トップページ山行リスト(日付)>華厳山・荻野高取山_記録20111008


華厳山・荻野高取山

 山行日
2011年10月8日(土)          晴         単独行
 コース
上荻野(7:43)〜(8:11)大沢登山口(8:15)〜(9:51)華厳山(10:03)〜(10:27)高取山(荻野)(10:33)〜<松石寺尾根>〜(11:44)大平登山口〜(12:06)大平橋(12:14)〜(12:34)東谷戸入口
 今日は、午後に用事があるため、短めのコースを計画しました。
 今年7月に訪問した経ヶ岳では、その東尾根を下って大沢登山口に出ましたが、今回、その大沢登山口から華厳山を目指しました。初ルートということで、ワクワクしながらの山歩きです。
 詳しくは、以下をご覧下さい。


 上荻野バス停にて下車。

 ここから半原方向へバス通りを進むと、すぐに神社があり、そこを左に曲がる。
 確か、このルートでいいはずだ。そういう思い込みが道迷いを招くわけで、ここは、キチンと地形図を見る。やはり、この左折でOKだった。
 ついこの間、7月に逆コースで歩いたばかりだったが、完璧に道を忘れていた。
[今回のスタート地点:上荻野バス停]

 目の前には、経ヶ岳が見えてくると、このあたりの光景に見覚えがあった。
 前回、経ヶ岳から下ってきて、右手の自販機で炭酸飲料を飲んだことが鮮明な記憶として残っていた。
 ....あの時は、とにかく暑かったのだ。
 経ヶ岳の山肌は、ほんの少し秋色に染まっている。
 これからの紅葉が楽しみだ。
[目の前に経ヶ岳が現れる]

 用野橋に到着。
 道標が立っており、「相州アルプス西山三山」と書かれた文字が目に入る。
 ここで左折し、川沿いに進む。
[用野橋にて左折]

 あれっ、どの道だろう...
 住宅街の中で、道が分岐していた。ここは、川沿いということで左を進む。すると、その先にゴルフコースの、明るい緑の芝生が目に入る。
 ちょうど朝日が射し込み、より一層、緑が輝いていた。

 近づいていくと、正面に道標が立っている。歩いてきたルートが正しかったことを認識。この道標には、この先の詳細ルートが記載されており、貴重な情報源となっている。
 道を進み、ゴルフ場のコース横を歩いていく。
 前回、山からの下りの場合は、下山ルートを示した道標がなかった。このため、ウロウロしていると、ゴルフコース内の不審者と思われてしまうので、ドキドキだったが、今回は、ルートを知っているだけに落ち着いて歩けた。
 ....歩いていく道は、公道らしいが、なにせコース内には、カート用の道があり、迷い易いのだ。
[ゴルフ場にぶつかる]

 左に川(沢?)を見ながら、とにかく直進して行き、橋が現れたところで、橋を渡らずに右折する。
 そのまま真っ直ぐ川沿いに続く舗装路を進む。ここまで来ると、完璧に前回歩いた記憶が蘇った。

 右手には、グリーンがあり、その奥にはティーグランドに立つプレーヤーが見える。
 こりゃ、プレーヤーの視界に入ってしまうと、ちょっと小走りして、奥へ進む。(写真下) 
[ゴルフ場にて(振り返って撮影)]

 ここは、ゴルフ場の端っこで、この先は、山道だ。今までの道標によれば、このあたりを「大沢登山口」と言うらしい。だが、そのような道標は、見つからなかった。
 右手の保護柵の向こうは、経ヶ岳への登山口。(保護柵のゲートには、「大沢」という標識があった) 
 正面が華厳山への登山口だ。小さいながらも、目立つ道標が掲げてある。(写真下右)
 今回は、この華厳山への道に踏み込む。
[ゴルフ場から山道へ] [華厳山への道標]

