トップページ山行リスト(日付)>雨山峠・鍋割山_記録20110410


雨山峠・鍋割山

 山行日
2011年4月10日(日)       曇り         同行者:丹沢写真館さん、AOKさん
 コース
寄大橋(7:33)〜(8:03)シカ柵扉〜(8:25)道標丁字路(8:27)〜(8:37)シカ柵扉〜(9:36)釜場ノ平ベンチ(9:56)〜(10:27)イイハシの大滝撮影地(10:55)〜(11:41)鍋割峠分岐点〜(12:49)雨山峠(12:56)〜(13:40)茅ノ木棚沢ノ頭〜(14:08)鍋割峠(14:16)〜(14:42)鍋割山(14:57)〜<後沢右岸尾根>〜(17:05)寄大橋
 今回は、久々に丹沢写真館さん、AOKさんとのコラボ山行となりました。
 イイハシの大滝見物、茅ノ木棚山稜踏破などを目的として歩いてきました。最近、歩いていないな〜と思っていた茅ノ木棚山稜は、調べてみましたら、1993年5月以来、18年ぶりの訪問でした。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 約1ヶ月ぶりの山行となった。
 市街地でも花粉症が酷く(今年は予報通り、花粉が多かった)、余震も発生していたので、外出する気になれず、休みの日は、家の中で引篭る生活だった。
. ....おかげで、テレビはよく観た。

 そんな訳で、体つきは、ますますメタボに。ボチボチ山歩きしようかと思っていた矢先にコラボ連絡があり、今回は、丹沢写真館さん、AOKさんと同行することになった。
 いつものように丹沢写真館さんの車に同乗させていただき、寄大橋へ。ここでAOKさんと待ち合わせる。
 外は、霧雨より、ちょっと強めの雨が降っていた。
 「今日は、完全に天気予報が外れましたね。」
と、車の中で丹沢写真館さんと話す。昨日の天気予報では、今日は、雨なんて降らない筈だった。
 やがてAOKさんが到着。
 雨は、徐々に弱まり、ついに止んだようだ。雨具をザックに入れるべきか迷ったが、結局、車に置いて行く。7:33、出発。
[今回のスタート地点:寄大橋]

 だが、止んだと思った雨は、再び降ってきた。それもさっきより強い。
 傘を取り出す。全く、この天気が憎らしい。しかしながら、この雨のおかげで花粉が舞っていないというプラス思考もあるのだが、このときは、そんなことに気づいていない。
  ....それよりもヒルが出てくるのではないかと、ドキドキ。

 道は、幅広の林道から登山道に変わった。正面にシカ柵が現れる。(8:03)  ここで、右に入り、ちょっと寄り道をすることにした。(写真下)
 ボランティア林Aと書かれた道標にしたがって、左手の斜面を登っていく。ジグザグに続く経路をたどれば、20分ちょっとで道標のある丁字路に到着。(ここは、今日の帰路に再び訪れる予定)
 再び登ってきた道を下っていき、元の登山道に戻った。(8:37)
[ここで右折し、ボランティア林Aへ寄り道]

 幸いにも、雨が弱まってきたので、傘をたたむ。
 沢を渡ったところで、道標に新しく、「水源歩道経由 寄バス停」というルート指示が付けられてあった。これは、どこに通じるのだろうと、興味が湧く。いずれ行ってみようと思った。
[新しい寄バス停へのルートあり]

 丸太2本の橋が現れる。
 雨で濡れている丸太なんて、氷の上を歩くようなものだなぁと、丸太橋を無視して沢を直接、渡る。幸い、沢の幅が狭いので、簡単に渡れるのだ。
 振り向くと、後ろの丹沢写真館さんは、バランスよく濡れた丸太橋を通過中だった。(写真下)
  ....こっちは、見ているだけでハラハラ、ヒヤヒヤ。
[丸太2本でできた橋]

 ガスが漂う中、登山道を進む。
 途中、尾根を越す箇所にベンチがあり、ここでコーヒータイムとした。釜場ノ平と言われている場所だ。休憩中に4人のパーティが通過していく。続いて中年ご夫婦。こんな天気になるとは知らず、皆、登ってきた人たちだろう。
[ベンチにてコーヒータイム]

 9:56、ベンチを出発。
 すぐ先で、一般登山道は、右手の尾根筋をジグザグに登っていくように続いているが、その反対方向の尾根筋を下っていく。
 歩きやすい尾根である。その尾根の先端部まで達すると、赤テープに「オヘイシ山」と書かれてあった。帰宅後、「オヘイシ山」をネットで、ちょっと調べてみたが、ここをオヘイシ山と示すような情報は得られなかった。
. ....ナンダ?
[オヘイシ山とは?]

