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鍋割山

 山行日
2011年10月15日(土)・16日(日)   雨後曇り・曇り後晴       同行者:父
 コース
大倉(9:50)〜(11:25)二俣(11:28)〜(12:22)ミズヒ沢〜(12:55)後沢乗越(13:05)〜(14:41)鍋割山(泊)
鍋割山(7:38)〜(8:38)後沢乗越〜(9:13)ミズヒ沢(9:22)〜(9:47)二俣〜(11:07)大倉
 今日は、鍋割山荘の恒例行事である「キノコ鍋を食べる会」に父と参加してきました。あいにく天気は、曇空で宜しくなかったのですが、鍋は、最高に美味でした。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 今日は、泊まり掛けということで、自宅をゆっくりと出発。
 途中駅で父と落ち合い、渋沢へ。
 大倉行きのバスに乗ると、車窓から見えるのは、本格的なザーザー降りの雨。
 こりゃ、傘程度では、ダメだな〜と思うと、気分は憂鬱。
. ....要するにカッパが嫌いなのだ。

 大倉に到着し、トイレに行ったり、雨具を着たりと準備し始めると、若い女性5、6人ぐらいのグループが下山してきた。
 早い下山だな〜と思っていたら、そうではなく、今朝、大倉尾根を登っていったのだが、雨が強く、登山道が沢のようになっていたので、引き返したとの事。
  ....脱いだカッパにヒルがいたようで、女性グループは、大騒ぎ。

 確かにこの雨の中は、嫌だな〜と思っていると、奇跡が。
 今までの降りからは、考えられないほど、雨足が弱くなったのだ。
 これは、ツイていると思いながら、出発。
[今回のスタート地点:大倉バス停(振り返って撮影)]

 西山林道を歩いていくと、いつの間にか、雨が止んだ。
 そんな訳で、林道歩きも苦にならなくなった。
 林道が小沢のように水が流れている。
 その路上で、何か動くものを発見。見れば、沢蟹だった。(写真下右)
 丹沢でカニを見たのは、初めてだった。
 今回、林道で遭遇した生物は、これ以外にヒキガエル3匹、クガビル2匹。
  ....クガビルの写真も撮影したが、気色悪いのでUPは割愛。

 退屈だと思った林道歩きも、おかげで楽しめた。
[西山林道を行く] [沢蟹]

 二俣を過ぎ、四十八瀬川本沢に向かうと、目の前に駐車している車を1台発見。鍋割山荘の車だ。いつもだと、ミズヒ沢手前で見かけるのに何でここに停まっているのかと疑問に思ったら、この先で、林道が陥没していた。これでは、4WD車でも進めない。
 手前には、臨時のペットボトル置場(鍋割山荘へのボランティア用の水)が、出来ていた。
 通常のミズヒ沢より、400mぐらい手前だ。
 当然、鍋焼きうどんの食材や燃料などのボッカ距離も延びる訳で、ボッカ担当の山荘スタッフの方々に同情の念を禁じ得ない。

 時間もちょうどよいので、ここでランチタイムとした。(11:44〜12:12)
 これまでの父の歩行ペースは、悪くない。やはり、フラットな林道歩きであれば、問題なさそうだ。
 ランチ後、山荘用ペットボトルを何本かザックに入れて、出発。
[ペットボトルの水は、ミズヒ沢手前400m地点に設置] [林道が凹んでいた]

 12:22、ミズヒ沢到着。
 なんと、ミズヒ沢の流れが一時的に変わったらしく、手前にも立派な水路が出来ており、小さな木橋が設置されてあった。(写真下)

 ここ2、3年、丹沢では、沢の流れが変わってしまうケースを良く見かけるようになった。それよりも前は、流れが変わるなど、滅多になかった(と思う)だけに最近の異常気象(豪雨)がとても気にかかるところだ。
[ミズヒ沢にて]

 後沢乗越への登りになり、父のペースも若干、遅くなってきた。まあ、こちらも同じように遅くなるので、そんなに気にならない。
 後沢乗越で、小休止した後、本格的な急登となる。
 途中、振り返ると、茅ヶ崎あたりの平野だけ、日が当たっているのが見えた。どうやら平野の方は、天気が良さそうだ。

 最後のニセピークを過ぎれば、もうすぐ山頂。今日は、朝早く降った雨のせいか、登山者が少ない。下ってくる登山者とは、2人しか出会わなかった。
[ゆっくりと登っていく]


 14:33、鍋割山到着。
 ゆっくり登ってきたおかげで、疲れもなく到着。
 部屋にザックを置いた後、山荘内のテーブルにて缶ビールで父と乾杯。
 時間が経つにつれ、山荘の外は、ガスに覆われてしまい、西側の檜岳山稜など、他の山々は、全く見えなくなってしまった。
[鍋割山荘に到着]

 17時を過ぎ、常連さんのGさんグループとテーブルを同じにして、いよいよキノコ鍋の会がスタート。今回は、当日朝の天気から宿泊のキャンセルが多かったようだ。20人弱の宿泊客数となった。だが、採取されたキノコは、結構、多く、
   「ヌメリツバタケモドキ」、「ヌメリスギタケモドキ」、「タヌキノチャブクロ」、「キツネノチャブクロ」、「アシナガ(ナラタケ)」
   それに、ものすごく大きかった「カラカサタケ」
 など。
[採取されたキノコその1] [採取されたキノコその2]

 いやはや、冷えた缶ビールも旨い。
 採取したキノコ以外に用意された鍋の具もタップリ。ガツガツ戴く。
 この鍋以外にも、栗ご飯あり、フルーツありと、豪華な食事だった。
[採取キノコ以外の鍋の具] [キノコタップリの鍋]

 翌日、皆さんに見送られて、山荘を出発。
 今回も、まっすぐ帰ることに。

 最初は、ガスの中を下っていくことになった。
 今日も天気が悪そうだと思いつつ、下っていくと、その予想は、見事はずれ、下っていくうちに晴れてきた。そんな天候を予知していたかのようにすれ違う登山者の多いこと。
 ミズヒ沢に下りるまで、30人の登山者とすれ違った。
[ガスの中を出発]

 その後も、次から次へと登山者がやってくる。
 ミズヒ沢から二俣までで、36人!
 この中には、昨日が悪天候と言うことで諦め、今日にシフトした登山者も多いことだろう。コースから見て、このあたりまでの登山者というのは、まず鍋割山に違いない。 皆、鍋焼きウドン目当てだろうか。

 父は、フラットな林道になると、別人のように歩行ペースが上がってきた。昨夜の酒が抜けてきたことも理由の一つかもしれない。
[二俣を通過]

 大倉付近の舗装路に出る頃、天気は快晴になった。
 あれっ、この間まで落花生畑だったと思った畑が、すでに別の野菜畑になっていた。(写真下)
[表尾根の上に青空が広がった]

 11:07、大倉に到着。(写真下左)
 この時間帯だと、登山者の姿は、殆ど見かけない。
 今日は、バス停の前の蕎麦屋「さか間」で、父と祝杯をあげることに。
 「かき揚げせいろ」(写真下右)が、いつものオーダ−なのだ。
.  ....サクサクのかき揚げがウマい!
[大倉に到着] [かき揚げせいろ]


 鍋割山荘でのイベントで、これだけ料理を食べたのは、今回が初めてでした。
  ....いつもは、飲んでいるばかり。
 皆さんとワイワイガヤガヤと話しながらの、酒と鍋。もう最高!です。
 今回は、ちょうど通算400回目の丹沢山行でしたが、それにふさわしい、思い出に残る山歩きとなりました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。