 左手の沢沿いに進むと、すぐに右岸に渡る。
 すると、沢の右岸沿いに経路があることを発見。ということで、この経路を辿ることにした。(帰宅後に気がついたのだが、大沢登山口の「華厳山」と書かれてあった道標には、沢沿いに歩くのではなく、右岸の尾根を直登するようにルートが記されていた)

 スギの植林帯を進む。
 何となくヒルがいるのではないかと、沢に近づいた所で、ヒルチェック。
 なんと、左の靴に1匹、右には2匹発見。
 全て火刑にて処理。
 それにしても、まだヒルが出てくるのかと、この先、不安感がよぎる。
.  .....ヒルの巣窟を踏みませんようにと祈りつつ進む。
[沢沿いに進んでみる]

 経路を進んでいくと、沢沿いの道から、左の右岸尾根に道が続いていた。
 この後、ジグザグ路となり、高度を稼ぐ。だが、途中、台風の影響だろうか、倒木が多く、歩き難い。

 やがて自然林に切り替わりるが、登りはまだまだ続く。左側に尾根筋が見えてくると、段々、その方向に近づいていく。
 
 9:19、経路がようやく尾根の背筋に乗る。頬に当たる風が心地よい。(写真下)
 経路は、尾根の反対側に下るように続いていた。ここからは、経路を外れ、尾根の背筋沿いに登っていく。
 ふと足下を見ると、木の幹が折れていた。どの木だろうかと見回すと、左手のヤマザクラだった。太い枝に裂けるような傷がついていた。痛々しい限りだ。
[経路が尾根を横切る]

 尾根を直登していくと、左手から経路が近づいてきた。
 経路は、この先、左側の尾根斜面に続いている。そこで、経路を進んでみた。
 すると、左手視界が広がった。
 
 だが、この経路、急斜面でもないのに、あまりにも大きなジグザグ路だったので、いくら歩いても高度が稼げない。
 結局、経路を諦め、尾根筋に戻り、直登していく。(写真下)

 この先が頂上かなと思って見上げると、稜線にチラッと人影が見えた。
 やはり、あの稜線が頂上だと確信する。そうとわかると、現金なもので脚力が蘇る。
[華厳山頂上へ直登していく]

 9:51、華厳山頂上に到着。(9:51)
 山頂標識が強風のせいか倒れてしまっていた。(写真下)
 先ほど見かけた人は、もう姿が見えなかった。

 ベンチが近くにあったので、腰掛けて小休止。
 この後のルートを1/25000地形図で確認する。ここから、荻野高取山までは、以前、AYさん、ミックスナッツさんと歩いたことがある。早いものでもう1年9ヶ月経っていた。
[華厳山頂上にて]

 華厳山から荻野高取山へあっさり到着。(10:27)
 やはり、一度歩いていると、安心して歩ける。
 誰もいない山頂にて三角点と山頂標識を撮影。山頂と言えども、視界は、それほど広がらないのが残念。

 華厳山と違って、背後からは、採石場の重機の音が響き渡る。そんな訳で長居することなく出発。(10::33)
 ここから東に続く尾根筋を進む。 
[荻野高取山に到着]

 尾根の先端に出た。(10:41)
 ここに発句石の案内板が立っている。だが、肝心の発句石自体は、ロープの向こうにあるようだ。

 相変わらず、重機の音は、響き続けている。
 道標に従い、ここから左斜前方に下っていく。(10:44)

[発句石の説明板] [道標有り]

 10:48、尾根の先端部に出る。ここは、右前方に下り、植林帯から離れ、自然林に入っていく。(下山途中の大平橋にあった標識では、標高476.6mと記載された地点だった)

 雰囲気のいい自然林の尾根下りとなったが、やがて根こそぎ倒れてる木々が続々と、目に入る。樹高があるせいか、ヤマザクラの倒木が目立った。(写真下)

 10:54、再び、尾根の先端部に到着。
 ここは、左前方に下っていく。地形図で確認すると、標高430mあたりの尾根分岐だ。
[根こそぎの倒木が現れる]