 途中で、ザックを置き、空身で下っていく。このあたり、浮石が多い。急斜面になったので後ろ向きになり、石を掴んで、身体を確保しようと思ったら、掴んだ30cm以上の石が、いとも簡単に地面から抜けてしまった。
[ザックを途中で下ろし、急斜面を下っていく]

 10:27、滝の音が大きくなって右から聞こえてくる。
 イイハシの大滝の一部が見えてきた。もっとよく見るためには、右手の沢の方に近づく必要があるが、途中でストンと垂直に落ちている。このため、ロープで身体を確保しながら、大滝に近づいて撮影する。
 ちょうど木に葉が無い時期だったので、視界は良かったが、それでもこの滝全体を眺めるのは、ちょっと難しいと感じた。
  ....またの機会を待つことに
[ロープで確保しながら撮影(AOKさん撮影)]

 大滝の撮影を終え、下ってきた尾根を登り返す。
 途中、アカガシの木の下に置いたザックを背負い、「オヘイシ山」の赤テープを再び見た後、一般登山道に出た。ここで、そのまま尾根への登り(一般登山道)に取りかかる。(写真下)
[再び一般登山道へ]

 鍋割峠への分岐点を過ぎ、尾根を一つ横断すると、トラバース路が始まる。以前、積雪のある頃に通り、これでも一般登山道なのかと、えらくスリルを味わった記憶がある。だが、今回、通過してみたら、何箇所かクサリが設置されてあった。おかげで、以前よりは安全なルートとなったが、ここにもクサリが欲しいなと思った箇所が、まだいくつかあった。
  ....相変わらず、トラバースは、苦手なのだ。

 12:09、沢に下る。(写真下)
 ここは、下山時、沢を直進しないようにワイヤーで吊った道標がある所だ。時間がちょうどいいので、ここでランチタイムとした。ザックを下ろすと、涼しい風のおかげで、背中がひんやりして気持ちいい。
[ぶら下がり道標の所でランチタイム]

 12:35、再び歩き出す。
 この先、沢の中を歩く、ちょっと面白いルートだ。だが初めての場合は、迷いやすいだろう。沢がいくつも合流し、道標を見落とすと、とんでもない方向に行きそうだ。
 12:49、雨山峠に到着。
 ガスっていて、視界が広がらない。だが、幸い、天気は回復してきているので、雨の心配は、なくなった。先に休憩していた単独男性登山者を残して、先に出発する。
  ....この峠では、いつも方角がわからなくなる。
[雨山峠にて小休止]

 この茅ノ木棚山稜は、何年振りだろう ---。そう思って、以前歩いたときのことを思い出そうとするが、殆ど覚えていない。樹林の間から蛭ヶ岳を眺めたことぐらいしか記憶になかった。
 そんな訳で、歩き始めて、こんなにヤセ尾根だったかなと、初めて歩くような気分だった。
[白ザレの続く尾根道を行く]

 白ザレのヤセ尾根が続く。畦ヶ丸や檜洞丸のような西丹沢だと、よく見かける白ザレだが、ここ茅ノ木棚山稜も、白ザレだったとは、意外だった。
 ....玄倉川より南側で白ザレが存在していたとは知らなかった。
 この辺りは、沢の地形が複雑で、同角山稜に似ている。
[ヤセ尾根の連続(振り返って撮影)]

 13:40、茅ノ木棚沢ノ頭の道標に到着。
 比較的、新しい道標である。「この小さなピークが茅ノ木棚沢ノ頭だったっけ。」と、首を傾げる。でも、この道標が建ってしまったら、これからは、ここが茅ノ木棚ノ頭になるのだろう。
[茅ノ木棚沢ノ頭道標]

 白ザレの急斜面を上がっていく。ありがたいことに、ここには、長いクサリが取り付けられてある。これがあるのと、ないとでは、だいぶ違う。普通、こういうクサリは、下りのとき、重宝するものだが、ここでは、登りでも有効だ。掴まるものが、クサリ以外ないし、靴が、とにかく滑る。
[白ザレの急斜面でのクサリ場(振り返って撮影)]

