスタート地点:籠坂峠]

 墓地を通過した後、雪道となる。結構、積っている。だいたい30cmぐらいだろうか。だが、既に何人も通っているようなトレースがあり、先人の踏跡をそのまま利用して歩く。
[墓地を通り過ぎると、本格的な雪道]

 9:20、分岐点。
 歩き始めるまでは、雪の中の天狗ブナ撮影が目的だったので、左側のルートなのだが、ここまで歩いているうちに立山展望台(三角点のある地点)からの富士山を撮影したいという気持ちの方が高まってきた。ということで、右の道を選択。
[分岐点(左:天狗ブナ経由アザミ平、右:立山方面)]

 踏跡は、何やらスノーモービルが通った跡のような溝がついていた。綺麗な四角の溝状になっている。よく眺めているうちに、これは、スノーシューの跡だと推理。しかし、スノーシューで、こんなに溝状になるものだろうかと、初めて見る跡なので、ちょっと首を傾げてしまった。
 徐々に斜面が急になっていく。息が乱れてきた。
. ....雪道歩行での体力消耗に天狗ブナの方がよかったかなと少々後悔。
[谷ルートを進む]

 谷底歩きが終わり、丁字路にぶつかる。(9:50)(写真下)
 こんな立派な道標が立っていたかなと、記憶が曖昧。(帰宅後、調べたら、昨年7月にはなかったことが判明。よって、今回、初めて見た道標だった)
 右折して、立山に向かう。
[アザミ平から立山に続く道にぶつかる]

 すぐさま、立山頂上に到着。
 ここは、平らな山頂なので、どこが一番高い場所なのかは、ちょっと分かりにくい。紅富台方面には、トレースがなかったが、展望台方面にはトレースが続いていた。左折し、立山展望台へ進む。
[立山頂上]

 前方から6人の団体さんとすれ違う。全員、サングラス姿で、スノーシュー装着のパーティだった。
 そうか、スノーシューは、1つではなかったのだ。今まで勝手な先入観で、スノーシュー単独行で、こうも見事な溝状のトレースになるのかと、不思議に思っていたが、これで合点がいった。

 10:04、展望台到着。早速、撮影に入ろうと、ザックを下ろす。
 だが、ここで大失態。中型カメラを取り出し、三脚をセットし、いざ撮影と言う時に新しいフィルムを入れようとボディを開けると、そこには、既にフィルムが....
 「あれっ!」
 そうなのだ。思い出した。前回、正月での塔ノ岳撮影の時、バッテリー低下で撮影続行できなくなり、フィルムを使い切っていなかったのだ。フィルムを一回の山行で使い切らないケースは、今まで何度かあったが、今日のような失敗は、今までしたことがなかったのに〜と思っても後の祭り。
 気を取り直して、雄大な富士山と向き合う。
[立山展望台にて愛鷹山方面]

 撮影終了後、ついでに雪に埋もれた三角点も撮影。(写真下左)
ザックを背負って、いざ出発しようと思っても、このフィルムショックは大きく、ちょっと足に力が入らなかった。急に周囲が眩しく感じられ、サングラスを取り出す。(写真下右)
[三角点] [サングラスを着用することに]

 立山頂上に戻り、先程の丁字路を直進し、畑尾山へと向かう。
 緩やかな斜面を登っていくと、その登りきった所が、畑尾山の頂上だった。(11:08) ここの頂上は、至って地味だ。頂上と言っても、視界が広がる訳でもないし、休憩するような雰囲気ではない。頂上と気がつかないで、あっさり通過する場合もありえる。
 だが、今回、新しい標柱が建っていた。小山町が富士箱根トレイルのために建てたものだ。
[畑尾山に到着]

 畑尾山から下っていけば、そこは、アザミ平。さすがに下りは、雪のおかげでスタスタと歩ける。
 アザミ平を通過すると、緩やかな登りになる。
 この先は、樹林帯となり、気に入った木(たぶんブナ)が、結構あるのだ。
 「おやっ」
と、目の前のトレースを見てビックリ。
 今度は、スキーの跡が付いていた。おそらく、ここまでスキーを担いでいたが、ここからスキー装着で登り始めたようだ。
 先程のスノーシューのように大勢と言う訳ではないようだ。おそらく単独だろう。
[アザミ平を過ぎた後、振り返った]

 12:07、大洞山到着。
 ここで単独男性が休憩中だった。ふと、その先を見ると、なんとスキーが立ててあった。どうやらこの人が、スキー跡のご本人のようだ。
 山頂には、畑尾山で見かけた標柱がここにも建っていた。(写真下)
 スキー男性を追い越し、先に行かせてもらう。
  ....今回は、スノーシュー、スキーと、いろいろ道具が出てくる。
[大洞山頂上にて]

 青空の下、なんと気分のいい樹林帯だろう。(写真下左) 考えてみたら、ここは神奈川県でないせいか、植生保護柵がない。それゆえ、自然をより一層感じられるのかもしれない。
 だが、時々、幹に赤ペンキが付けられている箇所がある。(写真下右)
 毎度のことながら、残念。
[雰囲気のいい自然林] [赤ペンキ]

 13:10、ヅナ峠に到着。(写真下左)
 驚いたことに新しい小山町の道標には、右側にも指導標がついてあった。(写真下右)
 今まで、マイナーなルートだったのだが、富士箱根トレイルでのエスケープルートとして整備され たようだ。だが、トレースは、全く無し。
 ここで、反対側のいつもの木を撮影。
[ヅナ峠] [新しい指導標]

 13:30、三国山到着。
 先程のスノーシューの団体さんが休憩中だった。だが、こちらが食事をしているうちに出発してしまい、その後は、独りポツンと取り残された。
 南側の光景を独り眺める。ここから、箱根方面だけでなく、愛鷹山方面の山々も眺めることができるのを知ったのは、ごく最近の事。夏では、考えられないのだが、この時季だと、葉がないため、注意してみれば、結構、遠くまで眺めることができるのだ。
[三国山頂上にて]

 13:49、出発。三国峠に下ることにした。
. ....明神峠側にトレースは、なかった
 樹林帯の向こうに山中湖が見える。
 スノ−シューの団体さんのトレースは、綺麗に圧雪され、なんだか滑り台のように見える。そこをツボ足状態にしていくのは、ちょっと申し訳ない気分だ。
[三国峠へ下っていく]

 14:00、三国峠に出た。
 神奈川県側を見て、「あれっ!」と思った。何と、ここから江ノ島が見えた。
. ....何故か江ノ島が見えると嬉しいのだ。
 その手前には、極端に真っ白な山が見える。どうやら草原に雪が積った大野山のようだ。
 ここは、何度も訪れているのだが、江ノ島や大野山の光景に気がついたのは、今回が初めて。
 結構、新鮮な発見があるものだと、ちょっぴり感動。
[三国峠にて]

 山中湖方面の車道を下っていき、パノラマ台へ。駐車場は、ほぼ満杯。
 いつのまにか富士山の南側には、雲が湧いていた。
[パノラマ台]

 14:47、三国山ハイキングコース入口バス停に到着。
 本日も無事下山。今日は、終日、富士山の眺めが素晴らしく、気分のいい山歩きだった。
. ....体力は、倍以上使った気分だけど。
 [三国山ハイキングコース入口]


 今回は、サングラスをかける程の快晴の下、珍しく雲のかからない富士山を長時間、眺めることができ、とてもラッキーでした。
 立山展望台でのフィルム感光事件は、ショックでした。ですが、数日後、現像されたフィルムを見ましたら、最初の3コマは、どうにか無事でした。神に感謝です!



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。