 相変わらず、倒木が続いている。

 11:05、派手に何本も根こそぎ倒れている、とても乗り越えて行けるような状況ではない倒木帯に遭遇した。ここまで樹林を倒す風速というのは、どの程度なのだろうか。
 ここは、左の植林帯に一旦、下り、斜面を巻いていく。
[もっと激しい倒木帯]

 11:13、尾根の先端に到着。
 ここでは、左右に尾根が分岐しているが、左前方の尾根には、行き止まりの道標が立っていた。地形図上の標高320mあたりだ。
(下山途中の大平橋にあった標識では、標高324.6mと記載された地点だった。また四国八十八ヶ所石仏群とも記載されてあったが、石仏には気がつかずに通過)
 右側には、道標があった。(写真下)

 ここまで下がってくると、倒木は殆どなく、歩きやすい尾根筋となった。
[尾根の先端部分(右前方側)]

 地形図上では、この先、標高300mで右折するように破線ルートが記されているが、そんな右折するような道は、なかった。そんな訳で、直進していく。

 すると、少し下ったところで、道標を発見。(写真下右)
(下山途中の大平橋にあった標識では、標高250m地点と記載されてあった)
 この道標に気がつかなければ、直進し続けるところだった。やはり、登山道は、地形図通り、右折していくようだ。
[尾根の一直線の下り] [道標有り]

 右へのトラバースが続き、左下の小沢の上流に向かって進んでいく。
 やがて、小沢に下り立ち、右岸に渡ると、今度は、Uターンするように下流に向かっている経路を進む。
 1/25000地形図では、破線ルートが左岸に記されているが、実際は、右岸を歩いた。(左岸経路の存在は、未確認)
 どんどん尾根を進んでいくと、右手にも沢が近づいてきた。下っていくと、左に小さな堰堤を見て、広場に出た。
 左前方に立派なゲートを発見。(写真下)
 ようやくゴルフ場に出たようだ。
(下山途中の大平橋にあった標識では、このゲートあたりが大平登山口と記載されてあった)
[ゲートに出た]

 ゲートを通過すると、ゴルフ場となる。
 1/25000地形図上では、先ほど右岸を歩いた小沢の左岸に道が続いている。これが、ゴルフ場を抜けるルートだ。そのためには、地形図上の橋を渡らなければならない。
 だが、その橋は?と、左右を見渡すと、赤い欄干の小橋を発見。
 どうやら、これが、地形図上の橋のようだ。
  ....だいぶイメージが違った。

 そのまま左岸に続く道を進む。

 途中で、ヒルチェックすると、左靴に一匹発見。圧死させる。
 今回は、下りの明るい斜面でもヒルがいたようだ。
  ....この程度で助かった。
[ゴルフ場の中を進む]

 一本道を進んでいくと、ゴルフ場を過ぎ、民家が現れ、本格的な舗装路となる。
 そこからほんの3分程度で丁字路に出た。(写真左)
 ここには、詳しい標識が立っていた。(写真下)
 標識によると、ここは、大平橋という地点で、「大平橋〜東谷戸バス停1.4km」と記されてあった。
 交通量が少ない車道をのんびり歩いていく。
[丁字路に出た(大平橋)]] [手書き案内板]

 車道をテクテク歩いていけば、東谷戸入口バス停に到着。(12:34)
 初めて訪れたバス停だった。
 バスの発車時刻は、4分後。これまたラッキーなタイミングで、帰路につく。
 [東谷戸入口バス停]


 今回も、核心部は、下山後のゴルフ場突破でした。
 間違えた道を進めば、ティーグランドやグリーンに出てしまうし、不審者扱いとなるため、真剣に地図読みしました。
 前回の経ヶ岳下山路のゴルフ場突破といい、今回といい、下山道を間違えないためには、未舗装路(もしくは、手入れされていない舗装道)が意外に下山ルートだということに気がつきました。
[ヤマトリカブト]


※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。