 1108m峰の手前で、白ザレが劇的に消えていき、黒土に変わった。
 1108m峰を越えて、緩やかに下っていくと、鍋割峠だ。
 14:08、鍋割峠到着。ここで右折すれば、寄コシバ沢を下り、午前中に歩いた登山道に合流する。道標には、その方向に「この先、経路荒廃」と書かれてあったが、そんなに荒廃してしまったのだろうか。
[鍋割峠にて]

 鍋割峠からの登りは苦しい。ガスが濃くなってきた。階段歩きが終わり、ようやく緩斜面となってきた。ここで前方を撮影。
 14:42、鍋割山頂上に到着。天気が悪く、時間も遅めだったためか、山頂には、誰もいなかった。ザックに付けた温度計は、10℃。だが、無風状態なので、寒さは感じない。ベンチに腰掛け、デザートのゼリーを味わう。
 やがて、塔ノ岳方面から5、6名の若い男女グループが到着し、鍋割山荘に入っていった。どうやら鍋焼うどんが目当てのようだ。
 14:57、ガスの中、山頂を後にする。
[ようやく鍋割山頂上]

 後沢乗越方面に向かう。
 両側に杭とロープが張られてあった。ロープの白さが目立つ。あれっ、今年の正月に下った時にもあったっけと、このロープに対し、全く記憶がなかった。
 右手には、檜岳山稜が黒っぽく見え、雨山などの山頂のすぐ上には、厚い雲が一面に広がっている。今日は、遠景を撮る気が全くしなかった。
[登山道の左右に杭とロープあり]

 標高1000mの赤ペンキが書かれた樹木を右手に見た所のすぐ先で、右折する。ここから、バリルートに突入。薄暗い植林の中に明確な経路がある。
[右手の木の幹に1000mと書かれてある]

 小尾根についたジグザグ路に忠実に下っていく。この後沢右岸尾根は、以前、登ったことはあったが、下りは、初めて。
 シカ柵が左手に現れ、前方に続いていた。シカ柵には、通り抜けられる箇所がいくつかあったのだが、それを無視して並行に下っていく。3個目(たぶん)の通り抜け箇所を利用して反対側に出る。すると、シカ柵の向こうにも経路が続いていた。
 だが、結局、再びシカ柵を通過し、左手にシカ柵を見ながら、進んでいく。
[小尾根を小さくジギザグに下っていく]

 やがて斜面が緩やかになり、少し登り返すと762m峰だ。(写真下左)
 ここで小休止。左手のシカ柵を通過するが、そこで見つけた黄テープに「鍋割山」の文字。初めてここを通ったときも、見た事を思い出した。(写真下右)
[小ピークの左側にシカ柵扉あり] [黄色テープ]

 「この先、何故かベンチがあるんですよね〜」
と、以前ここを登ってきた時、見つけたベンチについて話していると、植林帯の中に2つのベンチが目に入った。景色が見渡せる場所でもないのだが、ベンチが用意されている。当初、ここまで下からのボランティア林の周回コースにする予定だったのだろうか、今もって謎である。
[何故か植林帯の中にベンチが2つ]

 植林帯の中をジグザグに下っていくと、朝、寄り道した道標が見えてきた。(写真下)
 丁字路になっており、ボランティア林Aの周回路になっている。右折路は、朝登ってきたルートだったので、ここでは、左折することにした。こちらの周回路は、初めて歩くコースだ。
[分岐点の道標に到着(振り返って撮影)]

 何やら分岐路が現れる。道標があるものの、コースがよく分からない。歩いてきた方向には、何故か「作業用経路行き止まり」と書いてある。(写真下)
[やたらと道標あり]

 管理棟に向かっていた筈なのだが、どこで間違えたのか、逆方向に進んでいる。とにかく下っていくと、登山道に飛び出した。(写真下)
 すぐ下が林道終点だった。寄大橋寄りの管理棟に下るつもりが、だいぶ手前に下ってしまったようだ。
[一般登山道に飛び出した(振り返って撮影)]

 17:05、寄大橋先の駐車場に到着。
 振り返れば、鍋割山方面の稜線がくっきり眺められた。雨が降る気配は、もうなかった。
 [寄大橋に戻ってきた]


 久々のコラボ山行を満喫しました。天気が今ひとつでしたが、丹沢写真館さん、AOKさん、ご同行ありがとうございました。今後も宜しくお願い致します。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。